久坂部羊のレビュー一覧

  • 破裂(上)

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    単純に命を救う医療を極めていくことが社会のためになるのか。
    すごい命題を突き付けたまま終わる衝撃作。(080518)

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    2009年10月07日
  • 日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか

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    ぶっちゃけ読んでて楽しい本ではない。けど、読む価値はある。特に年配の人ほど。
    長生きして、体のあちこちに障害がある人、寝たきり状態の人、痴呆患者、など色んな人達(及びその家族)がどれだけ苦労しているかを書いた本。「長生きしたい」と何も考えずに求めることがどんなことか考えさせられる。

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    2009年10月04日
  • 破裂(上)

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    老人医療問題をよく扱う人なんですが、色々考えさせられますな。帚木の「安楽病棟」をもっとシビアに突っ込んだ感じ?物語としては「廃用身」同様、広げた大風呂敷がどうしてそんな簡単に畳みきれるのか謎ではありますが、やっぱテーマ勝ちか。あとキャラ。どいつもこいつも感情移入するにはちょっと引くような、普通のよくいる人なので困る。主格がコロコロ移るのがちょっと読んでて解りづらいかも。

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    2009年10月07日
  • 日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか

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    人がどう生きるかはそれぞれの人間だけが決められる、というのが近代社会の大原則なのだが、どう死

    ぬかは死期が近づくと、実質的に自分では決められなくなる。
    今の何がなんでも延命、アンチエイジングという「とにかく生きさせる」行政・医療・介護全体の方針

    は、死が絶対に避けられないものである以上、本質的にムダな部分を含んでいるのに、生きたいという

    それ自体は当然の欲望を煽り利潤化する資本主義にばかり貢献して、実質的にそれぞれの人の生を決め

    る権利を奪っている。

    スーパー老人、元気なお年寄り、あるいはその逆の極端な例ばかりメディアは取り上げるな。
    「普通に死ぬ」ことは、今では健康年齢と肉体年齢に

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    2009年10月04日
  • 大学病院のウラは墓場 医学部が患者を殺す

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    書名を見ると週刊誌的に大学病院の内部を告発する内容かと思うが、実質はその反対に近い。

    大学病院が一般の病院と違うのは、教育・研究という部門が治療部門とは別についていて、そのため未熟な若い医師のオン・ザ・ジョブ・トレーニングの場になっていることだ。それは次の世代の医療を供給するのに必須なのだが、当然一定のリスクを伴う。
    それで事故が起こるとマスコミは袋たたきにするが、常にベテランが治療に当たるのは物理的に不可能だし、実践を積まないでベテランにはなれない。

    筆者ははっきりと、必要もないのにいつもベテランの最高度の医療を求めるのは患者のエゴであり、マスコミの無責任なあおりのつけは必ず将来の医療や

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    2009年10月04日
  • 大学病院のウラは墓場 医学部が患者を殺す

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    大学病院とその他の病院。同じ「病院」と名がついていながら前者は医学の研究に重きを置いていて後者は診療に重きを置いている。大学病院が診るのは未来の患者、その他の病院が診るのは現在病気を抱えた患者。誰かが研究をしていかないことには医療分野は発展しない―。
    現在の日本の病院が抱える問題点(主に大学病院の構造とその問題点)についてまとめてある本。病院選びで泣かないように、診療を受ける立場である私たちが読んでおくと面白い。

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    2009年10月04日
  • 大学病院のウラは墓場 医学部が患者を殺す

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     日本の医療の現状とその問題点、その問題点の背後の歴史や事情。

     それをよく知るマスコミの必要以上の煽動とただ自分たちの利益のための世論誘導。

     そしてそのマスコミに煽られる市民。

     その市民たちの反発を恐れ、必要以上の(悪ともいえる)制度を作ってしまう役所。

     その制度に翻弄される病院と医師。そして押し寄せてくるプレッシャーと世論の反発に耐えられなく辞めていく医者。

     そして医療問題がますます深刻になる。

     病院、医師の視点、役所の視点、そして患者と一般市民の視点とそれぞれの本音をちゃんと書いている。

     作者は医師で作家である。だからこそかけたこの一冊だと思う。

     ただし、逆

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    2009年10月04日
  • 謎解き診察室、本日も異状あり

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    5人の医師によるミステリー。
    それぞれ味わい深い話です。
    医者だから書けるアイデアとリアリティですね。

    ・悪いのはわたしか
    ・半夏生のトルソー
    ・クリスマスイブの死亡診断
    ・患者は二度死ぬ
    ・サイレント・ペイシェント

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    2026年08月01日
  • 命の横どり

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    何とか言うか、良い話と言うにはちょっと重い切実な小説でした。最後は当事者皆が納得行く終わり方で良かったですが、これはあくまでも小説としての話です。
    日本の臓器移植、特に心臓移植の問題を切実に訴えている作品でした。やはり日本人は、脳死を本当の死ととらえられない人種なのですね、、、
    拡張型心筋症患者さんの日本での治療をより良い物にする為に意義のある小説だと感じました。脳死の啓蒙が必要かと思います。

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    2026年07月26日
  • 寿命が尽きる2年前

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    久坂部先生の内容は一貫していてわかりやすい。
    人はいずれ死んでしまうし、無理に抗おうとすると、苦しい最期になってしまうことを、ていねいに書いてくれている。
    欧米だと、高齢になったら逆らわずに無理な医療をしないというが、日本もそうなってほしい。
    付き添いで色々なお医者さんと話すと、そういう考えでいる人たちが、一般人より多いなと感じるし、久坂部先生もそう書いている。

