南條竹則のレビュー一覧
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これは…ジャンルとしてはミステリになるのかな。
主役のガブリエル・ゲイルは画家であり詩人なので探偵というわけではないけど、行く先々で巻き込まれたりした事件を解決していく。
本人が言うには、自分も狂っているから狂人の気持ちがわかるらしい。
面白かったけど、文章がとても読みづらく感じた。
元の文章からしてそうなのか翻訳でそう感じるのか私が悪いのかはわからないけど、読んでて文章が頭にすんなり入ってこない感じがする。
でも最後まで読んだら、最初わかりにくかったこともなるほどそういうことだったのかと理解できたので再読したらもっとすんなり入ってくるのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
太く短く破天荒に生きて散った
フィッツ=ジェイムズ・オブライエン(享年34)短編集。
親族の遺産を蕩尽してスッカラカンになってから
ペンで身を立てたとは何事か(笑)。
箱を開けるとカラフルな包み紙の
キャンディ(ボンボンでもよい)が入っていて、
一つ一つ違う味がする――そんな趣の一冊。
甘かったり、ほろ苦かったり。
無気味な話、読者を冷たく突き放すような話もありつつ、
ヒューマニズム溢れるハートウォーミングな物語もあって
心が和むが、
そこには編者兼翻訳者の人柄が反映されているに違いない。
表題作「不思議屋」はニューヨークが舞台だが、
雰囲気はドイツっぽい。
奇怪な商売人=不思議屋ことヒッ -
Posted by ブクログ
冒頭の「空家」が結構苦手な怖さで耐えられるかと心配になったが、あとは比較的好きなタイプの怖い本。
「壁に耳あり」やっぱ壁が膨らむところが怖い。
「スミス―下宿屋の出来事」ラブクラフト的?
「約束」これ好き。冷たいスコーンとか妙にリアル。
「秘書綺譚」壁の絵が怖い。狂気。
「窃盗の意図をもって」他のアンソロジーで読んだ。どれもそうだが、おかしくなった人の描写がリアルで本当っぽいのでぞわぞわする。日本の古典怪奇映画っぽいというのかな。
「炎の舌」ちょっと面白かった。自分でも気をつけよう。
「小鬼のコレクション」小鬼というよりフェアリー。きれい。
「野火」1回スルーしてしまった。改めて読んで詩に近い -
Posted by ブクログ
日曜日から土曜日まで七つの曜日を名乗る男たちが
取り仕切る秘密結社をめぐる陰謀を描いた小説。
七つの曜日を名乗る男たちの誰が味方で、誰が敵なのか
彼らが計画するテロの行方は、とストーリーは冒険・スパイ
ものの雰囲気を漂わせているのですが、しょっぱなの語りなど
ところどころ観念的な話も出てくるなんともおかしな小説です。
七つの曜日の男たちそれぞれの正体が先に進めば進むほど、
意外というか、想像の上をいかれてしまい思わずにやり
としてしまいました。
後半はゾウや気球を追っての逃避行に最後に語られる
話と
分析したり話の裏を読み取ろうとすると、様々な解釈が
出来そうな小説だと思いました -
Posted by ブクログ
G.K.チェスタトンさんという、イギリスの人ですね。1874-1936という生没年。当時のイギリスでの、ジャーナリスト・評論家・小説家・詩人、というような立場の人だったそうです。
恐らく活動の大半は、政治から文学まで幅広くの評論批評的な、新聞などへの文章だそうですね。
ちなみにコナン・ドイルさんが1859-1930。バーナード・ショーさんが、1856-1950。ジョージ・オーウェルさんが1903-1950。
まあ、なんとなく、コナン・ドイルさんとチェスタトンさんは同時代人、というのが素人には判りやすいです。
チェスタトンさんというと、いちばん有名なのは「ブラウン神父シリーズ」という探偵もの。 -
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私には、まだ少し読む時期が早かったのかもしれません。
幻想・怪奇小説は好きだけれど、
この作品の表題作「白魔」は、おどろおどろしいお話ではない。
ただ、知らず知らずのうちに魔に取り込まれていくような感じ。
ある一人の少女の手記に記された「白い人」とは??
新訳は読み易いのですが、何故だか内容が頭に入って来ない(笑)
何度前のページに戻って読み直した事か……
「生活のかけら」はサクサク読めたものの、イマイチ面白さ分からず。
中盤以降、徐々に若夫婦の日常に怪しい影が忍び寄ってくる。
そのあたりからは面白く読む事ができたかな。
気力のある時にもう一度読み直したい、と思いました^^;
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