久坂部羊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久坂部羊『老父よ、帰れ』朝日文庫。
高齢者医療に携わる著者が認知症の高齢者介護に奮闘する家族の悲喜劇を描いた小説。
古くは、有吉佐和子の『恍惚の人』、昨年読んだ認知症の元刑事を主人公にした佐野広実のミステリー小説『わたしが消える』と認知症を描いた小説は幾つかあるが、余り多いとは言えず、そういう点で本作は珍しいテーマを描いた小説と言えよう。
認知症の家族を持ったことの悲劇をユーモラスな描写で喜劇に変え、高齢者医療の抱える様々な問題を提起する秀作である。
ある医師の認知症に関する講演を聴いたことを切っ掛けに有料老人ホームに入所している認知症の父親を自宅マンションに引き取ることを決めた矢部好 -
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考えさせられる
死ぬことにも準備が必要だということ。
普段はあまりかんがえたくないことだが、
誰もがいつかは必ず死ぬのだから。
自分の死もさることながら
大事な人を送る場合も
あらかじめ、考えておかないといけない。 -
購入済み
ドキュメンタリーかと思った
この作家の作品を初めて読んだせいもあって、前半部分は完全にドキュメンタリー 実話の手記かと思ってしまった。それほどのリアル感で描き出されている。現代の医療の仕組み 考え方 思想に、重たい指摘 課題を突きつけている作品である。
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Posted by ブクログ
父を亡くし、老人ホームに入居した母は軽度認知症で、記憶がなくなる感覚に怯えながらいつも私に「早く死にたい」と訴えます。正に死にたくても死ねない「長命地獄社会」というのが身近過ぎて、冒頭から引き込まれました。
元気で長生きしてほしいと思うけど、その時が来たら延命治療はせずに穏やかに死を迎えたいと、母のみならず自分自身の時もそうしたいと心底思いました。
そして80歳でガンで逝った父の時のことを思い返して、とにかく良い病院を、良い治療をと促した自分を悔やみました。
何も不調はなかったのに検診でガンが見つかり、手術を繰り返したこと、本当に可哀想でした。
父の死にふれ、なにしろガンが怖くなり、
本の中 -
Posted by ブクログ
評価が難しい。一気に読ませる、とても重い内容、考えなければならない、哲学的要素、安楽死とは、且つ終盤に急にミステリー要素を入れてきてフィクション感溢れされる…医師だから書ける内容なんだろう。
R. I. P.
Rest in pease タイトル通り。
次兄が3名の自殺願望者を殺し、裁判に。
妹が調べて手記にしている、という体で話が進む。
最後はあっけなく収束。
あっけなさ過ぎて星1つ減な感じはあるが、1冊読みながら、自分ならどうする?と答えは決まっているもののなんとなくうじうじ考えてしまう、かなり引きづってしまう作品力に星5つ
「それはもちろんいいでしょう。本人が望んでいるのだから」