南條竹則のレビュー一覧

  • インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    掘り出し物。
    ラブクラフトは読んでみたかった作家だった。
    すべてクトゥルーに関する恐怖小説。
    怖い、すごい、忘れられない。
    この本を読む時は、グーグルで航空地図を見ながら読むことを進める。
    特に「インスマスの影」はマサチューセッツの地図でグロテスクな海岸沿いを見ながら読むと恐怖が倍増する。

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    2019年08月17日
  • カンタヴィルの幽霊/スフィンクス

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    東雅夫氏がブログにて映画『クリムゾン・ピーク』を観る前に「カンタヴィルの幽霊」を読んでおくと吉と書かれていたので手に取りましたが、これがものすごく個人的にはアタリ本でした。表題作はもちろんのこと、ワイルドの友人であるエイダ・レヴァーソンの回想や作品も付録で載っており、これもまたかなり惹きこまれ、こんな本を出された南條竹則氏と光文社はホントすごいです!「スフィンクス」については、まだまだ知識の足らない私には難解でしたが、また時期を置いて読み直してみたいと思います。

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    2016年02月16日
  • 秘書綺譚~ブラックウッド幻想怪奇傑作集~

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    「幻想怪奇」という言葉に惹かれて。

    一つ一つの話が「アレは何だったんだろう?」という後味の悪さを残して終わっていく。特に表題作「秘書綺譚」のアレは何だったろう?感が凄い。こういう引っかかる感じが、本読みにはたまらない。

    確かに幻想怪奇な傑作が詰まった素晴らしき1冊。江戸川乱歩が絶賛しただけあるなぁ…。

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    2013年01月20日
  • 秘書綺譚~ブラックウッド幻想怪奇傑作集~

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    百年前の作品なんて信じられないです。
    最近は妙に凝った作風のものが多いせいか、こうあっさりとしたプロットなんだけど文章力で勝負! ていう作品がひどく新鮮でした。
    本当に面白い。
    じっくりと読みたいって思っていたのに、この後どうなる? で、どんどんページをめくってしまい、すぐに読み終えてしまいました。
    古典文学に分類される作品ですが、新訳だからか読みやすかったです。

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    2012年10月28日
  • 秘書綺譚~ブラックウッド幻想怪奇傑作集~

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    全編面白かった!
    100年前の作品なのに、全てやりきっている。ジム・ショートハウスを主人公とした短編が全て入っていたのがありがたい。この本には収録されていないが、ジョン・サイレンスを主人公にした作品の方が有名らしいので、それも読んでみたいと思った。
    が、果たして翻訳されてるのか…?

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    2012年09月29日
  • 新アラビア夜話

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    ネタバレ

    理由なき自殺願望者が集う、ロンドンの街。ボヘミアの王子フロリゼルは、悪の正体をつかむべくロンドンの夜を奔走する。

    これも何も知らずに、文庫裏のあらすじだけ見てふっと借りた本(私はそれまで、スティーヴンソンは一冊も読んだことがなかった)。
    で、すっかりハマってしまった。
    とうにかく私は、こういう話が好きなんである。人間的な感情よりもむしろ、物語としての魅力が詰まった、軽妙だけど割りとこってり系の本が。
    この本も読んでいて、会話や文章どころか、行間からも(!)物語の匂いがぷんぷんして、もう堪まらなかった。うーん、最高。物語の香りに酔えた一冊。

    でも、多くの人が言っているように、最後がちょっといただけない。というか、もったいない。
    私は登場人物の中で、聖職者のロールズが好きだったので、このロールズ氏が成り上がって、フロリゼル王子と全面対決してほしかったな、どうせなら。

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    2011年07月03日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    「木曜日だった男」というタイトルからしてすごいと思うのだが、ストーリも奇想天外!面白かった。表現の不思議さになかなかついていけないが、読み進めていく上での障害にはならない。

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    2011年05月27日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    メンバーが七曜を名乗る無政府主義者の秘密結社に、「木曜」として潜入した詩人の活躍を描いたミステリ、の形式を借りた風刺小説。

    チェスタトンお得意の逆説や風刺、繰り返しギャグ風の展開で”正義”を笑いのめしつつ、終盤では神と対峙し世界の秘密に触れる凄まじさ。ラストの対話には恐怖すら感じる。「一つの悪夢」というサブタイトルも示唆的で興味深い。
    完全には理解できてないだろうから何年後かに読み直したいね。

