久坂部羊のレビュー一覧

  • 人はどう死ぬのか

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    ネタバレ

    医療現場の裏話が聞けてかなりおもしろかった。
    どうやって人は死ぬのか?という問いについては、人の身体はどうやって弱っていくのか、また医療現場ではどういう考えのもとどういう処置にいたるのかなど、かなり具体的な著者のエピソードを交えて書かれているので、イメージしやすかった。文章も固くないので読みやすい。
    私は自分の好きな人たちに会う時には「別れたあとぽっくり死んでも後悔のないように」をモットーに遊んだり仕事したりしているのだが、この考えは本当に大事だと改めて思った。死に際に会えないことも多いし、会えたとして最後にたくさんの言葉を尽くしても言葉を聞き取れているかわからないためだ。元気に生きているうち

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    2024年06月08日
  • 悪医

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    末期癌患者と医師との間にある溝が描かれていた。癌が進行して治療の余地がないと宣告する医師とそれでも一縷の望みをかけて治療をしてほしい患者の両者の思いが描かれていて僕は医療者側の意見になびきながら読み進めていたが最後の方で医者が見放すことの心理的ダメージがあると書いてありたしかにと思った。医者側からしても医療資源、お金のことがあるけど薬の副作用で余命を縮めて患者のQOLが下がらないようにしたいという思いがあるのもめっちゃ理解できる。
    将来自分だったらどうやって伝えようかと考えながら読んだけど難しいな、

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    2024年05月31日
  • 告知

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    終末期医療の凄惨な現実が描かれています。医師ならでは書ける内容と思います。エンジェルケアには驚きを感じました。看護師さんのお仕事を敬服致します

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    2024年05月29日
  • 人はどう死ぬのか

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    お医者さんで終末期医療を専門にしている人が書いた本

    どんな最新の医療でも死なないことはできない。
    最後は全員当たり前にただ死ぬ。それは必要以上に悲観的になる必要はない。そういう事実があるだけ。

    助かる見込みがあれば治療を受けたいけれど 悲惨な延命治療は絶対に嫌というのは両立しない
    悲惨な延命治療が嫌だというのであれば、助かる見込みがあっても治療を受けない覚悟が必要

    救急車を呼んでしまうと病院に行く。病院では点滴や X 線や CT スキャンや 血液検査など あらゆる治療をしてしまう
    目の前で死にそうになってる人がいても 救急車を呼ばない覚悟が必要

    著者の父が 85歳で前立腺がんの診断を受

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    2024年05月27日
  • 健康の分かれ道 死ねない時代に老いる

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    前半は健康診断についてのぶっちゃけ話。
    こんなことまで書いていいのと面白かった。
    後半はとても深かった。
    「足るを知る」最近ぼんやり考えていたことをはっきりさせてもらえた。
    不老不死の考え方や在宅医療の経験に基づく話等、死生観について大変勉強になった。

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    2024年05月27日
  • 老乱

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    認知症になった老人の気持ちがすごくわかった。読んでよかった。何度も読み返したい本。最後は号泣してしまった。

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    2024年05月23日
  • 砂の宮殿

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    医療従事者にとっては、重い病気や障害を患者に伝える事に躊躇いは、あると思う。でも、本当に病気や障害に向き合う為には、オブラート等には包まずに、ありのままを伝えて欲しい。

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    2024年04月10日
  • 人はどう老いるのか

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    ネタバレ

    良書。
    認知症は、悪くない。本人は、今しか分からないから、死の恐怖を感じなくなるから。周りは大変だけど。
    死は受け入れるしかない。誰でも訪れる。近年は、無理やり生かそうとする。本人、家族とも辛くなる。高齢なら何もしないほうが楽。
    気楽に、今を楽しむ人生を心がけよう。

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    2024年04月06日
  • R.I.P. 安らかに眠れ

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    帯にあるように、「これぞ久坂部羊の集大成」と言った言葉がぴったり。私自身、身近な人の自死を経験したことがあるが、自死を止めるのが人道的には正しいとされているけれど、果たしてそれはその人の気持ちに寄り添っているのか、それとも自分の理想や生きていてほしい、というエゴを突きつけているだけなのか、ということについて改めて考えさせられた。

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    2024年03月20日
  • 老乱

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    とにかく泣けた。始めからずっと淀みなく読み進められる。引き込まれていく力が強い文章。介護される側する側の両視点から、描かれるている。もっと早くから読みたかったと思わせた一冊。

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    2024年03月16日
  • 老父よ、帰れ

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    感謝の気持ちと敬意をもって接すれば、認知症でも穏やかになるということを聞き、自宅介護に踏み切った好太郎。持ち前の楽観主義があるとはいえ、この時点で尊敬に値するとまずは思った。現実はなかなか厳しいものがあり、なかでも排泄の問題は避けては通れないがゆえ、凄まじいと痛感した。一生懸命お世話をしている人に必ずしも見返りがあるわけではないし、メンタル面の持続も大変だと思った。好太郎の家族や弟たちが、介護をする好太郎を、客観的にみて、的確な言葉をかけているのも印象的だった。当事者は懸命になりすぎて見えなくなることもあるということも参考になった。
    それぞれの家の中で、介護に奔走する人たちがたくさんいる。きれ

