久坂部羊のレビュー一覧

  • 芥川症

    Posted by ブクログ

    著者のデビュー作『廃用身』に度肝を抜かれ、その後のいずれの作品にも衝撃を受けました。いちばん最近読んだ『嗤う名医』で初めて短編を読み、その腕にも唸りました。本作はそんな著者による芥川龍之介作品のパロディ。登場順に(括弧内が芥川の元ネタ)、『病院の中』(『藪の中』)、『他生門』(『羅生門』)、『耳』(『鼻』)、『クモの意図』(『蜘蛛の糸』)、『極楽変』(『地獄変』)、『バナナ粥』(『芋粥』)、『或利口の一生』(『或阿呆の一生』)。最終話の『或利口の一生』に「パクリ」という項があり、そこに著者の本音がそのまま記されているようです。「小説というものは自分で筋を考えなければならないものだと思っていたの

    0
    2017年05月15日
  • 第五番 無痛II

    Posted by ブクログ

    死に至る新型ウィルスが日本で発生する。
    同時期、遠く離れた外国で医師たちが連続して殺害されるという事件が発生。
    為頼はかつて日本で起きた一家四人惨殺事件で知り合った少女と再会を果たし、彼女の治療に手を貸すことになる。
    医学界の暗部とも思える謀略と、それらの事柄がひとつに繋がったときに見えてくるものは為頼にとっては到底受け入れられるものではなかった。
    前作を上回る壮大なスケール・・・と言ってしまえればいいのだろうが。
    大風呂敷を広げすぎて、結果的にきちんと終われていない物語のように感じてしまった。
    為頼のキャラクターも変わってしまっている。
    確かに登場人物の一部は前作と繋がっているけれど、主人公

    0
    2017年03月29日
  • 芥川症

    Posted by ブクログ

    芥川龍之介の名作をパロディちっくに模しているが、内容は結構真剣。医者との距離が近づく。2017.3.27

    0
    2017年03月27日
  • 芥川症

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    芥川龍之介の作品をもじったタイトルの短編集。どれも皮肉っぽい内容で「病院の中」「或利口の一生」あたりを読むと、病院で医療を受けることが怖くなってきました。

    ただ、内容に分かりづらいところがあって、結末を読んでも「?」となった話がいくつかありました。まぁこれは自分の読解力に問題があるのでしょうが…

    0
    2017年03月13日
  • 嗤う名医

    Posted by ブクログ

    6篇からなる短編集。
    この作品も読みやすくスラスラ進む。
    短編なので、やや物足りない感もあるが、軽く読みたいときには手頃だろう。

    寝たきりの殺意
    寝たきり状態となった男が、世話をする嫁に対する不満を募らせる。嫁は男のことを痴呆だと嘘をついて嫌がらせをしていると、往診の医師に訴える。

    シリコン
    豊胸手術を受け、胸部にシリコンを注入された女。はじめはうっとりする程美しく膨らんだ胸が、次第にボコボコとし腫瘤のようなものが触れるようになった。癌ではないかと不安になり、女は病院へ行く。

    至高の名医
    腕が良く、ゴッドハンドともてはやされる外科医の男は、常に仕事に対し厳しく向き合っていた。あるとき、担

    0
    2017年03月02日
  • 芥川症

    Posted by ブクログ

    芥川龍之介の作品題名を捻って、医療ミステリーに仕上げた現役医師ならではの、ブラックユーモア的な医療ミステリー。
    『藪の中』をもじった『病院の中』は、医療現場で如何にもありそうな・・・
    『芋粥』をもじった『バナナ粥』は、切実な介護問題を描きながら、最後は落語的なオチが。
    『地獄変』をもじった『極楽変』は、シュール気味で、ちょっと敬遠。
    その他4編も、それなりに楽しめた。

    0
    2017年02月15日
  • 芥川症

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    芥川作品になぞらえた短編集。芥川作品を読んでからのほうがいいかも。
    久坂部作品はフィクションなのかノンフィクションなのかわからなくなる。「病院の中」の最後、DNAで寿命が分かるっていうのはホント?
    ブラックユーモアというかひねくれてるというか、読んでて気持ちの良いものは少ない。

    0
    2017年02月06日
  • 芥川症

    Posted by ブクログ

    【収録作品】病院の中/他生門/耳/クモの意図/極楽変/バナナ粥/或利口の一生
     ブラックユーモア。現場を知る医師が書いただけに、笑えない。

    0
    2017年01月25日
  • 嗤う名医

    Posted by ブクログ

    6作品からなる短編集。
    色々な味?が楽しめた。
    だが…嘘はキライは難しかった。
    '16.12.23読書完了

    0
    2016年12月23日
  • 嗤う名医

    Posted by ブクログ

    介護、整形、医師のストレスなど、医療現場を舞台にした短編集。とても読みやすい文章で、描かれる世界にすんなり入っていける。

    最初の3編は展開に目新しさが無いものの楽しく読めた。特に「寝たきりの殺意」のクソジジイっぷりときたら!次の2編は異常な趣味嗜好を持った医療関係者の話が続いて気分が悪くなったけれど、最後の1編、白い巨塔の派閥争いに巻き込まれる男の話「嘘はキライ」は面白かった。

