【感想・ネタバレ】人間の死に方 医者だった父の、多くを望まない最期のレビュー

あらすじ

2013年、87歳で亡くなった父は元医師だが、医療否定主義者だった。不摂生ぶりも医者の不養生の限度を超えていた。若いころ、糖尿病になったが血糖値も測らず甘い物食べ放題の生活を続けながら勝手にインシュリンの量を増やして自然治癒させた。前立腺がんになっても「これで長生きせんですむ!」と叫び治療を拒否。こんなふうに医学常識を無視し自由奔放に暮らした。そんな父が寝たきりになって1年数カ月、医療や介護に対する私自身の常識が次々と覆った。父から教わった医療の無力と死への考え方をここでご紹介したい。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

医者が医療の限界を知っていることに安堵した。こんな医者なら診てもらいたい。
両親の最期を迎える心の準備をするきっかけになる。
それにしてもこのお父さん好きです。
認知症、せん妄、知りたかったことが盛りだくさん。

0
2024年09月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

秀作。
概ね同意。だけど、死に直面してこのようになるがままにふるまえる自信はない。
寿命をとらえて、苦しむのでなくやりたいことをやり、食べるものを食べていきたい。

0
2024年07月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者の父親を始めとして、いくつかの看取りの実例を示してくれるので、人の最期をどう過ごしてもらうかを考えるのによい。
父君は何もしない主義の医師だったため、現在終末期医療で行われている処置の中で、何が必要で何が不要かを考え直すことができる。

充分なデータがなしに著者の意見を書いている時は、その点を明記してくれるので、信頼できる。

0
2017年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

地獄への道は善意で舗装されている
なるほど…ドクターでありながらここまで書けるのはこのお父様に育てられ、一貫した生死観を持ち合わせているからなのだろうか。
くれぐれも一般人は真似しないように、と言いながらも医者は体をよく知っているが故に、そして親子とも医者であるという特異な環境のもと、自宅で父親の最期を迎えた。この家族、この家族構成だからできたことで、誰にでもできることではない。
死に目に会えるかどうか、それは多分大して重大なことではない。

0
2025年04月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

医師で作家の久坂部羊さんの父のお話。医者にかかりすぎるのはよくないが、ここまでほったらかしにはそうそうできないとも思う。でも、こういう生き方があるのだと参考になった。
何もしないで大丈夫。あるがままを受け入れる。それがよりよく生きるヒントだと学んだ。
・ストレスが諸悪の根源説
・父の信条は「無為自然(よけいなことはせず、自然に任せるのがよい)」
・退職後はたくさん海外旅行
・定期検診の意味
・長生きする苦しみがある
・何もしないで大丈夫。あるがままを受け入れる。

0
2024年04月23日

「ノンフィクション」ランキング