久坂部羊のレビュー一覧

  • 絵馬と脅迫状

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    医療をキーワードにしたブラックな短編集でした。
    どんでん返しのキモの部分に医療ネタが織り交ぜられてるのは新鮮な印象もありましたが、どの小編も後味が悪く(それが久坂部羊のウリではありますが)、何となくスッキリしない読書体験でした。

    著者の「ブラックさ」は、長編小説ならばこそ、その居心地の悪さと社会へのメッセージ性が溶け合って魅力になるのではないか、と思います。作品の背景や登場人物の内面を十二分に描き出すことができない短編作品では、露悪的な部分が顕著に表れているように感じられました。

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    2025年07月19日
  • 寿命が尽きる2年前

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    ただ長生きすればよいと思っていた、今までの考え方に気付きを与えられた。新しい気付きを得られたという意味では、よい?本だった。

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    2025年06月16日
  • 人はどう悩むのか

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    本書では、各ライフステージに潜む悩みを年代ごとに解説していきます。ふつうは時系列に沿って、生まれたときからスタートしますが、今回は逆に高齢者の側からたどってみたいと思います。
    というのは、今の超高齢社会では、高齢者うつなど、「精神の健康の危機」に直面している人が多いからです。お釈迦さんが唱えた「生老病死」の四苦のうち、「老病死」の三つが襲いかかってくるのが高齢者です。悩みは心に生じるもので、物質や事実のように客観的に存在するものではありません。それなら、事前に悩みのありようを知ることで、実体のない悩みを少しは抑えることができるのではないでしょうか。せっかく手に入れた長生きを、気分よくすごす。それが本書の目的です。





    デビュー作の『廃用身』が良かったので それからよく読んでいる作家さんの1人。
    この方もお医者さんなので 医療系が好きな私としては興味深く読ませてもらっています。
    片足高齢者に突っ込んでいる身なので 書かれていることはとても納得。
    心配性でその事が頭から離れなくなる性格なので なるべく心配事を作らない考えないようにしたいけど なかなか思うようにはいかないです。
    けれど、若い頃より歳を重ねただけはあるのかな?諦める受け入れるってことをずいぶん出来るようになったと思ってます。

    先週、旦那さんと関東に住んでいる娘と3人で 大分に住んでいる息子達に会いに行きました。
    2月に生まれた初孫に会うのが1番の目的だったのですが 久しぶりの赤ちゃん、めちゃくちゃ可愛い♪
    お姉ちゃん達と合計8人で 湯布院で食べ歩きしたり 何年かぶりに遊園地にも行きました。
    長生きしたいと思わないのは変わりないけど 孫ちゃんの成長をもうしばらくは見ていたいと思いました。

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    2025年06月13日
  • 告知

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    ネタバレ

    末期患者の事がよくわかって色々と怖くなったけど、小説としてはまあ、良かった。
    最後のあとがきで実話と聞いて更に怖くなってしまった

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    2025年06月11日
  • 人はどう老いるのか

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    アラフィフ世代、多少衰えは感じつつ、老いも死もいつか来るけど今じゃないとある種楽観視してるとこはあるけど、心構え、気持ちの準備はしておきたいと感じた。とりあえず闇雲に受けてるがん検診はもう一度考えてみよう。

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    2025年06月01日
  • 謎解き診察室、本日も異状あり

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    「多重人格の精神科医」「解剖技官」「当直当番の外科医」
    「歯科医」「介護認定」など医療現場の犯罪について5短編。

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    2025年05月16日
  • 無痛

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    顔を顰めるような描写が多い。さすがお医者さんで、医療絡みの表現や言葉遣いが豊富。終わり方的に、続編あり?

