感情タグBEST3
親子で医師であり、自然体の生涯を貫くことができたのは、うらやましいです。
老いや病、生死の知識があったからだと思いますが、何より強い決意と覚悟があって為せること。
寝たきりの父のノロウィルス感染やおしめ交換など、具体的に率直に書いてくれていたのは現実感があり、勉強になりました。
介護は、周囲を巻...続きを読むき込んでの本音とたてまえ、気持ちのゆらぎや体力など、様々な問題がありますが、介護する側、される側が、どちらもあるがままの流れでいられたら、それが一番なのでしょう。
Posted by ブクログ 2021年01月02日
とても面白かった。常日頃から長生きすることに疑問を感じていたので、これを読み早く死にたくなった。誤解を招く表現だが、自殺願望は一切ない。感銘を受けた部分を抜粋。『実際の長生きはつらく過酷なものだ。あしこしがよわって好きなところにも行けず、視力低下で本も読めず、聴力低下で音楽も聴けず、味覚低下で美味し...続きを読むいものもわからず、それどころかむせて誤飲のきけんが高まり、排泄昨日も低下し、おしめをつけられ風呂も毎日入れず、容貌も衰え、なんの楽しみもなく、まわりの世話にばかりなる生活が“長生き“の実態だ』
認知症になればまだましだが、頭がしっかりしているとことさら辛いことだろう。
貯金使って美味しいもの食べたら、もういいやと楽になれた本。
余命の聞かされる癌が1番ベスト。区切り分からずダラダラ生きる方が辛い。
正月早々、考えさせられた1冊だった。
Posted by ブクログ 2017年07月05日
著者の父親を始めとして、いくつかの看取りの実例を示してくれるので、人の最期をどう過ごしてもらうかを考えるのによい。
父君は何もしない主義の医師だったため、現在終末期医療で行われている処置の中で、何が必要で何が不要かを考え直すことができる。
充分なデータがなしに著者の意見を書いている時は、その点を明...続きを読む記してくれるので、信頼できる。
Posted by ブクログ 2016年08月16日
超面白い。医者である父の医療嫌いエピソード満載。とっても勇気が出る本だと思う。
死ぬってどういうことか、医療をどう利用するか考えさせられる。
2016.8.16.
Posted by ブクログ 2015年03月02日
一人の人間の生き方としては、興味深いというか、面白い。
人間というものは不思議だなぁ、と改めて思った。
結局、いろんな知識を持って、リスクを考えて、自分の求めるものを選択することが大事。
Posted by ブクログ 2014年11月08日
介護などの現実が描かれていて、将来自分自身が経験することになりうる状況に対する心構えを持つために、大変参考になりました。
また、人間の体の強さ・不思議さを感じ、医療者は患者の治癒力を高めるための良きパートナーであってほしいと思いました。
Posted by ブクログ 2024年04月23日
医師で作家の久坂部羊さんの父のお話。医者にかかりすぎるのはよくないが、ここまでほったらかしにはそうそうできないとも思う。でも、こういう生き方があるのだと参考になった。
何もしないで大丈夫。あるがままを受け入れる。それがよりよく生きるヒントだと学んだ。
・ストレスが諸悪の根源説
・父の信条は「無為自然...続きを読む(よけいなことはせず、自然に任せるのがよい)」
・退職後はたくさん海外旅行
・定期検診の意味
・長生きする苦しみがある
・何もしないで大丈夫。あるがままを受け入れる。
Posted by ブクログ 2023年08月18日
そう遠くない将来に起こり得る看取りの予習のために関連本を読んで勉強中。
人間の死について、医師の観点からも、家族の観点からも書いてあり、とても参考になった。
Posted by ブクログ 2021年02月23日
在宅医療を知っている医者が書く、
在宅で家族が死ぬということについて。
通常の在宅医療や緩和医療のノンフィクションは患者本位であることが多いが、これは徹底して家族目線である
そこが、面白かった
Posted by ブクログ 2022年08月14日
久坂部先生のお父様のお話。
お母様やお嫁さんは大変だったと想像がつくが、お父様のご希望が叶えられていてうらやましいと感じた
お父様も麻酔医であったそうだが、お医者さんや検査を避けていて共感をもてた
感情失禁というのがあるとは
自分で排泄ができるうちにうまくがんになって死にたいものだ
Posted by ブクログ 2014年11月23日
お父様の介護について書かれている
医師として忙しいのに、自宅で介護されていた
多くの経験をしているからこそ、落ち着いて介護されているけれども
決して楽ではなさそう
医療行為は拒んでいても
寝たきりになったので、身の回りの世話は必要
しかも、せん妄とか、不穏な状態にもなり
介護する側の疲れや不安も大変...続きを読むそう
それでも、比較的には安らかに逝けた方らしい
自分の時は、どうなるやら