南條竹則のレビュー一覧

  • 白魔(びゃくま)

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    非日常に実在を見、日常をまやかしと見る。
    どの作品も日常の生活に隠されて見えない実在(聖や魔)に登場人物たちが引き込まれていく物語。
    直接的な描写はなく、あくまで「何か違うもの」に対しての象徴や予感を静かに描く。
    物語としてははっきりしないものが多いが、見えない真実、本当の生きる意味、どこかにあるという確信のもつやさしさ。
    わけがわからない不気味さと共に、何故か癒される作品群。

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    2009年10月04日
  • 新アラビア夜話

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    『自殺クラブ』は子供のころにあかね書房のシリーズで読んだっけ。懐かしい!訳文も小説の世界を壊さない、実に雰囲気のある訳文だと思う。それにしてもフロリゼル王子の行く末がなんとも・・・

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    2011年09月16日
  • 新アラビア夜話

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    シャーロックホームズの元ネタというので読んでみました。同作者の宝島と比べるとエンタメ要素は低いですが、全体的には面白かったです。この時代、ヴィクトリア朝時代は登場人物のご婦人がすぐ気絶するのが特徴みたいなところがありますが、この小説に出てくるヴァンデラー嬢は現代的な感覚で見てもよく行動したヒロインだと思います。
    個人的にはジェラルディーンが好きです。王子より年下という設定なので、ちょっと出来が良すぎないか?とも思いますが、「二輪馬車の冒険」に出てくる彼の描写が特に好きで、中性的な色気を感じました。
    「ラージャのダイヤモンド」のラストはちょっと納得いきません。これじゃプラダのアンディと変わらない

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    2026年06月06日
  • 狂気の山脈にて―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    ラヴクラフトのクトゥルー神話から複数話がセレクトされた本。
    原典を手に取らないままクトゥルフに触れていたが、純度の高いなんだかよくわからないけれどキモ怖い雰囲気に触れることができた。
    雰囲気を感じるための言葉が積み重なっていく文体だが、細かな描写が増えてるものの具体的なイメージには繋がらない面白い体験だった。

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    2026年05月12日
  • インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    クトゥルー神話の醍醐味は、言葉では表現できない人智を超えた存在を言葉で表現しようとするところ。読んだのは3作品目だが、その意味では一番彼らの存在を感じることができた作品であった。
    一番気に入った作品は「ダンウィッチの怪」。ダンウィッチと呼ばれる街に住む一家は、ほかの住民とは隔絶した生活を過ごしていた。そこで生まれた男の子は、異常なほど成長が早く、また、家で謎の作業を過ごしていた。普通ならこの子が異形の子と言うだけで終わるが、宇宙や古典をも巻き込んだクトゥルーの世界観はもっと大きな形でこの街に恐怖を与えていく。要所要所で現れる臭いに関する描写が頭のなかのイメージにとてもリアリティを与えてくる。

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    2026年02月23日
  • 狂気の山脈にて―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    インスマスの覆う影が怖すぎたので、しばらく読むのを躊躇ってましたが、眠れないほど怖い話はなかったです。良かった。何フィートという記述がたくさん出てくるのですが、何メートルなのかピンとこなくて可愛く無いペンギンのサイズがよく分かりませんでした。円錐形の生き物やら全然イメージがわかないのですが、何となくフゴッペ洞窟の頭から羽が生えた人みたいなのを想像してました。

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    2026年02月14日
  • 白魔(びゃくま)

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    ネタバレ

    たぶん今は読む時期では無かったのかな?脳があまり受け付けなかったというか…。『生活のかけら』は前半は面白かったけど、後半になってからはキャラクターの変わりかたについていけなかった…。最近は推理小説や歴史に偏ってるからちょっと上手く読めなかった感じだった。

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    2026年01月24日
  • カンタヴィルの幽霊/スフィンクス

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    ネタバレ

    『カンタヴィルの幽霊』が面白かった。色々と変装して住人たちを脅かそうとして、逆に子供を怖がって引きこもったり最終的には優しい娘に相談したり(笑)『アーサー・サヴィル卿の犯罪』も面白かった。ワイルドの友人のエイダの書いた『回想』もワイルドの事を知れて良かった。

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    2026年01月07日
  • 狂気の山脈にて―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    TRPGはやったことないけど、クトゥルー(クトゥルフ)神話には興味があったので、初めてラヴクラフト作品に手を出した。
    物語に登場する未知なる物の姿形は詳細に描写されるものの、頭の中で全体像がうまく思い描けない。これがつまり「名状しがたい」ということなのだろうが、このことが得体の知れない物への恐怖感を煽る。
    かつて宇宙からやってきた、人類よりも高度な文明を持つ存在。そして彼らが築いた古代都市。恐るべき書物『ネクロノミコン』。こういった世界観は確かに魅力的だし、もっとクトゥルー神話体系について知りたいと思うのはとてもよくわかる。
    ただ、「世界の謎と不思議に挑戦するスーパーミステリー・マガジン」のタ

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    2025年12月20日
  • 新アラビア夜話

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    「自殺クラブ」というセンセーショナルなタイトルと「宝島」の作者ということで手に取った。
    人気作家が忙しい時間の合間を縫って書き殴った、という感じの出来の作品。じっくり味わうというよりは、忙しい時間の合間にパラパラ読むような作品かしらん。

    ボヘミアの王子の偉そうな感じは今風ではないけれど、19世紀の話として読む分には面白い。明治帝が「タンタンの冒険」をやっているような感じかな。

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    2025年12月16日
  • カーミラ~レ・ファニュ傑作選~

