南條竹則のレビュー一覧
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シャーロックホームズの元ネタというので読んでみました。同作者の宝島と比べるとエンタメ要素は低いですが、全体的には面白かったです。この時代、ヴィクトリア朝時代は登場人物のご婦人がすぐ気絶するのが特徴みたいなところがありますが、この小説に出てくるヴァンデラー嬢は現代的な感覚で見てもよく行動したヒロインだと思います。
個人的にはジェラルディーンが好きです。王子より年下という設定なので、ちょっと出来が良すぎないか?とも思いますが、「二輪馬車の冒険」に出てくる彼の描写が特に好きで、中性的な色気を感じました。
「ラージャのダイヤモンド」のラストはちょっと納得いきません。これじゃプラダのアンディと変わらない -
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クトゥルー神話の醍醐味は、言葉では表現できない人智を超えた存在を言葉で表現しようとするところ。読んだのは3作品目だが、その意味では一番彼らの存在を感じることができた作品であった。
一番気に入った作品は「ダンウィッチの怪」。ダンウィッチと呼ばれる街に住む一家は、ほかの住民とは隔絶した生活を過ごしていた。そこで生まれた男の子は、異常なほど成長が早く、また、家で謎の作業を過ごしていた。普通ならこの子が異形の子と言うだけで終わるが、宇宙や古典をも巻き込んだクトゥルーの世界観はもっと大きな形でこの街に恐怖を与えていく。要所要所で現れる臭いに関する描写が頭のなかのイメージにとてもリアリティを与えてくる。
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TRPGはやったことないけど、クトゥルー(クトゥルフ)神話には興味があったので、初めてラヴクラフト作品に手を出した。
物語に登場する未知なる物の姿形は詳細に描写されるものの、頭の中で全体像がうまく思い描けない。これがつまり「名状しがたい」ということなのだろうが、このことが得体の知れない物への恐怖感を煽る。
かつて宇宙からやってきた、人類よりも高度な文明を持つ存在。そして彼らが築いた古代都市。恐るべき書物『ネクロノミコン』。こういった世界観は確かに魅力的だし、もっとクトゥルー神話体系について知りたいと思うのはとてもよくわかる。
ただ、「世界の謎と不思議に挑戦するスーパーミステリー・マガジン」のタ -
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ネタバレ初クトゥルー神話。独特の雰囲気で、唯一無二の気味悪い世界観を丁寧に構築している。
個人的にベストは「闇にささやくもの」と「インスマスの影」。
○異次元の色彩
隕石の落下によって変質していく郊外の土地と、そこで暮らす一家の悲劇を描いた物語。主人公である測量士の語りによって、農家の井戸の近くに落下した隕石から放たれる「異次元の色彩」が、土地と生物、そして人間をも侵食し、徐々に正気を奪い、破滅へと導く様子が描かれる。
○ダンウィッチの怪
マサチューセッツ州のダンウィッチ村で、妖術を操る一家の血を引くウィルバーという少年が、人間離れした成長と行動を見せる怪奇譚。ウィルバーは人智を越えた怪物を呼び出 -
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森鴎外を読んで、ちょっぴり日本の昔の話に興味が出てきたので本作を手に取った。再読。
1作目の耳なし芳一がとても良い。平家の恨み悲しみが伝わってきて涙しそうになった。怖いけど物哀しい。これぞ日本の怪談話。素晴らしい。
一方でむじなや雪女はコンパクトに纏められており、外国人が書くから淡白なのかなぁと感じた。ハーンの英文を日本人が翻訳しているため不思議な感覚はある。日本の文化や風習、民族性が表現され、現代人の私が読んでも気づきがある。よく書き残してくださったと感謝する。
次の朝ドラがラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の妻セツの話らしい。この春に松山城を訪れた際に知った。どういった経緯でハーンが日本を -
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新潮文庫の傑作選、3冊とも購入したものの、読む順を盛大に間違えました(これが3冊目)が、短編なので問題なしということにしましょう。
同じ作者の作品なのに、一気読みしてしまうようなものと、なかなか読み進めるのが困難なものとが混在している短編集。
「アウトサイダー」や「忌まれた家」、雰囲気変わって「セレファイス」が好きかな。
相対しているものの性質上、致し方ないのかも知れませんが、オチが似ているように感じてしまいました。
話の雰囲気は違っても、結局人は何の抵抗も出来ず、怪しい家は崩壊して主人公は死ぬか気が狂うかして終わるという。
だからこそこの世界観が広がった面はあるだろうし、サイコロとい -