久坂部羊のレビュー一覧

  • 怖い患者

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    医療に関する短編集。
    診断された病名に納得できず、ドクターショッピングを繰り返す女性。
    他人の不幸に快楽を感じてしまう女医。
    旦那宛に届いた自分を誹謗する手紙に情緒不安定になる妊婦。
    デイサービスに通う老人たちに公平に対応しようと努める医師と老人たちの狂気。
    自分の発作の原因が接種したワクチンの副作用思い込む女性。
    どれもが悪意に溢れ、疑心暗鬼になっている人たちが描かれている。
    だけど、とても他人事とは思えない。
    自分にもそういうところがあるのでは…これから、自分も同じようなことが起こる可能性があるのでは…と考えてしまう。

    2024.12.5

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    2024年12月05日
  • 人はどう老いるのか

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    ネタバレ

    いつまでも明晰だと、老いのつらさ、惨めさが如実に意識され、不快な過去と不安な未来に苦しめられるが、認知症になるといっさいが消えて今だけの存在になる。

    認知症の介護をはじめるなら、認知症の人が起こすトラブルをできるだけたくさん最悪なものを想定内にして、心の準備をすることが肝心。

    ・無為自然
    作為的なことはせず、自然に任せるのがいい
    ・莫妄想(まくもうそう)
    不安や心配や迷いは妄想だからしないほうがいい
    ・少欲知足
    欲を減らし、足るを知ることが苦しみをへらす

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    2024年11月27日
  • 嗤う名医

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    短編集です。
    医療を題材にした小説は初めてでしたが、非常に読みやすく、個人的には『寝たきりの殺意』と『名医の微笑み』が面白かったです。

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    2024年11月08日
  • 老乱

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    久坂部羊さん初読み。
    ご本人が、「僕の本のレビューには、読後感が悪いとよく書いてある」とおっしゃっていたけど、妙に納得。確かに読後感はよくない。
    でも、これが認知症の現実なんだなと。
    医師という立場ならではのリアルな描写と、認知症絡みの事故や事件の新聞記事の引用が相まって、ドーンと現実を突きつけられた。
    認知症の人を介護するときの心の持ちようも出てきたけど、そんな大らかな心で優しく接し続けられる人っている?私は全く自信がない…
    誰もが介護する側、される側になる可能性があるので、自分事として考えないといけないなとつくづく思った。

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    2024年11月05日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    医師でありながら作家でもある方々の医療小説9編。

    私の知っている作家さん以外にこんなに多くの医師作家さんがいることに驚きました。どれも医師であるだけに小説の内容は臨場感が溢れていて迫力がありました。

    中山祐次郎さんの『救いたくない命』は救急で運ばれてきた患者が犠牲者15人以上を出した通り魔事件の犯人と知り、葛藤をしながらも必死に命を救う姿に京アニ事件を思い出しました。

    南杏子さんの『空中テント』は家族の介護の経験がある人は共感出来るはず。

    どれも本当に良い作品ばかり。若手医師の過酷な労働時間、医療ミスの隠蔽、不都合な論文を闇に葬る等、医療小説が好きな人なら興味のある内容ばかり。でも朝比

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    2024年10月31日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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     書くことで、解放される思いがある。

     新たなジャンルが始まることへの期待を込めた夜明けでもある一方で、書かないと解放できない思いが溜まってきているのも事実であると思う。

     

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    2024年10月26日
  • 人はどう死ぬのか

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    ネタバレ

    著者が医師で作家でもある久坂部羊さん。
    新書ですが、読みやすくて勉強になりました。
    死について、ガンについて、安楽死について等知識を得たい方はオススメです。良著。
    以下は自分が付箋を貼ったページ。
    P37 助かる見込みがあるのなら、病院で治療を受けたいと言う人は、悲惨な延命治療になるリスクを受け入れる必要があります。助かる見込みがあれば治療を受けたいけれど、悲惨な延命治療は絶対にイヤというのは、両立しないのです。
    P109のエンゼルケアの所。看護師が遺体の肛門に指を入れて掻き出すシーンが衝撃でした。
    P126 人生百年時代の意味。この言葉の真に意味するところは、「百歳まで生きられる」ではなく、

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    2024年10月19日
  • MR(上)

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    読み物として楽しめました。人間関係の話が多いので、実態を知る、実務の参考にというより、フィクションの色が強い印象です。

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    2024年10月19日
  • オカシナ記念病院

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    都会の大病院での研修を終えた主人公が、今度は離島での研修のため、岡品病院へ赴任する。若く使命感に燃える主人公は、島民のために前の病院でやってきた通り、老人に延命治療を施したり、訪問医療やがん検診を積極的に提案する。

    昨日、テレビでがん検診を推奨するような番組を見たし、私の会社でもがん検診を受けるようにいわれているので、がん検診のくだりはなかなか考えさせる内容だった。

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    2024年10月16日
  • MR(上)

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    製薬会社の営業職であるMRが題材になっている話。
    自分と同じ仕事だからか、読んでいて苦しい気持ちになった。病気で苦しんでいる患者さんのために。と言いつつも、営利企業として利益も出さなければならない側面もある。

