久坂部羊のレビュー一覧

  • 黒医

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    医療をテーマにした7つの短編集。
    出生前診断によって胎児に重い障害があることが分かった夫婦の葛藤と残酷すぎる結末を描いた「無脳児はバラ色の夢を見るか?」、医療が発達することによって死ななくなった老人が膨れあがり若者を圧迫する「占領」、成り行き上骨髄バンクに登録することになった主人公が本当にドナーに選ばれてしまう「命の重さ」どれも本当にあってもおかしくない物語だと思った。
    「のぞき穴」が強烈に気持ち悪くて印象に残った。好き勝手やって勝手に安らかに召されてるんじゃないよ…!!

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    2024年06月10日
  • 健康の分かれ道 死ねない時代に老いる

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    検査の無駄みたいな事を書かれていて参考になりました。またピンピンコロリは人によっては良くないとの事が心に残りました。

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    2024年06月10日
  • 無痛

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    ミステリーとしては楽しめなかったが、刑法39条について再考させられる作品だった。

    物語の展開やキャラクターの行動が予測しやすく、ミステリーとしての驚きや緊張感が欠けていた。しかし、登場人物たちの行動や事件の背景に刑法39条が深く関わっており、この法律の適用やその影響について考えさせられる場面が多かった。

    例えば、精神病を装って攻撃しようとするシーンなどが挙げられる。これらのシーンを通じて、刑法39条がどのように悪用される可能性があるのか、またその結果としてどのような問題が生じるのかが描かれている。

    ミステリーとしての魅力には欠けるものの、刑法39条の問題点やその適用について深く考えさせられる作品であり、法律や医療関係の知識の充足があった。

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    2024年05月15日
  • 無痛

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    読み終わるまでが長かった。

    見ただけで病気が分かるって超能力的な意味かと思ったらちゃんと理由があって納得。現実に有り得そうな気もしたし。

    とりあえず元夫が胸糞悪い。なので途中の展開はスッキリできた。可哀想だけど。

    なんだかモヤッとする結末だし読み終わった後は不快感が残る。グロ苦手な人はもっと駄目かもしれない。

    続編があるらしいのでそっちも読みたいと思う。

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    2024年04月27日
  • R.I.P. 安らかに眠れ

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    優しかった兄が、三人もの自殺志願者を殺めた――。世間から極悪人と糾弾される村瀬真也。連続凶悪事件を犯した兄が語り始める不可解な動機を解き明かそうと、妹の薫子は奔走するが、一線を越えてしまった真也の「知らなかった一面」に衝撃を受ける。自殺志願者を次々殺めた男の告白から見えてきた真実とは――。行きすぎた正義と、無関心な親切は、どちらが正しいのだろうか。誰もが目を逸らしたくなる問題に、著者自身も懸命に向き合い書き下ろした長編小説。



    ☆3つにしてるけど 3.5にしたい!
    村瀬真也の考え方に共感してしまう部分もあり 自分がちょっと怖くなる
    本人の意思を尊重するのはとても大事だと思うけど 嘱託殺人って本人の意思がどれだけ本気なのかってどのようにしてはかる?わかる?のか難しいところだと思うし それを他人が決めれることなんだろうか?とも思ってしまう
    海外では安楽死が認められている国もあるけど それを仕事としてやっている人達の心は大丈夫なんだろうか?
    苦しんでいる人のためにしていることだと 割り切れるものなんだろうか?
    依頼する人は 自分が依頼されたら出来ることなんだろうか?
    だけど 本人にしたらとても苦しく苦しくてしょうがないことなのだろうな…とも思う
    答えの出せない難しさがあって いろいろ考えさせられる内容なんだけど…ラストがなんだかちょっとアレ??って感じだったな

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    2024年04月11日
  • 告知

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    在宅医療短編。
    医療スタッフと、患者と、家族と、それぞれの綺麗事ではない思いがリアルに書かれている。
    久坂部氏特有の毒はあまり感じないが、現実的なだけに重く、ハッピーエンドにはならない。
    どのように死ぬのかはどのように生きるのかであり、間際の自分が何を手元に残すのか。
    必ずくる未来にむけて、しばし考える。

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    2024年03月11日
  • 寿命が尽きる2年前

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    著者と同じように管に繋がれ生かされている状態より、程々で死んでいきたい、とはよく思う。
    相反するが、著者が急にもう死ぬかも、と感じた時、生きたいと思った、と書いてあった。
    今までの持論を覆すことになっても真実を書くところに好感を抱き、お医者さんでもそうなのか、としみじみ感じた。
    なので自分がこの先、ジタバタしても仕方ないか、とも思った。
    死に際が素晴らしかった身内のことを思うと、改めてすごかったなと思う。

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    2024年03月03日
  • 嗤う名医

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    ネタバレ

    短編集。
    手術シーンとか妙にリアルやと思ったら作者もお医者さんらしい。
    1番面白かったのはシリコンと至高の名医かなあ。
    シリコンは豊胸手術に失敗した女性がシリコン除去手術を受けるものの適当な処置をされて胸まるごと失ってしまって絶望…ていう話。
    あまりにも女性が哀れやし手術にあたった医師と看護師が嫌な奴やねんけどちゃんと報復もあってスッキリするラストで良かった。
    至高の名医は主人公の医師が自分にも他人にも厳しくてなんかいいキャラしてた。
    そんな彼が心底怯える出来事に初めてぶつかることで角が取れて丸くなるのが面白かった。
    理由もまさか周りが聞くと彼が?!て思うようなことで…(女遊びに無縁やったのに看護師に誘惑されてワンナイトしてその女性がまさかのエイズやったという)

