久坂部羊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
在宅医療Dr.の著者が自身の経験をもとに、上手な死に方を提案する一冊。
まず前提として、現代日本人のほとんどは、病院で亡くなっており、死を身近に感じる機会がない。結果どうなるかというと、身内の死に直面したとき、あわてふためき、病院にすがりつき、医師の言われるがままに延命治療をして、本人が望んでいない悲惨な死を迎えることになる。
必要のない治療をして、身体がむくみ、腹水になる症状は生きたまま腐っている状態という表現には衝撃を受けた。
また、家族を死に目に間に合わせるために苦しい心臓マッサージをしたり、投薬をすることにも意味がなく、意識がなくなったあとも耳だけ聴こえているというのも都市伝説らしい。
著者が提唱する死生観は、余命宣告をされるぐらいの末期の場合は、無理に治療や延命をせず、残された時間好きなことをして過ごし、最期は痛みをとるだけの治療をし、住み慣れた自宅で穏やかに最期を迎えること。
私はこの本を読みながら、母の最期について答え合わせをしていた。
私の母は膵癌で、発覚したときには余命3か月。残された時間は家族で悔いのないように自宅で過ごし、延命も治療もしなかった。
最期は腐るようにではなく、干からびるように亡くなったが、あまり痛がることも苦しむこともなく穏やかだった。
最期は家族全員で母に「ありがとう」を伝えることができた。亡くなる瞬間、母は、はっきりと頷き、涙を流していた。
なので、耳が最期まで聞こえるという都市伝説は私は信じている。 -
Posted by ブクログ
医師である著者の方の経験と知識を持って書かれているので、リアルで生々しく勉強になることの多い一冊だった。
死に目に会いたいとゆう家族の望みだけを叶えるための、一時の悲惨な蘇生措置のところ、これが医療の現場での事実なのだと知った。
私は身近な人であればあるほど、死に目に会いたいとおもっていた。だから死に目に会えなかった時、間に合わなくてごめんね、と後悔した。
誰もそばにいなくて、たった1人で逝くのはさみしい、と思うのは自然な感情だと思う。
だけど、そこにこだわることはもうやめよう、そう思った。
どうか安らかに、と願って手を合わせた、それでよかったと思おう。 -
Posted by ブクログ
善き。一家に一冊。
人間ドックやめよーかな、と思った。
人間には感謝力や満足力もあると私は思います。
健康のために余計なことはせず、人の悪口は言わず、自慢もせず、細かい事にはこだわらず、人と比べず、足るを知り、失敗しても笑ってすませ、無駄があってもよしとし、人に何か言われても気にせず、死が迫っても、ただ静かに笑っている。
そう言う人に私はなりたいです。
最後の文。そうなりたいと思った…
医者作家なので、根拠、理論が整然としていて読んでいて清々しい。
今から読んでいても、いざ、となると焦るものだし、憤り無様になるのだろうか… 人の死は受け入れ難いし、何度経験しても悲しい。時薬…
何度も読み返したい一冊だった。
血圧の正常値は、年齢+90 それ以上だと脳出血やくも膜下出血の危険性も高まる。
心臓の音は四つある弁(三尖弁さんせん、僧帽弁、大動脈弁、肺動脈弁)が閉じるときの音。収縮期に閉じるのが三尖弁と僧帽弁、拡張期に閉じるのが大動脈弁と肺動脈弁
皮膚の下が実質であると鈍い音、液体だと柔らかい音、空気だと太鼓のような音がする、場所によっても音が違う
4種類ある肺がんのうち、腺がんは喫煙と直接関係がない。腺がんは肺がんの約半分をしめる。
他は扁平上皮がん、小細胞がん、大細胞がん
老年期65歳〜 三大喪失体験、
1. 身体的機能の喪失、
筋力低下、免疫機能の低下から肺炎に移行しやすい、呼吸機能の低下で息切れ、慢性気管支炎、肺気腫など、
2. 社会的、経済状況の喪失
3. 精神の喪失
意欲、関心の喪失、消極的、悲観的に。性格の変化で頑固、嫉妬深い、猜疑心が強まり、依存的に。せん妄や心気症など。
ミュンヒハウゼン症候群とは、病気になる事で周囲の同情やチヤホヤで快感になり、自分からわざと病気になること。
代理ミュンヒハウゼン症候群は、自分ではなく子どもを病気にさせ、懸命に看病して褒められようとする病気
誤嚥性肺炎が起こる理由は、反射が弱った年寄りは、気管内に食べ物が残った時に咳などで出せず、雑菌が発生して感染が起こり肺炎を発症する。免疫力の弱りから抗生剤の効きも悪く、重症化して死亡することも起こる。
咽頭にある咽頭蓋いんとうがい/という軟骨のフタは、ものを飲み込むときはゴックンと喉仏が上下して気管の入口の咽頭蓋が閉じる、はず。高齢者は咽頭蓋が萎縮したり、長年の重力で下がったり、脳の嚥下機能が低下したりで隙間ができやすい。
健康でいたい、そのために何をすればいいか、と言う課題はすべてストレスになります。…健康を害しています。『老いと創造 朦朧人生相談/ 横尾忠則』
胃ろうとCVポートも、皮膚にメスを入れ栄養を取り入れる。欧米では食欲のない高齢者に無理に食事をさせてる事は虐待とされています