羽田圭介のレビュー一覧
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見当たり捜査。
手配犯の顔を記憶して、歩き回って探し出すというなんともアナログな捜査があるらしい。
さぞ大変で気が遠くなる作業と想像はつくが、どれだけ大変なのかは想像の域を出ない。
警察小説であるが、こういう切り口で入っていくのは新しく思う。
見当たり捜査で犯人を特定する時の観察眼から、
読まれてしまう"動き"ってあるんだと思った。
今でもおそらくこういう地味な捜査って、あるのだろう。
AIなどでは処理できないこと。
人の努力で成り立っていること。
警察以外にもきっとまだまだたくさんあるんじゃないかと改めて思った。
小説自体は、少し言い回しがくどく、飽きてしまった。
もう少 -
Posted by ブクログ
ネタバレ始めにガラケー時代のことだと理解し、昔の話なんかなという感じで読んでいたが今に繋がる部分がおおいにある。
主人公の男性は、夜中、不倫しているかもしれない彼女の携帯を覗く。そのために、寝る前に水を大量に飲み、尿意で夜中に起きれるようにしたり、彼女が起きているか確認するため睡眠について研究する。気持ち悪い、いやらしい奴だなと思ったのだが、彼女のほうも、携帯の転換機能を使って主人公のメールを見ていた。その事実を知り、脳内にすべてを隠そうと記憶術について勉強するシーンがあり、自分も人間の脳について気になったので、そういう本も読んで見たいと思った。
その後の物語は、難しく理解が追いつかなかった。
しかし -
Posted by ブクログ
事実は小説よりも奇なり的な?
フィクションにフィクションを重ねることで、兄の異常性を浮き彫りにしたかったのかな。
本物の兄弟愛に憧れている素振りをしながら、真には利己的で冷徹な兄の姿を描きたかったんだと思う。
兄弟特有のマウント感など、私にも思い当たるところがあって途中怖くなった。
私は一体何に怯えて妹にマウントをとっていたのだろう。
独り占めしたかったのは親の賞賛?自分だけの友達?
弟と髪の毛を引っ張ったり鼻血を出すような喧嘩をしていたことを思い出した。
どうしてあんなに力を誇示したかったのだろう。
親の兄弟への評価がそのまま自分のものとして兄弟への評価を下げていたことも思い出した。
兄 -
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ネタバレ日本全国を走り回りたい。自転車が積めること。
予算1500万、独身。15万のビアンキロードレーサーがアシ。
クルマ経歴は就職時に先輩から譲りうけた93年式トゥデイのみ。
ロードスターRF:静かすぎて狭く視界の悪いコンパクトカー
CX-5:最上級でもロードスターRFより60万安い360万。
インプレッサスポーツ:CVTのもたつきなった
420iグランクーペM:ATだが走りの楽しみはMTのRFを上まわる。100万引き。
GLC250:ディーゼルの鈍重さと無縁の走り。適正価格だがCX-5の倍の満足度か?
インプレッサG4:視界が良い。CVTも同じものだが気にならなくなった。
86:硬い。一般道で -
Posted by ブクログ
ネタバレ人より抜きん出た能力を持たないと自覚する田舎出身の35歳の主人公(社員数名のPR会社社長、ギャラ飲み開催などを兼業)がふとポルシェに憧れ、年収と同じ額で中古のポルシェを手に入れる。
自意識、若さ/老い、劣等感、優越感などに翻弄されながら欲に目がくらみ次第に闇の世界に接近するも、ミスを犯して幸い(?)にも追い出され、堅気の世界に戻っていく。
羽田氏の本の主人公がみんな同一人物かのように似たタイプが多い。ちょっと見栄っ張りで「あいつよりはマシ」と思って誰がを少し見下してるけどちょっと成功してる人には嫉妬と羨望がぐつぐつしてて、隙あらばワンチャンを狙えないかと思ってて、力の強い人の言うことに染まり