【感想・ネタバレ】破裂(上)のレビュー

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Posted by ブクログ 2019年01月23日

相変わらずのゾッとするような面白さでした。
白い巨塔のような、医療裁判…果たしてどうなるのか?
ここぞとばかりに、医療界のどす黒さを暴く内容。
得られる知識も沢山ありました。
下巻読みます。

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Posted by ブクログ 2011年04月02日

社会問題が盛りだくさんの衝撃作。
医療や命の尊厳に関する理想と現実という重いテーマがあり、読後にはずしりと何ともいえない不気味さと後味の悪さが残ります。これは人間として避けられない死への恐怖と老人福祉への不安にも重なります。
久しぶりに寸暇を惜しみ一気に読んだ作品でした。

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Posted by ブクログ 2022年10月25日

450ページの二段組みで読み応えありました。
厚労省の悪者官僚が超高齢化社会の問題を解決する為、意図的に医療を悪用してPPP(ピンピンぽっくり)を画策し、合法的に高齢者の突然死を実現させようとするお話し。
最後は悪は敗れるとなるのですが、今の日本の平均寿命と健康寿命の乖離を見るに、考えさせられるもの...続きを読むがあります。
登場人物の描写などが非常に細かく書かれており、それが長編になってる理由というのもありますが、ダラダラ感はなく情景がよく分かります。また舞台になっているのが身近な所ばかりなのでその点も良かったです。面白かった~!ドラマ化したら話題になるやろなぁ。

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Posted by ブクログ 2020年11月03日

ピンピンポックリというフレーズに聞き覚えがあったので調べたら、数年前のWOWOWの「神の手」というドラマだった。やはりこの作者の原作だった。
恥ずかしながら、数冊読んでいながら、こんな有名な作家さんとは知らなかった。

医療裁判になるのかならないのか、結果はどうなるのか、上巻からは窺い知れない。
...続きを読むから下巻を読みます。

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Posted by ブクログ 2015年12月21日

とにかく皆が自分のことしか考えてない話(笑)だったけど、面白かった。
続きが気になる小説は久しぶり。

作者は医師なのに、もはや医師を憎んでるの?な勢いの書き方が時々引っかかる。
言い方を変えれば、医師批判に偏重しすぎてる部分がある。
他の先生は厳しい書きかたされてるのに、江崎先生やその周辺には全体...続きを読む的に甘い評価なのがなんだか違和感がある。内部告発すれば薬中なのはたいしたことないみたいな扱い…ドラマではいなかったことになってたし。
あと江利子の江崎に対する惹かれかたも嫌。旦那さんには別に落ち度ないのに…。松野はジャーナリスト失格だし。

佐久間はかなり魅力的なキャラだと思う。
厚労相のマキャベリとかカッコイイな(笑)!
高齢者を意図的に殺す発想は恐ろしいが、今の延命最優先の医療と高齢化社会が本当に正しいのか、はかなり核心を突いている。

さて、意図せずにその佐久間の協力者に選ばれてしまった、イラチで偉そうな香村先生が下巻はどう動くのかな?

下巻に続く!

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Posted by ブクログ 2014年01月29日

医療ミスと、その闇を暴こうと病院内で孤軍奮闘する麻酔医師と、国の立場から恐ろしい企みを試みようと暗躍する厚労省のお役人。それぞれが絡み合って、混沌としていく…

この著者の作品はテーマが考えさせられるし、面白い。下巻もこのまま一気読みしそう。

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Posted by ブクログ 2013年08月05日

医療ミスの話。
医者ももちろん人、神ではないので当然ミスも起こる。
それが許されないから責任が重い。
普通の職場と違い、命と直結した仕事だからこその話が重い。

先が楽しみです。

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Posted by ブクログ 2010年09月07日

作者は「廃用身」とともに一段と深刻化する高齢化社会に向けた警告を発している。「廃用身」での驚くべき発想は医学など門外漢の私には今にも実現できそうなリアリティを感じさせた。医学に関わる方の感想を伺いたいと思った。実際、介護の現場は壮絶なものだろう。医療の進化が産んだ弊害だと言われれば確かにそうだよなと...続きを読む納得させられそうになる。
老化に伴う各臓器機能の低下、脳機能の低下→医療に頼る→保険料の請求増化→賄う財源の確保は?

