綾辻行人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレやっぱりおもしろい!
よくまぁいろんな館とトリックを思いつくものだよね。
ドラマ化第2弾に選ばれたそうで、どんなふうになるかなとワクワクしながら読むのもまた楽しい。
前作に引き続き再読だけれども、相変わらず何も覚えておらず初読みと同様にまっさらな気持ちで読んでいる。
消去法で内海が犯人かな~なんて思ってたのに、最後…!壁から犯人が入ってくるとか怖すぎでしょ。
そうすると犯人は誰だ?
10年前に一緒にきた学生達は殺される側だし、江南くんは違うでしょ?
紗世子さんは補聴器と思わせているものが盗聴器なのかなとは思うけど、犯行は無理そうだし。
こずえ…うーんしっくりこない。
え?犯人いなくない?
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Posted by ブクログ
ネタバレそれぞれ体の一部がないマネキンが飾られているアパート、不気味すぎるだろ。自分なら普通に住みたくない。
五体満足なマネキンならまだしも、ない部分を合わせると復活するという儀式的なやつなのか?住人からパーツ集めようとしてない?とか不安になる。
あと、子供が次々と殺される連続殺人事件という、館とは関係ない事件が起きてるというのがまたこれまでとちょっと違う。館シリーズだと、犯人が殺すのは館の中の人達だけというイメージがあるので、今回は殺人犯人が二人以上いるとか?
ただ、主人公が誰かに脅されている形なので、別の目的で子供たちをターゲットにしながら館の人たちも手に掛けようとしている、という可能性もある -
Posted by ブクログ
館シリーズ読破中です。9作目。
館の中にいる人たちが皆、仮面をつけて集まる、不気味ながらも分かりやすい舞台です。そこでの殺人事件。仮面のせいで『誰が誰なのか分からない』
この『誰が誰なのか分からない』というのが特に良かったです。
これまでの館シリーズは空間ギミックがメインなことも多かったと記憶していますが、今回は『人の正体』という心理的なギミックが強めの印象でした。
読みながら「この人は本当にこの仮面の人なのか?」「入れ替わってないか?」などの疑心暗鬼が止まりません。
シリーズ恒例ではありますが、今回の館の主もまともではありません。
そこも館全体の「変な文化」を構成する要素となっており、上 -
Posted by ブクログ
ネタバレミステリーを主戦場としてきた著者だけあって、作中に読者のミスリードを誘う記述が随所に見られ、それがほぼ無理なく機能して、作中で疑わしき(重要な)人物の印象がガラッと変わる。これがホラーとしてはかなり斬新な感じがしてとても面白かった。
超自然的な内容を扱うホラー作品ではあるが、それでも作中では”呪い(=災厄)”に対する論理があり、それが通っていると感じる。私が思いつく疑問にも作中でのやりとりで答えており、理不尽な感じがしない。登場人物も個性を持って努力や試行をしており、物語を展開するためだけの無意味にバカな行動や人物がいない。
端的に言って、私好みの作品だった。
物語の前半部分(上巻の多くの部 -
Posted by ブクログ
ネタバレ3巻までかかった読書期間が嘘のように4巻一気読みすぎました…綾辻さんご本人が一番お気に入りの作品だそうですが、シリーズのファンの中では好き嫌いが分かれる作品だとか。
個人的には…好きだ…っ!でした。
読み始めの段階で厚さにビビったので、最初から気になった箇所を(読書生活で初めて)メモりつつ進めていったおかげか、頭の中は割とスッキリした状態で内容を読み進められました。
なので大体の伏線には気づけたんですが、やはり綾辻作品だけあって二重三重の伏線が張り巡らされていて全部まではやっぱり今回も気づけなかった…!
ただ、3巻までの段階で中也くんが何者なのかは気づけてた。これは自分でも何で気づいたのか不 -
Posted by ブクログ
ネタバレ3巻読破時点での感想↓
「全てが分かりやすい、分かりやすいんだよね。もうその補助輪的なのが鬱陶しくて。自分はどっちかっていうと、どっかのメルカトルくんみたいな、頭の良い人間に振り回されたい派だ。
まあ、最終巻でどんでん返しが起こって、この「分かりやすい」が、読者のミスリードです!ってなったらもう惚れちゃうかもしれないけど……」
マジで、「最終巻でどんでん返しが起こって」惚れちゃいました。愚か。
今まで、どちらかといえば、トリック自体に重きを置いたミステリ作品ばかり読んできたので、いわゆる「叙述系」は初体験だったかもしれません。事件に使われたトリック自体はさほど難しくないのですが、この本に