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    2025年05月13日
  • 謎解き診察室、本日も異状あり

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    改めて考えると、医師作家さんって案外多いんだな。今作の共著者5名以外にも、夏川草介さん、知念実希人さん、朝比奈秋さんなど好きな医師作家さんがたくさん。あまり自覚していなかったけど、医療ものが割と好きみたい。
    精神科、歯科、在宅医療など、舞台になっているところもバラバラで、新鮮な気分で読めた。
    初読みの七尾与史さん「患者は二度死ぬ」と南杏子さん「サイレント·ペイシェント」が好みだった。

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    2025年05月13日
  • R.I.P. 安らかに眠れ

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    一般的な幸せ論は人によりさまざまな形をとる
    ことこそが一般的となりつつある世の中。

    ここにある死生観もあるのだろう

    生きていたいと思えない事実を抱えている人を
    認めることと、死なない努力する人もまた
    認めていたいがそれは気持ちの中だけのこと。

    やるかやらないかは自分の意思でありたい。

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    2025年04月28日
  • 絵馬と脅迫状

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    ネタバレ

    2025/03/10予約 9
    「リアル若返りの泉」
    薄毛の定年退職後の男性が毛髪が増えた!と喜びSNSに投稿しバズる。体毛も濃くなり、病院にかかると原因は毛母細胞がんでステージ4だとのこと。離婚し出ていった元妻が戻ってきた理由は看病のためではなく小金持ちになった男性の資産だった。
    これが一番好きだった。
    今後は廃用身や、無痛、のような作品は執筆しないのかな…あの頃の作品が好みだっただけに少し残念。

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    2025年04月28日
  • 謎解き診察室、本日も異状あり

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    謎解き診察室 本日も異常あり/久坂部羊他4名/幻冬舎文庫/「悪いのはわたしか」は、解離性同一性障害(いわゆる多重人格)を題材として挙げているが、精神に関する病気に対して十分読者が理解できていないため、最後のオチになる部分が理解できない。他の作品はそれぞれの著者の専門的見地を絡めた内容で特色ある内容となっている。

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    2025年04月25日
  • 絵馬と脅迫状

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    病気に関する短編。『爪の伸びた遺体』はぞっとした。気がついたらことを言ってもいいものかどうか。と思ってたら、本人がもっとヤバいなんて!

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    2025年04月19日
  • 謎解き診察室、本日も異状あり

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    ドクター作家5名の共著だが、小説家としてのレベルが違い過ぎて、久坂部氏と七尾氏はやはり面白いが、他3名は今二つで読み飛ばしたくなるような出来。

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    2025年04月07日
  • 死が怖い人へ

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    “死ぬ時節には死ぬがよく候”

    両親の死を見てきたが、父の最期には苦痛を与えたことから、母は延命治療はしない選択をした。当の本人はどうしたかったのか?は、今となってはわからないし、ただ私自身が納得したかっただけとも思う。

    残された者の満足(都合?)で左右されてしまう死とはなんだろう?ふと考えさせられる内容でもあった。


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    2025年04月03日
  • 謎解き診察室、本日も異状あり

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    ネタバレ

    2025/03/08リクエスト 1
    『サイレント・ペイシェント』がよかった。
    介護認定の詐欺。誰しも認定してもらいたい、そうでなくては生活が成り立たない、そんな気持ちを考えると、詐欺はいけないことだがそう思う気持ちも理解できなくないと思う。

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    2025年04月03日
  • 謎解き診察室、本日も異状あり

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    久坂部羊、小松亜由美、中山祐次郎、七尾与史、南杏子『謎解き診察室、本日も異状あり』幻冬舎文庫。

    5人の医師作家による医療ミステリー短編アンソロジー。

    中山祐次郎と南杏子は初読みの作家。七尾与史が医師作家だとは知らなかった。

    七尾与史の『患者は二度死ぬ』がピカイチで、後は並以下の出来だった。

    久坂部羊『悪いのはわたしか』。そういうオチであったかと納得するも、真実は一体何処にあるのかと頭の中が混乱した。新聞で人生相談の連載を持つジャズピアニストにして精神科医である女性医師の元に怪文書が届く。怪文書が届いてから女性医師は次第に精神的に弱っていくのだが……

    小松亜由美『半夏生のトルソー』。瓢箪から駒の迷推理。本作に描かれた殺人死体遺棄事件もそうだが、最近は身勝手で猟奇的な事件が多いように思う。トラックの運転手により山中で偶然発見された頭と手足が切断された胴体だけの男性の遺体。誰が何の目的で男性を殺害し、遺体を切断し、遺棄したのか。

    中山祐次郎『クリスマスイブの診断書』。医療用語を連発し、どうだと言わんばかり。よく意味の解らぬストーリー。だからどうしたのという感じ。オーバードーズで病院に運び込まれた若い女性が手当の甲斐もなく、死亡診断を受ける。しかし、その後に女性の手が何度か動き、死亡していないことが判明する。

