羽田圭介のレビュー一覧

  • ポルシェ太郎

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    『ポルシェ太郎』ってタイトルがまずおもしろい。
    羽田圭介は『黒冷水』で知った。
    もう内容を覚えていないのだが、ホラー…みたいな印象を持ったように思う。
    芥川賞の受賞後はテレビでよく見るようになり、こんな面白いキャラクターの人なのかと。
    そう思ってしまうともうどれを読んでもふざけているのか、真面目なのか、皮肉なのか…
    どう捉えていいかわからないまま読むことになる。
    この作品も、なんだか読み進めてしまうのだけど、どういう感想を持てばいいのかわからないような感じ。

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    2021年04月22日
  • 盗まれた顔

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    見当たり捜査。
    手配犯の顔を記憶して、歩き回って探し出すというなんともアナログな捜査があるらしい。
    さぞ大変で気が遠くなる作業と想像はつくが、どれだけ大変なのかは想像の域を出ない。
    警察小説であるが、こういう切り口で入っていくのは新しく思う。
    見当たり捜査で犯人を特定する時の観察眼から、
    読まれてしまう"動き"ってあるんだと思った。
    今でもおそらくこういう地味な捜査って、あるのだろう。
    AIなどでは処理できないこと。
    人の努力で成り立っていること。
    警察以外にもきっとまだまだたくさんあるんじゃないかと改めて思った。
    小説自体は、少し言い回しがくどく、飽きてしまった。
    もう少

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    2021年04月04日
  • ポルシェ太郎

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    前半じっくり、後半流し読み

    身の丈にあった生活をしようという事かな
    見栄を張りたくなる気持ち、なんとなくわかるなぁ〜
    ポルシェ太郎は人間臭い

    なんの取り柄もない男がポルシェを頑張って買って注目を集めようとする、が、失敗

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    2021年03月01日
  • 黒冷水

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    互いに嫌い合う兄弟の話
    弟もおかしいが、両親に弟のオナニーシーンを見せる兄はもっとおかしい。
    普通じゃない兄弟、どちらにも感情移入できずに最後まで読んでしまった。 
    最後のはうーん、、いらないと自分は思う。

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    2021年02月25日
  • ポルシェ太郎

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    車にあまり興味がなく(単なる生活の足としてしか思っていないので)そこまでポルシェにこだわる心情がわからず、
    あまり入り込めなかったのですけど、終わり方はまた含みを持たせて、なかなか。

    なんとなく、主人公の生き方考え方がバブル?っぽいなぁと思いながら、読んでいました。

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    2020年11月23日
  • 御不浄バトル

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    ブラック会社に勤める主人公の安らぎ場所はトイレ。

    トイレの順番争奪戦かと思ったのですが
    普通に主人公がトイレに入って仕事して…な
    トイレの描写が多い小説でした。
    こんな会社に勤めたくないな、というのが本音ですが
    確かに、仕事をやめると大変です。
    躊躇していると、大変な事になったりするわけですが。

    職場でもトイレ、と思っていたら、そこでの食事。
    驚いていれば、芳香剤を勝手に変えたり
    色々持込んでみたり、とすごい方向に。
    会社に便秘用のお茶までふるまっているのが
    用意周到というか何というか。

    無事、仕事辞められる事を願います。

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    2020年11月17日
  • 走ル

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    一人旅って結局家族とか恋人のしがらみを強く感じてしまうんだよね。非日常と安易な感傷より日常と肉体を描いているのが好き。

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    2020年11月09日
  • 「ワタクシハ」

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    ネタバレ

    就活の頃を思い出す。どうなるのって思いながら結末が急に丸く収まってたから、なんだかふに落ちなさもある。恵いけたの、、、

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    2020年10月31日
  • 隠し事

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    ネタバレ

    始めにガラケー時代のことだと理解し、昔の話なんかなという感じで読んでいたが今に繋がる部分がおおいにある。
    主人公の男性は、夜中、不倫しているかもしれない彼女の携帯を覗く。そのために、寝る前に水を大量に飲み、尿意で夜中に起きれるようにしたり、彼女が起きているか確認するため睡眠について研究する。気持ち悪い、いやらしい奴だなと思ったのだが、彼女のほうも、携帯の転換機能を使って主人公のメールを見ていた。その事実を知り、脳内にすべてを隠そうと記憶術について勉強するシーンがあり、自分も人間の脳について気になったので、そういう本も読んで見たいと思った。
    その後の物語は、難しく理解が追いつかなかった。
    しかし

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    2020年12月24日
  • メタモルフォシス

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    刺激的だった

    人間の変態な部分を淡々と書かれていて、恐ろしく、気持ち悪いが、とても圧倒された
    また単純な下ネタの下品さだけでなく、「トーキョウの調教」での表でも裏でも繋がっている感じが気持ち悪さを引き立たせていた

    カタカナが多く、それがこの世界観を創る1つだとも思った

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    2020年12月24日
  • 黒冷水

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    兄弟の戦いのお話
    ちょっと弟が異常なのかな?
    兄弟の仲が良くなくこの先どんな展開が?
    と思いながら読みました

    というか17歳の作品かぁ
    すごいなぁ

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    2020年09月30日
  • 羽田圭介、クルマを買う