    名医の微笑みは謎が残ったな。
    最後のシーンで看護師に襟の乱れを指摘されるシーン。あれなんの意味が…??
    わざわざ書いてるからには何かしらあるんやろうけどどうしても分からんかった。

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    2024年02月28日
  • 祝葬

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    ネタバレ

    著者は阪大医学部卒の医師。
    著者自身が疑問に思っているのであろう、行き過ぎた医療行為に一石を投じる趣旨の小説。
    短命の医師の家系のそれぞれにスポットライトが当てられるオムニバス。
    ある者は死に怯え続け、死を救いのように考え、同じような希死念慮に囚われた恋人に"救済として"安楽死させられる。
    ある者は、自身が見てきた延命医療行為に対する疑問から、自身の病気には一切治療をせず病死する。
    ある者は、自身が長年推し進めた、がんの検診、切除手術、あらゆる延命のための治療を自身のがんにも徹底的に適応し、壮絶な末路を辿る。
    最終話は遠くない未来。医療は発達し、延命治療も同じく進化。無理矢理医療により生かされて"生きているだけの物"になった人々は簡単に死ねなくなってしまう。。。

    別の方が書いた本で、がん検診は意味がない(進行性なら発見して治療しても結局死ぬ。進行性でないなら発見が遅れても命に関わらない。むしろ発見することにより無駄な治療(投薬や切除)で体を傷つけ、余命を縮める)と主張していた本を思い出した。
    本書の中でも言及されていたが、医療だってその時代で正しいとされていても後年、誤った治療法だったとなることもある。専門家でもない私たちが正しい選択をすることなんか出来るわけがないし、こういう本を読めば読むほど正解(なんてないけど)が分からなくなる。

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    2024年01月28日
  • 破裂(上)

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    上下を通して一気読み。
    医師出身の作者というバックグラウンド。

    ストーリー自体はさくさく進んでいくし、主要人物には記述が多いので混同もせず、混乱せず読みやすい。

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    2024年01月10日
  • 無痛

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    看護師さんから面白いとすすめられ読みました。
    表現がグロテスクと感じるところもありましたが、グッと入り込める内容で面白かったです。
    無痛IIがあると知り、さっそく読んでみたいと思います。

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    2024年01月07日
  • 破裂(下)

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    上巻に続いて一気読み。

    ミステリーとして読むには、途中から展開が予想できてしまったところもあって、ちょっと不完全燃焼。

    キャラが全員すごく立っているんだけれども、地の文に誘導されるようなところもあり、先入観を持って読み進めてしまったところもあるのかなあと。

    主題に関わる、医療ミスなり、高齢者問題なりは、難しい問題。倫理的にはそうかもしれんが、社会的には何が悪、というか問題なのかは議論がつきない。

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    2024年01月07日
  • 無痛

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    刑法39条について深く考えさせられました…
    あまり関わることの少ない医療現場の実態が生々しく描かれていて読み応え抜群でした。

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    2024年01月02日
  • 老乱

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    怖いねえ。
    自分が、自分の家族がこうなるかもしれないのが怖い。
    介護する側とされる側の心境両方に頷く。
    逆アルジャーノンかもしれない。
    幸造はこれで幸せだったのか、はきっと誰もわからない。
    幸造自身ですらわからないかも。

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    2023年11月28日
  • MR(上)

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    天保製薬堺営業所で働くMR達。薬を病院で使ってもらうために大変な思いをしている。医者って、患者ファーストの人って本当にいないのだろうか。
    下巻は、大きな問題に立ち向かっていくので、読みごたえがありそう。

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    2023年10月31日
  • 黒医

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    誰も悪くはない、ないからラストはポッカリ穴が開く「無脳児─」。嫌らしさにゾクっとする「のぞき穴」。この男にとって最高の自己満足、まさに黒医。この二篇は出来がいいと思った。見えない部分が綺麗じゃないことは誰しもわかってる。この短編をどこか楽しんでいる君も黒いんだよって? それもわかってる。

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    2023年09月20日
  • 怖い患者

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    清々しいほどのバッドエンドばかりで、どんな心情の時にこれを読めばしっくりくるのか良く分かりません。各患者に出された診断も物語の何処かで示されていたら良かったかも!?

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    2023年08月29日
  • 怖い患者

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    最後の最後に本当の怖さがわかる、怖い患者達の短編集。人の心が体に与える影響の大きさ、思い込みの怖さを充分に感じられた。

    「天罰あげる」「蜜の味」「ご主人様へ」「老人の園」「注目の的」

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    2023年08月29日
  • 黒医

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    なんというか…面白くもないし、すっきりするわけでもないし、腹が立つわけでもない。もちろん感動なんかしない。どうしてこんな本を書くの?

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    2023年08月19日
  • 第五番 無痛II

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    ネタバレ

    無痛の続篇長編小説。

    無痛が最後 犯人イバラの逃亡で終わったので、その直後から始まると思いきや数年経ったところからだったので ちょっとビックリ。
    逃亡した直後の様子はなしで 刑を終えて出所していたので それもビックリ。

    今回は新型ウイルスがメインテーマだが、登場人物は無痛のままで、新たに数名が加わる感じ。
    医療の意味を深堀することがテーマにもなっており、犯罪小説しての部分は二の次の様に感じた。

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    2023年08月14日