久坂部羊のレビュー一覧

  • 善医の罪

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    くも膜下出血の終末期医療を行った医師が、悪意も落ち度もなかったにもかかわらず、周辺の思惑に押し流され、殺人罪で有罪判決を受ける。

    実際に起きた事件を元に書かれたという本書は、安楽死、尊厳死が制度化されていないために、終末期医療の現場で医師たちが負わされている過大なリスクと責任を如実に示した。

    本書は返す刀で司法制度の欠陥にも切り込んでいる。

    人の死をタブー視し必要な議論を避ける風潮は、防衛論議とも共通する。

    悪意というか、保身と視野狭窄に陥った人物ばかり登場する展開に辟易とするが、控訴審に向かう主人公たち、特に宗旨替えした雑誌記者の存在は、そんな現実に対する作者のわずかな希望の象徴とも

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    2024年01月22日
  • 院長選挙

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    最後まで面白く読ませていただきました。院長選挙を題材としてとんでもない医者の実態が面白く書かれてあります。この作者の他の作品もよんでみたいです。

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    2024年01月17日
  • 善医の罪

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    事実を基にしたフィクションとのこと。
    それだけに真に迫った説得力があり、死を肯定する安楽死や尊厳死の問題に目を向けない世間に対し、鋭く問いかけるサスペンス。
    主人公の女医白石ルネが担当する患者が、これ以上生存の見込みがない状態に陥る。延命治療を断っていた患者を思い、最善の治療を行うが、その甲斐無く死に至る。
    その死がマスコミにリークされ、安楽死の疑いがかけられる。患者の死が発端となり、賠償金を狙う患者の家族や、死の責任を医師個人に押しつけようとする病院、同僚や看護師の裏切り、医療の専門知識が無いまま彼女に罪をかぶせる警察と検察。
    様々な思惑が絡み合い、やがて起訴され裁判に持ち込まれる。己の信じ

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    2023年12月27日
  • 砂の宮殿

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    医療ツーリズムや高額診療がテーマ。医療の公平性についての疑問をその切り口にしているが、そもそも公平かどうかは自分自身が決めているため、純然たる共産主義世界でなければ、客観的公正はありえない。

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    2023年12月17日
  • 医療幻想 ―― 「思い込み」が患者を殺す

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    「老いて温まりたいものは、若いうちに暖炉を作っておけ」と西洋の諺を挙げているが、本書を手にしていない者にこそ、この言葉を投げかけたい。

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    2023年12月17日
  • 老乱

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    介護する側、される側のそれぞれの大変さがわかりました。

    この作品では、介護する側の息子夫婦の強引さが最初目立ちましたが、山あり谷ありの経過を経て、介護される側の気持ちに寄り添う決意を固めると、後半は深い思いやりに変わっています。

    仕方ない事ですが、最後が少し悲しかったですね。

    #タメになる #共感する #切ない

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    2023年12月16日
  • 告知

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    訪問看護・医療について知りたかったので読んでみました。
    医師であり小説家であるという著者のため、興味深く読めました。
    訪問医療を受ける人々は末期の方々が多く、看取りを含め、それぞれの作品に悲しみがありましたが、人は誰もが死ぬ存在なのだと改めて感じました。

    #切ない #泣ける #深い

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    2023年12月06日
  • 老父よ、帰れ

    購入済み

    認知症で施設入所していた父親を家に連れ帰り、介護した主人公。
    壮絶な介護をおもしろおかしく描写されていましたが、介護の本質は何かと問う周囲との軋轢や葛藤、理想と現実のギャップに、自ら父親を連れ帰った主人公が、「この野郎」と手を上げようとした姿が実感として迫りました。
    読んでいる私も、いずれは親の介護を、と、勉強のつもりで読んでいます。

    主人公の言動が強引に感じる場面があり、介護の難しさを感じもしたり。

    お嫁さんの泉さんと、弟さん夫婦の穏やかさが印象に残りました。

    #切ない #タメになる #深い

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    2023年12月03日
  • 老父よ、帰れ

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    ある医師の講演を聞き、認知症の父親を施設から自宅へ引き取ることにした好太郎。
    好太郎は影響を受けやすいタイプだ。
    良いと思ったら一直線。
    そして、すぐに焦って先走るタイプでもある。
    それが介護の中にも出ている。
    それにしても、介護はやっぱり大変だと思わざるを得ない。
    好太郎の性格や腹が立つけど個性的なマンションの住民たち。
    それがまたリアルでユーモアもあるけど、笑えない。
    家族だけでなく、地域からの冷たい対応…
    これから、高齢化社会になっていき、誰もが向き合うことになる可能性も高い認知症なのに、そんな風に扱われるの?と思わず顔がひきつる場面も。
    ただ、介護するだけでなく、その先の最期まで、考え

