久坂部羊のレビュー一覧

  • 無痛

    Posted by ブクログ

    ミステリーとしては楽しめなかったが、刑法39条について再考させられる作品だった。

    物語の展開やキャラクターの行動が予測しやすく、ミステリーとしての驚きや緊張感が欠けていた。しかし、登場人物たちの行動や事件の背景に刑法39条が深く関わっており、この法律の適用やその影響について考えさせられる場面が多かった。

    例えば、精神病を装って攻撃しようとするシーンなどが挙げられる。これらのシーンを通じて、刑法39条がどのように悪用される可能性があるのか、またその結果としてどのような問題が生じるのかが描かれている。

    ミステリーとしての魅力には欠けるものの、刑法39条の問題点やその適用について深く考えさせら

    0
    2024年05月15日
  • 無痛

    Posted by ブクログ

    読み終わるまでが長かった。

    見ただけで病気が分かるって超能力的な意味かと思ったらちゃんと理由があって納得。現実に有り得そうな気もしたし。

    とりあえず元夫が胸糞悪い。なので途中の展開はスッキリできた。可哀想だけど。

    なんだかモヤッとする結末だし読み終わった後は不快感が残る。グロ苦手な人はもっと駄目かもしれない。

    続編があるらしいのでそっちも読みたいと思う。

    0
    2024年04月27日
  • R.I.P. 安らかに眠れ

    Posted by ブクログ

    優しかった兄が、三人もの自殺志願者を殺めた――。世間から極悪人と糾弾される村瀬真也。連続凶悪事件を犯した兄が語り始める不可解な動機を解き明かそうと、妹の薫子は奔走するが、一線を越えてしまった真也の「知らなかった一面」に衝撃を受ける。自殺志願者を次々殺めた男の告白から見えてきた真実とは――。行きすぎた正義と、無関心な親切は、どちらが正しいのだろうか。誰もが目を逸らしたくなる問題に、著者自身も懸命に向き合い書き下ろした長編小説。



    ☆3つにしてるけど 3.5にしたい!
    村瀬真也の考え方に共感してしまう部分もあり 自分がちょっと怖くなる
    本人の意思を尊重するのはとても大事だと思うけど 嘱託殺人っ

    0
    2024年04月11日
  • 人はどう老いるのか

    Posted by ブクログ

    老人デイケアに勤めた経験から見えてきた老いるとはどうゆうことか、について書かれた本。
    いろいろな老人の実態が書かれていて興味深い。
    中番から後編では老いや死にどう対応していくかが書かれていた。
    老子や、釈迦の考え方を示していた。

    弄便(ロウベン)認知症介護の最難関。認知症になると、便が臭い感覚がなくなり、便がきたないもの認識が消える。便を粘土のようにこねたり、ポケットにしまい込んだりする。

    認知症の種類は4つに分けられ、混合型もある。
    どの型かは死後脳を見てみないとわからないことが多い。
    アルツハイマー型、レビー小体型、前頭葉側頭型、脳血管性。

    認知症に様々なタイプがある。多幸型、不機嫌

    0
    2024年04月10日
  • 告知

    Posted by ブクログ

    在宅医療短編。
    医療スタッフと、患者と、家族と、それぞれの綺麗事ではない思いがリアルに書かれている。
    久坂部氏特有の毒はあまり感じないが、現実的なだけに重く、ハッピーエンドにはならない。
    どのように死ぬのかはどのように生きるのかであり、間際の自分が何を手元に残すのか。
    必ずくる未来にむけて、しばし考える。

    0
    2024年03月11日
  • 寿命が尽きる2年前

    Posted by ブクログ

    著者と同じように管に繋がれ生かされている状態より、程々で死んでいきたい、とはよく思う。
    相反するが、著者が急にもう死ぬかも、と感じた時、生きたいと思った、と書いてあった。
    今までの持論を覆すことになっても真実を書くところに好感を抱き、お医者さんでもそうなのか、としみじみ感じた。
    なので自分がこの先、ジタバタしても仕方ないか、とも思った。
    死に際が素晴らしかった身内のことを思うと、改めてすごかったなと思う。

    0
    2024年03月03日
  • 嗤う名医

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短編集。
    手術シーンとか妙にリアルやと思ったら作者もお医者さんらしい。
    1番面白かったのはシリコンと至高の名医かなあ。
    シリコンは豊胸手術に失敗した女性がシリコン除去手術を受けるものの適当な処置をされて胸まるごと失ってしまって絶望…ていう話。
    あまりにも女性が哀れやし手術にあたった医師と看護師が嫌な奴やねんけどちゃんと報復もあってスッキリするラストで良かった。
    至高の名医は主人公の医師が自分にも他人にも厳しくてなんかいいキャラしてた。
    そんな彼が心底怯える出来事に初めてぶつかることで角が取れて丸くなるのが面白かった。
    理由もまさか周りが聞くと彼が?!て思うようなことで…(女遊びに無縁やったの

    0
    2024年02月28日
  • 祝葬

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者は阪大医学部卒の医師。
    著者自身が疑問に思っているのであろう、行き過ぎた医療行為に一石を投じる趣旨の小説。
    短命の医師の家系のそれぞれにスポットライトが当てられるオムニバス。
    ある者は死に怯え続け、死を救いのように考え、同じような希死念慮に囚われた恋人に"救済として"安楽死させられる。
    ある者は、自身が見てきた延命医療行為に対する疑問から、自身の病気には一切治療をせず病死する。
    ある者は、自身が長年推し進めた、がんの検診、切除手術、あらゆる延命のための治療を自身のがんにも徹底的に適応し、壮絶な末路を辿る。
    最終話は遠くない未来。医療は発達し、延命治療も同じく進化。無理矢

