久坂部羊のレビュー一覧

  • 廃用身

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    麻痺などで動かなくなった手足を切断するという、現代の医療ではありえない治療法を紹介しているが、そのメリットとして介護問題の解決や医学的な治療効果を具体的に挙げて説明されると、妙に納得させられてしまう。その治療法が本当に有効で近い将来標準治療となるのではないか、という気持ちにさせられてしまう、そんなリアリティを感じた。物語の展開についても、作中作であることをうまく利用し、二転三転と読者が驚くような構成になっており、読みやすい文体であることも併せて、あっという間に読み終わってしまった。

    とても面白かった。作者のほかの作品も読んでみたい。

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    2026年06月13日
  • 人はどう老いるのか

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    スピノザの副読本的にも読めて、よかった。医療が発展して、とても長生きになった現代。死は非日常となりタブー視され、健康情報が溢れている。
    上手に老いる、老いの準備をしていくのも大事だよなー、と思った47歳。

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    2026年06月12日
  • 廃用身

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    いろんな意味でグロい
    高齢者や子ども、障がい者といった立場の弱い人を、本当に対等な存在として、人として見ることができているのか
    立場が「弱い」っていうのもなぁ

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    2026年06月10日
  • 廃用身

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    Aケア、画期的なようにも思えるけど、患者の同意が「同調圧力や強制力の働かない、完全な本人の意思による同意」なのかどうかを見分けるのが難しい以上、安易に進めるべきではなかったんだろうな……。

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    2026年06月10日
  • 廃用身

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    職場の人からこの作品を教えてもらい、興味を惹かれて原作ゲット。そして一気読み。
    長年「高齢者介護」に携わってきた者として、とてもショッキング&目から鱗なお話だった。
    この作品が描かれて20年ちょっと経つのに、いまだ「Aケア」が実現化されていないのが不思議…って思ってしまうのがこわい。
    フィクションなはずなのに妙に現実味があるのは、作者さんが医師だからなのかな。とにかく現場の声がすごくリアル。
    今まで一生懸命、麻痺側をおそるおそる守ってきたけど「確かに切っちゃえばお互い(本人も職員も)楽だよね」って…なんなら「なんで今まで気付かなかったんだろう」って視界がひらけた気さえする。
    介護に携わ

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    2026年06月09日
  • 廃用身

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    おもしろい
    Aケアの有用性には2026年に読んでも説得力がある
    前例が無いものに対して何を正しいとするのか
    マスコミや人々の証言なども何が正しいのか
    人間の感情や心理を客観的に見ることの難しさ
    色々考えられる作品

    こういう脳みその知らない部分を触られるような本を探している

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    2026年06月07日
  • 嗤う名医

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    心臓外科医であることが、よりリアリティを読者に知らしめる作品。主人公はいずれも優秀な医師だが、反面、優れた面を維持していく苦しさや悩みも持ち合わせている。
    6篇の小話はいずれも最後になって平静を取り戻している、いや、穏やかになっているのが良い。

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    2026年06月04日
  • 廃用身

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    この楽園は
    異常
    ですか?
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    インスタ?か何かで見て気になってたら、
    いつも行く書店に映画化ということで面陳されてました。

    すごかったです…

    廃用身とは、
    脳梗塞などの麻痺で動かず回復しない手足をいう。

    老人医療にあたる医師の漆原は、
    患者の廃用身を切断していく。

    次々に四肢を切断していく漆原に
    マスコミが騒ぎ立てる。

    一番最初の感想は、
    「これは小説…?」でした。

    前半は医師の漆原が執筆した原稿、
    後半は漆原の原稿を世に出そうとする編集者の原稿

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    2026年06月01日
  • 廃用身

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    ネタバレ

    映画を観たので再読。非常にシビアで現実的な高齢化社会に対する予測、介護の今後、老人虐待問題などで何が善とも悪とも言い切れない重い内容になっている。がまあ普通にマスコミは一意にカス
    「自分が本当は心底で何を思っていたか」なんて自分にも理解し得ない。それを周囲に誘導されてしまった面も否めず、「頭はわたしの廃用身」という遺書がとても悲しい。自分の頭、考えることを廃用身と言えてしまうほどの悲しみはない。反面まあ「不要だから取った方がマシなのでは」から実際に切断まで行けてしまう人間は全然怖い
    割合で言うと「良くなった」と感じている老人の方が多く、しかし悪い例が凄惨すぎて単純には肯定できない難しさがある。

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    2026年05月31日
  • 廃用身

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    映画を見る前に小説からということで購入。
    介護の現場がとてもリアルに描かれていて、超高齢化社会の本当の恐ろしさをまじまじと感じた。ずっと介護の現場は人手不足と聞いているが、国が総力を上げて対策をしていかないと、マジやばくないか、と恐ろしくなった。Aケア、もしかしたら実現してしまうのではと思ったり。自分の親が高齢者になる頃の日本はどうなっているのだろう、(今親は50代だからあと20〜30年後か、、、)

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    2026年05月30日
  • 廃用身

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    ネタバレ

    映画の予告で見かけ、ショックを受け、
    映画は気になるけど視覚的に辛そうだからとりあえず原作を…と手に取りました。

    あの映像を見てショックを受けたので
    私もきっとAケアで手足を取ってしまったらショックを受ける側の人間なんだろうなって思う。

    でも実際話の前半で展開された漆原先生のAケアについての文章を読んでいると
    「悪くないかも…」と思ってしまいました。
    いつか自分が麻痺とか硬直で苦しむのであれば、苦しみからの解放に望みをかけたくなるかも。

