久坂部羊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ短編集。
手術シーンとか妙にリアルやと思ったら作者もお医者さんらしい。
1番面白かったのはシリコンと至高の名医かなあ。
シリコンは豊胸手術に失敗した女性がシリコン除去手術を受けるものの適当な処置をされて胸まるごと失ってしまって絶望…ていう話。
あまりにも女性が哀れやし手術にあたった医師と看護師が嫌な奴やねんけどちゃんと報復もあってスッキリするラストで良かった。
至高の名医は主人公の医師が自分にも他人にも厳しくてなんかいいキャラしてた。
そんな彼が心底怯える出来事に初めてぶつかることで角が取れて丸くなるのが面白かった。
理由もまさか周りが聞くと彼が?!て思うようなことで…(女遊びに無縁やったの -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者は阪大医学部卒の医師。
著者自身が疑問に思っているのであろう、行き過ぎた医療行為に一石を投じる趣旨の小説。
短命の医師の家系のそれぞれにスポットライトが当てられるオムニバス。
ある者は死に怯え続け、死を救いのように考え、同じような希死念慮に囚われた恋人に"救済として"安楽死させられる。
ある者は、自身が見てきた延命医療行為に対する疑問から、自身の病気には一切治療をせず病死する。
ある者は、自身が長年推し進めた、がんの検診、切除手術、あらゆる延命のための治療を自身のがんにも徹底的に適応し、壮絶な末路を辿る。
最終話は遠くない未来。医療は発達し、延命治療も同じく進化。無理矢 -
Posted by ブクログ
久坂部羊『善医の罪』文春文庫。
実際に起きた事件をモデルにしたフィクションのようだが、フィクションであるならば、このようなグレーな結末でお茶を濁さず、もっとスッキリとした結末を描いて欲しかった。
終末期医療をテーマにした医療&法廷サスペンスということで読む前には非常に興味があったのだが、いつまでも足踏み状態が続くストーリー展開の遅さにイライラ感が募る作品だった。
脳外科医の白石ルネはクモ膜下出血で意識不明の状態で搬送されてきた66歳の横川達男を蘇生させ、懸命の治療を行うが、数日後に多臓器不全となり、家族の同意のもと延命治療を中止する。
家族立会いのもとルネは、ほぼ脳死の状態にある横川 -
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久坂部羊『怖い患者』集英社文庫。
5編収録の毒気に満ちた患者や医師たちを描いたブラックなイヤミス短編集。もう少し面白いストーリーを期待したのだが、少し期待外れだった。
『天罰あげる』。最近はメンタル的な問題を抱える人たちが多いように思う。世にあふれる情報の洪水、ストレスやプレッシャーなどが原因だろうか。何とも嫌な結末。本作の主人公の区役所勤務の愛子は同僚の陰口を聞いたことを切っ掛けに度々発作を起こすようになる。区役所を休職し、心療内科を受診するが、思うような答えと結果が得られず、ドクターショッピングを繰り返す。やがて、気に入った心療内科が見付かり、定期通院するのだが……★★★★
『蜜の味 -
Posted by ブクログ
本書の説明文には、「健康診断を毎年受けると短命に? 牛乳を飲みすぎると骨折する?」などと書いてあったので、ライトな雑学的な内容だと思って読んでみたが、エンタメ度はあまり高くなく、割としっかりとした真面目な内容であった。
宣伝やニセの健康情報に騙されない様にというスタンスで書かれているので好感が持てた。
個人的に読んで良かったと思うのはモーツァルトの左耳の異形の話である。モーツァルトの息子、フランツが、モーツァルトの弟子であるジュスマイヤーの子供ではないかという噂話があるが、フランツはモーツァルトと同じ異形の耳だったことから、モーツァルトの子供と判明したことが書かれていた。モーツァルトの関連