久坂部羊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ実写の予告で気になって、この本を手に取った。予告は不気味でホラーチックな雰囲気だったから、怖い場面がいつ来るかと警戒しながら読み進めてた。
だけど、予想に反して前半は恐ろしさを全く感じなかった。廃用身を切り落とすと聞いて、残虐な場面や患者の悲痛な声を想像していたから驚いた。
後半から語り手にが変わって漆原を客観的な視点でみるようになる。ここで物語の印象、すなわち漆原の印象が何度もひっくり返り始める。
私は頭の中で漆原が本当は善人か悪人か何度も考えていた。だけど、最後まで読むとそこに答えがないことに気が付く。人間は善人と悪人の二種類に単純に分類することはできない。
「漆原が嗜虐的な一面 -
Posted by ブクログ
ネタバレ老いにあらがわない。抵抗すると敵は増える一方。精神の健康を目指す。
何事にも、良い点と悪い点がある。
長生きも良い点ばかりではない。
老いのマイナス面を拒否するのではなく、受け入れる。
自ら奮起させても、いつかはできなくなる。
周囲に迷惑をかけたくない、も欲望。それも受け入れる。
脳卒中のリハビリは6ヶ月と決まっている。それ以上は効果がない。やるだけやったら、結果は受け入れる。
杖、おしめ、車椅子も受け入れる。
プライドは高齢者を苦しめる。
配偶者に先立たれる悩み。夫婦仲がいいと残されたほうは苦しむ。愛情が冷え切っていれば悩まない。
高齢になっても頭がしっかりしていると、体が動かなくて有り余る -
Posted by ブクログ
病院側の視点で書かれているが、
看取りにおいての儀式という名の芝居をおこなっているという点や、
看取りを経験すると箔がつくということで、看取り経験者たちの話を指をくわえるようにして聞いていた、など、
ちょっと不愉快になる表現があった。
また、看取りは在宅ですべきで病院の治療は無益とあるが、
それは急変をしていない患者の場合であって、
現に吐血などの慌てて救急車を呼ぶような患者を受け持っていない著者が、断言すべきではないのではないかと思った。
教科書というには少し偏ったものであり、経験をもとに語られすぎているかなと思ったが、
医療はやりすぎると恐ろしいことになる、ということなど全体を通して勉 -
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Posted by ブクログ
本書の私の結論は、
最期が遠いうちから、死を意識して備えておく事。
理想は病院死より在宅死。
結論においては、著者と同意見。
死生観はホントそれぞれあるだろうけど、安楽死について触れられていて、私は消極的だったけど、本当に苦しんでいる人の立場を知る事や価値観を思えば制度として設けて良いのではないか、と考えるようになった。
だって。それも選択の、人権の、尊重じゃないかと。
選択出来る事で救われる人も居る現実。
オランダでは、条件付きで12歳から安楽死を認め、スイスでは医師による自殺幇助が認められ他国から望む人の受け入れもしているのだとか。
だいぶ重い感想になってしまったけど。
命は尊むべき