綾辻行人のレビュー一覧

  • 十角館の殺人〈新装改訂版〉

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    僕にとって推理小説とは、あくまで知的な遊びの一つなんだ。小説という形式を使った読者対名探偵の、あるいは読者対作者の、刺激的な論理の遊び。それ以上でも以下でもない。

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    2026年06月03日
  • 十角館の殺人〈新装改訂版〉

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    ネタバレ

    印象的だったのは、守須が警部にニックネームを聞かれ「ヴァン」と答える場面だった。読んでいる間は次の展開が気になり、常にハラハラとした緊張感が続いていたが、その一言で頭が追いつかないほどの衝撃を受けた。全体として、緻密に設計された作品だと感じた。

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    2026年06月03日
  • 殺人鬼 ――覚醒篇

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    ネタバレ

    全編グロMAX血みどろスプラッタ殺人小説でした

    いや、もう最初っから全力で殺人鬼に残酷に殺される描写全開で苦手な人とことんダメだろ。思いながら読んでたら

    オチっ!!!

    いや、そんなオチある!?トリックていうか描写に完全にやられました。グロとか死体描写とか殺人鬼に殺される被害者の恐怖とかに完全に意識持っていかれて文章の些細な描写のおかしさに気が付かなくて、最後の最後のトリック暴かれた瞬間、ありかこんなのやられた!と、頭抱えました。
    双子トリックずるーい

    やられたーって感じた後、もう一回読み直しました。読んでたら気づく違和感に2回目でやっと気づきました。
    綾辻先生強い。

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    2026年05月31日
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(下)

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    ネタバレ

    トリックがかっこよすぎる!これが世紀の大仕掛けか…!しびれるね。
    十角館の構成と若干似ている気がするが、そんなものは些細な問題である。全く破綻のないストーリーに脱帽した。
    館シリーズ特有のもうひとつ外側、メタ的な部分に仕掛けが欲しかったのはあまりにも欲張りか。

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    2026年05月30日
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(下)

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    ネタバレ

    十角館に継いで著名な館シリーズと聞いていたが納得の傑作。十角館よりも規模が多くトリックとしては数段出来がいいかも知れない。

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    2026年05月29日
  • 人形館の殺人〈新装改訂版〉

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    他の館とは打って変わって湿っぽく変則的な作品。作中の悪夢のような歯切れの悪さが読んでいて楽しかった。
    こういう展開にならないかな…と夢想した展開になってびっくりした。綾辻行人からのご褒美なのかと思うくらいに好きなラストで嬉しい。ラスト、全ての違和感を回収していくのが毎度のことながら爽快で楽しかった。たぶん賛否が分かれるだろうなぁと言う展開だったけど、私個人としてはめちゃくちゃ好きです。

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    2026年05月26日
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(下)

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    面白すぎて上下二冊を2日で読んだ。
    ぐちゃぐちゃに散らばった断片的なパズルピースを、たったひとつの鍵で美しい景観に纏め上げた怪作。本当に伏線回収が美しい。硬派で緻密な謎解きでありながら、大ぶりな謎で新本格ミステリーらしい楽しみ方も備えた本作は完璧だ。
    謎が余りに魅力的すぎて作中はずっとワクワクしていた。こんなに頭から爪先まで楽しかった読書体験は久々かも知れない。エンタメ小説の極致。
    面白かった。大好きだ。

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    2026年05月26日
  • Another 2001(下)

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    ネタバレ

    「あたしのせいじゃない!」
    「あなたのせいじゃない」
    あなたのせいじゃないって言葉が慰めではなくただ淡々と事実を伝えているだけだというちぐはぐ感とテンポの良さで残酷ながらも好きなシーン。 

    今作はなんだかとっても鳴がお姉さんしてるね。

    葉住さんずっと危うさがあるからどっかでなんかやらかしそうだなって冷や冷やしながら読んでたんだけどそんな事もなく生き残ってた。意外。

    希羽ちゃん個性すごいありながらもストーリーに深く関わる訳でもなくてはて?と思ったんだけども次回作が『Another2009』らしく恐らくそっちでまた色々描かれるんだろうな。

    次回作楽しみだけど千曳さんがまた心労抱える姿見るの

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    2026年05月24日
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(下)

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    ネタバレ

    これぞまさに館ものミステリーに求めるものの詰め合わせ!最後まで犯人が誰だか分からなかったし(自殺の場面あたりで怪しんだけど)。綾辻小説ならではでポンポンと人が死んでいき、瓜生君まで死んでしまった時は、あーと思った。

    時計がずれていたというのも、実は穴に落ちて死んだのは永遠ではなく犯人の娘だったというのも、どうして最後埋められていた人がいたのかも、綺麗に伏線が回収されてお見事であった。

    そして何より、七色に輝きながら崩壊していく館、鳴り響く鐘、そして針に貫かれて絶命する犯人と、館ものに求める最高の美しいエンディングであった。

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    2026年05月23日
  • 緋色の囁き 〈新装改訂版〉

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    名門女学校で起きた『魔女』にまつわる事件。
    厳格で閉鎖的な女生徒たちの環境の中に渦巻いてる不穏な闇の気配と毒々しさがずっと漂いながらも止まらない連続殺人事件がゾクゾクしました。
    魔女がなんなのか、緋色がなんなのか、狂気じみてきてずっと出てくる『めりーくりすます』がホラー味も出していて、館シリーズと全く雰囲気の違う綾辻ワールドを感じれました。
    私はこっちの方が好みかもしれない…

