久坂部羊のレビュー一覧

  • 悪医

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    がん末期になっても、最後まで治療してほしいと願う患者。なぜなら、治療をやめるということは死を受け入れることだから。

    がん末期になったら、最後まで治療しないほうがよいと言う医者。なぜなら、副作用で体力が奪われるよりも、体力が残されているうちに有意義に過ごした方が患者のためだと思うから。

    両者とも、もっともな思いだから、伝え方が大切だと思った。特に、がん末期の患者や家族にとって、その医者からの言葉は最期通告にしか聞こえないから。

    私は両親をがんで亡くしたので、とても他人事とは思えない小説だった。

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    2023年10月15日
  • 悪医

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    ネタバレ

    「もし、私や身内が癌になったら」と考えながら読みました。

    有効な治療が無いことを上手く伝えられない事に悩む医者の様子を読んでいると、無理に治療を求める患者を煩わしく感じました。しかし、もし自分や家族が患者という立場になった時、私は医者の言葉を素直に受け止める事ができるのか。この小説を読んで、医療現場で働く人の考えを知ってもいざ自分が当事者となるとなかなか難しいと思います。

    ならないのが1番ですが、もし実際に直面した時この小説を思い出したいです。

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    2023年09月29日
  • 善医の罪

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    あまりスッキリできる結末ではなかったけれど、法律で安楽死、尊厳死が良しとされていない日本の現状のような気がして個人的には好きです

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    2023年09月25日
  • 老乱

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    年老いた母にプレゼントしてしまった。1年以上前に読み終わり、感想を書こうと思ったらほぼ忘れている私は認知症だろうか。また読み直そう。

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    2023年08月14日
  • 廃用身

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    大満足。読み終わったあとの幸福感がすごい。
    終盤の展開に驚いた人も多いと思う。
    内容もとても考えさせられる。是非読んでみてほしい。

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    2023年08月14日
  • 寿命が尽きる2年前

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    きっと誰もが『その時』になったら、焦るし、泣くし、怒ると思う。でもそんな時に心の片隅にこの先生のコトバがあれば少しは落ち着ける、かな。
    また何年後かにも読んでみたい。

    CEA/ 肺、食道、胃、大腸、胆道、膵臓、乳がんに反応の腫瘍マーカー

    PSA/ 前立腺がん

    メメントモリ = 死を想え→ 死を意識して生きよ、今を楽しめ!

    2009年東大病院調査
    「望ましい死を迎えるために、最後まで病気と、闘うことが必要か」 がん患者の約8割は必要、慰謝料約2割は必要。

    プラセボ効果= 効くと思ってのむと実際に効く心理的効果のこと

    安心は幻想、心配は妄想

    『莫妄想』= 妄想すること莫れ/

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    2023年08月10日
  • 老乱

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    認知症で施設に入所している母が部屋で書き殴っていたメモと幸造の日記が重なる。
    アホだ、私はバカになった、死にたい、、、、

    認知症は本人が一番辛くて苦しいはず。自分が自分でなくなる恐怖と日々闘っているのだ。
    母も精神科に入院し、施設スタッフが介護しやすいようになって退院した。歩けていたのに目の前の母は車椅子で紙オムツで生気がなかった。それでも皆、母を取り囲んで「良くなりましたねー」と言う。まさにこの本に書かれていた通りの体験をした。
    自分で母を介護はできない私は、母を姥捨山に置いてきていると日々戒めている。

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    2023年08月02日
  • 寿命が尽きる2年前

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    ネタバレ

     死に時は早めに設定(Ex60歳)しておいたほうが、死ぬときに悔いが少ないと考えた久坂部羊さんの「寿命が尽きる2年前」という発想を具体化した本です。2022.10発行。寿命とは、寿命を延ばす方法、寿命を縮める病気、寿命に逆らう苦しみを説明したのち、2年後の死は予測できないけど、理由なしに食欲がなくなり、活動量が減ってくると、死の準備を勧められています。死にたくない人は死が迫ったとき必ず医療に頼り、失敗する最期を迎えてしまう。いったん死のスイッチが入ったら、どんなに医療を施しても、それを止めることはできない。泰然と死を受け入れるには、十分に生きたという実感をもてればいい。2年間あればいろいろなこ

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    2023年07月18日
  • 寿命が尽きる2年前

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    現役医師である作者の死生観について書かれている内容。これは、人生の教本と言っても良い作品だと思う。常に不安を抱えている現代日本人への標となりうる名著。

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    2023年07月09日
  • R.I.P. 安らかに眠れ

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    薫子の家族全員闇を抱えていて結末も家族バラバラになってしまう。

    母親の自殺から始まり、次兄の殺人、長男が精神を病み、父親は末期ガン。薫子も遺族に対して心情を重んじない行動をとるなど1人マトモだとおもっていたが家族に対して見ざる聞かざるという行動に出ていた事が判明。読んでいて自分は次兄の意見に同調していたが薫子の死んだら終わり、家族が悲しむ、の意見に同調する人もいる。どっちが正しいのか、今自殺する人が多いが生きろ、相談しろの声が多数を占めている。死にたいと願う人はどう感じているのだろうと色々考えさせられる内容だった。

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    2023年07月01日
  • 院長選挙

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    久坂部さん範疇の医療作品だが、一味違うコメディ作品だが最後まで笑って一気読みする。大病院の医者、看護婦、薬剤師、事務・技師のカースト化された体制、又医者内でも細分化された診療科の優劣への拘りを背景とした次期院長選挙のストーリー。
    次期院長を狙う、其々の診療科のトップでその診療科に近い派閥科を束ねる4人の副医院長の軋轢が子供の喧嘩レベルで笑える。「面白い巨塔」の章ネーミングセンスやダジャレの効いた登場人物の名前も壺にハマる。
    エリート意識の高い医者の世界は、多かれ少なかれ差別意識、コンプレックス、優越感を抱えているのは良く聞く話で周りは笑えるが当の本人は真剣何だろうと思える。

