久坂部羊のレビュー一覧

  • 祝葬

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    祝葬 真令子 ミンナ死ヌノダ
    希望の御旗 忌寿

    早死にする一族。彼らは不幸なのか?それとも……
    精神的にも肉体的にも健全ならば長生きも良いだろう。
    けれど、目が耳が足腰がそして脳みそが
    長年の使用にミシミシと悲鳴をあげていても、
    長生きしたいか?

    適当なところで ハイおしまい と言っても良いかもしれない。喜 が 忌 になる前に

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    2020年12月20日
  • 祝葬

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    ネタバレ

    早死する医師一族、なぜなのか?というミステリー要素と、医師の人生観が大筋。6章ぐらいで、それぞれ主人公(視点)が違うのが意外にしっくりきて、続きが読みたくなる構成だった。最後は2060年の話だったりも意外。長生きがいいのかどうかという、絶対的答えがないテーマだから、最後はそりゃそうだよねって落としどころだけど、おすすめの医療小説

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    2020年12月11日
  • 第五番 無痛II

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    ネタバレ

    無痛の続編。
    無痛のラストがヒー!って感じだったからドキドキしながら読み始めたけど、続編は不穏な要素が至るところに散りばめられてて前作よりも目が離せなかった。
    なんといっても新型カポジが怖すぎた~!
    フィクションだということを忘れ、新型カポジに罹ったらどうしようってビクビクしてた笑
    ウィルスって本当に怖い。。
    そしてラストのイバラーーー!!!泣きました。。
    悲しい結末ではあったけど、これ以上ない結末だと思う。
    そして最後の最後の為頼先生に起こったことはどうゆうこと??
    久坂部作品の読後感はいつもザワザワ笑

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    2020年12月03日
  • 祝葬

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    医者の一族土岐氏についての短編集。
    「希望の御旗」の冬司と信美夫婦のお話は可哀想でした。積極的医療を突き詰めるとこんな結末なのか…と。
    長生きも積極的治療もしたいと思わないのでそれぞれのお話に納得共感出来て面白かった。絶対長生きしたいと思っている人はこの本を読んでどの様に感じるのかなぁとも思う。

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    2020年11月24日
  • 祝葬

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    久坂部羊『祝葬』講談社文庫。

    奇妙なストーリーと結末の医療小説。普通の小説家ならば、生きることの意味を伝えようとするのだろうが、久坂部久の場合は生きることの無意味、虚しさを小説の世界に凝縮したようだ。

    代々医師を務める自分の家系が皆早死であることを常に話していた土岐佑介が37歳という若さで急死する。医学部の同級生だった手島は佑介の葬儀に出席すると、土岐一族の奇妙な因縁の一端が見えて来た……

    『祝葬』『真令子』『ミンナ死ヌノダ』『希望の御旗』『忌寿』と5つの連作短編形式で明らかになる土岐一族の奇妙な因縁と生きることの虚しさ。最後は近未来の日本が舞台になるのは全くの予想外。

    本体価格700

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    2020年11月23日
  • 老乱

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    他人事とは思えず、一気読み。
    母、70歳過ぎ、一人暮らし。
    本人はまだまだ元気と言ってはいるが、こればっかりは分からない。
    ただ私自身は漠然と、面倒見るのは無理だろうとは思っている。現実的に。
    決して突き放すつもりではないけど、これが現実。
    親戚や周りを見渡しても、認知症になった(なってる)人がいないので、正直どんな状況・気持ちなのかは分からず、ただ、今回こちらの本を読んで、知ってるのと知らないのとでは、だいぶ違うなと感じた。
    介護する側もされる側も、同じ人間なのだけど、
    感情とか寄り添う気持ちて、口では説明できない。
    難しいよねえ。

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    2020年11月19日
  • 破裂(下)

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    ネタバレ

    医者や弁護士は、社会的地位が高いが、殺されるほど憎まれることがあると思うと怖い。ロバートデニーロ主演のケープフィアーを一瞬思い出した。
    松野の死、香村の死、衝撃だった。
    それで終わるかと思ったら、最後の最後に佐久間の初めて聞く言葉だが、閉じ込め症候群。これが一番衝撃だった。
    何の疑問も抱かず、老人をひたすら長生きさすのが正しいことなのか。と、問題を提起して考えさせる作品だった。

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    2020年11月14日
  • 虚栄 下

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    凶悪がん治療国家プロジェクトG4は、外科・内科・放射線科・免疫療法の4科が協力し合って挑む筈なのに、多額の予算を巡って互いに醜い覇権争いの様相へなります。上では少々間延びしましたが、下ではスピート感がすごかった。
    でも癌の話は「悪医」のほうが好きだったかな。

