久坂部羊のレビュー一覧

  • 医療幻想 ―― 「思い込み」が患者を殺す

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    医者である著者が「幻想」という言葉を使って、何でもかんでも医者にかかればいいという警鐘を鳴らす。自分が病気になった時の立ち位置が変わりました。

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    2013年04月13日
  • 医療幻想 ―― 「思い込み」が患者を殺す

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    ■医療幻想

    A.一般の人は、抗がん剤の治療でがんが治ると思っている。
    だが、抗がん剤はがんを治す薬ではなく、数カ月程度の延命効果を期待するだけのものである。

    B.点滴は脱水症には有効だが、それ以外では意味がない。血液を薄める作用があるため、むしろ有害なことが多い。

    C.コラーゲンなどのサプリメントは効果がない。それでも売れているのは、幻想にだまされる人が多いからである。

    D.高血圧の診断基準は厳しくなった。かつては収縮期血圧160mmHg 以上が高血圧だったが、今は140 以上で高血圧とされる。その裏には、製薬会社の存在がある。報道によれば、基準を決める学会の委員全員が製薬会社から寄付

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    2013年04月10日
  • 日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか

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    ネタバレ

    昔から引退後の生活を見据えていまを犠牲にするという考え方に違和感があり、いつしんでもいいやと思ってテキトーに生きてきたが、それでも「上手く、しに時にしぬ」ことがいかに難しいか知らされるだけで果たしてラクな臨終を迎えることができるのか不安になる。もっともな主張とそれを裏付ける豊富な臨床例、構成もまとまっていて非常に読みやすかったです。ひさびさに新書でアタリだった気が、、、

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    2012年12月25日
  • 日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか

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    日本人の平均寿命が世界第一位であることは有名ですが、平均で男性は六年、女性は七年、最後は要介護状態になるという数字が出ているそうです。私の父方の祖母もパーキンソン病を何年も患い、胃ろうでした。最後の数年は精神的にも不安定だったことが母の日記から読み取れます。死ぬ時期や死ぬ要因は自分で選べないことがほとんどだと思いますが、延命治療は残される人たちの思いのために施されるべきではない、という一文を憶えておこうと思いました。

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    2012年12月27日
  • 思い通りの死に方

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    私はまだ世間的には、死を意識するような年ではないけれど、思い通りの死に方、について様々な思うところがあるので、読んでみた。
    しかしこれが痛快!このふたりの高齢者医療に携わる医者のふたりは、私が常々疑問に思ってたけど、不謹慎かも知れないと感じていたことを、次から次へとバサバサ斬り込んで、膝を打つような話を気持ちよくしてくれた。
    例えば、70を(60でも?)過ぎて癌の手術をするなんてのは、本人にも社会にも大いなる無駄ではないか?と、感じていた。医療費の削減の為に必要なことは、ちゃんとヒトをヒトとして死なせる、ということではないかと。
    このふたりは、医療費についてはなにも言わないけれど、なにより本人

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    2012年11月17日
  • 神の手(上)

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    いつもながら複雑な気分にさせてくれる。
    安楽死推進派と安楽死阻止派の手練手管の交渉。
    『廃用身』の時もそうだったが「回復の見込みのない」状況にあるものをどう扱うべきか?可能性がゼロでなければ救う必要があるのでは?と言いつつも医学的見地から様々な見解が出るのは当然で(例えば内科医の見解と外科医の見解)白黒ハッキリ出来ないのが症例の殆どであろう。勢い、責任回避の為に延命治療するのが不正解にならない選択、ということになるのだろうが、、、
    推進派の方が積極的に未来を選択し切り開こうとしているように思う。

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    2012年06月21日
  • 神の手(下)

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    ネタバレ

    安楽死の是非をめぐる問題が主題。作者が医者であることもあって、専門用語がたくさん使われており、現場の臨場感を感じることができてとっても面白い作品だった。

    医者にとっての安楽死や安楽死を望む患者側の視点や家族の視点に加えて、官僚や政治家・製薬会社まで巻き込んだ論争を描いているのが良かった。ただ、安楽死推進派がカルト的な要素を含んでいるところとかに少し偏見をかんじた。推進派・否定派の論拠もありきたりなものに加えて、あまり言われていないような論拠もあり勉強にもなった。