医者からするとお年寄りを、それもぼけちゃって家族からも見放されたような、長くベッドに繋げて置くだけで金が入るわけだが、(70歳以上の高齢者は医療費負担が一割…だったっけ、九割は保険金でつまり我々の税金で賄われる)崩壊は近そうだ。

果たしてベッドに繋がれたお年寄りの方は?というと、自分がそんな立場になった時、延命処置の上身体もまともに操れず、自らの糞尿の始末もままならず、あげくぼけてまで苦しみながらも生きていたいか?と問われると断固としてノー!!である。少なくとも私はノーだ。死んだ方がマシだ。いやもうむしろ死にたい。65くらいでPPPぴんぴんポックリ(笑)したい。

…そんな風にいろいろと考えさせられた。

ストーリーの方だが、医学に無知な私でもサクサク読み進むことができ、一気に上下巻を完読した。が、人物がちょっとごちゃごちゃになってしまった…。小池って誰だったっけ?
医療ミスを申し立てる裁判と、先に述べた高齢化に伴う国家危機を打開しようとなんと驚きの策謀を実行に移すべく画策する厚生省だったかなんかの…ナントカ、マキャベリ佐久間和尚
二つを主としてストーリーが進む。
主人公は若い麻酔科の医師、江崎。活躍したんだかしてないんだか…。読み終えるとイマイチ印象に残らない。ただのヘタレな気も。

医療ノンフィクション作家として大成を望む熱血ウザイライター松野と、弁護士露木、美人奥さん(お礼に歌います、に笑うしかなかった)、看護師安倍(ヘタレ)、芹沢(イケメソ)、松野の後輩のデブ、江崎の同僚遠藤、黒木、伊達、ジジイ、…
裁判側ストーリー、佐久間の陰謀側ストーリー、二つの核に立つのが香村医師だ。しかし翻弄されたあげく、……。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

単純に命を救う医療を極めていくことが社会のためになるのか。
すごい命題を突き付けたまま終わる衝撃作。(080518)

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

老人医療問題をよく扱う人なんですが、色々考えさせられますな。帚木の「安楽病棟」をもっとシビアに突っ込んだ感じ?物語としては「廃用身」同様、広げた大風呂敷がどうしてそんな簡単に畳みきれるのか謎ではありますが、やっぱテーマ勝ちか。あとキャラ。どいつもこいつも感情移入するにはちょっと引くような、普通のよく...続きを読むいる人なので困る。主格がコロコロ移るのがちょっと読んでて解りづらいかも。

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Posted by ブクログ 2015年10月02日

ある過激な高齢化社会対策と医療裁判の話。現代社会に警鐘を鳴らす超意欲作だが話が冗長すぎるのが気になる。ドラマでは主人公を削っても話が成り立つのが無駄なエピソードが多い証。だが好きな作品。

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Posted by ブクログ 2024年01月10日

上下を通して一気読み。
医師出身の作者というバックグラウンド。

ストーリー自体はさくさく進んでいくし、主要人物には記述が多いので混同もせず、混乱せず読みやすい。

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Posted by ブクログ 2019年03月08日

3月-4。3.0点。
主人公の麻酔科医、患者を死なせた症例をマスコミと組んで調査。
一方、心臓手術時に針を忘れたため、死亡した娘が医療裁判の動きを。

少しテーマを盛り込みすぎの感じが。下巻でどうやって納めるのか、楽しみ。

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Posted by ブクログ 2015年04月29日

医療過誤は、ニンゲンであるからこそ、起こる。
それを どう防ぐかが 課題なのだが。

松野という ジャーナリスト。
正義 という言葉を振り回すいやな記者。
そのオトコが、医療過誤を 追求する。
設定の角度が イマイチ だね。
自分が ガンだと診断されたが、それが誤診だった。
その体験が 医療に不信を...続きを読むもち、追求しようとする。

江崎は 麻酔医。
痛恨のミスを 事例として集める。
なぜなのか?
どうも、その動機が よく見えない。
医療を どのように 変えていくのかが
見えていないような気がするから、物足りないのか?

