久坂部羊のレビュー一覧

  • 嗤う名医

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    帯の煽りがミステリーだったので購入しましたがミステリーではないと思う…
    唯一 嘘はキライ はちょっとミステリーぽくてラストの爽快感がよかった。
    1番好きなのは 名医の微笑 。主人公の裏の顔より表の顔のがよっぽどグロいと感じる。
    読みやすくてちゃんと面白いけど中々に不愉快な描写もあって、こういうのは好きです。
    解説が相当愛がある感じで、読み物としても面白いので星一つは解説に捧げます。

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    2017年02月18日
  • 芥川症

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    ネタバレ

    芥川龍之介の作品に着想を得た短篇集。
    読みやすく、また面白い。
    軽い文体なのですっきりと読めます。
    ブラックな表現もありますが、読後感はそれほど悪くない。

    「薮の中」→「病院の中」
    様々な石の説明が、素人の患者家族には矛盾して聞こえる、という供述が矛盾する「薮の中」のオマージュ。

    「羅生門」→「他生門」
    老婆が自身の行為を正当化したことで下人においはぎされるという「羅生門」より。心臓移植を受けた患者が「支える会」にふりまわされ、またそれを克服していく話。

    「鼻」→「耳」
    自分の鼻にコンプレックスを持つ僧侶の話より、自分の顔にコンプレックスを持つ女の話へ。美容整形を繰り返し、手を入れていな

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    2017年02月27日
  • 医療幻想 ―― 「思い込み」が患者を殺す

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    ネタバレ

    70年代、共同幻想という言葉が流行った。権力による規制があたかも自分たちによって規制されているかのように幻想させられている。その若者たちが老人になった時、回復見込みがないのに薬や治療を求める。それは病院に行けば治療してもらい回復するはずだと思い込んでいるからだ。筆者はこれも幻想だという。老人になると薬を飲んでも治らない。リハビルをしても回復しない。それが現実だと書いている。
    認めたくないが現実はいつも直視しなければならない。

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    2016年11月12日
  • 嗤う名医

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    初めての著者本。単行本の時から、気になってたけど、基本文庫本しか買わないので、文庫発売日に、いそいそと購入しました。

    奥田英朗の「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」と精神科医の伊良部シリーズを読んだ後だったので、お医者さんの話とはいえ、
    患者視点のメディカルコメディ(?)伊良部シリーズとは毛色の全く違う本作。あらすじにも「ミステリー」と銘打っているので、
    どんな感じなのだろうと、わくわくしながら読み始めました。

    最初の話「寝たきりの殺意」を読み始めた時、ちょっと身構えました。
    「ひょっとして・・、ミステリーはミステリーでも、”イヤミス”の類・・?」と不安になりました。
    というのも、あたしは

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    2016年10月18日
  • 嗤う名医

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    「笑う」じゃ無くて「嗤う」。笑えないお話ばかり。名医の裏の性癖‥‥ちゃんと治してくれればと思い、そんな人に触れられたくないとも思い‥‥複雑。七つのお話に出てくる医者は作者の分身?と感じた瞬間があったけれど、まさかね‥‥

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    2016年09月11日
  • 嗤う名医

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    様々な医師を主人公にした短編集。久坂部羊の短編小説を初めて読んだのだが、どの短編も医療に関する深い知識をベースとしたミステリーの中にブラックユーモア、恐怖など様々なスパイスが効いていた。反面、これまでのよく練られたプロットの長編ミステリーに比べると物足りなさを感じてしまう。

    『寝たきりの殺意』『シリコン』『至高の名医』『愛ドクロ』『名医の微笑』『嘘はキライ』の6編を収録。

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    2016年08月20日
  • 人間の死に方 医者だった父の、多くを望まない最期

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    超面白い。医者である父の医療嫌いエピソード満載。とっても勇気が出る本だと思う。
    死ぬってどういうことか、医療をどう利用するか考えさせられる。

    2016.8.16.

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    2016年08月16日
  • いつか、あなたも

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    初めて読む作家さんです。
    たまたま電子書籍のキャンペーンがあって、目にして購読してみました。

    実体験を元にした在宅医療の短編集。
    「医療」といっても、ほとんど終末期の看取り
    読んでいてつらいものばかりでした。

    タイトルの「いつか、あなたも」は 
    いつかあなたも終末期の看取られることになるっていうことかと思っていたのだけれども。

    「いつか、あなたも」ってつぶやく患者さん、あそこを取ったのかしら?
    あの編は不気味でした。

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    2016年06月01日
  • 破裂(下)

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    ネタバレ

    高齢化社会問題、安楽死も定義していて興味深いけど、やっぱり残るのは大学病院の白い巨塔かなあ。医療ミスは難しい。医療裁判で原告側がほぼ勝てないのはここだと思う。難しい医学用語を裁判で並べられても分からないしね。それに、「無痛」だったかな、どんな簡単な手術でも成功率100%なんてなく、必ずリスクが伴うものであり、医者は神様という意識は日本独自のもの、というのも理解している。でも遺族が浮かばれないかあ。

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    2016年05月24日
  • 神の手(上)

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    ネタバレ

    安楽死をテーマにした医療ミステリー。
    安楽死って、当事者(患者)とその家族とで意見が分かれそうだな。。耐え難い痛みに苦しむくらいならさっさと殺してくれと思うのは患者自身だけど、それを受け入れてしまった家族はずっと罪の意識を持ったまま生きなきゃならないのかも。難しい。
    積極的な延命治療が苦痛をもたらすなら、治療せず、天命を全うしたほうが幸せなのかな。

    こてこての関西弁をテキストで読むとやらしく聞こえるな(関西人の方ごめんなさい)。。康代のキャラが上手く引き立ってる。でもむかつく!!

