久坂部羊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書では、各ライフステージに潜む悩みを年代ごとに解説していきます。ふつうは時系列に沿って、生まれたときからスタートしますが、今回は逆に高齢者の側からたどってみたいと思います。
というのは、今の超高齢社会では、高齢者うつなど、「精神の健康の危機」に直面している人が多いからです。お釈迦さんが唱えた「生老病死」の四苦のうち、「老病死」の三つが襲いかかってくるのが高齢者です。悩みは心に生じるもので、物質や事実のように客観的に存在するものではありません。それなら、事前に悩みのありようを知ることで、実体のない悩みを少しは抑えることができるのではないでしょうか。せっかく手に入れた長生きを、気分よくすごす。それが本書の目的です。
デビュー作の『廃用身』が良かったので それからよく読んでいる作家さんの1人。
この方もお医者さんなので 医療系が好きな私としては興味深く読ませてもらっています。
片足高齢者に突っ込んでいる身なので 書かれていることはとても納得。
心配性でその事が頭から離れなくなる性格なので なるべく心配事を作らない考えないようにしたいけど なかなか思うようにはいかないです。
けれど、若い頃より歳を重ねただけはあるのかな?諦める受け入れるってことをずいぶん出来るようになったと思ってます。
先週、旦那さんと関東に住んでいる娘と3人で 大分に住んでいる息子達に会いに行きました。
2月に生まれた初孫に会うのが1番の目的だったのですが 久しぶりの赤ちゃん、めちゃくちゃ可愛い♪
お姉ちゃん達と合計8人で 湯布院で食べ歩きしたり 何年かぶりに遊園地にも行きました。
長生きしたいと思わないのは変わりないけど 孫ちゃんの成長をもうしばらくは見ていたいと思いました。 -
Posted by ブクログ
久坂部羊、小松亜由美、中山祐次郎、七尾与史、南杏子『謎解き診察室、本日も異状あり』幻冬舎文庫。
5人の医師作家による医療ミステリー短編アンソロジー。
中山祐次郎と南杏子は初読みの作家。七尾与史が医師作家だとは知らなかった。
七尾与史の『患者は二度死ぬ』がピカイチで、後は並以下の出来だった。
久坂部羊『悪いのはわたしか』。そういうオチであったかと納得するも、真実は一体何処にあるのかと頭の中が混乱した。新聞で人生相談の連載を持つジャズピアニストにして精神科医である女性医師の元に怪文書が届く。怪文書が届いてから女性医師は次第に精神的に弱っていくのだが……
小松亜由美『半夏生のトルソー』。瓢箪から駒の迷推理。本作に描かれた殺人死体遺棄事件もそうだが、最近は身勝手で猟奇的な事件が多いように思う。トラックの運転手により山中で偶然発見された頭と手足が切断された胴体だけの男性の遺体。誰が何の目的で男性を殺害し、遺体を切断し、遺棄したのか。
中山祐次郎『クリスマスイブの診断書』。医療用語を連発し、どうだと言わんばかり。よく意味の解らぬストーリー。だからどうしたのという感じ。オーバードーズで病院に運び込まれた若い女性が手当の甲斐もなく、死亡診断を受ける。しかし、その後に女性の手が何度か動き、死亡していないことが判明する。
七尾与史『患者は二度死ぬ』。七尾与史は歯科医師であったのか。非常に巧く組み立てられたミステリーだった。そして、結末までも計算されているかのようだ。夜間の歯科医院に大金を持って、痛む親不知を抜いて欲しいと訪れて来た謎の男。
南杏子『サイレント・ペイシェント』。介護認定というのはかなり適当だと思う。ケアマネの胸算用で介護度が決まっているような気がする。この短編はその介護認定に関わる話である。母親の年金で暮らし、困窮する女性が介護保険金目当てに他人の認知症の母親を借りる。
本体価格630円
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Posted by ブクログ
身内の死を身近に何度か見てきてはいるが、先日、真夜中にふと目が覚めた時のこと。
「死んだら無になる」ということが、無性に怖くなった。
「無」ということがすごく怖くなったのだ。
幼い頃、「死んだらお父さん、お母さんと一緒にいられなくなる」と恐れたことごあるが、かなり久しぶりに「死」についての怖さを感じた。
翌日、たまたまこの本をネットで見かけて読みたいと思った。
読んでみて思うのは、「死」を考えることは「生」を考えることであって、決して「無」を考えることではないんだなと。
笑ってしまったのは、「リアルな死後の世界を空想すれば」(147頁から)のところ。
たしかに、先祖として子孫を見守ったとしても、玄孫やそれ以上になると、全く知らない人間を守ることに興味もないし、見守られている方も全く知らない霊魂に見つめられたら嫌だろ(笑)まあ、私は未婚子なしなので、子孫を見守ることもないけど。
ついでに、歴史上の人物に話しかけたとしても、あっちは自分を知らないんだから迷惑だろうし、教科書通りの人なら良いが、違ったら、話しかけたことを後悔すらするだろうなー。話も全く合わないし(笑)
驚いたのは、ウィーンが「死」を街中でイメージさせているということ。
そんな博物館があるのか!!と、驚いた。
日本じゃありえんな。
「メメント・モリ」=死を忘れるな。
この意味を改めて噛み締める。
『そういう意味で、「メメント・モリ」は、死をありのまま見つめるのに役立つ。家族も自分もいつか死ぬ。明日にもその引き金は引かれるかもしれない。だったら、今を大事にしよう。幸いなことに、今はその引き金に指はかかっていないのだから。』(160頁)
昨年、手術をしたのだが、その時、「死は怖くない」をいろいろなところで口にしていたが、これを読んで改めて思った。
ああ、私は「死が心底怖かった」のだと。
死が怖くならなくなった。とは言わないが、死への意味合いは少し変わった気がした本。