久坂部羊のレビュー一覧

  • 虚栄 下

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    なかなか興味深いお話でした。
    うちの家系でがんで亡くなった人はいないけど、もし自分や家族ががんになった時、どのような選択があるのか参考になった。
    虚栄だらけでうんざりしてしまったけど、実際の大学病院ってこんな感じなのか、当たらずとも遠からずなのか、、、?!

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    2022年07月18日
  • 虚栄 上

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    前半は医療の話が難しくて挫折しそうになったけど、後半になるにつれて主要メンバーが次々と!な展開でやっと面白くなってきた。
    下巻に期待!

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    2022年07月16日
  • R.I.P. 安らかに眠れ

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    本当の思いやりとは……人に寄り添うということは……

    優しい次兄が自殺志願者 3人を殺め、死刑宣告……
    彼は自殺志願者を殺したことは、悪いことではなく、寧ろ人助けをしたと、淡々と述べる。
    殺めることは、その人に寄り添い、理解した上で行っていることと。なかなか理解はできないが、自分に置き換えてみたとき、自分勝手な考えで動いている自分が身に詰まされる思い……

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    2022年06月25日
  • 老乱

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    なんとも ストレートなタイトルで。。。
    これって まだらボケの人から直接 気持ちを聞いたの??
    っていうくらいリアルに描かれていて この著者は 
    とっても勉強して書いているんですね~~
    毎度の事ならが 凄い人ですね~~

    いつかは 若い人にお世話になる時が来るけど
    お互い心の準備をしていても
    その時になったら 冷静に対応できず
    この本のように感情的になっちゃって大変な事になりそう~~

    是非若い人に読んでもらいたいですね~~

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    2022年06月16日
  • 嗤う名医

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    「悪」だって良いじゃない。だって人間だもの。

    名医の微笑が一番面白かったです。SM倶楽部での描写は圧巻でした。鬱屈して蓄積した攻撃性の発露は、ちょっと気持ち良かったです。

    解説に仲野徹先生がいらしたのは、僥倖でした。

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    2022年05月07日
  • 祝葬

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    小説というよりお医者さんが思う本音

    長生きがいいという時代が終わりどうやって死を迎えるか、考えなければいけない時代になる

    わざと不健康な暮らしをして寿命を縮める時が来るかも…

    がんを切って意識を戻さず亡くなると訴えられ、何もしないで亡くなると何故手術しなかったか、訴えられる 

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    2022年05月04日
  • 黒医

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    初めて読んだ気がしないと思ったら、‹反社会品›の文庫本だった
    名前変えて文庫本にするの、知らなかった
    でもやっぱり読んでしまった【のぞき穴】は私の地元の海岸のことだったので、題材にされて嬉しいような悲しいような…
    いろいろブラックすぎて二度よみでも満足しました!

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    2022年04月24日
  • 介護士K

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    綺麗事ばっかりいってられない介護現場の現実が見える作品だった。
    いつか自分も介護される立場になるなんて想像もつかないけど、できていたことが自分でできなくなる怖さを感じる。日本では安楽死は認められてないけど、自分が寝たきりになったときに、果たして生きがいを見つけられるのか…

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    2022年04月18日
  • 介護士K

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    老後と長生きと介護。
    山積みの問題が目の前に晒された。
    自分の親の介護や施設の問題。自分の決定で変わる親の老後。
    私たちも子供の決定で変わる。
    介護とはする側の危険な快感と書いてあった、確かに否めない。
    親のいる人、老人になる人はこの作品を読むと読後に何かが変わるかも。

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    2022年04月04日
  • 祝葬

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    代々若くして死を迎える医師の家系土岐一族。

    祝葬・真令子・ミンナ死ヌノダ・希望の御旗・忌寿

    の5つの短編集のように描いているが、4番目までは土岐一族の一人ずつが主人公で、死までの物語となっている。長編好きの自分には、気持ちよく入り込めないばらばらな世界だった。

    希望の御旗は、この作者の『悪医』にもあるように、ガン治療(根治を目指す治療と、治療によって命を縮める矛盾)の難しさを改めて感じる。

    最後の話、忌寿で、西暦2068年の世界にとんで、一つの大きな物語として納得できる気がした。
    病の診療、死、寿命、長生き、それらを考えさせるこの作者らしい作品。

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    2022年03月27日
  • 嗤う名医

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    読書録「嗤う名医」4

    著者 久坂部羊
    出版 集英社文庫

    p259より引用
    “「ほんとうさ。疋田教授は学会の基準地決
    定に影響力があるだろ。彼の一声で中性脂肪
    の基準値が一〇ミリグラム下がれば、薬の売
    り上げが億単位で伸びるんだ。だから、製薬
    会社からな」”

