久坂部羊のレビュー一覧

  • 大学病院のウラは墓場 医学部が患者を殺す

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    センセーショナルなタイトルとはちょっと違う内容で
    現在の日本の医療界の問題を淡々と述べていました。

    著者さん、実は面白い人なんじゃないかと思います。

    マスコミは理想論ばっかり言うんじゃないよー!

    というお叱りの本ですが、
    この本も結構理想論だと思いました。
    ワタクシは、現実を見て理想を述べられるのは好きなので、
    この本も結構好きです。

    日本のお医者さん、頑張って欲しい。

    最近話題の医師不足に興味のある人にはおススメ。

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    2009年10月04日
  • 大学病院のウラは墓場 医学部が患者を殺す

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    立場的に患者と医療者の中間…のような位置にいる私には、賛同する部分と複雑な気分にさせられる部分とがありましたが、筆者の主張は共感する部分が多いように感じました。
    研修医の教育システム然り、マスコミの助長による過度な医療不信然り。
    医師不足の危機を招いているのは、世間が異常なまでに正義を振りかざし、現実離れした理想論を追い求めた結果かもしれない。

    普通の企業に就職しても、新入社員は失敗してそこから学んで成長していくものだと思います。ベテランだって、人間がやる仕事である以上ミスが0なんてことはあり得ない。
    医療者だって同じです。命を預かる以上、「ミスしました、はいそうですか」では済まない事は事実

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    2009年10月07日
  • 破裂(下)

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    前作「廃用身」を読んだ時、何ともいえない気持ち悪さを感じた。
    この作品はグロテスクさはないが、医療事故や医療の問題点・厚生労働省の官僚主義などをからめ、何が正しいのか解らなくさせる気持ち悪さは残る。
    登場人物はみな弱い人間のままで、ヒーローはいない。誰が正しいのか解らない。たぶん正解はない。
    視点が変わるたびにそれも正しい意見のように思わされ、読み終わった後、高齢社会を生きなくてはならない自分たちのこれからを考えさせられた。

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    2009年10月04日
  • 破裂(上)

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    単純に命を救う医療を極めていくことが社会のためになるのか。
    すごい命題を突き付けたまま終わる衝撃作。(080518)

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    2009年10月07日
  • 日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか

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    ぶっちゃけ読んでて楽しい本ではない。けど、読む価値はある。特に年配の人ほど。
    長生きして、体のあちこちに障害がある人、寝たきり状態の人、痴呆患者、など色んな人達(及びその家族)がどれだけ苦労しているかを書いた本。「長生きしたい」と何も考えずに求めることがどんなことか考えさせられる。

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    2009年10月04日
  • 破裂(上)

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    老人医療問題をよく扱う人なんですが、色々考えさせられますな。帚木の「安楽病棟」をもっとシビアに突っ込んだ感じ?物語としては「廃用身」同様、広げた大風呂敷がどうしてそんな簡単に畳みきれるのか謎ではありますが、やっぱテーマ勝ちか。あとキャラ。どいつもこいつも感情移入するにはちょっと引くような、普通のよくいる人なので困る。主格がコロコロ移るのがちょっと読んでて解りづらいかも。

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    2009年10月07日
  • 日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか

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    人がどう生きるかはそれぞれの人間だけが決められる、というのが近代社会の大原則なのだが、どう死

    ぬかは死期が近づくと、実質的に自分では決められなくなる。
    今の何がなんでも延命、アンチエイジングという「とにかく生きさせる」行政・医療・介護全体の方針

    は、死が絶対に避けられないものである以上、本質的にムダな部分を含んでいるのに、生きたいという

    それ自体は当然の欲望を煽り利潤化する資本主義にばかり貢献して、実質的にそれぞれの人の生を決め

    る権利を奪っている。

    スーパー老人、元気なお年寄り、あるいはその逆の極端な例ばかりメディアは取り上げるな。
    「普通に死ぬ」ことは、今では健康年齢と肉体年齢に

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    2009年10月04日
  • 大学病院のウラは墓場 医学部が患者を殺す

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    書名を見ると週刊誌的に大学病院の内部を告発する内容かと思うが、実質はその反対に近い。

    大学病院が一般の病院と違うのは、教育・研究という部門が治療部門とは別についていて、そのため未熟な若い医師のオン・ザ・ジョブ・トレーニングの場になっていることだ。それは次の世代の医療を供給するのに必須なのだが、当然一定のリスクを伴う。
    それで事故が起こるとマスコミは袋たたきにするが、常にベテランが治療に当たるのは物理的に不可能だし、実践を積まないでベテランにはなれない。

    筆者ははっきりと、必要もないのにいつもベテランの最高度の医療を求めるのは患者のエゴであり、マスコミの無責任なあおりのつけは必ず将来の医療や

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    2009年10月04日
  • 大学病院のウラは墓場 医学部が患者を殺す

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    大学病院とその他の病院。同じ「病院」と名がついていながら前者は医学の研究に重きを置いていて後者は診療に重きを置いている。大学病院が診るのは未来の患者、その他の病院が診るのは現在病気を抱えた患者。誰かが研究をしていかないことには医療分野は発展しない―。
    現在の日本の病院が抱える問題点(主に大学病院の構造とその問題点)についてまとめてある本。病院選びで泣かないように、診療を受ける立場である私たちが読んでおくと面白い。

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    2009年10月04日
  • 大学病院のウラは墓場 医学部が患者を殺す

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     日本の医療の現状とその問題点、その問題点の背後の歴史や事情。

