綾辻行人のレビュー一覧
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館シリーズ2作目。人里離れた場所に建てられた奇妙な館。そこには、亡くなった有名画家の作品が全て集められ、不気味な仮面を被った主人とその幼妻、お手伝いさんらがひっそりと暮らしている。そんな水車館にて、画家の愛好家たちが招かれる年に一度の集まりが開かれるのだが、奇妙な事件が2年も続いて起こってしまう……。
過去パートと現在パートが交互に繰り返される構成、多くの情報量に、少なからず頭が混乱したものの、終盤の種明かし時には全ての要素が明快に整理されるため、爽快感・満足感とともに読み終われた。過去パートと現在パートで語り手の視点が変わることの意味が分かった時は、思わず膝を打った。
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Posted by ブクログ
ネタバレまさに『時計館の殺人』というタイトルに相応しい作品だった。ミステリー小説に対して不謹慎な表現かもしれないがブラボーとしか言いようがない。
タイトルから想像できてもいいようなものなのに、最後までまったく気づかなかった。これは私自身の察しの悪さだけが理由じゃない気がする。この小説には読者の目を曇らせる巧妙な仕掛けがあると見たね!一体何かって?……それはわからないけど。
でもそういうトリックだったから彼らは長いこと合流することがなかったんだなと今この文章を書きながらふと思った。
そりゃそうだ。最初から一緒だったのなら支障はなかったかもしれないけど、途中からの合流だと犯人にとってはすべてがご破算にな -
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本格ミステリーとしても、子を愛する親の心を映す史上最高の作品だと思う。
ただその想いが必ずしも子の幸せにつながるわけではないという点を踏まえても。
私はシリーズを読み継いだからこそ、最高の読書体験を味わった。
十角館、水車館、迷路館を経て、この時計館の完成度の高さが際立ったように思う。
そして館の大仕掛けを最大限に利用しつつ、最高のフィナーレを用意してくれた。
過去から未来へとつなぐ物語の顛末を一つの作品に詰め込んでいる。
それほどまでにあらゆる作品の要素を総動員して、見事に築き上げていると思う。
さらに本作は上下で700ページが全く長いとは一切思わなかった。
私が長い作品を夢中で読み進 -
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ついに館シリーズの最高峰といわれる作品にたどり着く。
本当は迷路館の次は人形館を読むべきだが、どうしても我慢できなかった。
上巻だけで360ページほどあるが、全く退屈せずに読み進められた。
純粋に話の内容が気になりすぎて、謎解きよりもそちらの話に見入ってしまう。
十角館のように2つの異なる視点から時計館の一連の出来事を読み解いている。
それは過去から現在を刻む時計の針のように、少しずつ進んでいく。
過去の記憶が少しずつ紐解かれながら、現在へと続く謎を明かされていくのだろう。
彼らが行き付くのは処刑場か、それとも発狂か、はたまた"からくり"か。
この上巻での破線が下巻で -
Posted by ブクログ
ネタバレ2024年、『十角館の殺人』が実写ドラマ化され、私はその年の年末年始の休みに一気に視聴したわけだが、原作を読んだのは大学時代だっただろうか。少なくとも10年以上は前になるだろう。なんとなく話の流れは覚えていたものの、新鮮な気持ちで楽しく観ることができた。
そして、2026年2月、その続編となる『時計館の殺人』もドラマが配信されるそうな。これは配信が始まる前に原作を読まねば!と勇んで本屋に赴き、『時計館の殺人』上下巻を買い求めた。さすが映像化されるとあって、その本屋では他の作品も含めた映像化原作本コーナーが設えられており、労せずして目的を達することができた私はホクホク顔で帰路についたのであった。 -
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ネタバレ過去の事件の詳細がゆっくりと語られ、終盤真相が急激に明かされていく、抑圧からの開放感が魅力的だった。
全体を通して過去の事件と現在が交互に語られるから、事件が進んでいく十角館とは対照的に過去の事件についての考察を進めていくという印象
登場人物も多く建物の構造も複雑で読むのに時間をかけてしまった。(犯人が明かされても登場人物把握しきれてないからふーんで終わっちゃいそうだと思ってた)
そんなこんなでページをめくっていた中、島田が藤沼紀一を「正木さん」と呼ぶシーンは本当に驚いた
ミステリーって比較的特徴が少ない人物が犯人なことが多いなーと思っていたから、まさか始まりからずっとモノローグで語って