    目次より抜粋引用
    “寝たきりの殺意
     シリコン
     至高の名医
     愛ドクロ
     名医の微笑”

     医療や病院界隈で起こる事件を描く、短編
    小説集。全六編。同社刊行作文庫版。
     不便な体でありながらも、日課の運動をこなす男性。努力しても動かない下半身とあまり関係の良くない息子の嫁とのやり取りにいら立つが…。(寝たきりの殺意)

     上記の引用

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    2022年03月10日
  • R.I.P. 安らかに眠れ

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    久坂部氏の一貫した人間の尊厳を問う作品群は、どれも一読に値するものだが、これも終盤までは家族やDVの問題、行き過ぎた正義と傍観する偽善等を絡めて、深く読ませる内容で感じ入ったが、この終わり方のモヤモヤは本作を台無しにしている。別に答えのある問題ではないので明確なハッピーエンドもバッドエンドも期待するものではないが、それにしてもこのミステリータッチの終わり方は無いだろう。で評価3。

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    2022年02月04日
  • R.I.P. 安らかに眠れ

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    もうひと展開あるのかなと思っていたら、終わってしまったよ。ミステリーなのか、生死感を突き詰めた深淵なテーマなのか、モヤモヤ感だけが残った。「ラベルを貼った瞬間から人はそういう目でしか見なくなる」

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    2022年01月07日
  • R.I.P. 安らかに眠れ

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    ネタバレ

    2021/12/26予約 5

    R.I.P
    Rest In Peace
    安らかに眠れ

    同じ年に産まれた兄二人を持つ、薫子は下の兄、村瀬真也が嘱託殺人で捕まり、とうてい本当の話とは信じられなかった。できることをするべき、とかつて診てくれていた心療内科のドクターにアドバイスされ、自力で動き始める。


    母が病院に行くことを拒否する時、無理に治療を受けさせるのが親孝行ではない。本人が望むことをさせるのが、親孝行。世間一般で良しとされても、母が嫌がることはしたくなかった。

    自殺を否定するわけではなく、自殺をすることの全否定を否定したかった。本当の思いやりとは?

    生きるのが辛い人に行う殺人は、競走

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    2022年01月29日
  • R.I.P. 安らかに眠れ

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    SNSで接触してきた3人の自殺志願者を殺害した容疑で逮捕・起訴された次兄についての妹の手記という形で語られる。特に争うことも、否認することもなく裁判は進む。本作は現実でも繰り返し起きている自殺志願者への幇助や嘱託殺人をテーマにした作品だと思う。とても重いテーマで一概に否定も肯定もできないが、安楽死が認められていないこの国ではやむを得ないことのような気もする。後半からラストへは駆け足すぎて、消化不良の印象が残った。

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    2021年12月13日
  • 無痛

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    一切同情の余地のない、悪意に満ちて破綻した悪役を中心にして物語を進めることは、確かにラクではあると思うが、同時に怠惰である。

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    2021年10月17日
  • 無痛

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    そういえば、これも過去に読んでいた。
    医療系ミステリー。
    ちょいグロい。
    よくは覚えていない。

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    2021年09月23日
  • 院長選挙

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    面白かったけど、悪口のオンパレードにちょっと疲れた。。
    大学病院の先生って、ほんとにこんな感じなの?!
    まじで知りたい笑笑笑

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    2021年09月18日
  • 無痛

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    ネタバレ

    医療系ミステリー。600ページ以上の長編でグロい場面もあるが、話がどんどん進んでいくので、すぐ読めた。読後の印象は「キャラクターが白黒はっきりしすぎ」ていることと「不快」。

    結末が中途半端だと思ったら、続編があるらしい。以下、気になった点は、続編で回収されるのか?

    ・海外に逃亡した白神とサトミはその後どうなったのか?
    ・白神がサトミを治療して一緒にいる動機は?イバラと同様、サトミを殺人者に仕立てるつもりなのか?
    ・白神の「臓器に興奮する感覚」は、その後どうなったのか?
    ・熱田はどうなったのか?
    ・逃亡したイバラはその後どうなったのか?

    気になるが、続編は読むかどうかわからない。

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    2021年08月31日
  • カネと共に去りぬ(新潮文庫)

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    ブラックユーモアの短編集だが、有りそうに話にちょっと笑えない。医者も患者も同じ人間でお互いの誠実さ、優しさには過度の期待はないなぁと感じる内容。

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    2021年08月22日