    0
    2024年01月28日
  • 破裂(上)

    Posted by ブクログ

    上下を通して一気読み。
    医師出身の作者というバックグラウンド。

    ストーリー自体はさくさく進んでいくし、主要人物には記述が多いので混同もせず、混乱せず読みやすい。

    0
    2024年01月10日
  • 無痛

    Posted by ブクログ

    看護師さんから面白いとすすめられ読みました。
    表現がグロテスクと感じるところもありましたが、グッと入り込める内容で面白かったです。
    無痛IIがあると知り、さっそく読んでみたいと思います。

    0
    2024年01月07日
  • 破裂(下)

    Posted by ブクログ

    上巻に続いて一気読み。

    ミステリーとして読むには、途中から展開が予想できてしまったところもあって、ちょっと不完全燃焼。

    キャラが全員すごく立っているんだけれども、地の文に誘導されるようなところもあり、先入観を持って読み進めてしまったところもあるのかなあと。

    主題に関わる、医療ミスなり、高齢者問題なりは、難しい問題。倫理的にはそうかもしれんが、社会的には何が悪、というか問題なのかは議論がつきない。

    0
    2024年01月07日
  • 砂の宮殿

    Posted by ブクログ

    先が気になりどんどん読み進めれる小説で、なかなか面白かった。
    患者に何か起こってしまうのか?と思わせぶりな展開で話は進んで行き、終盤からはミステリー小説の色が濃くになって行きました。
    事件の真相暴露が少しあっさりし過ぎでは?とも思いましたが、犯人らしくても実は犯人ではなさそうな人が犯人で、そう来るかぁ!?と思いました。
    エピローグはもう少し深堀して欲しかったです。容易に顛末が想像出来る終わり方でしたが、良しとしましょう。

    0
    2024年01月05日
  • 無痛

    Posted by ブクログ

    刑法39条について深く考えさせられました…
    あまり関わることの少ない医療現場の実態が生々しく描かれていて読み応え抜群でした。

    0
    2024年01月02日
  • 老乱

    Posted by ブクログ

    怖いねえ。
    自分が、自分の家族がこうなるかもしれないのが怖い。
    介護する側とされる側の心境両方に頷く。
    逆アルジャーノンかもしれない。
    幸造はこれで幸せだったのか、はきっと誰もわからない。
    幸造自身ですらわからないかも。

    0
    2023年11月28日
  • MR(上)

    Posted by ブクログ

    天保製薬堺営業所で働くMR達。薬を病院で使ってもらうために大変な思いをしている。医者って、患者ファーストの人って本当にいないのだろうか。
    下巻は、大きな問題に立ち向かっていくので、読みごたえがありそう。

    0
    2023年10月31日
  • 砂の宮殿

    Posted by ブクログ

    癌の先進医療をテーマにした作品で保険医療との関係性が学べ、最近歯医者通いで自由治療と保険治療の差を痛感する身としては、生死を分ける癌治療のある意味闇に触れる思いで完読。
    医師の医療に対する考え方の違い、臨床研究と治験医療、検査と治療、専門医科等々の立場による違いで千差万別の治療が有ると感じる。深刻な病状を患者へ告知に関しても主人公の才所も悩み、父の死を教訓とした考えも恋人を真逆の考えで亡くし結局、患者其々の考え方に依ると悟る。

    カエサル・パレスクリニックは理事長のロボット(ダビィンチ)の使い手外科医の才所を筆頭に放射線科女医の有本、腫瘍内科の趙、予防医学の小坂田3人の理事で癌細胞の見える化C

    0
    2023年10月17日
  • 黒医

    Posted by ブクログ

    誰も悪くはない、ないからラストはポッカリ穴が開く「無脳児─」。嫌らしさにゾクっとする「のぞき穴」。この男にとって最高の自己満足、まさに黒医。この二篇は出来がいいと思った。見えない部分が綺麗じゃないことは誰しもわかってる。この短編をどこか楽しんでいる君も黒いんだよって? それもわかってる。

    0
    2023年09月20日
  • 怖い患者

    Posted by ブクログ

    清々しいほどのバッドエンドばかりで、どんな心情の時にこれを読めばしっくりくるのか良く分かりません。各患者に出された診断も物語の何処かで示されていたら良かったかも!?

    0
    2023年08月29日
  • 怖い患者

    Posted by ブクログ

    最後の最後に本当の怖さがわかる、怖い患者達の短編集。人の心が体に与える影響の大きさ、思い込みの怖さを充分に感じられた。

    「天罰あげる」「蜜の味」「ご主人様へ」「老人の園」「注目の的」

    0
    2023年08月29日
  • 善医の罪

    Posted by ブクログ

    久坂部羊『善医の罪』文春文庫。

    実際に起きた事件をモデルにしたフィクションのようだが、フィクションであるならば、このようなグレーな結末でお茶を濁さず、もっとスッキリとした結末を描いて欲しかった。

    終末期医療をテーマにした医療&法廷サスペンスということで読む前には非常に興味があったのだが、いつまでも足踏み状態が続くストーリー展開の遅さにイライラ感が募る作品だった。


    脳外科医の白石ルネはクモ膜下出血で意識不明の状態で搬送されてきた66歳の横川達男を蘇生させ、懸命の治療を行うが、数日後に多臓器不全となり、家族の同意のもと延命治療を中止する。

    家族立会いのもとルネは、ほぼ脳死の状態にある横川

    0
    2023年08月20日