    医療従事者から信頼されるパートナーを目指して働きたい。

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    2024年10月06日
  • 生かさず、殺さず

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    医療従事者と介護者と認知症の本人

    あんなこともこんなことも有り
    感じ方も考え方もそれぞれ
    ご本人の認知の力はどのくらい?
    子供?赤ん坊?
    それとも……

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    2024年09月26日
  • R.I.P. 安らかに眠れ

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    読み応えがあった。強烈だし、重い。腹にズドンと来る一冊というのは本書のような作品の事を言う。
    自殺志願者たちを殺め続けた男の真相とは。
    世間の声とは大抵がメディアが作り出した「作られた声」に過ぎない。誰もがそれに乗っかって発言しているのがほとんどだろう。
    本作ではサイコパスへの認識がいかに遅れているか、メディアがいかに扇情的な事件を欲しているかも描かれている。
    だがあくまで本書はミステリ。怒涛の如し展開で終盤は目を見張った。違和感は現実になり、架空の出来事がこちらを指差してくる。そしてこう言うのだ。
    お前はまともか? 本当に? と。

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    2024年09月23日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    9人の作家(医師)による9篇の物語
    それぞれの作家自らの経験なのかはわからない
    ただ、それぞれの作家の医療への思いが短い作品の中に散りばめられていると感じた

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    2024年09月18日
  • 人はどう老いるのか

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    死について安心できている人なんていない。
    突然なのか告知されてなのか、どちらにしても迷うことや悩むことだらけ。
    著者は医師であるが外務省に勤めて医師の現場に立つことになった。この経歴も興味深いが、医師の現場に戻ったデイケアクリニックでの出来事が興味深い。
    認知症の症状や個人差もあり、そのやりとりはやはり生々しいがユーモアを忘れない老人との会話もある。
    目次もなかなか工夫されており、それはよまなきとなる。
    準備しても仕切れないが最後はそこだよなと哲学的になる。

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    2024年09月16日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    9人の現役医師による医療小説アンソロジー。
    医師作家でしか表現できないと思われる臨場感あふれる詳細な描写、ヒューマンでミステリアスなストーリーが魅力の作品集だ。
    1〈研修医ヒナノの洞察〉
    上司からパワハラを受けている研修医が患者の膠原病を見つけ上司を見返す痛快な話
    2〈魚類譚〉
    封建的で理不尽な医大の内部構造、詳細な手術シーンにミステリーとホラーの要素を取り入れた作品
    3〈パイナップルのある光景〉
    同じような引きこもり系の精神疾患でも、一方は入院治療、一方は家族による対処という示唆をする精神科医。専門的な見解が押し付けなく、ふわっと伝わってくる秀作
    4〈救いたくない命〉
    救急外来に運び込まれて

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    2024年09月04日
  • 寿命が尽きる2年前

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    生きがいがなく、早くあの世に行きたいといつも言う人に、「いつまでも元気で長生きしてね」という決まりきった文言を送ることにいつも違和感を感じている私。
    この本では、病気や死を過剰に恐れて、死が迫ったときにでも最期まで病院に頼ってしまうことが正しいのか、どんなことをしても長生きすること、人間ドックを定期的にうけることも本当に必要なのかなど書かれている。俯瞰してよく考えてみると、生き方として本来あるべき姿を教えてくれている一冊

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    2024年09月03日
  • オカシナ記念病院

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    本作は久坂部医師の作品の中では、比較的楽しく読める作品でした。医療行為とは?改めて考えさせられました。

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    2024年08月30日
  • 第五番 無痛II

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    ネタバレ

    シリーズ全二作おわり。
    なんか全体的に為頼センセ運に頼り過ぎじゃね?と思いながらも飽きずには読めました。
    昔Superfly主題歌でドラマ化してたかな?みたいな記憶で読む。先入観なくすために、読み終わってからキャストを見ましたが為頼センセと白神センセはまあイメージとあんま相違ないけど、他はだいぶん脚本脚色してたんかな?サトミ役が浜辺美波やったんやへぇ〜

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    2024年08月29日
  • 人はどう死ぬのか

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    誰にも訪れる「死」。しかし、実際にどのようにして死んでいくのかを知っている人は少ない。人がどのような末期を知らないと、虐待に等しい終末期医療に苦しみ、悲惨な死を迎えることになりかねない。肉親が迎えたとき、そして自ら死を覚悟したとき、どのような死に方を選べばいいのか。在宅診療医として数々の死を看取った、作家の久坂部羊氏が、人がどのような死を迎えるのかをリアルに描き、安らかな死を迎えるために、私たちが知っておくべきことを解説する。その日に備えて、読んでおきたい「死の教科書」

    はじめに
    第一章 死の実際を見る、心にゆとりを持って
    第二章 さまざまな死のパターン
    第三章 海外の「死」見聞録
    第四章

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    2024年08月25日
  • 健康の分かれ道 死ねない時代に老いる

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    ネタバレ

    参考になった。
    長生きするのは幸せなのかと考えさせられた。
    現在、医療は限界があり、治療をして延命するのが幸せとは限らない。辛い思いをせず、寿命を受け入れる覚悟を持って生きることが良いのかもしれない。

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    2024年08月17日