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Posted by ブクログ
新刊のとき読んで、衝撃的な面白さだったんで。文庫見つけて即購入即再読。
この小説の面白さは、主人公サトウが、実直でないが真面目、道徳的ではないけれど倫理のボーダーラインが明確である、とか一見するとわかりにくい背反的な要素を多分に含んでいて、その性質をそのままプレイに活かしているところ。ようは、よく描かれがちな、社会的地位も高く周りから尊敬されていて人徳がある人が実はこんなに…っていう週刊誌的で安置なSM小説とは一線を画し、どちらが本当の自分かなんていう馬鹿らしいといかけもなしに己の価値観倫理観に沿って奴隷として邁進していくその姿が勇ましく、惚れ惚れしてしまうのだ。羽田さんの抑制の効いた文体と相俟って笑いを誘われる箇所も多数ある。
Posted by ブクログ
会社員としての自己とSMに惹かれてしまう自己の相反するようでないまぜになった姿が描かれていた。表題作のメタモルフォシスもトーキョーの調教も緻密かつ淡白なものでSMの描写としては上手いが、所属する会社や社会に対してやや説明的であり、そこはハードボイルドに描かない方がSMの描写に強弱が出るのではないかと思ったが、あくまでも1会社員としての側面も描くためには仕方ないのかもしれない。
しかし、収録されているどちらの作品も物語のそして会社員の主人公のその後は読み手が想像できる形で終わる。
ある意味その先が破滅的なものか、それともまた別の生き方を主人公が取るのか想像の余地があるのは面白いが、少し盛り上がりにかけると感じる部分もあった。
でも、だからこそもう一度読もうという余韻を残した書き方なのかもしれないと思った。
Posted by ブクログ
お仕事小説+SM、というなんとも想像しがたい内容の短編2作の物語。
1作目の主題作品、メタモルフォシスは、
金融機関で営業マンとしてネットが主流になりつつある中、
店舗に足を運んできたり、自宅に訪問したりで、対面での金融投資を
しようとする人たちにうまいこと営業をして儲けを出していくという
仕事をしている中で、SMのハードプレイを追い求めていく。
2作目のトーキョー調教は、
13年目のアナウンサーがメインの仕事とアナウンススクールの講師として
掛け持ちてる中で、SMのデリヘルを利用しながら展開していく・・・。
どちらもSM描写は慣れが必要って感じがあり、読むのに苦慮する人も
多くいそうで、特にメタモルフォシスはお仕事の部分よりはSMが
多めなために、苦手な人も居ると思われますね。
トーキョー調教ももちろんのことSM描写が結構具体的ではあるものの、
どちらかと言えば、お仕事のほうがメインとして書かれているので、
どうSMが絡んでくるかと言う感じでこっちのほうが読みやすかったです。
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