久坂部羊のレビュー一覧
-
購入済み
家庭での介護疲れによる虐待や無理心中、殺人、施設の中での同様の事件や事故、自殺ほう助や安楽死の問題は年々増えてきているように感じます。
介護する側、される側共に、どうにも身動きの取れない状況があり、福祉サービスで改善されれば幸運ですが、現実はそうではないようです。
また日本では安楽死や尊厳死に対する理解も低いままです。
この作品では介護士Kが果たして事件の中心人物なのかどうか、最後まで微妙な立ち位置にいましたが、あとがきで著者が「罪と罰」のラスコーリニコフを意識して執筆したと書いているのを読んで納得しました。
中学時代、読書感想文を書いたものですが、社会に出る以前の、人生経験皆無の、底が浅く甘い道徳観をふりかざした記憶があります。
死だけが救いの人に直面した時、何ができるのか……
答えは曖昧なままです。 -
Posted by ブクログ
きっと誰もが『その時』になったら、焦るし、泣くし、怒ると思う。でもそんな時に心の片隅にこの先生のコトバがあれば少しは落ち着ける、かな。
また何年後かにも読んでみたい。
CEA/ 肺、食道、胃、大腸、胆道、膵臓、乳がんに反応の腫瘍マーカー
PSA/ 前立腺がん
メメントモリ = 死を想え→ 死を意識して生きよ、今を楽しめ!
2009年東大病院調査
「望ましい死を迎えるために、最後まで病気と、闘うことが必要か」 がん患者の約8割は必要、慰謝料約2割は必要。
プラセボ効果= 効くと思ってのむと実際に効く心理的効果のこと
安心は幻想、心配は妄想
『莫妄想』= 妄想すること莫れ/なかれ
『少欲知足』 欲望を押さえて足るを知ることが大事
『無為自然』 余計なことはせずあるがままを受け入れる
『ライオンは野菜を食べない。でも健康』
『時間は有効に使おうと思えば思うほど、足りなくなる』
『事故は青信号の時に起こる』
以上 父上の名言
作者は外科医→ 外務省 医務官@パプアニューギニアの日本大使館勤務 経験
無頓着力、満足力、感謝力
物忘れ→ 忘却力、老人力ととらえる!笑
-
Posted by ブクログ
ネタバレ死に時は早めに設定(Ex60歳)しておいたほうが、死ぬときに悔いが少ないと考えた久坂部羊さんの「寿命が尽きる2年前」という発想を具体化した本です。2022.10発行。寿命とは、寿命を延ばす方法、寿命を縮める病気、寿命に逆らう苦しみを説明したのち、2年後の死は予測できないけど、理由なしに食欲がなくなり、活動量が減ってくると、死の準備を勧められています。死にたくない人は死が迫ったとき必ず医療に頼り、失敗する最期を迎えてしまう。いったん死のスイッチが入ったら、どんなに医療を施しても、それを止めることはできない。泰然と死を受け入れるには、十分に生きたという実感をもてればいい。2年間あればいろいろなことができる。逆に、2年間は医療に近づかないこと。
-
Posted by ブクログ
久坂部さん範疇の医療作品だが、一味違うコメディ作品だが最後まで笑って一気読みする。大病院の医者、看護婦、薬剤師、事務・技師のカースト化された体制、又医者内でも細分化された診療科の優劣への拘りを背景とした次期院長選挙のストーリー。
次期院長を狙う、其々の診療科のトップでその診療科に近い派閥科を束ねる4人の副医院長の軋轢が子供の喧嘩レベルで笑える。「面白い巨塔」の章ネーミングセンスやダジャレの効いた登場人物の名前も壺にハマる。
エリート意識の高い医者の世界は、多かれ少なかれ差別意識、コンプレックス、優越感を抱えているのは良く聞く話で周りは笑えるが当の本人は真剣何だろうと思える。
舞台は、日本医療の頂点に君臨する天都大学医学部附属病院で宇津々医院長(緊急救命部長教授)が亡くなりその委員長の椅子を狙う副医院長4人
・徳富(循環器内科教授)
・大小路(消化器外科教科)
・鴨下(整形外科教授)
・百目鬼(眼科教授)
と医学部長の夢野(麻酔科教授)
が其々近い診療科の教授連と共に派閥を作り選挙での医院長の座を狙う。
徳富:メジャー4科以外はマイナー科でメジャー科の中でも上ランクの内科が一番、内科の中でも唯一絶対の心臓を扱う循環器内科が一番と疑わ無い、先人教授の残物を隠して教授部屋を鏡貼りにして過ごす研究好き。
大小路:外科医としてずば抜けた実績を持ち手術後の備え付け風呂に浸かるのが至福の時間だが、女子風呂設置で男風呂が狭くなって事に不満を抱える。又、女好きで有名。
・鴨下:自称若手組ホープでイケイケ気質で百目鬼と犬猿の仲
・百目鬼:白内障手術等で病院の利益に最大に貢献しているのが自慢の守銭奴のあだ名を持ち鴨下と犬猿の仲
この4人が表裏何処の場でも織りなす相手を貶す口喧嘩が面白い。
ストーリーとしては最後、医学部長の夢野が漁夫の利を得て医院長を兼務すると思いきや、陰で4人のスキャンダルを調べ陥れ且つ、宇津々医院長殺しの犯人で捕まり終える。 -
購入済み
考えさせられる
死ぬことにも準備が必要だということ。
普段はあまりかんがえたくないことだが、
誰もがいつかは必ず死ぬのだから。
自分の死もさることながら
大事な人を送る場合も
あらかじめ、考えておかないといけない。