    ストーリー的には、自ら望んでないにもかかわらず矢面に立たされた医師が主人公というものであり、とっても楽しめた。真面目なのだが、

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    2012年05月28日
  • 神の手(上)

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    ネタバレ

    安楽死の是非をめぐる問題が主題。作者が医者であることもあって、専門用語がたくさん使われており、現場の臨場感を感じることができてとっても面白い作品だった。

    医者にとっての安楽死や安楽死を望む患者側の視点や家族の視点に加えて、官僚や政治家・製薬会社まで巻き込んだ論争を描いているのが良かった。ただ、安楽死推進派がカルト的な要素を含んでいるところとかに少し偏見をかんじた。推進派・否定派の論拠もありきたりなものに加えて、あまり言われていないような論拠もあり勉強にもなった。


    ストーリー的には、自ら望んでないにもかかわらず矢面に立たされた医師が主人公というものであり、とっても楽しめた。真面目なのだが、

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    2012年05月28日
  • 日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか

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    ネタバレ

     やはり、衰弱して老死。が、一番幸福なようだと改めて思った。
     私の家族で、病院で死んだ人がいないため、実は病院で死ぬとはどんなことなのかを知らなかった。無理やり生かされる、というのがどんなにつらいものなのか。よくわかった。
     私の曽祖父・祖父ともに、自宅で看取った。二人とも幸せな最期を過ごせてよかったのだな、と今になって思える。
     ただ、自宅で看取ってもらいたい人は、「家族」を大切にしなければならない。愛してもいないものを、たかが「家族」という繋がりだけで面倒を見ることができるわけがない。
     病院で死にたくないと思う人が増え、家族を大切にする人が増えてくれればいいと思う。
     

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    2011年06月09日
  • 破裂(上)

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    社会問題が盛りだくさんの衝撃作。
    医療や命の尊厳に関する理想と現実という重いテーマがあり、読後にはずしりと何ともいえない不気味さと後味の悪さが残ります。これは人間として避けられない死への恐怖と老人福祉への不安にも重なります。
    久しぶりに寸暇を惜しみ一気に読んだ作品でした。

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    2011年04月02日
  • 日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか

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    人の、少なくとも俺の生き方にまで影響しそうな本。残されたリソース(金、時間)をどう使っていくか。死ぬ事、老いる事を避けるより、日々を大事に生きていこう。ジタバタするなよ!

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    2011年01月08日
  • 日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか

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    長生きはそんなにいいことばかりじゃないよと、悲惨な事例や老人の嘆きがこれでもかというほど紹介される。著者は、老人医療に携わる現役の医師だ。医者の口から、「医療によって無理矢理生かされることは、本人のためにならない」という言葉が聞かれようとは。

    アンチエイジングや「スーパー老人」報道に批判的なことなど、著者は現代の欲望肯定主義や、若さを追い求める風潮に違和感を持っている。医師として多くの老人、多くの死を看てきたことも大きいだろうが、同時に、父親が仏教や道教に造詣が深いことや本書でも兼好や良寛を引いていることからして、著者自身が東洋的な死生観に共感を持つ素地があるんだろうという気もする。その意味

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    2009年10月04日
  • 日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか

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    当たり前のことがセンセーショナルになる瞬間。
    これを読んで、認知症である祖父の世話をしている知人が神に思えた。一瞬。

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    2009年10月04日
  • 大学病院のウラは墓場 医学部が患者を殺す

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    大学病院の現実と世間の意識のギャップを的確に著していると思う。
    世間の認識を変えることが必要であるという主張にも説得力がある。
    医局が崩壊していること、医療がいまや崖っぷちの状況であること。
    ジャーナリズムとして客観的によく書き切ったと思う。

    オレは理学部出身だけど医学部の一部の連中とは特に気が合ったんで、3年4年の頃には毎週のようにスキーや飲みに行ったもんだ。
    しかし、自分が病気にかかったら、彼らだけには診て欲しくないと思ったものだった。
    どこも実態は似たようなもんなんだろうけどね。
    オレが付き合ってた連中(10人くらいか)が特にバカ揃いだったこともあるけど…
    (2008/5/6)