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    2026年05月23日
  • 水車館の殺人〈新装改訂版〉

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    十角館に続き本書を手に取る。
    前作は自身に期待値を上げすぎたこととカタカナニックネームの困惑にて超えてこなかったが、本作品はまたガラッと変わったミステリ。

    水車の音や描写を絡めてきていたことから水車内トリック?(実は人一人が通れるようになっていて外に出られるとか)かと想像しながら読み進めた。

    しかしまぁ見事にはずれて寧ろ気持ちいい。
    ピアノを教えられないのは人違いではなく物理的にということ、倉本執事は本当に気づいていなかったのかな、となどまだまだ深められそうで…とても好き。

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    2026年05月21日
  • Another 2001(上)

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    ネタバレ

    Another無印のネタバレも含みます。


    葉住さんと想くんのやり取りが歯がゆい。
    もう少し優しくしたって〜と思うが。

    赤沢さんが死者として登場するの続編ならではの面白さがある。
    Another原作無印で受けた印象とは少し変わってだいぶん優しくて面倒見がよい。アニメでの赤沢さんの印象に近い。
    しかし最後には殺さなければなのか。

    恒一くんも登場して欲しいな〜夜見山に居ないから出ないかな?
    千曳さんがずっと労しい。 

    パワーバランスの話に加えてミサキの名前が出てその瞬間に云々て事はそういう事なのかな?

    悲惨な終わり方だったな上巻。どう決着をつけるのか気になります。 
    面白かった、下巻も楽

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    2026年05月19日
  • 暗黒館の殺人(四)

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    えげつない達成感。
    十角館にも劣らないあの1行。
    そんなのありかと思わせつつ、終わってみれば不思議と納得感にもあふれ、自分の視点すら飛んでいくような感覚。
    気軽に人には勧められないけれど、聞かれたら間違いなく勧められる全4巻でした。
    そしてこれはまた全然違う意味で実写化不可能だろうな‥

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    2026年05月17日
  • 暗黒館の殺人(三)

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    悍ましい真相が明かされ始め、前巻からの加速感はさらに増していくが、果たしてあと一巻で終わるのか?というくらいに風呂敷が広がっている印象。
    あといつものコンビは?

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    2026年05月17日
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(下)

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    時計館の殺人と言うタイトルにふさわしいアリバイトリック!とても面白かったです!同作者の他の作品もぜひ見てみたいと思いました!

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    2026年05月17日
  • 迷路館の殺人〈新装改訂版〉

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    久々にめちゃくちゃ面白いと思った。
    構成、読者への謎の提示の仕方、トリックの質、度重なる衝撃がどれも高水準なもので、読書はやはりこうでないといけないという気持ちが収まらなかった。
    このレベルのミステリーを沢山読みたいなー…

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    2026年05月17日
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(上)

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    初めて上下物の作品を読んだが上はあっという間だった。話の展開やこれから解決していくだろう事実が楽しみである。早く下も読みたいです

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    2026年05月17日
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(下)

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    館(旧館)の外と内、パラレルワールドのように交互に展開される鹿谷と江南のパート。これが後で大きな意味をなすとは!
    上巻から下巻と読み進むに従って自分なりに推理したものの、その一歩上をいく真相。怪しいと思ってたんだけどアリバイがね〜。そのアリバイ工作に使われたトリックはまさに時計館ならでは。
    お見事でした。

    特に第16章、これまでの小さな引っ掛かりが全て解明されていく展開に圧倒される。
    ただ、個人的には「沈黙の女神」の詩は余分だったかな〜。まあ、あれが綾辻的で館シリーズらしいといえばそうなんだけど。
    あと、10年前の大量死は特に事件性もない単なる連続死だったのね〜。

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    2026年05月15日
  • Another エピソードS(角川文庫版)

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    ネタバレ

    続きが気になって一気読みしてしまった。
    恒一くんと見崎のその後が読めるのがまず嬉しい。
    他のクラスメイトや千曳さんの直接的な描写も見たかったがそれは本筋とずれてしまうか。

    幽霊ではなく…という種明かしは若干Anotherの上巻と被ってるなあなんて考えてしまったりもしたがしかし面白かった。

    最後の赤沢家のくだり、どういうこっちゃ?と思い察しが悪かったがそうか夜見北に入学する可能性が高いのか。

    じゃあ2001は想くんが絡んでくるというかなんなら主人公になってたりするのかな? 楽しみだ。

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    2026年05月14日
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(下)

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    ネタバレ

    旧版は25年以上前に既読。解決編ので傍点の嵐は、これぞ新本格!って思っちゃいました。こうでなくっちゃね。新館と旧館の関係が分かった後の大々的な検証作業が「どうだ!」って感じでいいですね。その大ネタはぼんやり覚えていたのだけど、この「時計館」が作られた理由や犯行の動機が美しく整っていて、この上下巻を締めくくるにふさわしいと感じました。日本推理作家協会賞受賞にふさわしい大作です。新装改訂版あとがきで本書の構想の経緯が読めて眼福の至り。

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    2026年05月12日