久坂部羊のレビュー一覧

  • 生かさず、殺さず

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ガンや糖尿病を患い、かつ、意思決定能力や服薬管理能力などがない患者の治療に向き合う認知症専門病棟。
    凄絶で混乱を極める現場で働く主人公の医師に降りかかる危機をミステリー仕立てで描く医療小説。

    現役医師しか描けない専門的な世界と、ストーリー性に惹かれ、どんどん読み進めていけた。

    主人公・三杉洋一は都内の病院の認知症患者専用病棟の医長。元は外科医だったが、辛い経験を経て、WHOの熱帯医療研究所でハマダラ蚊の防虫対策の従事に転身、家庭の事情で帰国後、新設された現在のポストに就いた。

    治療を理解できない患者の医療行為や介護への抵抗、暴言、徘徊などが日常茶飯事の病棟で、三杉は、治療に関して様々な疑

    0
    2026年02月19日
  • 絵馬と脅迫状

    Posted by ブクログ

    う〜ん 久坂部先生の本が初めての方はこの本が最初じゃない方がいいかも

    独特の怖さがある久坂部ワールド

    0
    2026年02月18日
  • あなたの命綱

    Posted by ブクログ

    颯子の自己満足感のあまりの強さに呆れ、
    「他人が自分の選択肢を当事者に強く勧めることは適切ではない」とAIが言う事に説得力がある。
    愛美が辛い癌治療を回避してもそれは愛美の選択した事であり、颯子の異様な押し付けを快く思えない。
    医療系ノンフィクション作家という立場にありながら、客観的な視点が欠如した颯子のエゴを感じ、本人の希望を優先する榊医師の真っ当な発言に共感した。

    颯子の存在が雑音にしか読めなかったのに、彼女というキャラクターの意味が分からなかった。

    0
    2026年02月17日
  • 人はどう死ぬのか

    Posted by ブクログ

    葉隠に「武士道とは死ぬことと見つけたり」とあるように,死ぬことを考え実践することは生きることを考え実践することに通ず。自分や家族も生きているからにはいつか死ぬ当然のことを直視する。現状の死に方は病院にかかれば病院(医師)の義務としてあらゆる手段を使って「生きている状態」にしようとさせられる。それが苦痛をもたらすものでもである。心臓マッサージ,人工呼吸器,胃瘻,これらは体を傷つける。できれば,人間らしさを保ったまま,命を終えるのが望ましいと思う。いざというときには救急車を呼んでしまわないような準備が必要だ。

    0
    2026年02月07日
  • 絵馬と脅迫状

    Posted by ブクログ

    久しぶりの久坂部羊
    やはり良い作家さんですね!短編集なのでいつも読んでいる長編に比べてどうなんだろう?と思い読んでみましたが、どの作品も限られたページを存分に活かした面白い話しばかりでした。
    ふと、個人的に最近の”世にも奇妙な物語”は面白く無くなったなぁと言うのを思い出し、こんな短編を題材にドラマ化したら面白いのに!と思いました。

    0
    2026年02月07日
  • 廃用身

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    実写の予告で気になって、この本を手に取った。予告は不気味でホラーチックな雰囲気だったから、怖い場面がいつ来るかと警戒しながら読み進めてた。

    だけど、予想に反して前半は恐ろしさを全く感じなかった。廃用身を切り落とすと聞いて、残虐な場面や患者の悲痛な声を想像していたから驚いた。


    後半から語り手にが変わって漆原を客観的な視点でみるようになる。ここで物語の印象、すなわち漆原の印象が何度もひっくり返り始める。

    私は頭の中で漆原が本当は善人か悪人か何度も考えていた。だけど、最後まで読むとそこに答えがないことに気が付く。人間は善人と悪人の二種類に単純に分類することはできない。

    「漆原が嗜虐的な一面

    0
    2026年01月31日
  • 嗤う名医

    Posted by ブクログ

    初めての久坂部羊さん小説で、
    想像してたものより、医療という枠の中の話ではないなと驚きました!

    予期せぬ展開、個性的すぎるキャラ、突飛な設定とオシャレさのある結末!
    短編のそれぞれで味が違うので飽きない一冊でした!✨

    0
    2026年01月27日
  • 廃用身

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルが気になり手にとった。
    初めは本物の医師によるAケアと呼ばれる介護医療界における新たな治療法の話かと思われたが、中盤からその様相を変える。
    あらゆる視点から漆原医師の人間性が語られるが、そこには真面目で、礼儀正しく、完璧を求め、失敗を知らない姿と嗜虐性があり、冷徹で、弱者に優位性をもつ姿があった。
    彼の本当の姿はなんなのか。Aケアは本当に有用なのか。今の時代にこそ問われる介護社会への課題が描かれていた。

