久坂部羊のレビュー一覧

  • 命の横どり

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    ネタバレ

    人の気持ちを変えるのは難しい
    現実はドラマのようにハッピーエンドにはならない
    ただし、時間の効用はある
    悩みも怒りも苦しみも、時の流れが輪郭をぼやかしてくれる

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    2026年04月14日
  • 嗤う名医

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    現役医師の書く小説。
    リアルな医療現場が書かれてるんだろうなー楽しみだなーって軽はずみな気持ちで読んだら、
    かなり別の世界のあまりにもリアルな描写が…
    電車で読むの気まずかった…
    でもおもしろかったです。
    解説もよかった。他の作品もとても読みたくなった。

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    2026年04月10日
  • あなたの命綱

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    久坂部羊『あなたの命綱』。実用書ではたくさん学ばせてもらったが小説は初読みの作者さん。医療ジャーナリスト中道颯子ががん治療について取材する一方、末期がんの宣告を受けた友人との葛藤や混乱に直面する…。榊の「癌との共存」論は説得力がある。全読したい作家さんに出会った!期待通り。

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    2026年04月08日
  • 人はどう死ぬのか

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    幸せな死を迎えるための予習。

    友人に借りた本だけれど
    何度か読み返したいので買おう!!

    100歳まで生きちゃう時代
    どう生きるかを考えることも
    どう死ぬかもちゃんと考えておきたい

    読みおわった、
    これは数年後また読みたい
    死を意識して生きる
    上手い死に方、下手な死に方
    こんなことを言うとどう非難されるかと
    わかっていてここまで書いてくれた著者に感謝。

    どう死ぬか、いつ死ぬかわからないのに
    これはやだとか、こうしたい、なんて
    あれこれ言う方がナンセンス、
    確かに、神のみぞ知る、

    そして医者にいかないこと、、
    著者はまじめにそう言っている
    下手に延命治療や高度治療をすることで
    本来の生き方ができなくなる、
    父が亡くなる前、、、なんで無理に食べさせようと
    したのか、、リハビリをやっていたのか、、
    辛そうな痰の吸引、、自宅で亡くなった時に
    救急車を呼んでしまったこと、、
    後悔してもしきれないけれど。
    知識がないし、初めてであったし、、
    いいと思ったことをやっていたけど。
    介護の本は読んだけど最期の本は
    読んでいなかった、というより適切なものが
    なかったのかもしれない。

    読みごたえもあり深く考えさせられた一冊

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    2026年06月06日
  • 人間の死に方 医者だった父の、多くを望まない最期

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    外科医である著者の父親の死生観。自身、麻酔科医でありながら医療を信じず、ストレスが諸悪の根源と考え、節制をせず、検査の類は一切積極的に受けなかった。それで87歳まで長生きした。

    この本を真に受けて検査を軽んじたり医療不信に陥るのは避けたい。この父親には死への覚悟があったり、自身や息子が医者である点でも一般的ではない。あくまでn=1の挿話として読みたい。心配性、不安がちな自分は本書のおかげでだいぶ気が楽になった。

    「世間では長生きをよいことのように言う人も多いが、実際の長生きはつらく過酷なものだ。足腰が弱って好きなところにも行けず、視力低下で本も読めず、聴力低下で音楽も聴けず、味覚低下でおいしいものもわからず、それどころか、むせて誤飲の危険が高まり、 排泄 機能も低下し、おしめをつけられ、風呂も毎日入れず、容貌も衰え、何の楽しみもなく、まわりの世話にばかりなる生活が〝長生き〟の実態だ。 これで認知症にでもなればまだましだが、頭がしっかりしていると、つらい現実がすべて認識され、家族やヘルパーに世話になる心苦しさに耐えなければならない」
    このくだりは漠然と「長生きしたいなあ」と思っている自分の価値観を揺さぶられた。結局、どれほど死に抗おうと最後には必ず敗北するのだ。その認識なく諦めることをしなければ最後期の苦しみを長引かせることになりかねない。そんな無理に引き延ばしたような生はQOLの観点から否定的に見られるべきだろう。
    「死に瀕している人の苦しみは、経験しなければわからない。それをなまじ有効な治療で引き延ばすのは、酷なことだと私は思う。命を延ばすと言えば聞こえはいいが、その実態は無益な苦痛を引き延ばしているだけである」