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    2020年11月13日
  • 破裂(上)

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    ピンピンポックリというフレーズに聞き覚えがあったので調べたら、数年前のWOWOWの「神の手」というドラマだった。やはりこの作者の原作だった。
    恥ずかしながら、数冊読んでいながら、こんな有名な作家さんとは知らなかった。

    医療裁判になるのかならないのか、結果はどうなるのか、上巻からは窺い知れない。
    今から下巻を読みます。

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    2020年11月03日
  • 破裂(下)

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    久坂部作品、本作もいろいろ考えさせられた。
    超高齢社会や安楽死の問題について、佐久間の考えや行動は恐ろしいけど否定もできない。。
    どうなるんだろう、、日本の未来は。。

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    2020年10月27日
  • 院長選挙

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    ちょっと、あまりにリアルすぎ(笑)
    各科の争いが特に(笑)。
    コメディカルの視線も(笑)。
    さすが医師作家さん

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    2020年09月27日
  • 第五番 無痛II

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    無痛の続編。
    新型カポジ肉腫…治療法もなく、国も無策で広がって来た…
    ほんまに、今今のコロナ禍とオーバーラップする。唯一の救いは、コロナの方が症状は軽い(日本を含めアジア諸国に限る?)
    このウィルスは、実は、中国寄りの機関の…
    作家の久坂部さんが医者という事もあり、カポジ肉腫の病状などがリアルで怖いΣ(-᷅_-᷄๑)
    前作の登場人物たちは、それぞれの結末があり、少し寂しさが…

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    2020年09月19日
  • 神の手(下)

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    上の実録調に比べ、下は医師会と医師組織JAMAの安楽死法制定を巡る対立や内抗争。ミステリー調になり凄い速さで展開する。面白かった。

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    2020年09月12日
  • 神の手(上)

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    21歳の末期癌患者の激痛を取り除くために外科医の白川は最後の手段として安楽死を選んだ。だがその母親は医師を告発した。背後に蠢く安楽死推進派と反対派。悪い人間やマスコミのドロドロが随所に。やや2派の争いは読みにくいが、さすが久坂部先生。後半が楽しみです。

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    2020年09月09日
  • 悪医

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    癌に興味があったから読んだ。癌患者の苦しみは良くかけているな、おそらくこんな感じなんだろうなと思ったけど、医者の書き方が、ステロタイプで深みが感じられなかった。著者が医者だから現実に近いんだろうけど、おそらくだからこそ、手心が加えられているんじゃないか。総じて、もっともっとどろどろした感情を抱えているんじゃないか。そこんところを深く掘り下げて書いてほしかった。

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    2020年07月25日
  • 医療幻想 ―― 「思い込み」が患者を殺す

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    文字通り「医療幻想」について医者の立場から書いた一冊。

    著者は医師であるし海外赴任など様々な経験をしているので説得力がある反面、特にガン治療においては懐疑的すぎないかと思った。
    もちろん、治らないガンもあるだろうし、治療した人とそうでない人の生存率を割り出すこと自体難しいのはよくわかるのだけど。

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    2020年07月13日
  • 神の手(下)

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    ふぅ、読み終わった。。
    下巻はどんどん恐ろしい展開になって行きます。
    あの人の正体にびっくりして、え?じゃああれも?マジかーってなった。
    白川先生だけが救い。

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    2020年07月06日
  • 神の手(上)

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    興味深いテーマにグイグイ惹き込まれた。
    いろんな人のいろんな思惑があって、、翻弄される白川先生がちょっと心配。。

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    2020年07月05日
  • 悪医

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    タイトルからどんな腹黒い医師が登場するのかと思ったら全然違っていた。
    治療法がもう無いからと自分に余命宣告をした医師を悪医と呼ぶ患者とその宣告をした医師、2人の視点から描かれる物語。両者とも悩みながらもがきながら懸命に生きる人。今の自分は「生」にしがみつく気持ちはないけれど、土壇場になったら果たしてどうだろう?と考えさせられた。

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    2020年06月23日
  • 告知

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    著者の実体験を交えた短編集。在宅医療専門看護師のわたしが、終末期の患者とその家族への対応に追われる。「罪滅ぼし」(認知症の妻)「告知」(末期がんの夫)に感動。リアル生々しい中にもどこか救いのあるものでした。

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    2020年05月24日