綾辻行人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
トリックと犯人自体は上巻の段階で推理した通りで、そこまで難解なものではなかった。と言うよりも、「ここが重要な暗示ですよ」という主張があまりに堂々としており、むしろ作者に意図して気付かされたかのようでもある。
しかし、だからといって底が浅いわけでは決してない。物語の大枠を掴まされた上でモヤモヤ感が残る。張り巡らされた伏線のすべてが、答え合わせの中で綺麗に回収され、モヤモヤ感が押し流されていく。その回収の美しさに感動すると同時に、明かされる悲しい真相には切なさも残った。
どこで推理させ、どこでモヤモヤさせ、新たな情報に何を感じさせ、答え合わせでどう思わせるか。そのすべてが綾辻行人の完全な支配下 -
Posted by ブクログ
数年ぶりに本が読みたくなり、それなら名作と知りつつ手に取っていなかった作品にしよう、と決めて選んだこちら。読み終わっての感想は、この気持ちになりたくて、本が読みたいと思ったんだよなあ、でした。ラフに書くなら「これだよ〜〜〜これこれ〜〜〜クゥウウゥ〜〜〜!!!」って気持ち。笑
犯人を予想しながら読むソワソワ感と、衝撃と、疑問が溶けていくスッキリ感。ミステリーの醍醐味全部盛り。
個人的には伏線を回収しつつ余韻を残す終わり方が非常に好みでした。
作品はもちろんだけど、表紙に書かれていた「1行の衝撃」っていうシンプルなキャッチコピーもとてもいいなと思う。まさに、だし。
これは人に勧めたくなるミステリー -
Posted by ブクログ
『十角館の殺人』を読み終えて最初に感じたのは、「読者の思い込みをここまで巧みに利用した作品があるのか」という驚きだった。
読み始めてまず感じたのは、非常に読みやすいということだ。四百ページを超える作品でありながら、文章は軽快でテンポがよく、一章ごとに「もう少しだけ読もう」と思わせる力があった。本格ミステリーらしい緊張感を保ちながらも難解さはなく、気付けば一気に読み進めていた。
物語の舞台となる孤島や十角館という閉ざされた空間には、どこか現実味があり、登場人物たちの会話や行動にも不自然さを感じない。そのため、自分もまるでその場にいるような感覚で事件を見守ることができた。
そして、この作品を