香村は 心臓外科の助教授。
エリート中のエリート。
研究の水準が高いが、手術は 雑だった。
教授選が まもなく、おこなわれる時に
医療ミスを 起こして、隠蔽しようとしている。

告発文が医療過誤で死んだ父親の娘の
中山枝利子にとどき、裁判を始めることに。
江崎は それを 助けようとする。
それで、暴漢に襲われ、左遷される。

佐久間和尚という 厚生労働省の 主任企画官。
『寝たきり老人』が 日本の課題という。
心臓が強くて、アタマの血管が弱いという。
若肉老食 の時代。

さて、どんな展開となるのか。

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Posted by ブクログ 2014年12月05日

様々な立場の人が、それぞれの思惑で一つの医療ミス裁判に関わっていく。
人間である以上ミスは必ず起こるのであり、ベストを尽くした(であろう)医師を責めても仕方がないと思う反面、遺族は許せんよなぁと思ったり…

松野の歪みは腹立つな、と思っていたら、後編の裏表紙のあらすじが、すごいネタバレしてきた。

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Posted by ブクログ 2012年08月01日

久坂部羊さんは、「廃用身」「無痛」と読みましたが、どちらも面白かったです。
特に「廃用身」は衝撃的でした。
今回も「廃用身」のテーマに通じるものがあります。

高齢化社会において、医療の発達によって「生かされている」老人達は果たして幸せなのか?チューブに繋がれてただ延命するのみならば、ポックリ死出来...続きを読むた方が本人にとっても家族にとってもいいのではないか?

そう考える厚労省の佐久間のストーリーと、父は医療ミスによって死んだと訴える枝利子のストーリー、で展開していきます。

佐久間が取り入れようとしている治療法について、そんなのダメでしょと思いつつ、でもそれって実はいいのかもしれないと段々佐久間の説得に洗脳されていく自分が居ます。。。

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Posted by ブクログ 2012年03月29日

内容(「BOOK」データベースより)
過失による患者の死に平然とする医師たちに怒りがたぎる元新聞記者・松野。心臓外科教授の椅子だけを目指すエリート助教授・香村。「手術の失敗で父は死んだ」と香村を訴える美貌の人妻・枝利子。医療の国家統制を目論む“厚労省のマキャベリ”佐久間。医療過誤を内部告発する若き麻...続きを読む酔科医・江崎。五人の運命が今、劇的にからみ転がり始めた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年10月04日

本屋でなんとなく目に付いた久坂部 羊氏の「破裂」を読みました。
日本の長寿問題をクセのある登場人物を通して物語で描いています。
医療ミス、安楽死問題、官僚、報道、高齢化問題など多くの要素が含まれています。
はじめは一体どうなっていくのかと思いましたが、最後はすっきりとおさまりました。
久坂部氏は現役...続きを読むの医師で 他にも2作品が発売されているようです。
順番に読んでいきたいと思います。

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Posted by ブクログ 2011年06月26日

面白い、のだが…
メインの登場人物の心情が工作して、読んでいて落ち着かない感じ。
章ごとにかき分けてしまったほうが好みだな。

だが話は大変面白い。早く下巻を!

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

過失による患者の死に平然とする医師たちに怒りがたぎる元新聞記者・松野。
心臓外科教授の椅子だけを目指すエリート助教授・香村。
「手術の失敗で父は死んだ」と香村を訴える美貌の人妻・枝利子。
医療の国家統制を目論む“厚労省のマキャベリ”佐久間。
医療過誤を内部告発する若き麻酔科医・江崎。
五人の運命が今...続きを読む、劇的にからみ転がり始めた。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

平成の『白い巨塔』との評が適切かどうかはよくわかりませんが、これも前作同様、医療の技術と倫理の対立をテーマにしているのだと思う。一連の小説作品を読んでいると、作者の一貫した問題意識の強さが感じられる。

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Posted by ブクログ 2011年10月22日

 医師たちが一人前になるまでの過程で、誰もが経験してしまうという「痛恨の症例」。研修医制度が不十分であるがゆえ、未熟なまま患者と接するためにおこってしまう不可避の犠牲だとはいうが、患者側からすれば許せるものではない。そういった症例を集め、ノンフィクションとして発表しようとしている元新聞記者・松野。彼...続きを読むにはそういった症例の告白をしてくれる医師達を集める協力者がいた。今現在も麻酔科医として働いている若き青年・江崎である。松野は、なぜ江崎がここまで協力的なのかを疑問に思いながらも、次々と症例をまとめていく。そんな中、江崎の勤める病院の心臓外科の手術において、患者の体に針を置き忘れたことによって死亡したと訴え出した患者の遺族がいた。

 事実ではないはず。が、本当にこんな風に医者達は考えているんじゃないだろうかと思ってしまうほど、リアル。「痛恨の症例」には松野だけではなく、読んだものは皆、憤りを感じるであろう。医師達のモラルの低下や病院の隠蔽体質も、フィクションであってほしいが・・・。

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