    0
    2026年01月27日
  • 人はどう悩むのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    老いにあらがわない。抵抗すると敵は増える一方。精神の健康を目指す。
    何事にも、良い点と悪い点がある。
    長生きも良い点ばかりではない。
    老いのマイナス面を拒否するのではなく、受け入れる。
    自ら奮起させても、いつかはできなくなる。
    周囲に迷惑をかけたくない、も欲望。それも受け入れる。
    脳卒中のリハビリは6ヶ月と決まっている。それ以上は効果がない。やるだけやったら、結果は受け入れる。
    杖、おしめ、車椅子も受け入れる。
    プライドは高齢者を苦しめる。
    配偶者に先立たれる悩み。夫婦仲がいいと残されたほうは苦しむ。愛情が冷え切っていれば悩まない。
    高齢になっても頭がしっかりしていると、体が動かなくて有り余る

    0
    2026年01月23日
  • 廃用身

    Posted by ブクログ

    回復が見込めず、かえって負担を敷いている部位を切断するという治療方法に戸惑いを感じていたのに、読み進めていくと、自分がその立場だったら選択するのかとも考えていた。後半からガラッと様相を変えてきて、ホラー感が強くなる。

    0
    2026年01月18日
  • 人はどう死ぬのか

    Posted by ブクログ

    病院側の視点で書かれているが、
    看取りにおいての儀式という名の芝居をおこなっているという点や、
    看取りを経験すると箔がつくということで、看取り経験者たちの話を指をくわえるようにして聞いていた、など、
    ちょっと不愉快になる表現があった。

    また、看取りは在宅ですべきで病院の治療は無益とあるが、
    それは急変をしていない患者の場合であって、
    現に吐血などの慌てて救急車を呼ぶような患者を受け持っていない著者が、断言すべきではないのではないかと思った。

    教科書というには少し偏ったものであり、経験をもとに語られすぎているかなと思ったが、
    医療はやりすぎると恐ろしいことになる、ということなど全体を通して勉

    0
    2026年01月16日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    つい読みやすい短編の医療系に手が伸びてしまいました。その期待は裏切らないのですが、短編集はやはり短編集でした。それにしても、お医者さんがもっと楽な社会にはならないのでしょうか。

    0
    2026年01月10日
  • 怖い患者

    Posted by ブクログ

    タイトルの通り

    身体や精神的に病んで罹ったとき、
    人はこんなにも壊れてるんだなと

    結局のところ、世の中でいちばんこわいのって人間だったりするんですよね

    0
    2026年01月08日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    本当に医療に携わる方々の体力、知力、タフさは尊敬するし感謝しかない。どのお話もよかったけど、「研修医ヒナノの洞察」、「春に綻ぶ」が好き。
    少しでも健康でいようと思う。

    0
    2026年01月05日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    アンソロジーは、新しい作家さんとの出会いも楽しみ。シリーズ物も読んでみたいと思う作家さんに会えた。医師をしながら小説家もできるなんて凄すぎる。

    0
    2026年01月04日
  • 命の横どり

    Posted by ブクログ

    臓器移植の多くの問題を,ドナーの家族の喪失の思いや移植を待つ人たちの必死な願い医師や移植コーディネーター達のケアなどいろんな立場から描いている.ドナー家族に寄り添う体での弁護士の正義顔が煽るマスコミと共に不快だった.

    0
    2026年01月02日
  • 無痛

    Posted by ブクログ

    まぁまぁ面白かった。久坂部羊さんの本は初めて読みましたがまた別のも読んでみたいかな。

    なかなかエログロ要素もありましたが。

    これは続く…のか?

    0
    2026年01月01日
  • 命の横どり

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    流れは概ね予想通りだが、推進と反対の考え方や移植医療の現状が整理できて、興味深く読めた
    自分は移植意思表示をしているものの、その事について家族と話し合ったことはなかった
    提供が善ではあるが、提供しないことが悪ではないはず
    ダブルスタンダードも多くの人の本音かもしれない

    自分が人からほしいことは自分もしようという気持ち
    とりあえず献血に行こうかな

    0
    2025年12月26日
  • 命の横どり

    Posted by ブクログ

    臓器移植というセンシティブなテーマを軸に、提供する側・移植を受ける側それぞれの心情や苦しみが丁寧に描かれている。理屈としては脳死は人の死と理解していても、それが大切な家族だった場合、本当に受け入れられるのか、、、ドナー家族へのアフターフォローの重要性についても、あらためて考えさせられた。重いテーマながら、物語の力で引き込まれ、読みやすさも感じられた。

    0
    2025年12月25日
  • 絵馬と脅迫状

    Posted by ブクログ

    初めての作家さん
    医療や老いに絡めた短編ミステリー

    どの話も短い中にも謎あり皮肉たっぷりで、ラストにちょっとした驚きありで楽しめた。
    そして非常に読みやすい
    なんだけど今ひとつ物足りない……
    同時進行で非常に暗くて重い作品を読んでいるからかもしれない…(꒪⌓︎꒪)

    少々の毒のあるミステリーを書かれる方なのかな?
    長編はどうだろう…読んでみようかな♪(´ε` )



    0
    2025年12月25日