久坂部羊のレビュー一覧

  • 祝葬

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    超高齢化社会、人生100才まで普通に生きる近未来小説。
    現役ドクターが描く専門用語も多いストーリーだけど毎作品考えさせられる。本当に
    長生きは幸せなのか?簡単に死ねない時代ってなんか恐ろしいかも

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    2023年03月02日
  • 第五番 無痛II

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    ネタバレ

    前作で不穏な終わり方をしていたからドキドキしながら読み始めたら、思ったほど重大な事になってなくてちょっと拍子抜けしてしまった

    肉腫の状態や博物館の標本の様子、三岸の作品が、凄くグロテスクに想像できた

    新しい人生を歩み始めたイバラとサトミを利用した白神に物凄く腹が立った

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    2023年02月18日
  • R.I.P. 安らかに眠れ

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    ネタバレ

    いつもの久坂部さん。
    久坂部さん好きには目新しい物は無いかも。
    噛み合わなさのじれったさとか面白かったです。

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    2023年02月16日
  • 無痛

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    ネタバレ

    三十九条の問題は凄く難しいと思った
    早瀬刑事の気持ちにものすごく共感してしまった
    誰も責任を取る事がないから悪用され、本当に必要な人達まで悪し様に言われてしまう

    「自由には責任が、権利には義務がつきもの」「責任も義務もほったらかしにして、自由や権利ばかり主張するから、こんな危険な法律ができあがるのではないのか」
    この台詞が印象に残った

    為頼先生凄い

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    2023年02月15日
  • 寿命が尽きる2年前

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    医師が書くからこその現実。人によって「天寿」が違うことを前提に「いつまでも元気で長生き」幻想を捨て、「いつ」を明確に線引した方がいい。
    あまり考えたくないのも事実だけど、誰もが迎えるもので、いつも自分の背後に潜むもの。
    突然の急襲を受け、慌てふためき絶望に焦がれるよりも、備えあれば憂いなし。ある程度、「備え」ていた方が生は充実しそう!!

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    2023年02月12日
  • 寿命が尽きる2年前

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    死について、教訓めいた内容だが、健康中毒の日本人には、ぜひ読んで欲しい。
    死に際は様々だけど、ある程度の年齢になったら、好きな事をして、自由に生きて死んでいく方が、医療の世話になるよりはいいという主張。
    著者がレニリューヘンシュタールに会った、というくだりには感激した。
    92歳のレニは、鮮やかなブルーの水着で、恋人の若いカメラマンを連れて、海の生物を撮影にきていたという。ナチに協力したと戦後は裁判だらけの生活で、それでも写真家として、ヌバの写真集を出し、72歳でダイビングのライセンスを取り、海洋写真家として生きた凄い女性。
    毎日を精一杯生きることが大切と結んである。

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    2023年02月11日
  • 寿命が尽きる2年前

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    寿命がつきる2年前っていつ?今でしょ。と、考えることによって今からの日々を後悔なくすごす。2年もそうやって過ごすと人生の最期が近づいても死を受け入れられる可能性が高くなるということ。くだらないことにむかついたり、誘惑に負けたり、自堕落に過ごす暇はない。自分の一度きりの人生、死を前にじたばたすることのないよう、無駄に怒ったりせず感謝して毎日を過ごしていきたいと思った。

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    2023年02月09日
  • オカシナ記念病院

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    帯が全てを物語る。
    舞台は離島。設備は整っている、そこそこの病院だ。
    積極的な検査や治療は実施しない。
    患者が求める治療を行う。
    死を間近にしても、それは変わらない。
    患者の家族もまたそれを望む。

    離島という環境も大きく関わっているのだが、院長の意向でもあるというから東京からやってきた研修医が混乱するのも無理はない。

    患者を救いたいから検査をする、治療を施す。
    その当たり前が通用しない。
    早期発見、早期治療が当然の謳い文句の世の中にあって、両極だ。

    研修医が旗振り役となってお試し健康診断を実施する件では、検査の意義だとか医療機関の儲けの構図のようなものが浮かび上がって、なるほどなーと。

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    2023年02月02日
  • いつか、あなたも

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    ネタバレ

    人間は不平等なものだが、ひとつだけ平等なものがあるとしたら、誰でも1回は絶対死ぬということだろう。でもその死に方は決して平等ではなく、大往生で安らかにピンピンコロリを上等としたら、親に虐待されて死ぬ子供や強盗に押し込まれて殺される被害者、災害で、戦争で、いじめで自殺…

    この本では、在宅看護で死をみとる訪問医療の現実をリアルに描く。「良かったねぇ」の死にざまなどほとんどない。特に最終話、ハッピーエンドと思いきやの大苦のラスト…、何もこんな終わり方にしなくとも…と思ったが、作者は敢えてこれを伝えたかったのだと思う。