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    2023年12月19日
  • 老父よ、帰れ

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    実体験がないと書けない話しです。

    最後にお父さんが死んでおわるなかと思ったら 元気に回復して終わりました。

    あらあら

    またまだ介護は続くやうです。

    痴呆は人それそれ

    主人の両親は見送りました。

    自分の両親は 弟が主になって見送りました。

    今度は私の番です。

    どんな痴呆生活が待っているんでしょう?

    母は明るく楽観的は人で そのようにボケました。

    自分がどうなるかはわかりません。

    子供がみるのが 正しいとも言えません。

    明るく楽しい施設生活ができるといいですね!

    介護は抱え込むと大変です。

    この本では あまりふれていませんが 同居をOKした奥さんや娘さんも 大変だったと

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    2023年11月27日
  • オカシナ記念病院

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    うーんそうかもしれない!

    私も死ぬ時は こういう病院にかかりたい!

    現代の病院が忘れてしまったこと

    自分が死ぬ時 どんな病院にかかりたいかということを

    考えさせられました。

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    2023年11月23日
  • 廃用身

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    久坂部羊氏の鮮烈なデビュー作。
    後半視点が複数になるあたりからの怒涛の登場人物印象ひっくり返し、何度読み返してもいい。
    一つの視点にとらわれる危うさ、行動を突き動かす信念はどこからくるのか、など思うことは多い。
    ぶっちゃけ、大好きです。

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    2023年11月20日
  • 介護士K

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    家庭での介護疲れによる虐待や無理心中、殺人、施設の中での同様の事件や事故、自殺ほう助や安楽死の問題は年々増えてきているように感じます。

    介護する側、される側共に、どうにも身動きの取れない状況があり、福祉サービスで改善されれば幸運ですが、現実はそうではないようです。

    また日本では安楽死や尊厳死に対する理解も低いままです。

    この作品では介護士Kが果たして事件の中心人物なのかどうか、最後まで微妙な立ち位置にいましたが、あとがきで著者が「罪と罰」のラスコーリニコフを意識して執筆したと書いているのを読んで納得しました。

    中学時代、読書感想文を書いたものですが、社会に出る以前の、人生経験皆無の、底

    #タメになる #切ない #深い

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    2023年11月16日
  • 人間の死に方 医者だった父の、多くを望まない最期

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    親子で医師であり、自然体の生涯を貫くことができたのは、うらやましいです。
    老いや病、生死の知識があったからだと思いますが、何より強い決意と覚悟があって為せること。

    寝たきりの父のノロウィルス感染やおしめ交換など、具体的に率直に書いてくれていたのは現実感があり、勉強になりました。

    介護は、周囲を巻き込んでの本音とたてまえ、気持ちのゆらぎや体力など、様々な問題がありますが、介護する側、される側が、どちらもあるがままの流れでいられたら、それが一番なのでしょう。

    #ほのぼの #タメになる #共感する

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    2023年11月15日
  • 悪医

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    がん末期になっても、最後まで治療してほしいと願う患者。なぜなら、治療をやめるということは死を受け入れることだから。

    がん末期になったら、最後まで治療しないほうがよいと言う医者。なぜなら、副作用で体力が奪われるよりも、体力が残されているうちに有意義に過ごした方が患者のためだと思うから。

    両者とも、もっともな思いだから、伝え方が大切だと思った。特に、がん末期の患者や家族にとって、その医者からの言葉は最期通告にしか聞こえないから。

    私は両親をがんで亡くしたので、とても他人事とは思えない小説だった。

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    2023年10月15日
  • 悪医

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    ネタバレ

    「もし、私や身内が癌になったら」と考えながら読みました。

    有効な治療が無いことを上手く伝えられない事に悩む医者の様子を読んでいると、無理に治療を求める患者を煩わしく感じました。しかし、もし自分や家族が患者という立場になった時、私は医者の言葉を素直に受け止める事ができるのか。この小説を読んで、医療現場で働く人の考えを知ってもいざ自分が当事者となるとなかなか難しいと思います。

    ならないのが1番ですが、もし実際に直面した時この小説を思い出したいです。

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    2023年09月29日
  • 善医の罪

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    あまりスッキリできる結末ではなかったけれど、法律で安楽死、尊厳死が良しとされていない日本の現状のような気がして個人的には好きです

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    2023年09月25日
  • 老乱

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    年老いた母にプレゼントしてしまった。1年以上前に読み終わり、感想を書こうと思ったらほぼ忘れている私は認知症だろうか。また読み直そう。

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    2023年08月14日