    孤独死について、世間ではまるで自由気ままに生きた罰のような書き方をされることが多いように感じているが(将来の当事者としてそう感じる)本書では肯定的に書かれているのが嬉しい。
    「家族がいないほうが、平穏に死ねる可能性もある。無理解な家族に、平穏な死を阻まれる心配がないのだから」
    「もちろん、孤独死の悪い面もあって、どれほどしんどくても身のまわりのことをすべて自分でしなければならず、痛みや苦しみや不安や孤独にも1人で耐えなければならない。しかし、それは自分で選んだ道であって、それまで自由気ままに暮らしたことを忘れてはならない。 私は在宅医療で、身寄りのない高齢者を何人も診療したが、それぞれに工夫し、自らの生き方を確立していた。孤独な生活者が苦労しているだろうと思うのは、家族持ちの的はずれな空想ではないか」

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    2026年03月15日
  • あなたの命綱

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    ノンフィクション作家の颯子がガンについての作品を描こうと関係機関にインタビューする。どの治療法もメリット、デメリットあり。そこに後輩がステージ4のガンであると聞かされ自分事のように必死に励まし説得する。知り合いの榊先生が信頼できた。

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    2026年03月12日
  • 老乱

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    「認知症介護のいちばんの問題点は、うまくいかない原因は認知症を治したいと思うことです」

    現代の医者という存在は整形外科の医者も含めて“患者”の老いをキャンセルする存在として期待されているような気がする。
    個人的に現代の医者には、「ずっと若々しく元気でいたい」という呪いを解く存在でいてほしいと思う。

    世にある医療エンタメはどうしても病を治す、というところに物語を見出すものが多いように思う。
    病と向き合うこと、ひいては人と向き合うこと。
    それが医療の物語です。

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    2026年03月10日
  • 健康の分かれ道 死ねない時代に老いる

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    心にじんときた。生きるとは何か。健康に執着し縛られて、生きている意味や目的を見失う。そんなものを考えて生きてはいられないが、死を目前に感じた時、思うのか。おもしろい人生観のある本でした。

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    2026年03月02日
  • 嗤う名医

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    ネタバレ

    過去何回か読んでるけどおもしろい。文章も本当に読みやすい。なのにあまり読まれてない気がする。【シリコン】運が悪く豊胸手術失敗し、もとに戻す手術も再度失敗、イケメンドクターはたまには気楽な手術をしたくやったのに開いてびっくり。報復する彼女の今後が幸せだといいな。【至高の名医】医療ミスに、一夜の迷いからエイズ疑惑にびびる名医、現実にいそう。【愛ドクロ】頭蓋骨を愛する解剖学技術員。美しい頭蓋骨なんて考えたこともなかった。献体処理もたぬきを鍋で煮て脱脂というのも知らない世界。おすすめ。

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    2026年03月01日
  • 悪医

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    多分何度も読んでいるがいつも医師と患者の距離を感じる。52歳で余命宣告された小仲、エリート医師森川、それぞれのパートを交互に読むことでどちらの感情も一理あるのがわかる。そして開業医はリップサービスが大切というのも実感する。治療に執着するのがベストではないと読者からは俯瞰で見てるからわかるが、当事者はわからない。だからこそ医師にとっては当たり前のことを患者に伝えてほしいが医師には時間がない。そこを埋める専門職がいたらいいのに。綺麗事ではない久坂部氏の作品が好きです。

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    2026年02月26日
  • 謎解き診察室、本日も異状あり

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    5作品とも読み終わった後の気分は、後味悪いなあって思う作品たちだったけど、読みやすく面白かった!!!

    全ての作品、現役のお医者さんが書いているからか、こんなこと考えてるんだー!ってお医者さんの気持ちが少しだけど分かるのも楽しい。先生たちの他の作品も読んでみたい〜!!