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    2020/8/10

    おぎやはぎの車遍歴を見てから読みたかった本。
    正直車のことをあまり知らない(タイプやらメーカーやらクラスやら)ので、面白さは半減していると思うが
    それでも読み物として面白かった。
    国産車と外車の違いもあるけれど、メーカー毎のディーラーの対応や営業の特色などは面白い。
    車選びよりも駐車場探しの方が難航していて(これは東京ならではの悩みだな)車を買う楽しみより、周りにある雑多なあれこれにフォーカスして作家目線で語る。
    レポートより一つの作品として。楽しめました。

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    2020年09月21日
  • 黒冷水

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    事実は小説よりも奇なり的な?
    フィクションにフィクションを重ねることで、兄の異常性を浮き彫りにしたかったのかな。
    本物の兄弟愛に憧れている素振りをしながら、真には利己的で冷徹な兄の姿を描きたかったんだと思う。

    兄弟特有のマウント感など、私にも思い当たるところがあって途中怖くなった。
    私は一体何に怯えて妹にマウントをとっていたのだろう。
    独り占めしたかったのは親の賞賛?自分だけの友達?
    弟と髪の毛を引っ張ったり鼻血を出すような喧嘩をしていたことを思い出した。
    どうしてあんなに力を誇示したかったのだろう。

    親の兄弟への評価がそのまま自分のものとして兄弟への評価を下げていたことも思い出した。

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    2020年09月13日
  • 隠し事

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    彼女の携帯を盗み見るという、良くないことをしている背徳感と緊張感が伝わってくる(だけの)作品。
    羽田さんっぽくて好きだけど、中身が濃いかと言われたら首を縦にはふれない。

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    2020年08月05日
  • 羽田圭介、クルマを買う

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    ネタバレ

    日本全国を走り回りたい。自転車が積めること。
    予算1500万、独身。15万のビアンキロードレーサーがアシ。
    クルマ経歴は就職時に先輩から譲りうけた93年式トゥデイのみ。

    ロードスターRF:静かすぎて狭く視界の悪いコンパクトカー
    CX-5:最上級でもロードスターRFより60万安い360万。
    インプレッサスポーツ:CVTのもたつきなった
    420iグランクーペM:ATだが走りの楽しみはMTのRFを上まわる。100万引き。
    GLC250:ディーゼルの鈍重さと無縁の走り。適正価格だがCX-5の倍の満足度か?
    インプレッサG4:視界が良い。CVTも同じものだが気にならなくなった。
    86:硬い。一般道で

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    2020年07月05日
  • ポルシェ太郎

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    車に興味のない私(女)は「良い車を乗り回したい」という感情にはなったことないけど、女性をデートに誘える口実になったり、ステータスを味わいたくて外車を購入する気持ちは確かに理解できる。

    自分の置かれた環境と違うから、良い意味で共感できるところは少なくて
    読んでる最中は主人公に憑依できたようで面白かった。

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    2020年05月07日
  • 盗まれた顔

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    羽田圭介氏をテレビで見てこの人がどんな小説書くのか興味持ったので買った一冊。

    主人公の心情が細かく書かれているが、悪く言えば何か小難しい感じがする印象の内容だった。

    見当たり捜査より、主人公と同棲相手との関係の話の方が興味がもてた。

    見当たり捜査ってのが本当にあるのかわからないが、大変な捜査だと分かった。

    次は芥川賞を取った小説を読んでみたいと思った小説でした。

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    2020年03月26日
  • ポルシェ太郎

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    ネタバレ

    人より抜きん出た能力を持たないと自覚する田舎出身の35歳の主人公(社員数名のPR会社社長、ギャラ飲み開催などを兼業)がふとポルシェに憧れ、年収と同じ額で中古のポルシェを手に入れる。
    自意識、若さ/老い、劣等感、優越感などに翻弄されながら欲に目がくらみ次第に闇の世界に接近するも、ミスを犯して幸い(?)にも追い出され、堅気の世界に戻っていく。

    羽田氏の本の主人公がみんな同一人物かのように似たタイプが多い。ちょっと見栄っ張りで「あいつよりはマシ」と思って誰がを少し見下してるけどちょっと成功してる人には嫉妬と羨望がぐつぐつしてて、隙あらばワンチャンを狙えないかと思ってて、力の強い人の言うことに染まり

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    2020年03月14日
  • コンテクスト・オブ・ザ・デッド

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    初羽田。芥川賞受賞後第一作ということで、羽田さんなりの文学の在り方なんかが語られている…のかな?現代作家(特に若手)には耳に痛いことも描かれていたりで、これに明確な答えを出せないならば直ちに辞めた方が良いでしょう。一番記憶に残っているのは…文壇バーであの大文豪を見かけたところ。このシーンは興奮しましたね(^^ 彼の肉声が聞きたかったなぁ。星三つ半。

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    2019年11月15日
  • 羽田圭介、クルマを買う

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    ノンフィクション版成功者Kって感じですごく面白かった笑。調子乗って(?)いろんな車に試乗しまくってるのも面白いし、有名な羽田さんですか?って言われまくってる描写も面白かった。わざわざ書いてるのもウケる。さすが成功者K

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    2019年10月08日