久坂部羊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久坂部羊『祝葬』講談社文庫。
奇妙なストーリーと結末の医療小説。普通の小説家ならば、生きることの意味を伝えようとするのだろうが、久坂部久の場合は生きることの無意味、虚しさを小説の世界に凝縮したようだ。
代々医師を務める自分の家系が皆早死であることを常に話していた土岐佑介が37歳という若さで急死する。医学部の同級生だった手島は佑介の葬儀に出席すると、土岐一族の奇妙な因縁の一端が見えて来た……
『祝葬』『真令子』『ミンナ死ヌノダ』『希望の御旗』『忌寿』と5つの連作短編形式で明らかになる土岐一族の奇妙な因縁と生きることの虚しさ。最後は近未来の日本が舞台になるのは全くの予想外。
本体価格700 -
Posted by ブクログ
ネタバレ*創陵大学准教授の菅井は患者の黒い肉腫に唖然とした。エイズに酷似するウイルスが骨を溶かし数日で全身に転移、意識障害で死に至らしめる。あらゆる薬が効かず数カ月で日本中にこの「新型カポジ肉腫」が多発したが国は無策で人々は恐慌した。一方ウィーンで天才医師・為頼がWHOの関連組織から陰謀の勧誘を受ける。ベストセラー『無痛』の続編*
前作「無痛」も素晴らしい作品でしたが、今作も同様に読み応えたっぷりの作品に仕上がっています。と言うのも、平面的なストーリー展開ではなく、二面からなる奥の深い物語だからです。新型の病気の蔓延も終息も全てが企みだとしたら?と言う専門家ならではの切り口と、実際にその病に侵された