久坂部羊のレビュー一覧
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きっと誰もが『その時』になったら、焦るし、泣くし、怒ると思う。でもそんな時に心の片隅にこの先生のコトバがあれば少しは落ち着ける、かな。
また何年後かにも読んでみたい。
CEA/ 肺、食道、胃、大腸、胆道、膵臓、乳がんに反応の腫瘍マーカー
PSA/ 前立腺がん
メメントモリ = 死を想え→ 死を意識して生きよ、今を楽しめ!
2009年東大病院調査
「望ましい死を迎えるために、最後まで病気と、闘うことが必要か」 がん患者の約8割は必要、慰謝料約2割は必要。
プラセボ効果= 効くと思ってのむと実際に効く心理的効果のこと
安心は幻想、心配は妄想
『莫妄想』= 妄想すること莫れ/ -
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ネタバレ死に時は早めに設定(Ex60歳)しておいたほうが、死ぬときに悔いが少ないと考えた久坂部羊さんの「寿命が尽きる2年前」という発想を具体化した本です。2022.10発行。寿命とは、寿命を延ばす方法、寿命を縮める病気、寿命に逆らう苦しみを説明したのち、2年後の死は予測できないけど、理由なしに食欲がなくなり、活動量が減ってくると、死の準備を勧められています。死にたくない人は死が迫ったとき必ず医療に頼り、失敗する最期を迎えてしまう。いったん死のスイッチが入ったら、どんなに医療を施しても、それを止めることはできない。泰然と死を受け入れるには、十分に生きたという実感をもてればいい。2年間あればいろいろなこ
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久坂部さん範疇の医療作品だが、一味違うコメディ作品だが最後まで笑って一気読みする。大病院の医者、看護婦、薬剤師、事務・技師のカースト化された体制、又医者内でも細分化された診療科の優劣への拘りを背景とした次期院長選挙のストーリー。
次期院長を狙う、其々の診療科のトップでその診療科に近い派閥科を束ねる4人の副医院長の軋轢が子供の喧嘩レベルで笑える。「面白い巨塔」の章ネーミングセンスやダジャレの効いた登場人物の名前も壺にハマる。
エリート意識の高い医者の世界は、多かれ少なかれ差別意識、コンプレックス、優越感を抱えているのは良く聞く話で周りは笑えるが当の本人は真剣何だろうと思える。
舞台は、日本医療 -
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久坂部羊『MR(下)』幻冬舎文庫。
上巻では製薬会社のMRたちの激闘を描いたちょっとブラックでユーモラスな感じだったが、次第に企業小説の色合いが濃くなる。例えるなら、池井戸潤の『下町ロケット』のような小説が近いか。
非常に面白い。果たして、最後に正義は勝てるのか。次々と天保薬品のMRたちを襲う危機。逆転に継ぐ逆転、そして、また逆転。しかし、もはやこれまでか……勝利の女神はどちらに微笑むのか。
天保薬品が開発した高脂血症の新薬バスター5は診療ガイドラインへの収載の内定を得るが、外資ライバル製薬会社タウロス・ジャパンの鮫島による卑劣な妨害工作により暗礁に乗り上げる。
鮫島は天保薬品のバスタ -
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引き続き「死」を知りたくて手に取る。在宅医療医師が人生一度きりの死を、どうすればうまくやり終えるかのヒントを教えてくれる一冊。
私も延命治療はして欲しく無いと思い、「尊厳死の宣言書」を書いたが、もっと確固たる意志も必要な事が分かった。周りに死が近づいたと感じたときに再度読みたい。65歳を過ぎて癌が見つかったら治さずに死のうか。
■学
上手な最後を意識する
病院死より在宅死(病院には行かない覚悟が必要)
超高齢、末期胃癌の人は病院には行ってはならない
7割が病院死
メメント・モリ(死を想え)
ACPを調べておく
本 老人力 赤瀬
死ぬときはある程度は苦しいものだと覚悟
ガン 医師が思 -
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久坂部羊『MR(上)』幻冬舎文庫。
製薬会社のMRたちの激闘を描いたちょっとブラックでユーモラスでリアリティあふれる異色の小説。
非常に面白い。
大病院などでよく目にするスーツに身を固め、手元にパンフレットや書類を携え、息を殺すかのように壁際に張り付き、目的の医師の姿を見付けるや否や素早く駆け寄り、ペコペコする男たちが薬を売り込むMRだ。
融通の効かない、我が儘な医師のご機嫌を取りながら薬を売り込むのは並大抵の苦労ではないだろう。一度、医師とのパイプが出来れば、少しは薬の採用も緩くなるのかも知れない。
天保薬品堺営業所のMRたちを束ねる所長の紀尾中正樹は部下たちの様々な危機に自ら乗り -
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久坂部羊『老父よ、帰れ』朝日文庫。
高齢者医療に携わる著者が認知症の高齢者介護に奮闘する家族の悲喜劇を描いた小説。
古くは、有吉佐和子の『恍惚の人』、昨年読んだ認知症の元刑事を主人公にした佐野広実のミステリー小説『わたしが消える』と認知症を描いた小説は幾つかあるが、余り多いとは言えず、そういう点で本作は珍しいテーマを描いた小説と言えよう。
認知症の家族を持ったことの悲劇をユーモラスな描写で喜劇に変え、高齢者医療の抱える様々な問題を提起する秀作である。
ある医師の認知症に関する講演を聴いたことを切っ掛けに有料老人ホームに入所している認知症の父親を自宅マンションに引き取ることを決めた矢部好 -
購入済み
考えさせられる
死ぬことにも準備が必要だということ。
普段はあまりかんがえたくないことだが、
誰もがいつかは必ず死ぬのだから。
自分の死もさることながら
大事な人を送る場合も
あらかじめ、考えておかないといけない。 -
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何かのWebサイトでおすすめされていたのを目にして前々から興味があり読んでみました。どんな内容かは一切知らなかったので、最初は「医師が書く医療の自伝かー、麻痺した腕や脚を切断する手術なんてあるんだなぁ」ってゆったり読み進めてました。
矢倉氏の記事まできて、「あれ?もしかして廃用身って架空の医療なのかな。」って疑問をここで抱きました。
そこからはのめり込むように読みました。
本当に遠くない未来にあり得そうな話だなあと読んでて思いました。
今後も日本の少子化が止まることはないだろうし、自分もdinksのような生き方を理想としてる部分もあります。
もう少し年齢を重ねて余裕ができたら老後の問題にも真