綾辻行人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
館シリーズ7作目の4巻。ついに最終巻。
いやぁ、長かった。。けど、4巻目はあっという間だった。これまでの事件や謎の解決編にあたるわけだけど、落とし所がさすが。長大な物語を一気に収束させた印象。
このシリーズの醍醐味とも言える、どんでん返しの展開に驚愕…。
真相が明らかになる衝撃とともに、えっ?何?と一瞬、自分の立ち位置を見失う、ふわっとした浮遊感、そしてガラガラーっと崩れ落ちるこれまでの関係性。この虚無感が堪らない。ラストはゴシックホラーからファンタジー的な感じへと趣向が変わり、終わりの見えない呪縛を背負う一族の哀愁が漂う。なんとも言えない深い余韻を残した。
暗黒館は館シリーズ総決算的な -
Posted by ブクログ
ネタバレそういうことかー!だから登場人物一覧みたいなのがなかったのか。
致し方ないとは言え、表札や招待状の宛名をあえて伏せたのはアンフェアな気がするな。
いっそのこと表札は無し、宛名は筆名にして鹿谷も知らない状態にしてほしかった。
謎解きのシーンは論理的で読んでいておもしろい。
ただあとがきの、本格ミステリは人間が描けてないと文句を言われるから顔が見えない小説を云々はどうなんだろうと思った。
本格ミステリでももう少しキャラのハッキリした作品を書く作家さんもいるし、今作だって顔を出さなくてもキャラの区別をつきやすくできたのではないだろうか。
(じゃあ書いてみろよと言われたら大いに困るのだけど…笑)
そ