久坂部羊のレビュー一覧

  • 神の手(下)

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    安楽死をめぐる医師や政治の話。人や世論や国が動いたのは結局はある人物の欲のためであった結末がなんともリアルかも。
    とは言え、もう少しこの本は話題になっても良いのではないか…。

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    2013年05月05日
  • 医療幻想 ―― 「思い込み」が患者を殺す

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    医療幻想の題名だが、患者が作る医療への幻想について、いくつかの観点から取り上げている本だった。著者が医者であり、また小説家でもあるので、医療事情にも詳しいことと、海外勤務からの経験から諸外国との比較の話もあり、興味深かった。

    本書を通じて、製薬会社、マスコミ、厚労省、学会、等々の医療の幻想を作る機関についても指摘しているが、筆者の言葉もかなりキャッチな言葉が並んでいるように感じた。その言葉が、エッセイのように読みやすさにもつながっているのでよいのではないかと思う。

    何はともあれ、医療や自分の死は人生で無関係ではいられないことなので、もう少ししっかり考えなくてはと自戒の思いになった本だった。

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    2013年04月03日
  • 医療幻想 ―― 「思い込み」が患者を殺す

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    ・消毒をするとかえって傷の治りを遅くする
    ・心不全の死亡率は、軽度の肥満の方が痩せた人より低い
    ・健康診断を熱心に受ける人は、受けない人より短命
    ・抗がん剤でがんは治らない。延命効果を期待するだけ
    ・レントゲン被曝
    ・メタボ健診
    ・ヒアルロン酸、コラーゲン…

    なかなか過激である。

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    2013年03月30日
  • 思い通りの死に方

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    面白いところだけ抜粋します。

    死にたい、という患者さんに「異常ないですね」というと、「まだ死ねないんですか」と言って怒る。

    70、80、と年をとると、どうしても前のように動けなくなる。「前のように動けなくなってきた」そんな人が病院にきても困る。病名もつけられない。

    「気持ちに体を合わせるのではなく、体に気持ちを合わせて欲しい」皆、自分だけは老衰にならず、まして病気にかからない、と思っている。

    サプリについて。「エビ、カニ、サメ、のなんたらを体に入れてなんとかなるなら摂れば?

    戦争のとき、「丁種不合格」で生き延びた97歳の、「早くしにたい」という老人がいる。「死ぬにはまだ不合格だな」と

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    2013年01月25日
  • 神の手(下)

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    安楽死の是非を巡る対立、利権。意外なセンセイの正体。人間の欲望が生命をも軽いものにするのか… 登場人物の相次ぐ死が生命の軽視に拍車をかけるようだった。

    もしかしたら、人間は余りにも自然の摂理と闘い過ぎてるのではないだろうか。自然に死を受け入れる達観を身に付けるのも一つの生き方ではないか。いろいろと考えさせられた。

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    2012年12月04日
  • 神の手(上)

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    安楽死を巡る賛成派と反対派の争いに巻き込まれていく外科医の白川。カギを握るセンセイの正体は… 深い医学知識に裏付けられた非常に面白い医学ミステリー。

    冒頭から描かれる末期癌患者の苦痛の描写。まるで読者に安楽死を容認させるが如く。医学が進み、昔ならば死を覚悟した病気でも、何とか延命される現代。完治であればよいのだが、身体的障害や苦痛を伴なう延命の場合、家族への負担は計り知れない。安楽死が是か否か… 下巻では答えが出るのだろうか。

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    2012年12月04日
  • 破裂(下)

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    医療ミスの背後には国家的な陰謀が。予想を超えるスケールで展開する医療ミステリー。現代日本の抱える重大問題である老齢化社会に深く斬り込んだ作品。死とは、老いとは、幸せとは何か深く考えさせられた。

    主人公と思われた元新聞記者の松野の殺害、正義の麻酔科医、江崎の転落という意表を突く展開に驚愕。見事なストーリー展開だ。

    医療機関に比べ、一般人が何とも不利なことか。余りにも真実味のある物語に医療に対する不信感が募る。そればかりか、国家機関への不信感、疑念も。

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    2012年12月04日
  • 破裂(上)

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    隠蔽される医療ミスを暴き出そうとする元新聞記者の松野とそれに協力する麻酔科医の江崎。やがて、医療ミスによる患者の死亡を巡る告発が… タイトルの『破裂』に関わる恐るべき陰謀。予想を超える展開にドキドキしながら上巻を読み終えた。

    久坂部羊の作品は『廃用身』『無痛』と読み、三作目。いずれも面白い。

    この『破裂』とともに『神の手』も購入。

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    2012年12月03日
  • 日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか

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    私も安楽死を認めることに賛成。治癒する可能性の低い病気に罹って、耐えがたい激痛や不快感に苛まれた場合は、行使する権利が欲しい。どうしても死に関する事柄はタブー扱いされてしまうけど、これから更なる高齢化社会を迎えるのだから安らかに死をむかえる為の研究や法整備が益々必要になってくるはず。世の中誰もが健康な老人で人生を楽しんでいる訳ではないのだから、PPだけじゃなくKのケアが重要だよね。

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    2012年08月14日
  • 神の手(下)

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    なるほどー
    そんな落ちか〜
    って感じがしました。

    上下巻の長編ですが、はらはらワクワクなんであっという間に読めます!!

