羽田圭介のレビュー一覧

  • 走ル
    夏休み明けの試験が終わり、高校2年生の僕は、自宅の物置に忘れられた自転車を見つける。ロードレース用の自転車で、地面を感じながら4時間かけて学校へ向かった僕は、陸上部の朝練の後、突然足の向くまま自転車で北上を始める。
    何処かを目指す訳でもなく、友人達とメール交わしながら淡々と自転車を漕ぎ続ける僕の行先...続きを読む
  • 5時過ぎランチ
    『グリーンゾーン』
    『内なる殺人者』
    『誰が為の昼食』
    3つの短編からなる物語。
    車の整備士、殺し屋、週刊誌の記者が主人公。
    共通点はお昼時間にランチが食べれない。
    食べていくために仕事をしているのに、食べる暇もなくなっている男女の物語。
  • Phantom
    株式投資に没頭するOLの設定は面白かったが後半の今カレ奪還計画は盛り上がりに欠けた。経済的豊かさと心の充足の対比がテーマだったのだろうが、どっちつかずになってしまった印象。
  • 5時過ぎランチ
    3つの物語からなる本!

    3つとも微妙に接点があるから
    最後の話で一気に繋がるのか!?
    と思ったけどそんなことなかった。

    最初のお話が好きだったな〜
  • Phantom
    お金の価値って何なんだろうと考えさせられる作品。話のテンポが良く、読みやすかったです。恋愛的な要素が含まれていたり、ハラハラドキドキするシーンがあったり、楽しめました。
  • Phantom
    ちょっと難解。お金の価値観は人それぞれということ?株式投資にハマり、生活の指標を全て株に置いているOL華美。一方彼氏の直幸は散財する癖があり、怪しげなオンラインサロンにハマっている。考え方の違いからすれ違う2人だが、直幸の活動はやがて新興宗教じみたものになっていく。15%くらいは共感できたかな。株に...続きを読む
  • Phantom
    お金と幸せをテーマにした小説。著者の前作『ポルシェ太郎』に続いて「老後に向けて資産を増やしても側から見ると幸せに見えない」人々が描かれる。さらに今作では某アレコレが元ネタと思われる描写が出てきて、個人的には現実世界でそれらに苦手意識があるためか何とも読み心地が悪かったwあれは羽田圭介自身の感覚が投影...続きを読む
  • Phantom
    投資関連よくわからず少々齧っているからか華美の心情、理解できてしまう。
    対して、直幸のオンラインコミュニティもどきに傾倒していく現実も存在している。

    と、現実世界をデフォルメしているものの、忠実に描いている問題作とみた。
    そして本質的には昔も今も同じ過ち、思想が繰り返されるということか。
  • ポルシェ太郎
    「羽田圭介クルマを買う」と続けて読んだので、冒頭羽田さん自身のエッセイの続きみたいに思えて面白かった。
  • Phantom
    食品メーカーの工場に勤めている華美は、株での収入があり、目標は5千万円貯めること。
    そうすると、その投資による利益が250万円になり、今の年収と同じくらいなる。
    働かなくても250万円収入があることに。
    それを目標にして株取引のために毎日アメリカの株価をチェックしている。
    彼氏の直幸は、それを無意味...続きを読む
  • Phantom
    前半と後半とでテーマがだいぶ違うような…
    本人もインタビューで言ってたとおり、株取引で金融資産を増やそうするあまりに今という時間を浪費してしまうというテーマの着地は難しいのかも

    ただ、それにしてもオンラインサロンと宗教を結びつけた帰結はちょっと安直な気がする。さらに、華美の心情の変化となるきっかけ...続きを読む
  • 黒冷水
    精子のことを「白いエネルギー」って形容してるのおもろかった。
    全体としては普通かなって感じだけど、弟がシャブ漬けにされてるのが判明したところと、ラストシーンは流石に釘付けになった。
  • ポルシェ太郎
    『ポルシェ太郎』ってタイトルがまずおもしろい。
    羽田圭介は『黒冷水』で知った。
    もう内容を覚えていないのだが、ホラー…みたいな印象を持ったように思う。
    芥川賞の受賞後はテレビでよく見るようになり、こんな面白いキャラクターの人なのかと。
    そう思ってしまうともうどれを読んでもふざけているのか、真面目なの...続きを読む
  • 文藝春秋2021年4月号
  • 盗まれた顔
    見当たり捜査。
    手配犯の顔を記憶して、歩き回って探し出すというなんともアナログな捜査があるらしい。
    さぞ大変で気が遠くなる作業と想像はつくが、どれだけ大変なのかは想像の域を出ない。
    警察小説であるが、こういう切り口で入っていくのは新しく思う。
    見当たり捜査で犯人を特定する時の観察眼から、
    読まれてし...続きを読む
  • ご本、出しときますね?
    同名テレビ放送は全部観ていたので、まあ内容はわかっていた。この手の番組が1クールで終わってしまうのが非常に惜しいし、民度がわかるというもの。とはいうものの、このゲストの顔ぶれは偏向し過ぎだ。まあテレビなので小説家とはいえ、テレビ映え・トーク映えしないといけないことは重々承知だが、それにしてもだ。若林...続きを読む
  • ポルシェ太郎
    前半じっくり、後半流し読み

    身の丈にあった生活をしようという事かな
    見栄を張りたくなる気持ち、なんとなくわかるなぁ〜
    ポルシェ太郎は人間臭い

    なんの取り柄もない男がポルシェを頑張って買って注目を集めようとする、が、失敗

  • 黒冷水
    互いに嫌い合う兄弟の話
    弟もおかしいが、両親に弟のオナニーシーンを見せる兄はもっとおかしい。
    普通じゃない兄弟、どちらにも感情移入できずに最後まで読んでしまった。 
    最後のはうーん、、いらないと自分は思う。
  • ご本、出しときますね?
    読んだことのある小説家が少なく、フィクションを全然読んでいないことを理解する。社会人になると時間が限られてくるので好きなノンフィクションを読んでしまう。しかし、それもやむを得ない。
  • ご本、出しときますね?
    BSのトークバラエティを書籍化したもの。
    「その人の書く小説の方が小説家より頭がいいと思う」という言葉に笑ってしまった。
    もっといろんな本を読んでみたいと思った。