久坂部羊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久坂部羊『祝葬』講談社文庫。
奇妙なストーリーと結末の医療小説。普通の小説家ならば、生きることの意味を伝えようとするのだろうが、久坂部久の場合は生きることの無意味、虚しさを小説の世界に凝縮したようだ。
代々医師を務める自分の家系が皆早死であることを常に話していた土岐佑介が37歳という若さで急死する。医学部の同級生だった手島は佑介の葬儀に出席すると、土岐一族の奇妙な因縁の一端が見えて来た……
『祝葬』『真令子』『ミンナ死ヌノダ』『希望の御旗』『忌寿』と5つの連作短編形式で明らかになる土岐一族の奇妙な因縁と生きることの虚しさ。最後は近未来の日本が舞台になるのは全くの予想外。
本体価格700 -
Posted by ブクログ
医者と患者、それぞれの立場から医療について描かれています。
医療って何?
治療って何?
わかりやすかったです。
個人的には、健康関連のお仕事をしているし、親族に医者が多いので、さんざん考える機会があった方です。
だから、この小説に出てくる患者さんたちが言う、「医療(治療)をやめるってことは、生きることを諦めるってってことだ」という思い込みにびっくりしました。
でも、通常、風邪を引いたときも、なにか体に不安がある、、などがあれば、病院に行けばなんとかしてもらえる、、と思っている人には、びっくりする内容なのかもしれません。
医療者、患者側を淡々と描いていますが、読みながら、「えっ、どっち?」などと