南條竹則のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
H.G.ウェルズ(1866-1946)の短編集。世紀末的なナンセンスやデカダンスの趣が漂い、まるで stop motion animation を観ているような気分になる。「劇評家秘話」これは我が身を顧みても、気持ちはとても分かる。自己というのは、他者から受けた刺激から成るモザイクのようなもの。「初めての飛行機――"アラウダ・マグナ"」とその続編「小さな母、メルダーベルクに登る」は"トムとジェリー"的なスラップスティック。いづれも面白い作品だと思うが、奈何せん訳文が悪い。訳者の問題なのか、ウェルズ自身の文体の癖なのか。言葉がゴツゴツと突っかかり、文章とし