久坂部羊のレビュー一覧

  • 第五番 無痛II

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    『無痛』の続編。
    医師と患者の思いの違い。
    医療の現実と裏側。
    とにかく病気とか様々な医療に関して、複雑に感じるところがある。
    私も何かで聞いたことがある。
    「すごい薬が開発されると医師とか製薬会社が儲からなくなる」とか…
    そんなことをふと思い出したなぁ。

    2016.2.14

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    2016年02月14日
  • いつか、あなたも

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    在宅医療・・・される方はとてもいいんだろうが、家族の大変さを思うと私は病院で最期を迎えたい、かな。。。

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    2016年02月11日
  • 破裂(下)

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    ドラマが見応えあったので、原作も手にとりました。

    下巻は少し勢いが失速したような気がする。

    しかし問題提起としては、原作の方が重苦しい結末になった。最後は結局皆いなくなり、問題だけが山積み…。江崎も結局自分のことで手一杯だし、芹沢とかどうするの、一体?

    原作は本当に医者の描かれ方がいやらしくて、ちょっと辛かった。いくら何でもそんな嫌な人ばっかりじゃないと思うよ…。作者こそがある意味一番医者に嫌気を感じてるんだなあと感じた。

    ドラマの香村は原作の香村と江崎を足して割ったような人物設定、佐久間は割とそのままかな。ドラマ版は親子関係とかも入って来てたし他も皆何かしら信念がある風になっていたの

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    2016年01月08日
  • 破裂(上)

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    とにかく皆が自分のことしか考えてない話(笑)だったけど、面白かった。
    続きが気になる小説は久しぶり。

    作者は医師なのに、もはや医師を憎んでるの?な勢いの書き方が時々引っかかる。
    言い方を変えれば、医師批判に偏重しすぎてる部分がある。
    他の先生は厳しい書きかたされてるのに、江崎先生やその周辺には全体的に甘い評価なのがなんだか違和感がある。内部告発すれば薬中なのはたいしたことないみたいな扱い…ドラマではいなかったことになってたし。
    あと江利子の江崎に対する惹かれかたも嫌。旦那さんには別に落ち度ないのに…。松野はジャーナリスト失格だし。

    佐久間はかなり魅力的なキャラだと思う。
    厚労相のマキャベリ

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    2015年12月21日
  • 神の手(下)

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    安楽死と現在の日本の医療に問題提起する社会派サスペンス。患者を安楽死をさせてしまった医師の苦悩と、それを取り巻く安楽死推進派と反対派の攻防、政府も巻き込み、安楽死法、医療業界再編に話は及ぶ。

    医師の仕事が多義に渡るようになったり、リスクの高い科が避けられ、医師不足の背景など今の医療問題が見えて学びになる。色々な思惑が絡み、安楽死させた医師が苦悩し話が進様も読んでいて興味深い。

    この本を読み、反対派の意見も理解した上でもやはり、私もそういう風になれば死の選択が欲しいと思う。

    【引用】
    私自身、親を安楽死させる事ほど親不孝は無いと思いましたが、でも実際によってケルヒムで最後を迎えた母を見て、

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    2015年11月24日
  • 第五番 無痛II

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    前作とはまた違う恐ろしさがありましたねぇ。今回は医師のモラルと人間性を問われる作品です。まったくのフィクションじゃないかも?と思ってしまうのは私だけでしょうか…(笑)前回のあの人があんな形で出てくるのと、最後の最後に読書を驚かせるしかけがしてある。前作同様、分厚いけどほどんど一気読み。読んでいる間は「イボができたらどうしよう」なんて思ってしまいましたね(笑)

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    2015年11月21日
  • 破裂(下)

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    医療事故、高齢化社会、汚職、隠蔽、殺人、中毒、権威欲、正義といった言葉がキーワードかな。
    結末が明らかにならずに終わってしまったことでモヤモヤ感が残ったので星ひとつマイナス。
    医療関係への取材力は凄いと思う。

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    2015年11月07日
  • 破裂(下)

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    老人介護に関わる者として、後半は一気読みでした。
    介護保険、年金、医療保険、高齢者が増えていく中で、いつまでこの体制が保てるのか。もう破綻は見えているのでしょう。綺麗事ではすまない。
    とても重たい読後感です。

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    2015年10月20日
  • 第五番 無痛II

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    「無痛」の続編にあたる作品。

    ある日、原因不明の新型カポジ肉腫の恐怖が日本を襲う。
    小さな斑点のようなものにはじまり、劇的に悪化して死に至る肉腫。
    その病にかかるひとびとと治療法を探る医療人。
    同じ頃、ウイーンで在日本人のための診療所で医師として働く為頼のもとに、白神と共に日本を離れた南サトミが現れる。

    エボラ出血熱、エイズ、狂牛病、SARSといった日本でも話題になった疾患と、WHOを絡め、物語は進む。
    医学の世界の光と闇。それも、利権争いや汚職といったものではない、もっと恐ろしく深い闇。
    こんなことあるわけない。馬鹿らしい。
    こう言って一笑に付すことの出来ない真実味がこの作者の文章にはあ

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    2015年09月29日
  • 第五番 無痛II

