綾辻行人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
館シリーズ読破中です。9作目。
館の中にいる人たちが皆、仮面をつけて集まる、不気味ながらも分かりやすい舞台です。そこでの殺人事件。仮面のせいで『誰が誰なのか分からない』
この『誰が誰なのか分からない』というのが特に良かったです。
これまでの館シリーズは空間ギミックがメインなことも多かったと記憶していますが、今回は『人の正体』という心理的なギミックが強めの印象でした。
読みながら「この人は本当にこの仮面の人なのか?」「入れ替わってないか?」などの疑心暗鬼が止まりません。
シリーズ恒例ではありますが、今回の館の主もまともではありません。
そこも館全体の「変な文化」を構成する要素となっており、上 -
Posted by ブクログ
館シリーズ、5館目。
超常現象の取材のため、『CHAOS』取材班の一行が3日間籠ることになった館、時計館。108個もの時計があるこの館で次々と殺人事件が起こり、またもやあの男が現れる。
プロローグから思わずニヤリとしてしまうやり取りがあり、読み始めからワクワクした。
108個もの時計がある時計館。
私、時計の秒針の音が苦手で…。
きっと私は時計館に入っても長くは居られないだろうな。
十角館を思わせる描き方で、十角館が好きな私としてはテンションが上がったし、迫り来る殺人鬼の影にハラハラしながら、ページを捲る手が止まらなかった。
シリーズをここまで読んできた読者だからこそ、予想できるトリ -
Posted by ブクログ
物語の核心へと近づくスリルを存分に味わいました。一巻での蛭山殺しについてのみならず、『暗黒館』そのものに対する新たな謎にを翻弄され続けました。張り巡らされている緻密な伏線が、この後どのように回収されるのか楽しみでなりません。
二巻の特徴として、登場人物たちの深掘りと、『館』へのイメージが主人公の視点を通じて、より鮮明に描かれた点だと感じました。暗黒館がただの舞台ではなく、それ自身の歴史を持つ暗黒館そのものが物語の「もう一人の主役」であると感じられます。終盤では新たな殺人も起こり、そしてその殺人に対する吟味は次巻に持ち越されています。心地よく騙されるであろうその期待感が、次の巻へと駆り立てる原