    七尾与史『患者は二度死ぬ』。七尾与史は歯科医師であったのか。非常に巧く組み立てられたミステリーだった。そして、結末までも計算されているかのようだ。夜間の歯科医院に大金を持って、痛む親不知を抜いて欲しいと訪れて来た謎の男。

    南杏子『サイレント・ペイシェント』。介護認定というのはかなり適当だと思う。ケアマネの胸算用で介護度が決まっているような気がする。この短編はその介護認定に関わる話である。母親の年金で暮らし、困窮する女性が介護保険金目当てに他人の認知症の母親を借りる。

    本体価格630円
    ★★★

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    2025年03月29日
  • 死が怖い人へ

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    身内の死を身近に何度か見てきてはいるが、先日、真夜中にふと目が覚めた時のこと。
    「死んだら無になる」ということが、無性に怖くなった。
    「無」ということがすごく怖くなったのだ。
    幼い頃、「死んだらお父さん、お母さんと一緒にいられなくなる」と恐れたことごあるが、かなり久しぶりに「死」についての怖さを感じた。

    翌日、たまたまこの本をネットで見かけて読みたいと思った。
    読んでみて思うのは、「死」を考えることは「生」を考えることであって、決して「無」を考えることではないんだなと。

    笑ってしまったのは、「リアルな死後の世界を空想すれば」(147頁から)のところ。
    たしかに、先祖として子孫を見守ったとしても、玄孫やそれ以上になると、全く知らない人間を守ることに興味もないし、見守られている方も全く知らない霊魂に見つめられたら嫌だろ(笑)まあ、私は未婚子なしなので、子孫を見守ることもないけど。
    ついでに、歴史上の人物に話しかけたとしても、あっちは自分を知らないんだから迷惑だろうし、教科書通りの人なら良いが、違ったら、話しかけたことを後悔すらするだろうなー。話も全く合わないし(笑)

    驚いたのは、ウィーンが「死」を街中でイメージさせているということ。
    そんな博物館があるのか!!と、驚いた。
    日本じゃありえんな。

    「メメント・モリ」=死を忘れるな。
    この意味を改めて噛み締める。
    『そういう意味で、「メメント・モリ」は、死をありのまま見つめるのに役立つ。家族も自分もいつか死ぬ。明日にもその引き金は引かれるかもしれない。だったら、今を大事にしよう。幸いなことに、今はその引き金に指はかかっていないのだから。』(160頁)

    昨年、手術をしたのだが、その時、「死は怖くない」をいろいろなところで口にしていたが、これを読んで改めて思った。
    ああ、私は「死が心底怖かった」のだと。

    死が怖くならなくなった。とは言わないが、死への意味合いは少し変わった気がした本。

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    2025年03月20日
  • 人はどう老いるのか

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    老いや病気に抗うことなく、年をとれば誰でもできないことが増えて痛いとこも増えてままならないことばかり。
    それをあまり悲観せず、受け入れて無駄な治療はせず、心穏やかに死を迎えることができれば上等ってことかな。
    坂本龍一の最期の言葉が”もう、逝かせてくれ”というのは早く解放(痛みや治療から)させてくれってことで、あんなにも輝かしい功績を残した人なのに最期がこの言葉なんてなんともやるせなかった。

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    2025年02月27日
  • 神の手(下)

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    医師の白川が主人公となっているが、途中しばらくは安楽死法反対派と推進派の派閥の対立が続く。
    推進派の新見はJAMAという団体を立ち上げ、その勢力を強めていく。
    しかし、そのやり方は時に異常性を発揮する。
    続く不審死と謎の人物“センセイ”とは誰なのか?
    そして、事態は思わぬ方向に進み始める。
    人間個々での立場での思惑という面では怖い話であった。
    ただ、実際に安楽死は必要か否かについても考えさせられる作品だった。

    2025.2.23

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    2025年02月23日
  • 人はどう悩むのか

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    ネタバレ

    まずまず。
    年を取ったとき、悲観的、最悪の事態を想定しているとおもっていたよりましとなる。心の準備ができる。

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    2025年02月08日