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    2023年11月06日
  • MR(下)

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    下巻は、追い詰められた紀尾中とその部下達の立ち向かい方が、一縷の隙も見せられない感じで気になり、読み進めた。薬が患者の手元に届くまでに、こんなにも様々な思惑がうごめいているのかとも思った。
    患者ファーストで働いてきた紀尾中が、最後に、社長の真の思いは社員ファーストということを知り、これからどう行動していくのか。読み終わっても考えている。

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    2023年10月31日
  • オカシナ記念病院

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    今回は、当たり前のように思っていた病院での治療について考えさせられた。オカシナ記念病院と南沖平島に住む人々の考え方が、本当は一番よいのだと思う。がん検診や認知症外来などについても、そういう考え方のほうがいいかもと、目から鱗で興味深かった。

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    2023年10月29日
  • 人はどう死ぬのか

    H

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    人は死ぬものであることは、全ての人は解っています。また、それの受け入れ方は、文化の影響を大きく受けることも解っているのであろうと思います。
    著者のご意見は理解できたと思います。著者と反対の医者も有られるであろうと思いますので、両者の意見を比べて、自分で判断したいと思います。
    一方で、文化人類学の観点から文化の違いによる点も読んでみたいと思います。
    死については、多面的に見ることが必要であろうと思います。その意味では、一つの見解を明確にされた著作ですので、読む価値はあると思います。

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    2023年10月20日
  • 神の手(下)

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    素人が考えていた安楽死と、実際に行う医師の状況がまったく違った。韓国ドラマのヨハンの原作とのことで、読み始めましたが、それとは雰囲気が別です。

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    2023年10月15日
  • 善医の罪

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    法律が必ずしも正しくないことを思い知る。
    医療との相性が悪いというか
    本職の方には悪いけど正しさをこじつけるための
    手段という印象を受けた。
    有罪のままなら延命治療する医者はいなくなるな。

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    2023年10月12日
  • 善医の罪

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    白黒をはっきりさせるのが裁判なのか?
    判決という形で線を引いても、それはとりあえず今はとしか思えない線引きもある気がする。
    生きているのと死んでいるのは はっきり違うけれど、その間には無数の状態があって、ここが境目という箇所は無いに等しいのかもしれない。

    医師はどんな思いで治療をし患者はどんな思いで治療を受けるのか………難しいな

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    2023年10月02日
  • 怖い患者

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    やっぱり現役医師のかたの小説は、医療に対する描写に違和感が少ないから読んでいて楽しい!
    短編5編。毒気は強め。でも.一気に読みきりました。
    以下はちょっとネタバレあり。

    「天罰あげる」
    うわーいるいる、こーゆー患者!!って感じで読み進めた前半。
    ドクターショッピングする患者て、医師側からしたら厄介なんだよなぁ…あーでも患者側も色々つらいのは辛いんだろうなぁ……
    との同情の気持ちから一転の結末。恐ろしい、けど絶対にあり得ない、とは言いきれないのが一番恐ろしい。

    「蜜の味」
    例えば不幸な患者を診た時、ほの暗い愉悦は本当に絶対ないのか、と言われると言葉につまる。そんな自分を暴かれた気持ち。

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    2023年10月02日
  • 怖い患者

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    天罰あげる/蜜の味/御主人さまへ/老人の園/注目の的

    医師にとって怖い患者?
    この人たちは周りの人にとって嫌な ヒト としか思えない。こんな人たちがのさばっているのは許せません!!!
    と叫びたくなるほどイヤなヒトたちでした。
    あぁぁ疲れた_| ̄|○

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    2023年09月26日
  • 悪医

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    医者と患者の視点から癌治療に関する捉え方を描いた作品。
    癌治療は副作用が治癒作用を上回る事があるという事を知りました。
    癌治療の副作用に耐える患者の描写が生々しく思えて身につまされました。

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    2023年09月18日
  • 善医の罪

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    うーん。こう、終わるんか。
    もう一歩進んで終わらんかい。
    ちょっともの足らんわ。
    廃用身を読んだ時のような新鮮味や驚きが無いなあ。

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    2023年09月07日
  • 廃用身

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    フィクションなのにすごくリアル
    今後の高齢化社会を考えさせられた、と
    読み物として読み応えあった

    実際に介護が必要な高齢者の方が読まれた時に
    どんな気持ちになるのか気になる

    ネット小説『CUC』に関しては
    ふざけすぎの気もするが
    初版発行から約20年経過の今、
    高齢化社会は本当に深刻で
    フィクションながら本当にリアルを感じました

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    2023年09月05日