久坂部羊のレビュー一覧
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優しかった兄が、三人もの自殺志願者を殺めた――。世間から極悪人と糾弾される村瀬真也。連続凶悪事件を犯した兄が語り始める不可解な動機を解き明かそうと、妹の薫子は奔走するが、一線を越えてしまった真也の「知らなかった一面」に衝撃を受ける。自殺志願者を次々殺めた男の告白から見えてきた真実とは――。行きすぎた正義と、無関心な親切は、どちらが正しいのだろうか。誰もが目を逸らしたくなる問題に、著者自身も懸命に向き合い書き下ろした長編小説。
☆3つにしてるけど 3.5にしたい!
村瀬真也の考え方に共感してしまう部分もあり 自分がちょっと怖くなる
本人の意思を尊重するのはとても大事だと思うけど 嘱託殺人っ -
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ネタバレ短編集。
手術シーンとか妙にリアルやと思ったら作者もお医者さんらしい。
1番面白かったのはシリコンと至高の名医かなあ。
シリコンは豊胸手術に失敗した女性がシリコン除去手術を受けるものの適当な処置をされて胸まるごと失ってしまって絶望…ていう話。
あまりにも女性が哀れやし手術にあたった医師と看護師が嫌な奴やねんけどちゃんと報復もあってスッキリするラストで良かった。
至高の名医は主人公の医師が自分にも他人にも厳しくてなんかいいキャラしてた。
そんな彼が心底怯える出来事に初めてぶつかることで角が取れて丸くなるのが面白かった。
理由もまさか周りが聞くと彼が?!て思うようなことで…(女遊びに無縁やったの -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者は阪大医学部卒の医師。
著者自身が疑問に思っているのであろう、行き過ぎた医療行為に一石を投じる趣旨の小説。
短命の医師の家系のそれぞれにスポットライトが当てられるオムニバス。
ある者は死に怯え続け、死を救いのように考え、同じような希死念慮に囚われた恋人に"救済として"安楽死させられる。
ある者は、自身が見てきた延命医療行為に対する疑問から、自身の病気には一切治療をせず病死する。
ある者は、自身が長年推し進めた、がんの検診、切除手術、あらゆる延命のための治療を自身のがんにも徹底的に適応し、壮絶な末路を辿る。
最終話は遠くない未来。医療は発達し、延命治療も同じく進化。無理矢 -
Posted by ブクログ
久坂部羊『善医の罪』文春文庫。
実際に起きた事件をモデルにしたフィクションのようだが、フィクションであるならば、このようなグレーな結末でお茶を濁さず、もっとスッキリとした結末を描いて欲しかった。
終末期医療をテーマにした医療&法廷サスペンスということで読む前には非常に興味があったのだが、いつまでも足踏み状態が続くストーリー展開の遅さにイライラ感が募る作品だった。
脳外科医の白石ルネはクモ膜下出血で意識不明の状態で搬送されてきた66歳の横川達男を蘇生させ、懸命の治療を行うが、数日後に多臓器不全となり、家族の同意のもと延命治療を中止する。
家族立会いのもとルネは、ほぼ脳死の状態にある横川 -
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久坂部羊『怖い患者』集英社文庫。
5編収録の毒気に満ちた患者や医師たちを描いたブラックなイヤミス短編集。もう少し面白いストーリーを期待したのだが、少し期待外れだった。
『天罰あげる』。最近はメンタル的な問題を抱える人たちが多いように思う。世にあふれる情報の洪水、ストレスやプレッシャーなどが原因だろうか。何とも嫌な結末。本作の主人公の区役所勤務の愛子は同僚の陰口を聞いたことを切っ掛けに度々発作を起こすようになる。区役所を休職し、心療内科を受診するが、思うような答えと結果が得られず、ドクターショッピングを繰り返す。やがて、気に入った心療内科が見付かり、定期通院するのだが……★★★★
『蜜の味