久坂部羊のレビュー一覧

  • 破裂(下)

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    医療事故、高齢化社会、汚職、隠蔽、殺人、中毒、権威欲、正義といった言葉がキーワードかな。
    結末が明らかにならずに終わってしまったことでモヤモヤ感が残ったので星ひとつマイナス。
    医療関係への取材力は凄いと思う。

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    2015年11月07日
  • 破裂(下)

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    老人介護に関わる者として、後半は一気読みでした。
    介護保険、年金、医療保険、高齢者が増えていく中で、いつまでこの体制が保てるのか。もう破綻は見えているのでしょう。綺麗事ではすまない。
    とても重たい読後感です。

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    2015年10月20日
  • 第五番 無痛II

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    「無痛」の続編にあたる作品。

    ある日、原因不明の新型カポジ肉腫の恐怖が日本を襲う。
    小さな斑点のようなものにはじまり、劇的に悪化して死に至る肉腫。
    その病にかかるひとびとと治療法を探る医療人。
    同じ頃、ウイーンで在日本人のための診療所で医師として働く為頼のもとに、白神と共に日本を離れた南サトミが現れる。

    エボラ出血熱、エイズ、狂牛病、SARSといった日本でも話題になった疾患と、WHOを絡め、物語は進む。
    医学の世界の光と闇。それも、利権争いや汚職といったものではない、もっと恐ろしく深い闇。
    こんなことあるわけない。馬鹿らしい。
    こう言って一笑に付すことの出来ない真実味がこの作者の文章にはあ

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    2015年09月29日
  • 第五番 無痛II

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    すべての人が健康なら医者は要らなくなる。伝染性のひどい病気が発生すれば医療従事者の必要性は高まる。高い必要性を維持するにはどうするか‥‥う~ん 病気と医療 存在感はセットで発生するのか‥‥‥ なるべく医者にかからずにすませたいなぁ

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    2015年08月30日
  • いつか、あなたも

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    在宅医療に関わるクリニックの看護師や医師の話。放置される認知症のご老人、民間療法に傾倒する家族、ただ進行するのみの疾患。
    わりと劇的な展開はなく、患者さんの描写も状況のわりには手酷くない。
    読んでいて辛くてしかたなかった。

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    2015年08月08日
  • 第五番 無痛II

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    ネタバレ

    2015.8.5リクエスト
    10ヶ月間待って仮受したけど、単行本『第五番』の改稿だった。『無痛』『第五番』と続いてる。読んだことあったけど、再読。

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    2016年06月17日
  • 破裂(下)

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    確かに、『死』への距離が短くなっている。
    どう死ぬのか?
    と言うことは、重要なことに見える。

    アルツハイマー症にはなりたくない。
    寝たきりもいやだ。
    それ以外ならば いいかな。

    そうすると ガンが 痛みが伴うけども
    いいのかな。
    中途半端な脳梗塞が 危険だ。

    死ぬ時に 快楽があれば。
    という 説が いかにもいいね。

    主人公が いないのが 特徴的な編集法。
    松野が 医療過誤を暴くかと思ったが、違っていた。
    江崎は 重要なところで 麻酔中毒者となり リタイアー。
    香村も 裁判では 実質的な負けとなり、別の事件で襲われる。
    江利子は、最後までは 追求せず、元の鞘に収まる。
    佐久間の野望は 途

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    2015年04月29日
  • 人間の死に方 医者だった父の、多くを望まない最期

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    「今の医療は不安と心配ばかり増やしている。」医者が言ってくれたのが嬉しい。「莫妄想」「少欲知足」。2015.4.12

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    2015年04月12日
  • いつか、あなたも

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    在宅医療。それは医療と名はついているが、病院での「治す」治療とは異なる。主に自宅で最期をすごすのを「看取る」ことが多い。
    仕事として、何人もの人生の最期に定期的に関わるということ、それがどれだけ重みか。
    本書では、どうしようもなさ、葛藤、苦しみ、そして死という、医療の華麗な部分とはかけはなれた部分がメインである。
    読んでいて決して心地よいとはいえない、しかしまぎれもないリアルで、だからこそその人そのものと言える最後の姿は心に深く刻まれる。
    「いつか、あなたも」。自分はどう…と考えるにはまだまだ至らないけれど、目を背けられない終わりという現実、そしてその現実に心をこめて寄り添う方々が描かれている

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    2015年04月02日
  • 人間の死に方 医者だった父の、多くを望まない最期

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    一人の人間の生き方としては、興味深いというか、面白い。
    人間というものは不思議だなぁ、と改めて思った。
    結局、いろんな知識を持って、リスクを考えて、自分の求めるものを選択することが大事。

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    2015年03月02日
  • 医療幻想 ―― 「思い込み」が患者を殺す

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    問題点は、諸々の幻想を否定するために依拠しているのが、ほとんど主観に基づくものだってところ。もちろん、医療従事者から見た医療の現場は、一般人よりも的を射ているのは当たり前。だから、マスコミとか政治に対する主観は、概ね的確な指摘だと思う。ただ、諸々の医療行為とか治療に関する部分は、科学的に検討する必要が当然ある訳だけどそれがなされていない、ないしはその記載がない。ただ、実は本文中にその断りがさりげなく出てくるんだけど、流し読みだと見逃しそう。でも、メディアを批判する論拠がメディアから得たもの、じゃいかんでしょう。という訳で、科学的な部分:3、主観的な部分:4で四捨五入して☆4つ。

