メタモルフォシス

メタモルフォシス

572円 (税込)

2pt

その男には2つの顔があった。昼は高齢者に金融商品を売りつける高給取りの証券マン。一転して夜はSMクラブの女王様に跪き、快楽を貪る奴隷。よりハードなプレイを求め、死ぬほどの苦しみを味わった彼が見出したものとは――芥川賞選考委員の賛否が飛び交った表題作のほか、講師と生徒、奴隷と女王様、公私で立場が逆転する男と女の奇妙な交錯を描いた「トーキョーの調教」収録。

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メタモルフォシス のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年06月20日

    個人的にSM愛好家の人を知っていて、
    曰く「マゾには変身願望がある」そうです。
    女王様は黄金プレイとあれば、体調管理を怠らないというのも風の噂で聞いたことがあります。
    もしかしたら、すごくリアリティのある物語かもしれません。
    変態が変態する話でした。

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    Posted by ブクログ 2016年02月07日

    読書中何度も笑わさせていただきました。どうせなら芥川賞はこっちの作品で獲ってほしかったなあ。

    官能とかSMとかのジャンルの作品って全然詳しくないのだけど、変態さんの心情を文学的に表すとここまで面白くなるっていうのは自分にとって新たな発見だった。個人的には純文学は難しくてなかなか読みこなせない分野で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年11月18日

    新刊のとき読んで、衝撃的な面白さだったんで。文庫見つけて即購入即再読。
    この小説の面白さは、主人公サトウが、実直でないが真面目、道徳的ではないけれど倫理のボーダーラインが明確である、とか一見するとわかりにくい背反的な要素を多分に含んでいて、その性質をそのままプレイに活かしているところ。ようは、よく描...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月20日

    お仕事小説+SM、というなんとも想像しがたい内容の短編2作の物語。
    1作目の主題作品、メタモルフォシスは、
    金融機関で営業マンとしてネットが主流になりつつある中、
    店舗に足を運んできたり、自宅に訪問したりで、対面での金融投資を
    しようとする人たちにうまいこと営業をして儲けを出していくという
    仕事をし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年01月22日

    解説が島田雅彦さんだったので読んでみました。
    率直な感想としては、「気持ち悪い」というのが正直な感想です。

    ただ、島田さんが好む小説(2人は似たもの同士?)なのは
    よく分かった。

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    Posted by ブクログ 2016年04月05日

    グロい描写も主人公がストイック過ぎて逆に笑える、みたいな。
    SMとは高度な心理戦であるということが分かったような気がした。
    芥川賞受賞作も是非読んでみたい。

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    Posted by ブクログ 2016年01月30日

    「メタモルフォシス」の描写が過激すぎて
    想像力が追い付かず、ぼんやりとした
    映像しか頭には浮かんでこなかった
    無意識の自主防衛なのかも(笑)
    こういう趣味って男性だけなのかなぁ
    全く共感はできないけど
    女性版のお店ってあるのかしら
    素朴な疑問。

    過激なSM描写のあいまに
    証券マンやアナウンサーの内...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年12月21日

    SMクラブに耽溺するマゾ男性のお話二編。

    刺激的な描写も多かったけど、アイデンティティを確認するのに必死になる主人公に思わず自分自身を重ねてしまうのは、私だけではないはず。

    証券会社やテレビ局といった舞台の描かれ方も興味深かった。

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    Posted by ブクログ 2023年08月25日

    「快楽」を求道的、哲学的に捉えたことがなかったので、興味深く読めたものの、生理的不快感は最後まで残った。

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    Posted by ブクログ 2022年12月01日

    女王様たちと変態たちのお話。何とも言葉にできないけど、とにか私は好きな作品だった。無駄がなく変態だった。真剣に変態だった。

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