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    古典吸血鬼小説の名作。
    短編ながら世界観の作り込みと女吸血鬼の耽美で病的な雰囲気が退廃的でとても好き。

    しかし少々駆け足気味に物語をたたみ、謎が残ったまま放っておかれるのがなにかむず痒い。

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    2025年11月14日
  • インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    初クトゥルー神話。独特の雰囲気で、唯一無二の気味悪い世界観を丁寧に構築している。
    個人的にベストは「闇にささやくもの」と「インスマスの影」。

    ○異次元の色彩
    隕石の落下によって変質していく郊外の土地と、そこで暮らす一家の悲劇を描いた物語。主人公である測量士の語りによって、農家の井戸の近くに落下した隕石から放たれる「異次元の色彩」が、土地と生物、そして人間をも侵食し、徐々に正気を奪い、破滅へと導く様子が描かれる。

    ○ダンウィッチの怪
    マサチューセッツ州のダンウィッチ村で、妖術を操る一家の血を引くウィルバーという少年が、人間離れした成長と行動を見せる怪奇譚。ウィルバーは人智を越えた怪物を呼び出

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    2025年09月22日
  • アウトサイダー―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    ラヴクラフトの後期の短編集。
    クトゥルフ神話の大きな3分類、宇宙からやってくる恐怖、古の神々と人の生活、愚か者が痛い目を見る話がそれぞれ楽しめる。
    新訳でもやはり読みにくくはあるけれど、それでも読みやすい、どの修飾がどの名詞に繋がるのかはわかる。
    アウトサイダーは誰だったかの本でも紹介されていて、再読してもやはり面白い。恐れの対峙なのか、不明を納得することなのか、輪の中心は元からないのだとなんだか納得する。
    好きなのはアウトサイダー、無名都市、べつの神々、忌まれた家、魔女屋敷で見た夢。

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    2025年09月04日
  • インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    近年各方面に広がっているクトゥルー神話の原典から、有名どころをピックアップした作品集。名前だけ知っていたけれど、詳細は知らない、といったものを一通り読めるという意味ではとても助かった。
    ただ、やはりアメリカンホラーはあんまり私の趣味には合わないらしい…。

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    2025年07月20日
  • インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    クトゥルー神話傑作選。

    TRPGやゲーム、漫画などでよく見るけど原作は未読だったので読んでみた。

    表題のインスマスの影がなんだかんだ一番好きだったかも。

    名状し難い冒涜的なものに近づいてしまう人間の描写がじわじわくる恐ろしさ。

    ニャルラトホテプ、めちゃくちゃ短い!

    ショゴスとかミ=ゴとかうっすら覚えてるのが出てくるとテンション上がる。

    他の話も気になる。どこまで設定とかあるのか色々調べてみようかな〜。

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    2025年05月18日
  • 怪談

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    森鴎外を読んで、ちょっぴり日本の昔の話に興味が出てきたので本作を手に取った。再読。
    1作目の耳なし芳一がとても良い。平家の恨み悲しみが伝わってきて涙しそうになった。怖いけど物哀しい。これぞ日本の怪談話。素晴らしい。
    一方でむじなや雪女はコンパクトに纏められており、外国人が書くから淡白なのかなぁと感じた。ハーンの英文を日本人が翻訳しているため不思議な感覚はある。日本の文化や風習、民族性が表現され、現代人の私が読んでも気づきがある。よく書き残してくださったと感謝する。

    次の朝ドラがラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の妻セツの話らしい。この春に松山城を訪れた際に知った。どういった経緯でハーンが日本を

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    2025年05月17日
  • アウトサイダー―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    クトゥルフ神話の短編集。
    このシリーズは独特の世界観を頭の中で確りと想像ししながら読まないと、何が起きているのか分かりにくい。一つ一つの文章が長く、また、肝心な部分があえてぼかされたりするので、何度も行ったり来たりしながら読むことになった。前回読んだインスマスの影のほうが、世界観の描写が分かりやすく楽しめた。

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    2025年05月07日
  • アウトサイダー―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    新潮文庫の傑作選、3冊とも購入したものの、読む順を盛大に間違えました(これが3冊目)が、短編なので問題なしということにしましょう。

    同じ作者の作品なのに、一気読みしてしまうようなものと、なかなか読み進めるのが困難なものとが混在している短編集。

    「アウトサイダー」や「忌まれた家」、雰囲気変わって「セレファイス」が好きかな。

    相対しているものの性質上、致し方ないのかも知れませんが、オチが似ているように感じてしまいました。
    話の雰囲気は違っても、結局人は何の抵抗も出来ず、怪しい家は崩壊して主人公は死ぬか気が狂うかして終わるという。

    だからこそこの世界観が広がった面はあるだろうし、サイコロとい

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    2025年02月15日
  • アウトサイダー―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)

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    具合のわるいときに見る悪夢を次々と見せられてるような、そんな不可思議な短編群。
    悪夢具合は楽しいけど、過剰で不必要に丁寧な情景描写が多くて、読み進めるのがちょっとしんどかったかな。
    個人的に好きなタイトルは『ポラリス』。虚無な日常に残酷な悪夢を見せられたのか、はたまた長い長い悪夢に囚われ続けているのか不明瞭な様がとても良かった。

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    2024年10月14日
  • 中華文人食物語

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    本番の味もいいかもしれないが、自分にはローカライズされたなんちゃっての方が舌に合うかもしれないと思った。

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    2024年09月23日