    下巻へ。どうなることやら。

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    2016年03月29日
  • 医療幻想 ―― 「思い込み」が患者を殺す

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    医師にして作家でもある久坂部羊氏が、日本の医療に蔓延する「幻想」を明らかにし、医療の在り方を問い直した著書である。
    ◆薬は効くという幻想・・・新薬の認可のための治験(患者でその効果を試すこと)には限界がある。多くのサプリメントは論理的に効くはずがない。対症療法の薬は自然な治癒力を弱めかねない。。。
    ◆名医幻想・・・医療者から見たいい医者と患者が思ういい医者には往々にして大きな隔たりがある。エリート医師の集まる大学病院などでは、臨床よりも研究が重視される。。。
    ◆診断幻想・・・正常と異常を分ける基準値の変更により、それまで正常だった人が病気に分類される(高血圧が好例)。認知症患者の多くは老化現象

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    2016年03月21日
  • 第五番 無痛II

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    無痛II
    前作にもましてのスピード感がたまらない。
    時間を忘れたい時、集中することによってドーパミンを出したい時にオススメ( ̄▽ ̄)

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    2016年02月24日
  • 第五番 無痛II

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    ネタバレ

    「無痛」の続編。この作者の作品好きかも。

    「新型カポジ肉腫」に不気味さを感じながらも読む手が止まらない。ヨーグルト食べるの躊躇するなあ。。。それにしてもアイツがあんな形で戻ってきたのもびっくりだけど、こんなラスト。。なんだか物悲しかった。

    医療従事者じゃないのに医療系の話が好きなんだけど、日本と海外の「医療」の考え方の違いが面白い。そっか。。人が健康になると病院はいらいないか。でもそれを逆手に取っているのか、健康でも検診を勧める今日の日本。病院が閑散としてるなんて日は来ないのでは。。

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    2016年02月16日
  • いつか、あなたも

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    在宅医療の短編集。実際の医師の話だけにいずれも良かった。ほとんど回復しない人々を診るのは楽ではないのだ。

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    2016年02月14日
  • 第五番 無痛II

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    『無痛』の続編。
    医師と患者の思いの違い。
    医療の現実と裏側。
    とにかく病気とか様々な医療に関して、複雑に感じるところがある。
    私も何かで聞いたことがある。
    「すごい薬が開発されると医師とか製薬会社が儲からなくなる」とか…
    そんなことをふと思い出したなぁ。

    2016.2.14

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    2016年02月14日
  • いつか、あなたも

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    在宅医療・・・される方はとてもいいんだろうが、家族の大変さを思うと私は病院で最期を迎えたい、かな。。。

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    2016年02月11日
  • 破裂(下)

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    ドラマが見応えあったので、原作も手にとりました。

    下巻は少し勢いが失速したような気がする。

    しかし問題提起としては、原作の方が重苦しい結末になった。最後は結局皆いなくなり、問題だけが山積み…。江崎も結局自分のことで手一杯だし、芹沢とかどうするの、一体?

    原作は本当に医者の描かれ方がいやらしくて、ちょっと辛かった。いくら何でもそんな嫌な人ばっかりじゃないと思うよ…。作者こそがある意味一番医者に嫌気を感じてるんだなあと感じた。

    ドラマの香村は原作の香村と江崎を足して割ったような人物設定、佐久間は割とそのままかな。ドラマ版は親子関係とかも入って来てたし他も皆何かしら信念がある風になっていたの

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    2016年01月08日
  • 破裂(上)

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    とにかく皆が自分のことしか考えてない話(笑)だったけど、面白かった。
    続きが気になる小説は久しぶり。

    作者は医師なのに、もはや医師を憎んでるの?な勢いの書き方が時々引っかかる。
    言い方を変えれば、医師批判に偏重しすぎてる部分がある。
    他の先生は厳しい書きかたされてるのに、江崎先生やその周辺には全体的に甘い評価なのがなんだか違和感がある。内部告発すれば薬中なのはたいしたことないみたいな扱い…ドラマではいなかったことになってたし。
    あと江利子の江崎に対する惹かれかたも嫌。旦那さんには別に落ち度ないのに…。松野はジャーナリスト失格だし。

    佐久間はかなり魅力的なキャラだと思う。
    厚労相のマキャベリ

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    2015年12月21日
  • 神の手(下)

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    安楽死と現在の日本の医療に問題提起する社会派サスペンス。患者を安楽死をさせてしまった医師の苦悩と、それを取り巻く安楽死推進派と反対派の攻防、政府も巻き込み、安楽死法、医療業界再編に話は及ぶ。

    医師の仕事が多義に渡るようになったり、リスクの高い科が避けられ、医師不足の背景など今の医療問題が見えて学びになる。色々な思惑が絡み、安楽死させた医師が苦悩し話が進様も読んでいて興味深い。

    この本を読み、反対派の意見も理解した上でもやはり、私もそういう風になれば死の選択が欲しいと思う。

    【引用】
    私自身、親を安楽死させる事ほど親不孝は無いと思いましたが、でも実際によってケルヒムで最後を迎えた母を見て、

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    2015年11月24日
  • 第五番 無痛II

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    前作とはまた違う恐ろしさがありましたねぇ。今回は医師のモラルと人間性を問われる作品です。まったくのフィクションじゃないかも?と思ってしまうのは私だけでしょうか…(笑)前回のあの人があんな形で出てくるのと、最後の最後に読書を驚かせるしかけがしてある。前作同様、分厚いけどほどんど一気読み。読んでいる間は「イボができたらどうしよう」なんて思ってしまいましたね(笑)

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    2015年11月21日