久坂部羊のレビュー一覧

  • 命の横どり

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    ネタバレ

    脳死判定された患者からの心臓移植を題材にした医療小説。

    臓器移植コーディネーターの女性を主人公にして、心臓を提供する側とされる側の重くて複雑な心境、臓器移植推進と反対派の奥深い葛藤をあぶり出す。

    心臓病の専門病院で、適切な臓器の斡旋を行う臓器移植コーディネーターとして働く立花真知。
    彼女が担当する患者は、拡張型心筋症を患い心臓移植を待つ池端麗。

    麗は、五輪金メダリスト候補のフィギュアスケーターだったが、血液型が、日本人には500人に一人と言われるRHマイナスであり、ドナーの少ない日本で、移植を受けるのは至難の技で、絶望の淵にたたされていた。

    ところが、くも膜下出血で倒れ脳死判定を受けた

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    2026年02月01日
  • 命の横どり

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    「横取り」か「贈り物」か。立場によって正反対だけど、対象が「命」だとそうも言ってられない。たっぷり双方の主張展開。どれも理解できる。美しい善意からの行為が、ちょっとした行き違いで崩れていき、善人がわがままな人達に見えてしまうのも哀しい。人権派?弁護士以外、誰もハッピーじゃないと落ち込む寸前で救われた。

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    2026年02月01日
  • 廃用身

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    映画化されるとの事で、CMを偶然見て衝撃を受ける。
    翌日すぐに本屋さんへ。
    書き方、あまりにもリアリティー。
    半分くらいで え、もう終わり?と思ってからが本番。

    介護を生業としている側としては、いらんやろこの手足!と思う事は毎日あるんだけど実際入院して「Aケア」された人を見ると知っててもギョッとするし話題にしていいかめちゃくちゃ気を遣う。
    知り合った頃から無ければ気にならないけど、知った仲になってから手足を切ってしまうとなかなか。
    いやー、面白かったけどこれどんな気持ちで今から寝ればいいの?

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    2026年01月31日
  • R.I.P. 安らかに眠れ

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    ネタバレ

    自分も物心ついた頃から希死念慮があり、非常に興味深い内容だった。希死念慮は自分で解決できない問題を抱えており、0−100思考、視野狭窄、酩酊などの条件が重なると自殺既遂に至る。

    後半を読み進めていくと、白鳥先生の洗脳による犯行というのが明らかになっていくのだが、最近見た映画「恋に至る病」と似ている内容だった。

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    2026年01月21日
  • 人はどう死ぬのか

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    死ぬならがん、と書いてあって、なるほどなと思った。

    どうやって死ぬのか、色々読んでいくと、苦しみたくないけど長生きもしたくなくて、でも準備もしておきたくて、と思うと、がんかなぁと思えた。

    どうやって自分は死ぬのかな…。避けられないし、どうしても考えてしまう。がんで死ねるのが、いちばんよさそうって、思考を180度捻ってくれた貴重な一冊。

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    2026年01月24日
  • 人はどう老いるのか

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    脳梗塞になり6年ほどずっと寝たきりだった大叔父の最後を思い出して辛くなった。
    私はどう最後の人生を迎えたいだろうか。

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    2026年01月12日
  • 人はどう死ぬのか

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    死ぬのが怖かった。生まれ変わった先の人生が超無理ゲーだったらどうしよう、とか考えたり、例えば脳梗塞でめっちゃ強い痛みを感じて死んだらどうしようとか考えていた。しかし死ぬのも人生の一部。生まれてきたらみんな必ず死ぬ。これを書いてる次の瞬間に死んだとしても、明日通勤途中に車に轢かれて死んだとしても、あるがままに受け入れるしかない。

    その代わり、いつ死が訪れるか分からないという気持ちでいると、今日を精一杯生きようと思える。あと死ぬのが怖いのは、今が幸せで今が終わって欲しくないから、あとはこの人生でまだやり追えてないことがあるから人生を終わらせたくないのだと気づいた。

    最後は自己肯定と感謝!!

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    2026年01月11日
  • 人はどう老いるのか

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    医療が発達しすぎたから、うまく死ねなくなったし、死なない、老いないと思うようになったことが、私たちの大変なことの一部。
    諦めること、受け止めること、自分を添わせる柔軟さ、そういうことが、最後まで生きて上手く老いることにつながっていくんだという内容だった。

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    2026年01月01日
  • 命の横どり

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    臓器移植の提供する側とされる側の思いに踏み込んだ作品
    息子の脳死を受け入れられない母親
    心臓を移植するが、以前のパフォーマンスが出せずに絶望するアイススケーター
    その間を取り持つコーディネーターや医師たち
    どちらが正義と言えない中、時間をかけて故人の想いに身を馳せる家族
    実際には、脳死を受け入れることは簡単ではないだろう
    しかし救われる命があるのであれば救いたいという人は少なくないと思う
    臓器提供について、この著書で考えるきっかけとなった
    なかなか普段接することのないテーマなのでもっと多くの人に今の臓器提供の状況を知ってもらうことが急務だと思った

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    2025年12月26日
  • 命の横どり

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    重いテーマだった。先が気になり一気に読んだ。
    臓器を提供する患者と家族、臓器を提供される患者と家族、それをつなぐコーディネーターのお話。
    脳死を人の死と認めるかどうかで議論される場面があった。認めていない弁護士の論調が稚拙で共感できなかったが、私の夫が子供達が脳死と判断されたら、死と受け入れられるだろうか?
    私的には、臓器移植には否定的だ。考えさせられる作品だった。お医者さんが書いているので、医学的な説明が多い。