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    2015年02月20日
  • いつか、あなたも

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    無痛、廃用身とは違うテイストの医療短編集。
    医療=病院のイメージで、在宅医療の知識がなかったため興味深く読みました。

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    2015年02月11日
  • 神の手(上)

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    ネタバレ

    安楽死を題材にした医療…サスペンスですかね。

    本作では安楽死賛成派と反対派が痛烈に激突。どっちもどっちだなーと思うくらいやり過ぎだったりしますが、意見の相違の根幹にあるのは「生きる」の定義なのかなー。

    反対派はとりあえずでも生物として生存していることを「生きる」としているように思います。例えそれが堪え難い苦痛に苛まれ、何の悦びも見いだせない「生」であっても。

    賛成派が考える「生きる」は、幸福感を得るためのアクションを起こすことができることを「生きる」と言っているのかな、と。

    自分としては後者派ですかねー。例え寝たきりでも目で文字を認識できるなら、本を読むことで幸福感を得られると思います

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    2015年01月03日
  • 廃用身

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    【背表紙】
    廃用身とは、脳梗塞などの麻痺で動かず回復しない手足をいう。神戸で老人医療にあたる医師漆原は、心身の不自由な患者の画期的療法を思いつく。それは廃用身の切断だった。患者の同意の下、次々に実践する漆原を、やがてマスコミがかぎつけ悪魔の医師として告発していく―。『破裂』の久坂部羊の、これ以上ない衝撃的かつ鮮烈な小説デビュー作。

    現代の介護問題が生生しく書かれる。
    マスコミの醜悪さが非常に気になった。
    メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』読んでみようかな。
    とにかく衝撃的な一冊でした。

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    2026年01月09日
  • 破裂(下)

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    医学知識がすごいと思っていたら、作者は本当の医師だった…それだけ治療の難しさや、医師の葛藤、ずるさもリアルだった。
    子供が増えないならば、高齢者を減らすしかない…という発想自体はわからんことはない。日本社会は、あと数十年で本当に本当に破裂するかもしれないなぁと不安になった。

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    2014年12月09日
  • 人間の死に方 医者だった父の、多くを望まない最期

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    介護などの現実が描かれていて、将来自分自身が経験することになりうる状況に対する心構えを持つために、大変参考になりました。
    また、人間の体の強さ・不思議さを感じ、医療者は患者の治癒力を高めるための良きパートナーであってほしいと思いました。
    (再読)2025.9.21
    人生の終末期にどのような心持ちになるのか、何があってもおかしくない年齢になってなお楽観的にしか考えられない自分にとっても、最期を考えさせられる一冊。人間の生きる力をどこまで信じられるか、頭がどこまで正常に働いているか、いずれにしても幸せにその時を迎えたい。

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    2014年11月08日
  • いつか、あなたも

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    在宅医療クリニックの短編集。
    筆者がこの道を選んだとは驚いた。

    話の中にも出てくるが、ほとんど終末期の医療、看取り、といわれる世界。
    その世界のエピソードをこうやって文字に起こすことは、筆者も葛藤があっただろうけど、ありがとうございました、と言いたい。

    近い将来、母の最期を看取るであろうし、人生の折り返し地点を当に超えた私は、とても他人事とは思えないエピソードばかりでした。

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    2014年10月11日
  • 神の手(下)

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    上下巻まとめて。

    医療の進歩と生命倫理というものは、必ずどこかのラインでせめぎ合う、背反する価値観のようなものだが、その葛藤を象徴する最たる具体例ともいえる、"安楽死"をテーマに据えた本書は、まさしく普遍性を持って老若男女遍く人々に訴えかけ得る。
    老人の終末期においては容易に想像がつくが、実は患者が若くても、その若さゆえに安楽死が求められる状況がある、という説明に関しては驚いたし、医療従事者にしか書けない描写の一端として強く印象に残った。

    小説技巧としては、神業のように卓越している、というわけではないけれど、一本調子ながら、根っこのストーリーが充分に面白いので、グイグイ

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    2014年10月02日
  • 神の手(上)

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    上下巻まとめて。

    医療の進歩と生命倫理というものは、必ずどこかのラインでせめぎ合う、背反する価値観のようなものだが、その葛藤を象徴する最たる具体例ともいえる、"安楽死"をテーマに据えた本書は、まさしく普遍性を持って老若男女遍く人々に訴えかけ得る。
    老人の終末期においては容易に想像がつくが、実は患者が若くても、その若さゆえに安楽死が求められる状況がある、という説明に関しては驚いたし、医療従事者にしか書けない描写の一端として強く印象に残った。

    小説技巧としては、神業のように卓越している、というわけではないけれど、一本調子ながら、根っこのストーリーが充分に面白いので、グイグイ

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    2014年10月02日
  • 神の手(下)

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    長編です。途中冗漫と感じるところもありましたが、安楽死の是非を巡っての政界、医師会、製薬会社、マスコミの魑魅魍魎入り乱れ。
    現実の問題として読者に安楽死、又死というものをエンターテイメントでありながら考えさせる良書と思います。

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    2014年04月08日