久坂部羊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最初は大阪や海外(医務官)で医者をしていて、20年前に小説家に転向された方が書いた「死」に関しての本です。
どう死ぬのかという事については医者時代に看取った事を中心に記されていてますが、近年病院で亡くなる方は昔とは大きく変わらないですが、綺麗な状態で亡くなる方が減っているとの事。
医療技術が発達して、あともう少し延命して欲しいと願う家族とそれに応じせざるを得ない医者(特に経験が浅い)が無理に薬剤投与と身体を傷つけ苦しみながらも延命させてる現状があるとの事。無理して生き続けるのはオーバーに感じた。僕だったら苦しみながらも生き続ける事に意味があるのか分からない。
別章では、ピンピンコロリと終生を迎 -
Posted by ブクログ
ネタバレ徴候診断でその人が抱える病気が「見える」医師。だけれど、見えるがゆえに、先がわかりどうすることもできない虚無感を抱えている。
「見える」から、治る患者だけを治療し、お金を持っている人には最高のサービスを提供しよう、安心を買ってもらおうとする医師。
二人は同じように「見える」が考え方は真逆。
病気が見える見えない、施設の子供たちの治療方針などで意見が最後まで合わなかった菜見子。
ずっと対立、わからない、理解できないで終わるかたちもアリかもと思った。ちゃんと意見のぶつかり合いがあったので。
菜見子の元夫の行動。ストーカー。刑法39条を悪用しようとする。(ネットで検索。履歴残るからバレるで -
Posted by ブクログ
認知症の介護の話。
最初は高齢者の車の事故が増えていることから、義父にも運転をやめてもらった方がいいと嫁の雅美が言い出したことから始まる。
義父を説得しているうち、何か様子がおかしいと思うようになり、なんとか脳ドックという名目で病院に連れていく。
初めは事故が起こったら自分たちにも被害があるとか、世間体ばかりだった。
とにかく介護が進むに連れて色々なことがある。
介護される側もする側も疲れてくる。
壮絶な日々である。
自分も近いうちに介護をする側になり、その先には介護される日が来るだろう。
それがわかっていても、受け止められないような過酷で残酷な真実がある。
そんな重い話でも、目を背けることは -
Posted by ブクログ
久坂部羊『生かさず、殺さず』朝日文庫。
在宅医療を知る医師でもある著者の『老乱』『老父よ、帰れ』に次ぐ認知症小説。
古くは、有吉佐和子の『恍惚の人』、ここ数年で読んだ認知症の元刑事を主人公にした佐野広実のミステリー小説『わたしが消える』と認知症を描いた小説は幾つかあるが、現役医師の描く認知症小説というのは非常に珍しい。
本作では、高齢者の医療、介護、認知症と様々な高齢者問題が赤裸々に描かれており、読んでいると歳を取ることに恐怖を感じて来る。
伍代記念病院で各科の認知症患者を集めて治療する通称『にんにん病棟』で病棟医長を務める三杉洋一を主人公にしたサスペンスフルな小説。
少子高齢化の -
Posted by ブクログ
おもしろかった。
難題が出るたびにどうにかして解決していく(ただ一筋縄ではいかないところにハラハラする)のがおもしろい。
解説の通り、たしかに悪者は悪者ではないのかもしれないと思った。
「悪者」にも正義があり、守るものがある。
視点が変わりながらの進んでいく話、おもしろい。
最後の終わり方も良かった。
高血圧の診断基準が昔より低くなってる点、
学生の頃知ったときは、素直にいいことだと思ったけれど
単なる症状悪化改善の他に
薬(製薬会社)の売上増、病院の儲け、ひいては医療費の増大…と確かにそうなるわけだ。あと薬価というものを気にしたことなかったけどそれも前述に繋がる。。
何においても健康