    漆原先生も、奥さんも、マスコミにリークする人にもみんな表と裏があり
    それを面白半分に切り貼りして、燃やすだけ燃やして重要な部分には目を向けないしマスコミ

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    2026年05月30日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    新米研修医が気づいた真実、引きこもり患者を救う精神科医、無差別殺人犯への緊急手術、友人の脳腫瘍に向き合う脳外科医、深夜の出産に奔走する医療チームなど、医師作家9名がそれぞれの知識と経験をもとに描く医療小説アンソロジー。

    医療小説としてのドラマ性だけでなく、診療の段取り、医師同士の距離感、病院という組織の空気、患者や家族とのすれ違いが自然に描かれている。医療者が読むと「わかる」と思う場面が多い。

    使命感、判断力、患者を助けたい気持ち。
    一方で、自己正当化、権威性、論文や業績への欲、組織内の空気の悪さ。
    医師という職業を美化しすぎず、かといって冷笑しすぎてもいないところが読みやすい。

    精神科

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    2026年05月30日
  • 絵馬と脅迫状

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    とても読みやすい短編集でした
    久坂部羊作品大好きです
    さすが医師が書く小説です
    どのお話も医学的根拠を感じさせられるオチでとても面白かったです
    スキマ時間にサラッと読める作品なので万人におすすめです
    読み応えについては、久坂部羊作品の中ではかなりライト層向けかなぁと感じました
    もっとガッツリのめり込むように読みたいなら他の作品の方がいいかもしれません
    普段あまり読書しない人が読む分にはとても満足できると思います

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    2026年05月28日
  • 悪医

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    悪医ってタイトルだから、患者からお金むしりとったりするやばい医師のストーリーかと思いきや、知識や考え方、どの立場から見るかによってその医師が悪医かどうかって変わるなと思った。医師に限らずだけど。
    良い人と巡り会えますように。

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    2026年05月27日
  • 廃用身

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    映画は公開日に観に行ってかなり好きだったので
    原作も読んだ。
    先に映像で観てる分わかりやすく、かなり読みやすかった。でもこんなにマスコミの報道がひどいとは思ってなかった。

    久坂部羊さんが末期医療を現場で見ている医師なので、ただのフィクションとは片付けられない妙なリアルさとメッセージ性を感じる。
    高齢化や介護の問題が深刻化している今、Aケアは悪魔の治療だとは到底言い切れない段階まで来ている。

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    2026年05月26日
  • 廃用身

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    面白かったです。どうやって映画にするのかは本当にわからないけど、映画にする価値の高い物語であることは間違いないです。
    生きていれば人は忘れるし、嘘をつくし、性格や考えが変わることもあるし、悪意がある人に傷つけられればやり返したくなることだってあるな、と思いました。
    とにかくマスコミがサイテーな感じに描かれてますが、テレビや週刊誌が威力を失いつつある現実の世界では、報道の信憑性はどうなのかな、と思いました。SNSなんて素人記事ばかりなのだから、もっと嘘だらけなんでしょうね。

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    2026年05月24日
  • 廃用身

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    ネタバレ

    「廃用身」という言葉を初めて知りました、と書いたらこれ造語なんですね。
    字面からショッキングで引き込まれます。映画化してて気になって読みました。
    作者が医師なだけあって老人医療の描写が生々しく、現実味を感じました。
    この作品が書かれてから20年、いつかは誰しも老いるとなると目を背けてはいられない問題です。

    わたしも、例えばこの腕動かないしそれなのに痛いし、苛々するし落ち込むから邪魔でしかない…と思うと、思い切って切ってほしい!と言い出すかもしれません。ありがたいことに今現在は不自由なく動かせてるってだけで…
    自分だけでもそう思うのに、周りの人にも迷惑をかけてるだろうと思い詰めてしまうともうダ

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    2026年05月25日
  • 廃用身

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    なんとも言えない後味の悪さ。
    最初から引き込まれて一気に読みました。高齢者でもう決して動かない手足を切断するAケア。
    おぞましい、でも介護の側からしたらさもありなんと言う考え方。読んでいくうちにそういう治療?もありかもと思ってしまう自分がいる。う〜む、となりました。

    マスコミが酷すぎてめちゃくちゃ憤ってしまった。
    なんだか感想が書きにくいなと。

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    2026年05月20日
  • 嗤う名医

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    ネタバレ

    短編集ということで読みやすい医療ミステリでした。
    「寝たきりの殺意」が冒頭から少しずつ辻褄の合わなさや
    違和感をずっと拭いきれないまま進み「これは、もしや…」と思いつつ
    こんな感覚なのか、こんなにもわからなくなってしまうのか、と怖くなりました。

    「愛ドクロ」は普通にダメだろ!!!と突っ込みが止まらず、今は事なきを経てもいつか絶対になにかとんでもないことするだろうなというにおいがプンプンでした。

    全体的に闇の多い作品でしたが、気づいたら読み終わっていたのでおもしろい作品だったのだと思います。

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    2026年05月18日
  • オカシナ記念病院

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    山田詠美さんが久坂部先生のことを「こんなにおもしろいテーマで、こんなにつまらない小説が書けるなんて」と酷評されていたという逸話を知り、どんなにおもしろくてつまらないのかが気になって手に取りました。

    たしかに・・詠美さん、言い得て妙すぎてすごい!

    読み終わったというか、、、たしかにつまらないなと思って途中で挫折。リアルを感じたいならこちらの作品のほうもいいのかもだけれど、小説として読むなら断然「ディアドクター」のほうが響く。

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    2026年05月13日