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    2012年05月31日
  • 日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか

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    メメント・モリ。後延ばししない。治らない治療はしない。
    廃用身に通ずる考え方。現実的だし、私は支持するけれど。日本のマスコミ的にはNGみたいね。

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    2012年04月21日
  • 破裂(下)

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    内容(「BOOK」データベースより)
    枝利子の裁判は、病院内外の圧力で難航する。その裏で厚労省の佐久間が香村助教授に接触を始めた。それが国家権力による高齢者抹殺計画=「プロジェクト天寿」だと見抜いたジャーナリストの松野は、発表する矢先、何者かに殺される…。裁判の結末は?権力に翻弄される江崎の運命は?そしてプロジェクトの行方は?医療ミステリの傑作。

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    2012年04月03日
  • 破裂(下)

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    劇的な登場人物の割には、急に小説が終わってしまうようなせっかちな部分があります。それでも現代の医療に対する一面は確かに浮かび上がらせていると思う

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    2012年01月28日
  • 日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    何歳まで生きれば“ほどほどに”生きたことになるのか?
    長寿をもてはやし抗加齢に踊る一方で、日本人は平均で男6.1年、女7.6年間の寝たきり生活を送る。
    多くの人にとって長生きは苦しい。
    人の寿命は不公平である。
    だが「寿命を大切に生きる」ことは単なる長寿とはちがうはずだ。
    どうすれば満足な死を得られるか。
    元気なうちにさがしておく「死ぬのにうってつけの時」とは何か。
    数々の老人の死を看取ってきた現役医師による“死に時”のすすめ。

    [ 目次 ]
    第1章 長生きは苦しいらしい
    第2章 現代の「不老不死」考
    第3章 長寿の危険に備えていますか
    第4章 老後に安住の地はあるのか
    第5章

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    2011年06月05日
  • 大学病院のウラは墓場 医学部が患者を殺す

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    心臓外科医が患者を四人連続死なせたがそれを「トレーニング」とうそぶいた(東京医大)、未熟な医師がマニュアルを見ながらの内視鏡手術で死なせた(慈恵医大青戸)、人工心肺の操作ミスで死なせたあとカルテを改竄(東京女子医大)…なぜ医療の最高峰ともいうべき大学病院は事故を繰り返し、患者の期待に応えられないのか。
    その驚くべき実態と医師たちのホンネに迫り、医者と患者の間に立ちはだかる本質的な壁を浮き彫りにした。

    [ 目次 ]
    第1章 「大学病院だから安心」ではない
    第2章 大学病院の言い分
    第3章 大学病院は人体実験をするところか
    第4章 必要悪「医局」を崩壊させたのはだれか
    第5章 先祖

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    2011年06月05日
  • 破裂(上)

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    作者は「廃用身」とともに一段と深刻化する高齢化社会に向けた警告を発している。「廃用身」での驚くべき発想は医学など門外漢の私には今にも実現できそうなリアリティを感じさせた。医学に関わる方の感想を伺いたいと思った。実際、介護の現場は壮絶なものだろう。医療の進化が産んだ弊害だと言われれば確かにそうだよなと納得させられそうになる。
    老化に伴う各臓器機能の低下、脳機能の低下→医療に頼る→保険料の請求増化→賄う財源の確保は?

    医者からするとお年寄りを、それもぼけちゃって家族からも見放されたような、長くベッドに繋げて置くだけで金が入るわけだが、(70歳以上の高齢者は医療費負担が一割…だったっけ、九割は保険

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    2010年09月07日
  • 日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか

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    自分の頭で考えた上で長生きしたいものだ。
    晩年はいかに美しく逝けるかをモットーに過ごすことに決めた。
    満足度7

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    2010年08月07日
  • 破裂(下)

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    なかなか読み応えのある内容だった。ストーリーがグロテスクというか、生々しいというか。無さそうで有りそうと言うか…。
    終盤は一気に種明かしされて、割とアッサリしている感があったのがちょっと残念。

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    2010年06月26日
  • 日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか

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    サブタイトルに「そんなに長生きしたいですか?」

    「アンチエイジ、バンザイ!」な現代に、死に際の「美」だって捨てたもんじゃないと説く。

    「死」という言葉をひたすら忌み嫌うのじゃなく、安らかな死、幸せな死だってあるんじゃないかと提案。多くの老人介護に接する現役医師だからこその説得力がある。

    考えたら、人間の最後の目標って、自分にも周囲にも迷惑をかけずに死ぬことじゃないか。

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    2010年02月17日
  • 日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか

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    久坂部さんの今までの小説をすでに読んでいるなら、もうわかりきったことが書かれている。『破裂』や『廃身用』なんか特に、彼の考え方が如実に表れているんだと、改めて実感した。いくら長生きはできても、寿命は決して変わらない、という事実にはハッとさせられた。寿命を迎えてから医療にすがった長生きは、死んでいる身体を無理やり生かせているだけ。長生きすればするだけ、1つずつ何かを諦めていかなくてはならない。例えば歩行。そして飲食。そして意思の疎通。何を諦めてでもいいから生きたいかを、意識しておかなくてはならない。気づけば心臓が動いているだけ・・なんてなりかねない。一度病院に頼ったら最後。まず、自然な死を迎える

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    2011年11月30日