【感想・ネタバレ】盗まれた細菌/初めての飛行機のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2022年05月08日

ウェルズの印象を覆す短編集。
書いた絵が喋りだす「ハリンゲイの誘惑」、ミュージカルを初めて観て、その役者の大げさな挙動が感染ってしまう「劇評価悲話」が特に印象に残る。かなり突飛な話が多く、ついて行けないことに加え、語り手が突飛なことをする人であることから感情移入にかなり苦労しました。
訳者が解説で触...続きを読むれた作品「壁の扉」をいつか読んでみたいです。

0

Posted by ブクログ 2012年08月24日

ウェルズだけどSFじゃない。短編集。結構笑える箇所が多かったな。先の展開は読めるようなものばかりなんだけど、素朴なおかしみに満ちていた。「パイクラフト関する真実」「小さな母、メルダーベルクに登る」がよかった。

0

Posted by ブクログ 2012年08月07日

対象年齢が高い、というか読者層を限定する星新一みたいな。
一話一話はそれなりに面白いけど、ウェルズの長編のようなパンチに欠ける。
やはり長編で作り込まれた話の方が真価を発揮する気がしてならない。

0

Posted by ブクログ 2011年07月02日

 光文社古典新訳文庫から出ているH・G・ウェルズの短編集を発見。この文庫のラインナップ、なかなか面白いですなぁ。
 テロリストがコレラ菌を盗もうとして学者宅を訪れるタイトル作をはじめとして、皮肉に満ちたユーモア小説が続きます。
 しかしどこかファンタジック、SF風に思えるのはやっぱ気のせいか。
 主...続きを読む役の多くが小市民的なのも好い感じではあります。

0

Posted by ブクログ 2011年03月27日

H.G.ウェルズ(1866-1946)の短編集。世紀末的なナンセンスやデカダンスの趣が漂い、まるで stop motion animation を観ているような気分になる。「劇評家秘話」これは我が身を顧みても、気持ちはとても分かる。自己というのは、他者から受けた刺激から成るモザイクのようなもの。「初...続きを読むめての飛行機――"アラウダ・マグナ"」とその続編「小さな母、メルダーベルクに登る」は"トムとジェリー"的なスラップスティック。いづれも面白い作品だと思うが、奈何せん訳文が悪い。訳者の問題なのか、ウェルズ自身の文体の癖なのか。言葉がゴツゴツと突っかかり、文章として流れていかない。"ユーモア小説"と銘打っておきながら訳文がこんなでは、原作の"ユーモア"を味わえるところまでなかなかいかない。ただし、「パイクラフトに関する真実」の最後の一文は上手いなと思った。

0

「SF・ファンタジー」ランキング