    創元から出てる『木曜の男』に比べると読みやすくなってるけど、セリフ回しなんかは『木曜の男』の方が好みかな。

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    2011年02月10日
  • アウトサイダー―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    ラヴクラフトが描き出した冒涜的物語群クトゥルー(クトゥルフ)神話の短編集、第3集
    解説にもある通り、前2集に比べて、ハイ・ファンタジー的な物語を多く収録している。ザ・クトゥルフ神話という感じで、主要な舞台も切り立った崖の上や未開の森林などメルヘンチックなもので冒涜的な好奇心を刺激される。オチも含めて、幻想小説としての体裁が整っている
    その一方として架空の街の描写を細かくしてその内の一個の家で物語が展開する作品では、ラヴクラフトらしく実際に何か起きる前の悍ましい予感や身の毛もよだつような噂などが節たっぷりで非常にゾクゾクさせられた。怪奇(ホラー)小説としての要素が強い

    書いてて思ったのが、ラヴクラフトは怪奇幻想小説というふうに両方の要素がふんだんに含まれてる作品をいっぱい書いたと言うよりも、それぞれの要素は含めながらも舞台設定や伝説の登場させ方、オチなどで二つのジャンルを分けて書いていたのかなということ

    (本当にほとんどの作品好きだったんだけどその中でもとりわけ)好きな作品
    ・アウトサイダー
    ・セレファイス
    ・霧の高みの奇妙な家
    ・アザトホート
    ・銀の鍵
    ・忌まれた家

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    2026年10月10日
  • インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    翻訳が新しくなって、読みやすく、恐ろしさがより伝わるようになった。
    朝の通勤に読むのには合わないけど、夜に読んでも怖いので、いつ読んだらいいのか。

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    2026年08月05日
  • 狂気の山脈にて―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    一回目読んだだけでは文字が入ってこず、
    ほぉ〜ん…て大体の流れを把握した気になって、
    もう一回最初から読むとおもろい。
    めっちゃしっかりおもろい。凄くクリアになって読める。その分普通の読書の3倍くらい時間かかる。
    でも本当に面白い。あとちょっとこわい。

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    2026年03月06日
  • 怪談

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    朝ドラ「ばけばけ」を機に読んで見ました。
    耳なし芳一と雪女が有名か。
    雪女の舞台は現在の青梅市、旧調布村だとあう。昔は吹雪くほど寒い気候だったのだろうか。もっと雪国が舞台のように思えるが。

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    2025年12月29日
  • インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    ホラー要素は今でこそありきたりな表現と感じられるがこの作品群こそがその元ネタなのだと感動した。
    海外文学故に読みづらさを感じる部分ではあるがホラーを語る上で外せない作品達だとおもう。

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    2025年10月11日
  • 怪談

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    2025年下期の朝ドラのモデルとして、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の代表作を手に取りました。

    改めて、日本の古典文学として認知されている「耳なし芳一」や「雪女」などの話を、外国人であるハーンが蒐集して公表したということに驚かされます。

    光文社古典新訳文庫のシリーズだからでしょうか、訳文も読みやすく、すらすらと読み進めることができました。中にはイマイチ理解できないストーリー展開のエピソードもありましたが、現代では不自然に思えるような展開が当時は「ありうること」「恐ろしいこと」として人々に認識されていたのだな、と昔の文化・雰囲気に触れることができる読書体験でした。

    タイトルから「ホラー話」ばかりなのかと思っていましたが、決してオバケ一辺倒ではなく、いろいろな「不思議」が紹介されていたことも新たな発見でした。
    後半(第二部)の「虫の研究」という昆虫エッセイは少し読みづらい部分もありましたが、「蚊」の節は著者の苦労や苛立ちが良く伝わってきて面白かったです。

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    2025年10月01日
  • アウトサイダー―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    30年前に読んだ創元推理文庫版よりずっと読みやすくなってる印象。それでも、想像力を働かせないと難しいところもある。

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    2025年09月28日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    オチが良かった。
    後半から推測できてしまったけれど、、結局白昼夢っていうこと?何が夢か現実かわからない。
    なぜか、スキャナーダークリーと、πを思い出した。

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    2025年09月27日
  • インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    ホラーは苦手なので読めるかなと思ったが読むことが出来た。
    読みづらさはあったが、、嫌いではない。
    異次元の色彩が1番印象に残った。
    ゾクッとさせられた。

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    2025年08月17日
  • 狂気の山脈にて―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    「狂気の山脈にて」読みました。