    いつか俺も死ぬんだが、できれば苦しみは少なくしてほしいし、何より誰かがしんどい

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    2023年01月31日
  • 老乱

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    物語りとしてすごく面白いかったかというと
    そうでもない

    認知症になる自分や家族の心情が、まるで実際のことのように描かれているので、とても勉強になる

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    2023年01月30日
  • 黒医

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    作者が医者なんで、医療が前面に出てるのは、そうやけど医療ミステリーやないな。イヤミスでもない。
    後味が悪いという意味では、かなりやけど…
    世間の矛盾というか、気にしながらも、どうにもなってないのを強烈に皮肉る感じ。
    タイトルも何かありそうな感じ。
    「無脳児…」は、タイトルからして、おい!そんなタイトルええんか!って思うけど…中身は、間違いでしたで済ませられんオチ。
    何にしても、絶対はないのは分かるけど、医者に言われると不安になる…そうしか言えんのやろうけど。
    「のぞき穴」は、安易に電車で読めない…覗かれたら、色んな文言で誤解されそう…
    にしてもあかんやろ!この医者!

    って感じの短編集7つでご

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    2023年01月26日
  • 介護士K

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    現在進行形で母の介護をしているので、身につまされる内容だった。一気に読んでしまった。
    ただ、最後の部分だけは納得できない。
    最後はもっとスッキリしたかったな。

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    2023年01月22日
  • オカシナ記念病院

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    久坂部羊『オカシナ記念病院』角川文庫。

    医療とは何かを考えさせる少しコミカルな小説。

    確かに今の医療は過剰とも思われる検査や予防医療と延命治療など、やり過ぎの部分があると思う。まるで病院は製薬会社や医療機器メーカーと手を組んで患者や国から多額の医療報酬を搾取しようとしているかのようだ。

    その結果、高齢者が激増し、高齢者施設は順番待ちの大行列で、死んだ頃にやっと施設に空きが出たと連絡が来るという笑うに笑えない状況。余りにも高齢者が増加したので、政府は高齢者の医療負担や介護負担を増やすというが、もはや焼石に水。待機児童ならぬ待機老人であふれた今の日本に未来は無い。

    南国の南沖平島にある岡品

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    2023年01月06日
  • 老乱

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    両親が認知症で日々大変、、な中、とても親近感覚え読みました。リアルで、そうそう、と思うところ多々あり。

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    2022年12月28日
  • 人はどう死ぬのか

    購入済み

    良い死に方をするには準備が必要

    医師の立場で数多くの患者の看取りをしてきた筆者が、死に方の良しあしを様々なケースをあげて教えてくれる。
    日本で病院で死ぬのであれば、延命治療をどこでやめてほしいのかあらかじめ医者に伝えておいたとしても、そのとおりにしてもらえるかは分からない。おだやかな死を望むのなら自宅で逝くのをすすめている。うまく死ぬには残される人と意識を合わせ準備をしておくことが必要。

    #怖い #切ない #タメになる

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    2022年12月17日
  • 寿命が尽きる2年前

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    書かれていることは、今までの久坂部作品で述べられていることの繰り返しだが、何度読んでも納得感あることばかりで生きるということを考えさせてくれる。

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    2022年11月27日
  • 嗤う名医

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    私がどんなに努力してもなれない職業の一つ、医師。とてつもなく頭のいい人、でも、だから、きっとどこか欠点とか性癖とか裏の顔とか持ってるだろなぁ、きっとこんな医師いるんだろなぁ、

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    2022年11月19日
  • 介護士K

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    難しい問題だと思います。
    許されることではないが、当事者からしたら許してほしい問題ですから。
    ただ小柳はいったい何をしたかったのでしょう。
    意図が掴めぬまま…。

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    2022年10月25日
  • 破裂(上)

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    450ページの二段組みで読み応えありました。
    厚労省の悪者官僚が超高齢化社会の問題を解決する為、意図的に医療を悪用してPPP(ピンピンぽっくり)を画策し、合法的に高齢者の突然死を実現させようとするお話し。
    最後は悪は敗れるとなるのですが、今の日本の平均寿命と健康寿命の乖離を見るに、考えさせられるものがあります。
    登場人物の描写などが非常に細かく書かれており、それが長編になってる理由というのもありますが、ダラダラ感はなく情景がよく分かります。また舞台になっているのが身近な所ばかりなのでその点も良かったです。面白かった~!ドラマ化したら話題になるやろなぁ。

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    2022年10月25日
  • 無痛

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    刑法39条について考えさせられました。社会的弱者を救済する為にできた法律なのに、悪用する輩が本当に許せない。痛みに弱い私としては不謹慎ながら無痛症を羨ましく思う反面、痛みは心身を守るためにあるので無理せず頑張ろうと思います。(ネタバレを回避していたらこうなった)

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    2022年09月08日