【感想・ネタバレ】テロリストの処方のレビュー

あらすじ

医療費の高騰で病院に行けなくなる人が急増した日本。医療勝ち組と負け組に患者が二分され、同じく医師も高額な医療で破格の収入を得る勝ち組と、経営難に陥る負け組とに二極化。そんな中、勝ち組医師を狙ったテロが連続して発生する。現場には「豚ニ死ヲ」の言葉が残されていた。若くして全日本医師機構の総裁となった狩野のもとにも脅迫状が届く。医事評論家の浜川は、狩野に依頼され、テロへの関与が疑われる医師・塙の行方を探すことに。三人は医大時代の同級生だったのだが――。迫りくる日本の医療危機を予見する、戦慄の医療ミステリー。

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Posted by ブクログ

勝ち組、何を持って勝ち組と言うのか。医療の隙をついて大儲けしていれば勝ち組?医療の世界を牛耳っていれば勝ち組?
なるべく医者にかからずに過ごしたいのだけれど……

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2019年12月16日

Posted by ブクログ

久坂部羊『テロリストの処方』集英社文庫。

近未来の医療格差が広がる日本を舞台にした医療ミステリー。久坂部羊の初期作品はシリアスなものが多かったが、ここ数年ブラックユーモアを感じる作品が増えたように思う。本作もまた医療という深刻なテーマを扱いながら、ブラックユーモアを感じる作品であった。

勝ち組の医師を狙う連続テロが発生し、医師から一転、医事評論家となった浜川はテロの主犯を同期の医師・塙ではないかと疑うが……

本体価格620円
★★★★

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2019年10月19日

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