久坂部羊のレビュー一覧

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    初めての久坂部羊さん。在宅医療の現場、辛く救われない事がほとんどなのだろうけど暗さを感じない。さらっと読めました。最期はこんな先生たちに診てもらえたら幸せだろうなと思う。

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    2019年05月30日
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    ほぼノンフィクション。在宅医療は良くなることのない患者の治療であるという事実が胸を衝く。しかし患者にとって病院は非日常で、自宅での生活が日常なのだということもまたあらためて思わされた。

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    2019年08月01日
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    ほぼノンフィクションといってよいだろう連作小説集。いつもの久坂部節ではなく、予定調和も解もなく、今そこにある終末医療の現実が淡々と語られる。その静謐さに圧倒された。

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    2019年03月21日
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    在宅医療クリニックに勤める看護師の視点で描いた、6編の連作医療小説。
    何れもリアル感に満ち、あとがきによると著者が在宅医療に携わった体験に基づいた実話だということで、納得。
    まず、1話目の「綿をつめる」で、死後処理の克明な描写に圧倒されてしまった。
    続いての認知症患者とその家族の「罪滅ぼし」には、涙腺を刺激され、「告知」では自分の場合ではと思い惑うが、「アロエのチカラ」には、そこまで縋りはしないのではないかと。
    「セカンド・ベスト」は、究極の問題=安楽死がテーマ。
    どのケースもいずれ、原題の「いつか、あなたも」の通り、自分の身に起こるかもしれない、起こるであろう問題。
    そうなった時どうする?と

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    2019年01月16日
  • 破裂(下)

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    安楽死合法化は理想的だと思ってしまった。
    佐山さん焦らずプロジェクト進めればよかったのに…
    佐山さんは悪者じゃない
    でも優生学的な世界になるのも怖いもんな〜

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    2019年01月14日
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    ネタバレ

    看護師から見た在宅医療の実態。ほぼノンフィクションだとか。

    医療の世界はドラマのようにはいかない。突然スーパードクターが現れて天才並みの手術を執刀して病気を治してしまうとか、医者と患者との間の感動物語とか、そんなものはフィクションなのか。
    本作は、1つ1つの話自体は地味なんだけど、だから余計にリアリティがあって、なんだか怖くなった。自分が介護する立場になった時、在宅医療を視野に入れた時、どうするだろう?著者が読者に向けて、問題を投げかけてるようにも思えた。

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    2018年12月17日
  • 第五番 無痛II

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    皮膚に黒いカリフラワーのような肉腫が出来、全身に転移し意識障害で死に至る新型の病気と、ウィーンで別人のように生まれ変わったサトミと再会する為頼医師、心神喪失と判定され刑務所を出所するも再び利用されようとしている、画家の弟子となったイバラ。厚くて登場人物も多いけれど読み易く濃密でとても引き込まれた。

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    2018年10月10日
  • 思い通りの死に方

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    【文章】
     とても読み易い
    【ハマり】
     ★★★★・
    【共感度】
     ★★★★★
    ・延命治療を行うのがよい事なのかは、患者本人次第
    ・安楽死が法的に認められる社会になるべき
     ・長く生きる事のみが尊いわけではないはず
    【気付き】
     ★★★・・

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    2018年07月29日
  • 芥川症

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    【医療小説の短編集】
    謎解きとか仕掛けより、心理描写が秀逸な著者。
    ニヤリとさせられる話から、ドロドロした話まで盛りだくさん。
    医療現場をちょっとだけ知ることができそうなのも良し。

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    2018年07月25日
  • 嗤う名医

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    【医者、患者は何を思う】
    医療ミステリー短編の6話。
    「寝たきりの殺意」は後の長編「老乱」の様な認知症高齢者が主役。認知症の人がどう世の中を見て、聞いて、感じるのかは分からないはず。認知症は不可逆的であるからだ。それは死の瞬間や死後が分からないのと近いのだが、恐らくこの様なのだろうと怖くなる、擬似認知症体験小説である。
    「嘘はキライ」は超能力SF短編といったところか。軽い話として楽しめる。

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    2018年07月15日
  • 第五番 無痛II

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    ネタバレ

    【ネタバレあり】



    無痛の続編。
    謎の新型感染症とパンデミックの恐怖が描かれる。新型カポジ肉腫に感染した人がじわじわと肉腫に蝕まれていく様子には戦慄した。以来ほくろが大きくなってないか気になってしかたない。現在では滅多に命を落とすことはないような病気でも、その治療法が確立するまでにはたくさんの人の命が犠牲になってきたんだな、と改めて思った。医者の地位向上のためにWHOが自作自演のバイオテロみたいなことをしているというのは、本当にあったとしたら恐ろしすぎる話だ。
    イバラは前作に引き続き、洗脳されて利用されて殺人の道具にされかかって…真面目に更生しようとしていたのに、どうしてそんな目に遭わなけ

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    2018年07月13日
  • 神の手(上)