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    2026年02月10日
  • 命の横どり

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    脳死に関して色んな立場の人の心情を掘り下げた作品として素晴らしい。
    ドナー患者が少ない日本においてこのような内容でドラマ化して社会に問題提起してほしいなと考えた。
    どの選択をしてもよいが、考え方や感じ方が分からなければ選択できるものも選択できない。
    分かりやすいことばかりではなく、深く考える重いテーマを扱うのが本だけではなくエンタメの世界にも入ってきてほしい。

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    2026年02月06日
  • 告知

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    医療現場を知る者が読んでも大満足する作り込みです!
    さすが本物の医者が書いた小説です
    私、著者の作品めっちゃ好きなんです
    学生の時に本屋で平積みされていた廃用身をなんとなく手にとって読んでからずっと大好きです
    いろんな作品を読みましたが全て本当に面白いです
    それでもここ数年は他の作家の本をいろいろ読んでいたので、著者の作品はとても久しぶりに読みました
    改めて面白いなぁ、と…!
    まるでノンフィクションのような作品でした

    あとがきまでぜひ読んでください
    そこまでが作品です!
    綺麗事では終わらないリアルな終末期·在宅医療を目の当たりにできます
    他人事では終わりません
    いつあなたがこうなるか神のみぞ知るってやつです

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    2026年01月31日
  • 命の横どり

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    医者である久坂部 羊だから書ける小説でした。
    心臓移植などの臓器移植をコーディネートする女性の心の葛藤を中心に展開。
    思いもしない突然の脳死状態に翻弄する家族。
    その一方、心臓移植を心待ちにする患者。
    また、日本の心臓移植の現状、生い立ちなども盛り込まれている。
    そして、心臓移植の最前線で頑張る医師。
    心臓移植にまつわる全ての関係者の心の揺れがうまく纏められていました。
    医者にしてもコーディネーターにしてもよかれとおもってしたことが、思わぬ展開になってしまう。
    おこってしまったことの回復に取り組む関係者。
    最後、思わぬ展開で、将来に向かって展望がもてる方向で小説は終わりましたが、色々考えさせられる物語でした。

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    2026年01月25日
  • 命の横どり

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    1件の心臓移植を取り巻く関係者の想いが多様な視点で描かれています。臓器移植の課題を捉え、物語仕立てで分かりやすく表現しているので、この本を手にしたのを契機に、心臓移植に関して家族と会話する機会ができる方もいるのではないかと感じます。

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    2026年01月23日
  • いつか、あなたも

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    生まれてきたからにはいつか死と向き合うことになる。この本は自由に生きることの大切さ、難しさを考えさせてくれた。

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    2026年01月14日
  • 老乱

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    認知症介護者は偉大な力を持っている。
    それは東洋で言われてきた「孝」の力だ。
    西洋なら「愛」のパワーだろう。
    いずれも無償のエレメントである。
    著者の先手必敗の考えには賛同できる。
    症状もないのに早期発見は意味がない。
    異常もないのに検査を受けてしまって
    余計な不安を抱えることはゴメンだ。
    手遅れで結構。生物は死すべき運命なのだから。

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    2025年12月23日
  • 悪医

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    とにかく暗くて重くて苦しくて…医者・患者どちらの感情も分かって…
    病気になった今は、怖くてもう読めないけど…でもとてもよい作品だったと思う。

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    2025年11月19日
  • 告知

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    医療系が好きなので話がどれも面白かった。
    泣いたり、時に笑ったりもして、自分も訪問看護してるような気持ちになった。実体験からの小説とあって、小説にしてくださった事に感謝します。

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    2025年11月14日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    医師作家9人によるアンソロジー作品。
    どの作品も50頁程なので、スピード感がある。

    研修医 精神科医 救急医療 現場医療 研究者 認知症等 医療1つとってもジャンルが違い、心理描写の加減に手に汗握ってハラハラしたり、淡々と読み進めたり、一冊で何度も美味しい読み応えのある本でした。

    医師(著者)が実際に経験しているであろうリアリティがそこにある。


    認知症対応を生業としている身としては、何度も見た光景で「あーー大変さの中に、いくつも希望が見いだせるんだよ」「怒ったらダメダメ」と逆の意味でハラハラさせられた。


    現代はサービスが揃っているので、抱え込まず使える手段を利用していくのがお互いの心の安定を図るが、未だに長男が!とか、嫁が!とか他人事の様に話す親戚がいるのも事実。

    「介護者は生き方を選べないのか?」に胸つまされる。

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    2025年11月05日