    舞台は、日本医療

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    2023年06月30日
  • 寿命が尽きる2年前

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    時間とお金をかけてわざわざ人間ドッグや健康診断に行っても、異常が見つかれば精神的に大きなダメージを負い、病院に行けば医療地獄に陥る。「異常なし」の場合でも全く安心できない 。若いうちならともかく還暦過ぎの生き方として何が重要なのかつくづく考えさせられました。

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    2023年06月15日
  • MR(下)

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    久坂部羊『MR(下)』幻冬舎文庫。

    上巻では製薬会社のMRたちの激闘を描いたちょっとブラックでユーモラスな感じだったが、次第に企業小説の色合いが濃くなる。例えるなら、池井戸潤の『下町ロケット』のような小説が近いか。

    非常に面白い。果たして、最後に正義は勝てるのか。次々と天保薬品のMRたちを襲う危機。逆転に継ぐ逆転、そして、また逆転。しかし、もはやこれまでか……勝利の女神はどちらに微笑むのか。

    天保薬品が開発した高脂血症の新薬バスター5は診療ガイドラインへの収載の内定を得るが、外資ライバル製薬会社タウロス・ジャパンの鮫島による卑劣な妨害工作により暗礁に乗り上げる。

    鮫島は天保薬品のバスタ

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    2023年04月19日
  • いつか、あなたも

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    在宅医療でも様々な患者がいて苦労も多いし、どんなケアするのか知りたくてノンフィクションとあったので手に取る。
    内容は介護をしてる方々そこまで苦労しているようにみられず、お金に余裕がある患者が在宅医療を受けるのだろうか?と無知な自分は最下層で余裕のない人が在宅医療を受けていると思っていたので驚きと、自分の家では当てはめれないけど話は医師や看護師の思いや内容が優しい、温かい雰囲気を醸し出していたので読みやすく、有意義な時間を過ごす。

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    2023年04月19日
  • 人はどう死ぬのか

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    引き続き「死」を知りたくて手に取る。在宅医療医師が人生一度きりの死を、どうすればうまくやり終えるかのヒントを教えてくれる一冊。
    私も延命治療はして欲しく無いと思い、「尊厳死の宣言書」を書いたが、もっと確固たる意志も必要な事が分かった。周りに死が近づいたと感じたときに再度読みたい。65歳を過ぎて癌が見つかったら治さずに死のうか。

    ■学
    上手な最後を意識する
    病院死より在宅死(病院には行かない覚悟が必要)
    超高齢、末期胃癌の人は病院には行ってはならない
    7割が病院死
    メメント・モリ(死を想え)
    ACPを調べておく
    本 老人力 赤瀬
    死ぬときはある程度は苦しいものだと覚悟
    ガン 医師が思

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    2023年04月18日
  • MR(上)

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    久坂部羊『MR(上)』幻冬舎文庫。

    製薬会社のMRたちの激闘を描いたちょっとブラックでユーモラスでリアリティあふれる異色の小説。

    非常に面白い。

    大病院などでよく目にするスーツに身を固め、手元にパンフレットや書類を携え、息を殺すかのように壁際に張り付き、目的の医師の姿を見付けるや否や素早く駆け寄り、ペコペコする男たちが薬を売り込むMRだ。

    融通の効かない、我が儘な医師のご機嫌を取りながら薬を売り込むのは並大抵の苦労ではないだろう。一度、医師とのパイプが出来れば、少しは薬の採用も緩くなるのかも知れない。

    天保薬品堺営業所のMRたちを束ねる所長の紀尾中正樹は部下たちの様々な危機に自ら乗り

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    2023年04月17日
  • MR(上)

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    新卒3年目ごときが生意気だが、ソリシターとMRには共通点が多いと思う。
    共感に次ぐ共感で、一気読み。

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    2023年04月16日
  • 告知

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    医者である著者だからこそ書ける作品だと思う。訪問医療における医療者のかかわりの難しさだったり、自宅で最期を迎える人の心のケア、家族のケアなど考えさせられる内容だった。認知症の妻の介護をする人の話は外で読んでたけどジーンと来てしまったし、ALS患者の最期の関わりの難しさなども泣けてくる内容だった。

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    2023年04月16日
  • 老父よ、帰れ

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    久坂部羊『老父よ、帰れ』朝日文庫。

    高齢者医療に携わる著者が認知症の高齢者介護に奮闘する家族の悲喜劇を描いた小説。

    古くは、有吉佐和子の『恍惚の人』、昨年読んだ認知症の元刑事を主人公にした佐野広実のミステリー小説『わたしが消える』と認知症を描いた小説は幾つかあるが、余り多いとは言えず、そういう点で本作は珍しいテーマを描いた小説と言えよう。

    認知症の家族を持ったことの悲劇をユーモラスな描写で喜劇に変え、高齢者医療の抱える様々な問題を提起する秀作である。

    ある医師の認知症に関する講演を聴いたことを切っ掛けに有料老人ホームに入所している認知症の父親を自宅マンションに引き取ることを決めた矢部好

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    2023年03月10日
  • オカシナ記念病院

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    赴任/臨終/自由/検診/青年/嫌煙/縮命/離任

    あぁ おもしろかった。命とは、医療とは、さて私は?
    患者の立場、医師の立場、個人の思い……
    それらが絡み合い渦巻いて思わない方へ進むこともあって、へぇーとかふむふむとか、えぇっ!とかブツブツ言いながらいろいろ考えながらラストへ。一良君 大丈夫??が最後の感想でした(笑)

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    2023年02月22日