久坂部羊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
幸せな死を迎えるための予習。
友人に借りた本だけれど
何度か読み返したいので買おう!!
100歳まで生きちゃう時代
どう生きるかを考えることも
どう死ぬかもちゃんと考えておきたい
読みおわった、
これは数年後また読みたい
死を意識して生きる
上手い死に方、下手な死に方
こんなことを言うとどう非難されるかと
わかっていてここまで書いてくれた著者に感謝。
どう死ぬか、いつ死ぬかわからないのに
これはやだとか、こうしたい、なんて
あれこれ言う方がナンセンス、
確かに、神のみぞ知る、
そして医者にいかないこと、、
著者はまじめにそう言っている
下手に延命治療や高度治療をすることで
本来の生き方ができなくなる、
父が亡くなる前、、、なんで無理に食べさせようと
したのか、、リハビリをやっていたのか、、
辛そうな痰の吸引、、自宅で亡くなった時に
救急車を呼んでしまったこと、、
後悔してもしきれないけれど。
知識がないし、初めてであったし、、
いいと思ったことをやっていたけど。
介護の本は読んだけど最期の本は
読んでいなかった、というより適切なものが
なかったのかもしれない。
読みごたえもあり深く考えさせられた一冊
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Posted by ブクログ
外科医である著者の父親の死生観。自身、麻酔科医でありながら医療を信じず、ストレスが諸悪の根源と考え、節制をせず、検査の類は一切積極的に受けなかった。それで87歳まで長生きした。
この本を真に受けて検査を軽んじたり医療不信に陥るのは避けたい。この父親には死への覚悟があったり、自身や息子が医者である点でも一般的ではない。あくまでn=1の挿話として読みたい。心配性、不安がちな自分は本書のおかげでだいぶ気が楽になった。
「世間では長生きをよいことのように言う人も多いが、実際の長生きはつらく過酷なものだ。足腰が弱って好きなところにも行けず、視力低下で本も読めず、聴力低下で音楽も聴けず、味覚低下でおいしいものもわからず、それどころか、むせて誤飲の危険が高まり、 排泄 機能も低下し、おしめをつけられ、風呂も毎日入れず、容貌も衰え、何の楽しみもなく、まわりの世話にばかりなる生活が〝長生き〟の実態だ。 これで認知症にでもなればまだましだが、頭がしっかりしていると、つらい現実がすべて認識され、家族やヘルパーに世話になる心苦しさに耐えなければならない」
このくだりは漠然と「長生きしたいなあ」と思っている自分の価値観を揺さぶられた。結局、どれほど死に抗おうと最後には必ず敗北するのだ。その認識なく諦めることをしなければ最後期の苦しみを長引かせることになりかねない。そんな無理に引き延ばしたような生はQOLの観点から否定的に見られるべきだろう。
「死に瀕している人の苦しみは、経験しなければわからない。それをなまじ有効な治療で引き延ばすのは、酷なことだと私は思う。命を延ばすと言えば聞こえはいいが、その実態は無益な苦痛を引き延ばしているだけである」
孤独死について、世間ではまるで自由気ままに生きた罰のような書き方をされることが多いように感じているが(将来の当事者としてそう感じる)本書では肯定的に書かれているのが嬉しい。
「家族がいないほうが、平穏に死ねる可能性もある。無理解な家族に、平穏な死を阻まれる心配がないのだから」
「もちろん、孤独死の悪い面もあって、どれほどしんどくても身のまわりのことをすべて自分でしなければならず、痛みや苦しみや不安や孤独にも1人で耐えなければならない。しかし、それは自分で選んだ道であって、それまで自由気ままに暮らしたことを忘れてはならない。 私は在宅医療で、身寄りのない高齢者を何人も診療したが、それぞれに工夫し、自らの生き方を確立していた。孤独な生活者が苦労しているだろうと思うのは、家族持ちの的はずれな空想ではないか」 -
Posted by ブクログ
医療現場を知る者が読んでも大満足する作り込みです!
さすが本物の医者が書いた小説です
私、著者の作品めっちゃ好きなんです
学生の時に本屋で平積みされていた廃用身をなんとなく手にとって読んでからずっと大好きです
いろんな作品を読みましたが全て本当に面白いです
それでもここ数年は他の作家の本をいろいろ読んでいたので、著者の作品はとても久しぶりに読みました
改めて面白いなぁ、と…!
まるでノンフィクションのような作品でした
あとがきまでぜひ読んでください
そこまでが作品です!
綺麗事では終わらないリアルな終末期·在宅医療を目の当たりにできます
他人事では終わりません
いつあなたがこうなるか神のみぞ知るってやつです -
Posted by ブクログ
医者である久坂部 羊だから書ける小説でした。
心臓移植などの臓器移植をコーディネートする女性の心の葛藤を中心に展開。
思いもしない突然の脳死状態に翻弄する家族。
その一方、心臓移植を心待ちにする患者。
また、日本の心臓移植の現状、生い立ちなども盛り込まれている。
そして、心臓移植の最前線で頑張る医師。
心臓移植にまつわる全ての関係者の心の揺れがうまく纏められていました。
医者にしてもコーディネーターにしてもよかれとおもってしたことが、思わぬ展開になってしまう。
おこってしまったことの回復に取り組む関係者。
最後、思わぬ展開で、将来に向かって展望がもてる方向で小説は終わりましたが、色々考えさせられる物語でした。 -
Posted by ブクログ
医師作家9人によるアンソロジー作品。
どの作品も50頁程なので、スピード感がある。
研修医 精神科医 救急医療 現場医療 研究者 認知症等 医療1つとってもジャンルが違い、心理描写の加減に手に汗握ってハラハラしたり、淡々と読み進めたり、一冊で何度も美味しい読み応えのある本でした。
医師(著者)が実際に経験しているであろうリアリティがそこにある。
認知症対応を生業としている身としては、何度も見た光景で「あーー大変さの中に、いくつも希望が見いだせるんだよ」「怒ったらダメダメ」と逆の意味でハラハラさせられた。
現代はサービスが揃っているので、抱え込まず使える手段を利用していくのがお互いの心の安定を図るが、未だに長男が!とか、嫁が!とか他人事の様に話す親戚がいるのも事実。
「介護者は生き方を選べないのか?」に胸つまされる。