     それをよく知るマスコミの必要以上の煽動とただ自分たちの利益のための世論誘導。

     そしてそのマスコミに煽られる市民。

     その市民たちの反発を恐れ、必要以上の(悪ともいえる)制度を作ってしまう役所。

     その制度に翻弄される病院と医師。そして押し寄せてくるプレッシャーと世論の反発に耐えられなく辞めていく医者。

     そして医療問題がますます深刻になる。

     病院、医師の視点、役所の視点、そして患者と一般市民の視点とそれぞれの本音をちゃんと書いている。

     作者は医師で作家である。だからこそかけたこの一冊だと思う。

     ただし、逆

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    2009年10月04日
  • 廃用身

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    オーディブルで。廃用身とは、脳梗塞などで麻痺して回復の見込みが亡くなった四肢のこと。介護の邪魔になるそれを切り落とすことで、患者が明るくなった、認知症から回復した、という漆原医師の報告書が第一部。漆原医師の勤務する施設ではそれをAケアと呼び、もちろん、患者の意思が第一であるけれども、推奨している。しかしそれが出版されることはなかった。その理由が第二部、出版編集者の語りによって明かされる。羽を切り落とし、胴体だけにした蝶を喜んで見せてきたという、少年時代が語られることにより、一部で見せられていた、朗らかで、希望の光がさしていた介護の光景がひっくり返る。四肢を切断することで、確かに介護は楽になった

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    2026年06月12日
  • 神の手(下)

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    医療倫理や安楽死を扱う医師の葛藤とか、そういった話だと思ってたけど、社会保障とか医療政策とかそっち系の話でした。期待してた方向の話ではなかったなぁ。
    とはいえこの人の作品って、専門的な話がかなり多いのに本当に読みやすい。

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    2026年06月03日
  • 廃用身

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    介護の実情がリアルに表記されていて、医師の視点からはケアの必要性を、マスコミの視点からは異常性を伝える。読み終わった後、虚無感とともに、物語の終わりでは無く、リアルな場として始まりを感じ、より虚無感に襲われる。臨場感としてはものすごい作品。

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    2026年06月01日
  • 廃用身

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    映画をみてから読み始めました。
    肉付けになるかと思ったのですが、うまく削ぎ落とされていて観やすかったのだと実感。

    構えていたけれども読みやすかった。
    リアリティのある仕掛けもあってか、Aケアについても考えてしまう。
    漆原の情報が多すぎてしまったので、あの遺書の悲しさが映画ほど効いてこなかったかな。
    岩上にしても、です。
    慎くんのラストがね、
    すごーーーくイヤでたまらなかった。
    現実感が強くて苦しいのかもしれませんね。

    それにしてもこれ20年前の作品ってのは驚きですね

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    2026年06月01日
  • あなたの命綱

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    がんに関する最新の検査や治療に関する情報をふんだんに盛り込んだ医療小説。

    現役医師ならではの専門知識に圧倒されるが、欲望や苦悩を持つ人間模様を織り込みながら、ミステリアスな要素も加味し、読みやすい内容になっている。

    ノンフィクション作家・中道颯子はがんの新治療をテーマに「がん患者の命綱」というタイトルで新作を出そうと取材活動を開始する。

    彼女は、その過程で、がん患者が衰弱する原因である悪液質の元になるサイトカインに着目した医療ベンチャー企業「TML」と関わりを持つことになる。

    エリート外科医の経験もある「TML」のCEO・福沢倫也は、唾液からサイトカインを簡易に測定できるキットを開発、

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    2026年05月31日
  • 廃用身

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    麻痺して動かなくなった手足を根本からバッサリ切ってしまう。
    確かにやり過ぎで倫理的にもアウトだろう。
    だから、この小説が書かれて20年経った今も、Aケア的な治療法は確立されていないわけで。

    高齢者施設で15年働いている。
    オムツ交換時、足がねじれるように拘縮していると足の間をオムツがうまく通らず、きれいに当たらないことで漏れてしまうことが多々ある。 
    その都度、更衣が必要となり、本人も介助者もどちらとも負担が大きい。

    ねじれる足、脇に内出血が出来るほど硬く閉じている腕。
    本人に痛みの訴えはあったが、切ってしまいたい程かどうかは分からない。
    でも私には、あの腕や足が無かったら、どれだけ介助が

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    2026年05月24日
  • 廃用身

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    体験しなければ論じれない。姥捨山のような話は昔からあるけど、それを悪とするなら最後まで付き合う必要があるが、高齢化にどこまで付き合えるか。
    介護をするということ、生きるということだけに焦点絞るとこういう選択になるのだろうか。
    自分が介護する側なら?される側なら?
    まだ未経験の領域で、これをなんとも語ることはできないと思った。

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    2026年05月17日
  • テロリストの処方

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    ネタバレ

    終わり方がとても良い。
    この本に「ミステリ」を期待して読んでいたので、予想を裏切るような仕掛けもなく、早い段階で言及された事をなぞるようなストーリーに、大変失礼ながら退屈すら感じながら終盤まで読み進めてしまった。
    ただ、最終章がとても好みで、まさかこの本で「倒したと思った敵の復活」という恐怖を味わえると思わなかった。

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    2026年04月27日
  • 命の横どり

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    読みながら色々考えた。
    自分なら臓器提供するしない?子どもの場合は?とか。
    結局何も答えを出せなかった…

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    2026年04月22日
  • 謎解き診察室、本日も異状あり

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    後味は果てしなく悪い物語たち。
    でも、おもしろかった。。。
    さすが、医師たち。。

    中でも、中山祐次郎さんの「泣くな研修医」シリーズは全部読んでいるせいか、いちばん展開が気になった。
    あの院長。。。。
    中山さんが書いたということは、世の中にはそんなこともあるのかもしれないが、嫌だな。。
    もし、万が一、自分が鈴だったら。。
    恐ろしいと思わざるを得ない。。

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    2026年04月12日