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    2026年07月26日
  • 命の横どり

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    臓器移植には困難だらけな世界を
    わかりやすく話にまとめている
    まぁちょっとドラマがやり過ぎるが
    実際はもっと多くのドラマがあるのだろうと
    思い考えさせられる一冊だった

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    2026年07月14日
  • 神の手(下)

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    本作は、安楽死をテーマに医療現場の葛藤や社会的な議論を描いた作品です。
    末期癌患者の苦しみと、それに向き合う医師の決断がリアルに描写され、読者として深く考えさせられました。
    特に、医療制度改革や政治的な思惑が絡み合う展開は、現代社会の複雑さを反映しています。
    医療の倫理や人間の尊厳について、改めて問いかけられる一冊でした。
    医師が決定する患者の最後手を加える行為は、「安楽死」と「殺人」の明確な境界線がまだまだ確立されていないなと思い、葉真中顕著の「ロストケア」思い出し、医師と介護士の違いは?など、職業別でもまだまだ壁があるなと考えさせられました。

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    2026年07月03日
  • 神の手(上)

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    本作は、安楽死をテーマに医療現場の葛藤や社会的な議論を描いた作品です。
    末期癌患者の苦しみと、それに向き合う医師の決断がリアルに描写され、読者として深く考えさせられました。
    特に、医療制度改革や政治的な思惑が絡み合う展開は、現代社会の複雑さを反映しています。
    医療の倫理や人間の尊厳について、改めて問いかけられる一冊でした。
    医師が決定する患者の最後手を加える行為は、「安楽死」と「殺人」の明確な境界線がまだまだ確立されていないなと思い、葉真中顕著の「ロストケア」思い出し、医師と介護士の違いは?など、職業別でもまだまだ壁があるなと考えさせられました。

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    2026年07月03日
  • 命の横どり

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    臓器移植推進活動の教科書的な一冊。
    エンタメ要素は感じられず、ドナーレシピそれぞれの気持ちの揺れ動きが書かれていた。

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    2026年06月29日
  • MR(上)

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    フィクションなので、ある程度大袈裟には書いていることは想像に難くないが、実状がこうだとしたら患者としてはたまったもんじゃない。ただ、株式会社である以上利益は上げなければで、利益と患者ファーストを天秤にかけるとなかなか難題だなと思う。下巻に向かっていく中で海外の話も出てきていたので、上巻よりスケールアップして面白くなっていることを期待する。

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    2026年06月27日
  • 命の横どり

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    ネタバレ

    うーん。移植コーディネーターの真知が
    どーにも好きになれん
    一ノ瀬先生のいいなりやし
    最初から普通そんなこと言うか?と
    思うようなことを言ってる感じも
    なんか無神経に感じたし

    かといって、レシピエントの麗も
    これまた好きになれない
    え?そこで死のうとするか?と思ったし、
    ドナーに対しての態度も腹立つし

    ドナーの奥さんの千恵さんは
    しっかりしていて
    まともだけど、看護師やから
    ここまで冷静に対応できるんやろな

    ドナーのお母さん登志子さんは
    気の毒やけど、気持ちも分かるけど…
    もうちょっと脳死について勉強してみよか?
    と思ってしまった

    麗が友達に危ない目にあわされてる時に
    真知が1人できて

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    2026年06月27日
  • MR(下)

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    医療の知識がほぼなくても問題なくすらすら読める。
    半沢直樹の製薬会社版って感じ。
    登場人物も覚えやすい。
    テレビドラマを見ている気分になった。

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    2026年06月24日
  • 神の手(下)

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    同じ久坂部羊さんの医療系の小説としては「廃用身」の方がおそらくぐんぐん読み進められます。尊厳死(医療としての安楽死)の話なのでもちろんこちらも内容は重たい。

    上巻まではスピード感も数々の議題が提示されていく過程には引き込まれましたが、途中から闇の組織ともいえる政治の話が中心に。特に下巻では派閥争いや暗躍者は誰か、裏切り者は誰かのパートがほとんど。医療と政治は切っても切れないことなんでしょうけど…。

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    2026年06月22日
  • 廃用身

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    オーディブルで。廃用身とは、脳梗塞などで麻痺して回復の見込みが亡くなった四肢のこと。介護の邪魔になるそれを切り落とすことで、患者が明るくなった、認知症から回復した、という漆原医師の報告書が第一部。漆原医師の勤務する施設ではそれをAケアと呼び、もちろん、患者の意思が第一であるけれども、推奨している。しかしそれが出版されることはなかった。その理由が第二部、出版編集者の語りによって明かされる。羽を切り落とし、胴体だけにした蝶を喜んで見せてきたという、少年時代が語られることにより、一部で見せられていた、朗らかで、希望の光がさしていた介護の光景がひっくり返る。四肢を切断することで、確かに介護は楽になった

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    2026年06月12日
  • 神の手(下)

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    医療倫理や安楽死を扱う医師の葛藤とか、そういった話だと思ってたけど、社会保障とか医療政策とかそっち系の話でした。期待してた方向の話ではなかったなぁ。
    とはいえこの人の作品って、専門的な話がかなり多いのに本当に読みやすい。

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    2026年06月03日