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    2009年10月04日
  • 大学病院のウラは墓場 医学部が患者を殺す

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    タイトルだけ見るとどんなとんでも本かと思うのだけど、中身は素晴らしかった。確実に確かな医療が受けられると信じて疑わない現在の私たち。患者、医師両サイドの意識改革の必要性を警鐘している。医療崩壊と言われて久しい日本であるが、この書籍を読むと内実がよく理解できる。

    <今後の医療発展のために必要だと感じたこと>
    ・医療ミスを糾弾するのではなく、補償制度を充実させることで対処。
    ・研究、臨床の分離。研究分野で先進医療を受けるものは治験を受け入れ、その代わり医療費を免除。
    ・医師の将来の保証。その分若い頃に技術修練などに頑張れる。

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    2009年10月04日
  • 大学病院のウラは墓場 医学部が患者を殺す

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    同じ自由が認められながら、なぜ今までは日本の医療はまがりなりにもやってこられたのか。それは端的に言えば、医師と時代そのものにモラルがあったからであろう。自由に任せていても、医学生は自分の能力に応じた科を選び、必要とされる場所で勤務し、節度をもって開業していた。医学部がそれほど多くなく、優秀なものが医師になり、世間から尊敬される分、それに見合う責務を果たしていた。
     時代のモラルが低下したことも大きい。ルールさえ守れば何をしてもいいという風潮、少しでも自分が得をすることが要領のよい生き方とされ、若者はそのための情報収集に奔走している。
     診療にすぐれた医師を優遇せよ
     良い医療が優遇されれば、医

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    2009年10月07日
  • 廃用身

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    介護現場の綺麗事を許さない壮絶さ、医療の限界、人間の尊厳、倫理とはなど、様々考えさせられる作品だった。

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    2026年05月07日
  • 悪医

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    【一言感想】(小仲サイド)
    目の前の大きな不安を受け入れるには"やりきった"という達成感が心の準備として必要

    【一言感想】(森川サイド)
    相手に起きていることの一側面だけを見て、分かったような顔をするのは欺瞞

    【感想】
    余命を宣告された末期ガン患者が"なんとしても生きる"という希望を胸にセカンドオピニオン、新たな抗がん剤、免疫細胞療法、ホスピスへと流浪する物語

    誰しも"自分は大丈夫"側にいると楽観的に考えることが多く、急に"大丈夫じゃない"側になると心構えが出来ずに、急に目の前に大きな不安が現れた時は直視する

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    2026年05月06日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    定年後勤めだした仕事が少なからず医療に関係しているので、一つ現役医師の小説家が書いた小説を読んでみようと思い、手始めに新潮文庫にある『夜明けのカルテ』という9人の医師小説家の短編を集めたアンソロジーを読んでみた。収録されていたのは下記の作品である。

    牛島志季『研修医ヒナノの洞察』
    朝比奈秋『魚類譚』
    春日武彦『パイナップルのある光景』
    中山裕次郎『救いたくない命』
    佐竹アキノリ『春に綻ぶ』
    久坂部羊『闇の論文』
    遠野九重『言葉が消えるまえに』
    南杏子『空中テント』
    藤ノ木優『峠を超えてきた命』

    それぞれ主人公が外科医だったり産婦人科だったり研究職だったり患者を抱える家族だったり。自分に身近

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    2026年05月03日
  • 命の横どり

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    臓器移植の現実に直面できる小説でした。
    私は、1997年の臓器移植法の制定後に医療系の国家資格を取得しています。けれど…
    脳死判定の検査や倫理観の授業等は少しあったように思いますが、臓器移植について深く考えたことがなかったし書かれていた内容についても初めて知ることばかりでした。
    “命の横どり”と“命の贈り物”、本当に色々考えさせられました。18歳になったら皆、1度はこの事について考える機会が与えられる社会にすべきだなっと思いました。
    ドナーになった側のサポートも必要だと思ったし、立花真知さんのような移植コーディネーターの仕事ずっとは精神的に厳しい…
    ドナーから動いてる心臓を摘出する医師やその施

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    2026年04月07日