    クトゥルー神話という、作られた神話の原点となる、

    作家ラブクラフト氏による短編の傑作選です。

    「ランドルフ・カーターの陳述」

    「ピックマンのモデル」

    「エーリッヒ・ツァンの音楽」

    「猟犬」

    「ダゴン」

    「祝祭」

    「狂気の山脈にて」

    「時間からの影」

    の8作品、収録されておりまして、

    表題作でもある「狂気の山脈にて」は、南極探検に行った先で、

    人類を遥かに凌駕する文明を誇った”最先(いやさき)のもの”が、どのような

    文明を作り、そして、滅んでいったのか。その架空の文明を描いた作品でした。


    それ以外の作品も、人類が我が物顔で繫栄している、その目に入らない部分・・・

    それは古い地下室や、屋根裏部屋の窓の外、外洋のどこか。

    そういった部分に、人知を超えた怪物が潜んでいる・・・というようなホラー作品でした。


    一番、好きな作品は、最後の「時間からの影」でした。

    ”偉大なる種族”による、精神の入れ替えを経験した男が、その時の経験を夢に思い出し、

    西オーストラリアの遺跡の発掘に参加する話で、前作の「狂気の山脈にて」を踏まえつつ、

    描かれた人類の短い歴史の外側を大きなスケールで描いたスペクタクルで、

    「狂気の山脈にて」よりも、読みやすい筆致で描かれていました。

    ラブクラフトが癌で死去する少し前に書いた作品とのことで、

    物語の構成としても、比較的読みやすく書かれていました。


    さて。

    現在のゲームやアニメの常識として、たとえば、ファンタジーの世界観

    ・・・例えば、剣や魔法の世界がありますね。それと同じように、さまざまなところで、

    作家たちに引用され、登場することで、次第に、人工の神話という体系を作り上げてきた

    クトゥルー神話ですが、物語を書くものとして、履修しておこうと思ったわけです。


    簡単に言うと、とにかく読みづらい本でした!!

    世界観は、素晴らしいし、言葉の選び方も訳も含めて、語彙が豊富で素晴らしいのですが、

    悪い意味で話が進まないのと、何を言っているのか分からなくなりがちなのと、

    登場人物が何をしているのか分からなくなりがちな本でした。

    短いとそこまで気にならないのですが、長編作品だと相性が悪いのです。

    文章が、基本、否定形で書かれていて、

    「よく分からない、ということはほとんどなかった。それどころか、名状しがたい面白さが分かりやすく伝わってくるのだった」みたいな、いや、面白いって言ってくれよ! みたいな表現は、なかなか慣れずに大変でした。

    そういった意味でも、最後の「時間からの影」は、そのあたりの表現も成熟したものであり、その独特の世界を十分に楽しめました。


    まあ、あーだこーだ書きましたが、なかなか苦心して読んだ本作の世界観は十分に楽しめました。

    おわり。

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    2025年08月13日
  • 秘書綺譚~ブラックウッド幻想怪奇傑作集~

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    アーサー・マッケン(1863~1947)、M.R.ジェイムズ(1862~1936)らとともにイギリス三大怪奇小説作家とも言われるアルジャーノン・ブラックウッド(1869~1951)の傑作集。芥川龍之介や江戸川乱歩も影響を受けた古典的ホラーである。高校生くらいのころに創元推理文庫の『怪奇小説傑作集1』で「秘書綺譚」を読み、最近岩波文庫の『芥川龍之介選 英米怪奇・幻想譚』で「スランバブル嬢と閉所恐怖症」という作品でこの作家と再会したのを機に、この傑作集を手に取った。

    「空家」「壁に耳あり」「スミス―下宿屋の出来事」など、古い家屋にとり憑いた霊という常套的な設定が、安定した(?)恐怖を読者に提供してくれる。

    「スミスの滅亡」はアメリカ西部が舞台で、スミスヴィルという火災で全滅した街の霊があらわれるというちょっと変わった作品。

    「秘書綺譚」でのユダヤ人、「小鬼のコレクション」でのアイルランド人など、異民族への恐怖がテーマになっている作品はいかにも19世紀的である(発表は20世紀だが)。差別感情は、異なるもの・未知なるものへの恐怖感情と密接にかかわっている。それは21世紀になっても本質的に変化していない。

    訳者の南條竹則氏は、1993年『酒仙』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞しているほか幻想小説を多く執筆し、ラヴクラフト(新潮文庫)やチャールズ・ラムの「エリア随筆」などの翻訳、評論活動でも知られる。

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    2025年08月10日
  • チャールズ・デクスター・ウォード事件(新潮文庫)

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    ラヴクラフトの趣味が旧大陸の様式で、アメリカ舞台に書き起こして、それによるチグハグさを感じる箇所が好き。

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    2025年05月04日