    他の作品を読んでみたくなる程の魅力は感じなかったが、短編集ということもあり気軽に一気読みできた。

    0
    2016年10月05日
  • 嗤う名医

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    うーん。☆3.5くらいかなあ。
    作者の短編は初めて。でも内容的には長編でなくて良かったと思うような、皮肉な話ばかり。

    0
    2016年09月28日
  • 思い通りの死に方

    Posted by ブクログ

    (たぶん)本音ベースが身上のお医者さんお二人の対談形式の本です。「思い通りの死に方」、2012.9発行です。内容的には、中村仁一先生の「自然死のすすめ(大往生したけりゃ医療とかかわるな)」と久坂部羊先生の「日本人の死に時(そんなに長生きしたいですか?)」を足した感じでしょうか。確かに長生きすればいいわけではなく、長生きの中身が大切ですね!そして「老い」と「病気」の違いは、本人が(きっとわかるはずと思います)しっかり自覚して、薬で治るとの錯覚を持たないことがいいと、私は思ってます。

    0
    2016年09月11日
  • 神の手(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    安楽死について考えさせられる。確かにあってもなくても困る。でもいくら考えても答えなんか出てこないのでは。
    なかなか新薬も認可されない日本では難しそう。合法化されているオランダなどではケルビムみたいな薬があるのかな。

    ちょっと長い。途中でななめ読みしてしまった。。

    0
    2016年03月31日
  • いつか、あなたも

    Posted by ブクログ

    9割ほど実体験を元にした在宅医療の話。痴呆や末期ガンやALS、精神疾患の若い女性の話だけフィクションとの事だが患者だけじゃなく、その家族との関わりも含めた在宅での死を待つ日々。死を看取る家族、死後直後に行う湯灌作業など医師や看護師の大変さをしみじみとの思う。病気はいつ発病するか分からなし誰もが他人事ではない話ではあった。

    0
    2016年01月21日
  • いつか、あなたも

    Posted by ブクログ

    在宅医療に関する短編6編。
    最期を自宅で迎えたいと誰しもが考えるのではないだろうか。
    住み慣れた家で家族が側にいてくれればかなり落ち着けそうだもの。
    自分の最期もそうありたいなぁ。
    それに付き合ってくれる医師、看護師さんの苦労は大変なものだろうな。それでも、在宅医療を望む患者がいるならばぜひにも協力して欲しいわ〜。
    それにしても、最期まで痛みに苦しむのはちょっとキツイ。
    なんとかならないものだろうか。

    0
    2015年12月27日
  • 神の手(下)

    Posted by ブクログ

    下巻に入り、当初の安楽死の問題よりも医師会問題に重点が置かれたようになる。
    そのため、興味を持ちきれない。
    途中にはさまれる白川とは別の安楽死反対派の医師が、苦しむ患者を前に安楽死を決断出来ない状況の描写は、医師ならではの生々しい残酷さで読者を引き込む。

    この作品では、多くのひとが死んでいく。殺されたり自殺したり。
    安楽死と医師会の問題に巻き込まれ、ひとが実際に死んでしまうことはあるのだろうけれど、警察も余り捜査をしていなかったり、犯人がどういう手口で犯行を行ったのかが重視されていない。
    ひとが死んでいるのに、あっさり過ぎてしまうということに、ひとの命を雑に扱っている印象を受け、読んでいて気

    0
    2015年12月09日
  • 神の手(上)

    Posted by ブクログ

    安楽死と医師会に焦点を絞った、久坂部羊さんらしい医療への問題を掲げた作品。

    21歳の末期癌患者である若者の除ききれない激痛と向き合う主治医白川。
    付き添いをしている伯母の頼みもあり、患者自身の意思を確認したため、安楽死を決断する。
    しかし、殆ど見舞いにも訪れなかった母親によって告発される。

    安楽死の四要件(P46)
    患者が耐えがたい肉体的苦痛に苦しんでいること。
    苦痛を除去する方法を尽くし、ほかに代替手段がないこと。
    生命の短縮を承諾する本人の、明示的な意思表示があること。
    死が避けられず、死期が迫っていること。

    白川も感じているが、この要件って少しおかしい。
    痛みがあって苦しんでいて、

    0
    2015年12月07日
  • いつか、あなたも

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初のと最後のが良かった。
    フィクション分があるとはいえ
    現場ではこういうことが起きてるんだな。

    0
    2015年12月05日
  • 第五番 無痛II

    Posted by ブクログ

    前作の無痛より、こちらの作品の方が読みやすい。
    ストーリーの面白さに欠けたが、日本の医療や日本人の医療に対する考え方について、作者の思いが強く感じる。恥ずかしながら、人間ドックが日本人独特の考えから成り立っており、欧米には存在しないこと、そのような考え方がないことを知らなかった。
    病気はどうしようもない事が多く、医者は万能ではない事は、心に刻みたい。

    0
    2015年11月10日
  • 破裂(上)

    Posted by ブクログ

    ある過激な高齢化社会対策と医療裁判の話。現代社会に警鐘を鳴らす超意欲作だが話が冗長すぎるのが気になる。ドラマでは主人公を削っても話が成り立つのが無駄なエピソードが多い証。だが好きな作品。

    1
    2015年10月02日