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    2025年12月25日
  • 命の横どり

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    命の贈り物とみるか、命の横どりと捉えるか。現代日本の脳死と臓器移植(特に心移植)を取り巻く状況を解説しつつ、登場人物を通じて臓器移植の賛成派と否定派それぞれの意見を紹介しているので、自分はどう考えてどう行動するか、考えるきっかけとなった。そして免許証の裏に意思表示を記入した。綺麗事ばかりのストーリーではないし、単純なハッピーエンドでもないのが良かった。

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    2025年12月21日
  • 命の横どり

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    心臓移植を巡る物語。

    心臓病の専門病院で、臓器移植コーディネーターとして働く立花真知は、将来の五輪金メダリスト候補とされるフィギアスケーター・池端麗を担当する。

    心臓移植しかない麗のドナーが見つかったとき、ドナーの家族の中で母親だけが納得してなかったのだが、真知が取った行動が…。


    命の横取りをしないでと叫んだ母親だが、臓器提供は命の贈り物だと…
    強要そのものは禁忌だが、消極的なままだと助かる命が失われるわけで…
    助かる患者の喜びの裏で、別の悲劇を生むことも…


    読みながらも複雑な思いに駆られる。
    自分ならどうするだろうか…
    どちら側にしても直ぐに答えを出せない。
    命は重いからこそ、簡

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    2025年12月19日
  • 命の横どり

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    日本での臓器移植の現状がわかる。ここで出てくる「死にきる」という弁護士の主張がこじつけとしか思えない。大事なこととして思うのは、これは気持ちの整理の問題だろうか。人間は誰もが、いつかは死ぬ。その時どう生ききるかが大事と思う。心臓を提供する意思を 亡くなった当人が強く望んでおり、周囲の家族がその意思を汲んでいく•••その登場人物たちの姿勢に感激しました。

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    2025年12月18日
  • 命の横どり

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    臓器を提供する家族、臓器を提供してもらう人。どちらも大きく感情な揺さぶられるんだな。
    命の贈り物か、命の横どりか。リアルな表現にお医者さんが書いた本だと知り納得した。

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    2025年12月14日
  • 命の横どり

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    法律上「脳死は人の死」として認められています

    脳死後、本人の意思表示で行われる臓器提供(生前に書面で意思表示があれば尊重される)


    臓器提供によって救われる命がある
    生活状態が大きく改善される人がいる
    臓器提供は純粋な善意によって行われるもので金銭の授受は発生しない
    このようなことから臓器提供は「命の贈り物」とも呼ばれています


    ただ、いきなり大切な人を脳死で亡くし残された家族にとっては、その死を受け入れることができないのも事実である
    「脳」が死んでも「心臓」は動いているので、まだ死を納得することはできない

    十分に納得できないまま臓器提供を行うと、あとで大きな悔いを抱える家族もいる

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    2025年12月10日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    9人の医師作家アンソロジー。どれも読みごたえがあった。特に南杏子の「空中テント」介護と家族がテーマで重いけどよかった。

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    2025年12月08日
  • 命の横どり

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    フィギュアスケーターとして有望な池端麗が心臓移植を必要とする。医師から指示された移植コーディネーターの発言は。

    非常に面白かった。臓器移植についてすごく考えされられる。ドナーとレシピエントそれぞれの思い。医療関係者の思い。

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    2025年11月25日
  • 命の横どり

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    ネタバレ

    タイトルが衝撃的だったが、命の横取りではなく、命の贈り物なんだ、と終わって、物語の中で贈り先がわかったからこそ納得ができた部分も大きいのではないか、とも感じた。

    本来なら、いいのか悪いのか、贈り先はわからないし、受取先もわからない。
    レシピエント側もドナー側もどちらの気持ちもわかるだけ、センシティブで難しい問題だと思う。だから、自己中心的な考えになるのも致し方ないとさえ思う。どちら側へも思いを馳せることはできても、いざそれぞれの立場になったら、臓器を受け取ってまで生きていいのか?と考えるし、すんなり臓器提供の承諾ができるのか?とも考えるだろうと思う。

    生きているレシピエントが美談のように注

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    2025年11月24日
  • 人はどう死ぬのか

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    死に方への提言と指南をする新書
    
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    誰にも訪れる「死」。しかし、実際にどのようにして死んでいくのかを知っている人は少ない。人がどのような末期を知らないと、虐待に等しい終末期医療に苦しみ、悲惨な死を迎えることになりかねない。肉親が迎えたとき、そして自ら死を覚悟したとき、どのような死に方を選べばいいのか。在宅診療医として数々の死を看取った、作家の久坂部羊氏が、人がどのような死を迎えるのかをリアルに描き、安らかな死を迎えるために、私たちが知っておくべきことを解説する。その日に備えて、読んでおきたい「死の教科書」
    
    はじめに
    第一章 死の実際を見る、心にゆ

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    2025年11月04日
  • 絵馬と脅迫状

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    久坂部羊先生らしい、老いと病の皮肉をたっぷり描いた短編集
    それぞれ続編があるのではないかと思っちゃうほど、ラストにヒヤッとする読後感が良かったです

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    2025年10月29日