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    すべての人が健康なら医者は要らなくなる。伝染性のひどい病気が発生すれば医療従事者の必要性は高まる。高い必要性を維持するにはどうするか‥‥う~ん 病気と医療 存在感はセットで発生するのか‥‥‥ なるべく医者にかからずにすませたいなぁ

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    2015年08月30日
  • いつか、あなたも

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    在宅医療に関わるクリニックの看護師や医師の話。放置される認知症のご老人、民間療法に傾倒する家族、ただ進行するのみの疾患。
    わりと劇的な展開はなく、患者さんの描写も状況のわりには手酷くない。
    読んでいて辛くてしかたなかった。

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    2015年08月08日
  • 第五番 無痛II

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    ネタバレ

    2015.8.5リクエスト
    10ヶ月間待って仮受したけど、単行本『第五番』の改稿だった。『無痛』『第五番』と続いてる。読んだことあったけど、再読。

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    2016年06月17日
  • 破裂(下)

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    確かに、『死』への距離が短くなっている。
    どう死ぬのか?
    と言うことは、重要なことに見える。

    アルツハイマー症にはなりたくない。
    寝たきりもいやだ。
    それ以外ならば いいかな。

    そうすると ガンが 痛みが伴うけども
    いいのかな。
    中途半端な脳梗塞が 危険だ。

    死ぬ時に 快楽があれば。
    という 説が いかにもいいね。

    主人公が いないのが 特徴的な編集法。
    松野が 医療過誤を暴くかと思ったが、違っていた。
    江崎は 重要なところで 麻酔中毒者となり リタイアー。
    香村も 裁判では 実質的な負けとなり、別の事件で襲われる。
    江利子は、最後までは 追求せず、元の鞘に収まる。
    佐久間の野望は 途

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    2015年04月29日
  • 人間の死に方 医者だった父の、多くを望まない最期

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    「今の医療は不安と心配ばかり増やしている。」医者が言ってくれたのが嬉しい。「莫妄想」「少欲知足」。2015.4.12

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    2015年04月12日
  • いつか、あなたも

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    在宅医療。それは医療と名はついているが、病院での「治す」治療とは異なる。主に自宅で最期をすごすのを「看取る」ことが多い。
    仕事として、何人もの人生の最期に定期的に関わるということ、それがどれだけ重みか。
    本書では、どうしようもなさ、葛藤、苦しみ、そして死という、医療の華麗な部分とはかけはなれた部分がメインである。
    読んでいて決して心地よいとはいえない、しかしまぎれもないリアルで、だからこそその人そのものと言える最後の姿は心に深く刻まれる。
    「いつか、あなたも」。自分はどう…と考えるにはまだまだ至らないけれど、目を背けられない終わりという現実、そしてその現実に心をこめて寄り添う方々が描かれている

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    2015年04月02日
  • 人間の死に方 医者だった父の、多くを望まない最期

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    一人の人間の生き方としては、興味深いというか、面白い。
    人間というものは不思議だなぁ、と改めて思った。
    結局、いろんな知識を持って、リスクを考えて、自分の求めるものを選択することが大事。

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    2015年03月02日
  • 医療幻想 ―― 「思い込み」が患者を殺す

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    問題点は、諸々の幻想を否定するために依拠しているのが、ほとんど主観に基づくものだってところ。もちろん、医療従事者から見た医療の現場は、一般人よりも的を射ているのは当たり前。だから、マスコミとか政治に対する主観は、概ね的確な指摘だと思う。ただ、諸々の医療行為とか治療に関する部分は、科学的に検討する必要が当然ある訳だけどそれがなされていない、ないしはその記載がない。ただ、実は本文中にその断りがさりげなく出てくるんだけど、流し読みだと見逃しそう。でも、メディアを批判する論拠がメディアから得たもの、じゃいかんでしょう。という訳で、科学的な部分:3、主観的な部分:4で四捨五入して☆4つ。

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    2015年02月20日
  • いつか、あなたも

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    無痛、廃用身とは違うテイストの医療短編集。
    医療=病院のイメージで、在宅医療の知識がなかったため興味深く読みました。

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    2015年02月11日
  • 神の手(上)

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    ネタバレ

    安楽死を題材にした医療…サスペンスですかね。

    本作では安楽死賛成派と反対派が痛烈に激突。どっちもどっちだなーと思うくらいやり過ぎだったりしますが、意見の相違の根幹にあるのは「生きる」の定義なのかなー。

    反対派はとりあえずでも生物として生存していることを「生きる」としているように思います。例えそれが堪え難い苦痛に苛まれ、何の悦びも見いだせない「生」であっても。

    賛成派が考える「生きる」は、幸福感を得るためのアクションを起こすことができることを「生きる」と言っているのかな、と。

    自分としては後者派ですかねー。例え寝たきりでも目で文字を認識できるなら、本を読むことで幸福感を得られると思います

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    2015年01月03日
  • 破裂(下)

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    医学知識がすごいと思っていたら、作者は本当の医師だった…それだけ治療の難しさや、医師の葛藤、ずるさもリアルだった。
    子供が増えないならば、高齢者を減らすしかない…という発想自体はわからんことはない。日本社会は、あと数十年で本当に本当に破裂するかもしれないなぁと不安になった。

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    2014年12月09日