久坂部羊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ100年時代とプラス面ばかりいわれているが、メディアのいうようなプラス面ばかりみていてはいけないなと思った。
高齢になると人間は皆体がおかしくなる。去年までの幸運を喜ぶべきで、いつまでも無症状のままが当たり前と思うほうがまちがっている。「老い」にはつらいこと、悲しいことが多い。具体的に書かれていて、わかりやすい。
心の準備のある人は、ある程度受け止められる。心の準備のない人、すなわちいつまでも元気でいられると思っていた人は、「なんでこんなことに」とか「こんなことになるとは」と、よけいな嘆きを抱えるので、反応性のうつ病になる危険が高まる。
知症の介護をはじめるなら、認知症の人が起こすトラブルをできるだけたくさん、できるだけ最悪なものを想定内にして、心の準備をすることが肝要。すなわち、認知症の予習。あまり考えたくないが、最悪を考え、心の準備が大事なんだな。
収益を生むためにどうしても過剰な検査になることがある。そして医者に頼ろうとする人は少なくない。それは、専門家に頼れば安心という幻想があるからではないでしょうか。医療も医学も必ずしも万能ではないし、当てにしすぎると裏切られることもあるということを、忘れないほうがいい。
胃ろうやCVポートで引き延ばされる命は、当人にとっても家族にとっても過酷なもの。下の世話から床ずれ予防、喀痰の吸引、あちこちの 疼痛ケア、関節拘縮の予防に清拭、口腔ケア、唾液の誤嚥防止。胃ろうから入れた流動食の逆流予防など。
「胃ろうかCVポートをしなければ、このまま亡くなります」と言われたらどうするか?あまり考えたくはないが、考える必要があると思った。
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Posted by ブクログ
感謝の気持ちと敬意をもって接すれば、認知症でも穏やかになるということを聞き、自宅介護に踏み切った好太郎。持ち前の楽観主義があるとはいえ、この時点で尊敬に値するとまずは思った。現実はなかなか厳しいものがあり、なかでも排泄の問題は避けては通れないがゆえ、凄まじいと痛感した。一生懸命お世話をしている人に必ずしも見返りがあるわけではないし、メンタル面の持続も大変だと思った。好太郎の家族や弟たちが、介護をする好太郎を、客観的にみて、的確な言葉をかけているのも印象的だった。当事者は懸命になりすぎて見えなくなることもあるということも参考になった。
それぞれの家の中で、介護に奔走する人たちがたくさんいる。きれいごとではすまないし、いつかは自分にも関わる問題なので、とても考えさせられた。 -
Posted by ブクログ
実体験がないと書けない話しです。
最後にお父さんが死んでおわるなかと思ったら 元気に回復して終わりました。
あらあら
またまだ介護は続くやうです。
痴呆は人それそれ
主人の両親は見送りました。
自分の両親は 弟が主になって見送りました。
今度は私の番です。
どんな痴呆生活が待っているんでしょう?
母は明るく楽観的は人で そのようにボケました。
自分がどうなるかはわかりません。
子供がみるのが 正しいとも言えません。
明るく楽しい施設生活ができるといいですね!
介護は抱え込むと大変です。
この本では あまりふれていませんが 同居をOKした奥さんや娘さんも 大変だったと思います。
みんなが幸せに暮らすのは 難しいけど なんとかなるでしょう。 と思うことにしましょう。 -
購入済み
家庭での介護疲れによる虐待や無理心中、殺人、施設の中での同様の事件や事故、自殺ほう助や安楽死の問題は年々増えてきているように感じます。
介護する側、される側共に、どうにも身動きの取れない状況があり、福祉サービスで改善されれば幸運ですが、現実はそうではないようです。
また日本では安楽死や尊厳死に対する理解も低いままです。
この作品では介護士Kが果たして事件の中心人物なのかどうか、最後まで微妙な立ち位置にいましたが、あとがきで著者が「罪と罰」のラスコーリニコフを意識して執筆したと書いているのを読んで納得しました。
中学時代、読書感想文を書いたものですが、社会に出る以前の、人生経験皆無の、底が浅く甘い道徳観をふりかざした記憶があります。
死だけが救いの人に直面した時、何ができるのか……
答えは曖昧なままです。