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    「神の手(上)」(久坂部 羊)[電子書籍版]を読んだ。久坂部羊さんは初めてだな。結構引き込まれてしまった。さっそく(下)に進みます。

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    2018年07月05日
  • 神の手(下)

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    安楽死問題に正面から取り組んだ意欲ある作品。
    日本が(正しい表現でないかもしれないけど)安楽死に関しては後進国。あるいは慎重な国である。
    筆者は「破裂」でも安楽死の問題を取り上げており、テレビで見ていたのでこの作品も素直に入り込めた。
    あとは政治と医療の闇の部分が小説を面白くしている。

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    2017年12月29日
  • 神の手(下)

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    「安楽死を執り行う医師は、”神の手”を預託された存在」とはいっても、人の命を奪う殺人行為に変わりはない。
    安楽死をめぐって、その賛否両勢力がせめぎ合う。
    医師ばかりでなく、読者にとっても安楽死の問題は、けっして他人事ではない。
    医療技術の進化は、新しい命題を我々に突きつける。この小説をきっかけに、その是非について考えてみるのもいいだろう。
    物語は、安楽死問題も絡む医療庁設置の画策や、それに纏わる殺人事件に自殺も相次ぎ、いよいよミステリーの様相を呈してくる。
    そして明らかになる「センセイ」の正体・・・
    医療情報小説にミステリー小説と、二倍楽しめるエンターテイメント。

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    2017年12月19日
  • 神の手(上)

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    常に患者を最優先することを心がけている主人公の医師。
    そして、末期がんの患者に真摯な対処をしたにもかかわらず、その賛否をめぐり否応なく安楽死の論争に巻き込まれてゆく。
    患者の母親を中心とした執拗に安楽死を認めない勢力に対し、安楽死法の成立を画策推進する勢力。
    その後ろ盾となる政治家が、「センセイ」と呼ぶ人物は誰なのか。推進勢力には何やら不穏な思惑がありそうで、ミステリアスな展開が続く。
    また、著者の作品の数々は、医療情報小説としても読むことができる。
    例えば、「医師会がこだわり続ける出来高払い制度では、・・・出来の悪い医者ほどもうかる仕組み・・・」とか。
    現役医師の著者ならではの著述が続き、楽

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    2017年12月19日
  • 神の手(下)

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    安楽死とはどういうものか、よく調べたこともなかったので、序盤の「若者の患者にこそ安楽死が必要」という説明にまずはっとした。安楽死が必要な理由も問題点も非常に丁寧に描かれていて、安楽死を実行した医師の主人公が最後まで迷い続ける様子が印象的だった。
    色々想像されるような含みを持たせた終わり方に、読後思わずため息が出た。

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    2017年12月03日
  • 虚栄 下

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    足の引っ張り合いしかしてないね。この人達は。
    そして、別のプロジェクトになっても同じ事になるのか。
    何だか情けないんだけど

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    2017年11月11日
  • 虚栄 下

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    ネタバレ

    がん治療のためにプロジェクトが立ち上がる。G4って。
    自分や近しい人が患ったことがないので、自分だったらどうするか?という視点で読んでた。治療はすべきか否か。がんで亡くなる人をたくさん見送っている看護師の友達は、治療せず限りある余命を楽しんだほうが幸せそうと言ってた。
    手術も放射線治療も抗がん剤も免疫療法も、無駄なのかな。治療より予防できればいいのに。

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    2017年11月09日
  • 虚栄 下

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    下巻に至っても、外科、内科、放射線科、免疫療法科、それぞれの科の、しがらみと嫉妬と利己主義に凝り固まった医師たちが互いの足を引っ張り合う。
    思惑が錯綜し、医師たちの醜さがこれでもかと、描き出される。
    そんな中、唯一誠実な医師雪野の行動が、清涼剤となっている。
    書中、著者はタイトルの言葉を使い、医師に語らせる。
    「今は医学が進んでいるから、何でもわかるはずだと考えている人が多いようです。決してそんなことはない。実際はわからないことばかりです。何でもわかるように見せかけているのは、医者の虚栄ですよ」
    一方で、一人の医師にこんな発言もさせる。
    「日本の超高齢化社会のひずみと、進みすぎた医療の矛盾、寝

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    2017年10月22日
  • 虚栄 上

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    現役医師ならではの、専門知識に満ちた医療小説。
    次々と専門用語が飛び出し、治療法が語られ、読んでいるだけで、がんに関する知識が身につく!?
    増殖遺伝子の制御。がん幹細胞。センチネル・リンパ節。電磁波がん凶悪説。真がん・偽がん説。・・・etc
    小説は、国内でがんの凶悪化が問題視され、その対処のため時の総理大臣の肝いりで”プロジェクトG4が結成される。
    手術でがんそのものを取り除く外科、抗がん剤等薬で治療する内科、がんに放射線を当て治療する放射線科、がんを攻撃する免疫細胞の攻撃力を高める免疫療法科。
    この四科の医師たちがそれぞれの優位性を誇り、様々な手を使い、策を巡らす。
    やがて、がんを研究する医

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    2017年10月26日