綾辻行人のレビュー一覧

  • 十角館の殺人〈新装改訂版〉

    悔しい

    様々なミステリー小説のランキングにおいて絶対的上位にあるこの作品をずっと気になっていて、この度映像化されるということで手に取りました。

    やられたーー!
    伏線は多々拾えていたのに、それをうまく繋ぎ合わせることができなかったのがめちゃくちゃ悔しいです。
    叙述トリックの完全なる勝利。お見事。

    それにし...続きを読む
  • 迷路館の殺人〈新装改訂版〉
    館シリーズ三作目の迷路館の殺人。
    今回は枠物語(額縁小説)の形式で書かれた物語で、内容の仕掛けの多さもあって過度にテクニカルな実験的な作品なのかなと思いました。
    違和感を覚えていたのに作中作の作者の思い通りにミスリードさせられてしまい、タネが明かされる一文でハッとさせられました。
    軽快で読みやすく読...続きを読む
  • Another 2001(下)
    3年前の〈災厄〉の危機を乗り越えた榊原恒一の助言をもとに、思い出し考えながら〈災厄〉に立ち向かっていく比良塚想と見崎鳴。一度止まったかと思われた〈災厄〉だったが、死の連鎖は止まらない。謎が深まっていく中、彼らはかつてないほどの〈災厄〉に巻き込まれていく。

    ストーリーに引き込まれるように一気読みで、...続きを読む
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(下)
    大胆かつ緻密なトリック!不可能を可能にする犯行の数々。名のある賞を受賞するにふさわしい本格ミステリだなぁ。いかに我々が時計によって日常を支配されているかを痛感した。
  • 暗黒館の殺人(三)
    最も長い3巻目に突入。
    いよいよ玄児から様々な謎が明かされる。
    一族の歴史、ダリアについて、宴の目的とは、などがいよいよ明かされていく。
    3巻目は物語にすごい展開があるわけでは無いが、こごでに積もり積もった謎がどんどんどんどん明かされていくので、ページを捲る手が止まりませんでした。
    そして、真相が気...続きを読む
  • フリークス
    4.5年振りに読み直した本です。当時の記憶がほぼ無くなってきたので読み返すことにしました。私は「信頼できない語り手」のいる物語がすごく好きなので、精神病棟が舞台となっているこの本は自分の予想もしなかった展開ばかりでとても面白いと思いました。日記をメインに物語が進むので読みやすく、話も短いのであっとい...続きを読む
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(下)
    館シリーズ5作目!非常に面白かった!!!
    毎回毎回犯人はこの人かな…と思う人が悉く覆されて、最後のどんでん返しにはびっくりさせられます。時間って改めて時計頼りなんだなぁと実感しました。それを使ったトリックまんまと騙されました。最後の米澤穂信さんの解説がまた面白かったです。これは古峨倫典氏の物語だ。死...続きを読む
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(上)
    十角館以来の江南くんの登場。編集者になってて驚きです。シリーズもののこういうところが好きだなあと。そして、またもや一風変わった密室へ。
    今のところ、みんながみんな怪しく見えてたまらないですが、下巻が楽しみです。
  • 暗黒館の殺人(二)
    ダリアの宴を終え、ようやく2巻目に突入した…と思いきや、気づいたら読み終えていた。
    1巻目では、館の特徴と人物把握に時間がかかり、サクサク進まなかったが、2巻目ではどんどん物語に入り込んでいけた。
    そして入り込めば入りこむほど、館に漂う異様な雰囲気、何もかもが謎だらけの状況に置かれた”私”が常に持ち...続きを読む
  • Another 2001(上)
    Another、Another エピソードSの続編。夜見山北中学校3年3組に襲いかかった1997年の災厄から3年後。見崎鳴が湖畔の別荘で出会った少年、比良塚想は夜見山北中学校3年3組にいた。〈死者〉が紛れ込むことで、〈死〉に近づいてしまう現象への対策として、〈死者〉の代わりに〈いないもの〉を作るとい...続きを読む
  • Another (下)
    満足!面白かった!

    謎解きに挑戦しようと、思考しては、「あぁ…わからん。」と諦め、ページをめくっていました。
    物語が進むにつれ、夢中になってしまい、あっという間に読んでしまいました。
    満ちてます、とても満足です…。

    物語も良かったのですが、表紙の絵も、何とも言い表せないのですが、美術館にある「絵...続きを読む
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(下)
    まず読んでほしい。そんな作品。

    トリックをトリックだけで終わらせない。そこに人間のエゴを持たせて、ストーリーの中の中心に据える。そんな描き方に、脱帽するしかなかった。

    面白かった。本当に面白かった。
  • Another (下)
    やっぱり最後の展開に驚かされました!相変わらず叙述トリックが上手すぎる。
    この物語は、漠然とした「呪い」による無差別殺人が起きるので、動機が分からず、普通のミステリーの展開にならないのが読んでいて新鮮で面白かったです。なので、読んでいる最中は
    ずっと、この殺人には黒幕がいると思っていました。
    主人公...続きを読む
  • どんどん橋、落ちた〈新装改訂版〉
    めっちゃおすすめです。
    短編集で読みやすいし、ミステリのお決まりみたいなものを感じなくて、面白い作品。
    某国民的作品のパロディがお気に入りです笑
    記憶を消して読みたい作品。
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(下)
    館シリーズの中で1番江南くんにとって記憶に残ってしまうお話だったんだなと、順番バラバラに読んでしまった私はやっと理解しました。笑
    本当にハラハラして、読み応えのある一冊でした!
  • 深泥丘奇談・続
    「もう一つの、ありうべからざる京都」の連作。
    なんでもありな、ごちゃまぜのおもちゃ箱みたいでおもしろかった。
    ホラー好きの綾辻行人全開で、楽しんで描いたような。
  • 黒猫館の殺人〈新装改訂版〉
    館シリーズを順番に読んでいますが、今までよりアッサリしていて読みやすかった!
    島田さんの推理力がすごいすごい.ᐟ‪.ᐟ‪.ᐟ‪
  • 暗黒館の殺人(四)
    あなた◯◯じゃなかったの??で驚き……
    そして、あなたが◯◯だったの?で驚きました!!

    長かったけど楽しめました。
    十角館から読み直してみたくなりました。

    ただ、殺人の動機はもっと何か恨みつらみがほしかった(笑)
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(下)
    下巻は一気に読み切りました。
    こんな終わりか、と1度評価を下げてからの。真の終わり。スッキリしました。
    島田さん(」^o^)」さいこー.ᐟ.ᐟ.ᐟ
  • Another 2001(下)
    このクラスに起こる災厄を止めるには、紛れ込んだ死者を死に還し、葬らなければならない。その死者を突き止め死に還し呪いは収まったように見えたが、更に怒涛の災厄へ展開する。死者と「いないもの」のバランスが取れていないのは、、

    まだ下巻半分も行っていないのに、こんなに早く死者が分かってしまっていいのか?ま...続きを読む