久坂部羊のレビュー一覧
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この楽園は
異常
ですか?
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インスタ?か何かで見て気になってたら、
いつも行く書店に映画化ということで面陳されてました。
すごかったです…
廃用身とは、
脳梗塞などの麻痺で動かず回復しない手足をいう。
老人医療にあたる医師の漆原は、
患者の廃用身を切断していく。
次々に四肢を切断していく漆原に
マスコミが騒ぎ立てる。
一番最初の感想は、
「これは小説…?」でした。
前半は医師の漆原が執筆した原稿、
後半は漆原の原稿を世に出そうとする編集者の原稿 -
Posted by ブクログ
ネタバレ映画を観たので再読。非常にシビアで現実的な高齢化社会に対する予測、介護の今後、老人虐待問題などで何が善とも悪とも言い切れない重い内容になっている。がまあ普通にマスコミは一意にカス
「自分が本当は心底で何を思っていたか」なんて自分にも理解し得ない。それを周囲に誘導されてしまった面も否めず、「頭はわたしの廃用身」という遺書がとても悲しい。自分の頭、考えることを廃用身と言えてしまうほどの悲しみはない。反面まあ「不要だから取った方がマシなのでは」から実際に切断まで行けてしまう人間は全然怖い
割合で言うと「良くなった」と感じている老人の方が多く、しかし悪い例が凄惨すぎて単純には肯定できない難しさがある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ映画の予告で見かけ、ショックを受け、
映画は気になるけど視覚的に辛そうだからとりあえず原作を…と手に取りました。
あの映像を見てショックを受けたので
私もきっとAケアで手足を取ってしまったらショックを受ける側の人間なんだろうなって思う。
でも実際話の前半で展開された漆原先生のAケアについての文章を読んでいると
「悪くないかも…」と思ってしまいました。
いつか自分が麻痺とか硬直で苦しむのであれば、苦しみからの解放に望みをかけたくなるかも。
漆原先生も、奥さんも、マスコミにリークする人にもみんな表と裏があり
それを面白半分に切り貼りして、燃やすだけ燃やして重要な部分には目を向けないしマスコミ -
Posted by ブクログ
ネタバレ新米研修医が気づいた真実、引きこもり患者を救う精神科医、無差別殺人犯への緊急手術、友人の脳腫瘍に向き合う脳外科医、深夜の出産に奔走する医療チームなど、医師作家9名がそれぞれの知識と経験をもとに描く医療小説アンソロジー。
医療小説としてのドラマ性だけでなく、診療の段取り、医師同士の距離感、病院という組織の空気、患者や家族とのすれ違いが自然に描かれている。医療者が読むと「わかる」と思う場面が多い。
使命感、判断力、患者を助けたい気持ち。
一方で、自己正当化、権威性、論文や業績への欲、組織内の空気の悪さ。
医師という職業を美化しすぎず、かといって冷笑しすぎてもいないところが読みやすい。
精神科 -
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ネタバレ「廃用身」という言葉を初めて知りました、と書いたらこれ造語なんですね。
字面からショッキングで引き込まれます。映画化してて気になって読みました。
作者が医師なだけあって老人医療の描写が生々しく、現実味を感じました。
この作品が書かれてから20年、いつかは誰しも老いるとなると目を背けてはいられない問題です。
わたしも、例えばこの腕動かないしそれなのに痛いし、苛々するし落ち込むから邪魔でしかない…と思うと、思い切って切ってほしい!と言い出すかもしれません。ありがたいことに今現在は不自由なく動かせてるってだけで…
自分だけでもそう思うのに、周りの人にも迷惑をかけてるだろうと思い詰めてしまうともうダ -
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定年後勤めだした仕事が少なからず医療に関係しているので、一つ現役医師の小説家が書いた小説を読んでみようと思い、手始めに新潮文庫にある『夜明けのカルテ』という9人の医師小説家の短編を集めたアンソロジーを読んでみた。収録されていたのは下記の作品である。
牛島志季『研修医ヒナノの洞察』
朝比奈秋『魚類譚』
春日武彦『パイナップルのある光景』
中山裕次郎『救いたくない命』
佐竹アキノリ『春に綻ぶ』
久坂部羊『闇の論文』
遠野九重『言葉が消えるまえに』
南杏子『空中テント』
藤ノ木優『峠を超えてきた命』
それぞれ主人公が外科医だったり産婦人科だったり研究職だったり患者を抱える家族だったり。自分に身近 -
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臓器移植の現実に直面できる小説でした。
私は、1997年の臓器移植法の制定後に医療系の国家資格を取得しています。けれど…
脳死判定の検査や倫理観の授業等は少しあったように思いますが、臓器移植について深く考えたことがなかったし書かれていた内容についても初めて知ることばかりでした。
“命の横どり”と“命の贈り物”、本当に色々考えさせられました。18歳になったら皆、1度はこの事について考える機会が与えられる社会にすべきだなっと思いました。
ドナーになった側のサポートも必要だと思ったし、立花真知さんのような移植コーディネーターの仕事ずっとは精神的に厳しい…
ドナーから動いてる心臓を摘出する医師やその施 -
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ノンフィクション作家の中道颯子が、がん医療の進歩と多様化をテーマに、がん克服も遠くない…ということを伝えようと思い、医療ベンチャー企業の取材をする。
その最中に元勤務先の後輩であり、友人でもある愛美が、ステージ4の肺がんに罹り、AIに頼ってしまう。
怪しい医療ベンチャー企業は、やはり…という結末だった。
中道もいいように踊らされている感じがするのと、友だち思いなのかどうかと見えるところがあり、あまり好ましく思えなかった。
ただ、榊医師だけは偏屈だけど信用できると思った。
がんは、治るか死ぬかのどちらかだったが、治らないけど死なないという第三の道があるということ。
2人に1人が罹ると言われ -
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癌で友人見送ったばかり。「死ぬのは間違いない。だけど、今日死ぬわけではない。明日でもない。だったら自分には時間がある。それを精いっぱい大事に使おう。そう思えるのが死の『受容』だ」最後に榊さんのような淡々とした医師に巡り合って看取ってほしいが。「いい加減がよい加減ということもあるんだから、あまり一生懸命になりなさんな」「いのちが延びても患者に恨まれたら医療としては失敗。とにかく本人の希望を優先」死を前にして希望を明確に伝えられるか自信ない。告知の是非も。「癌は治らないけど死なない。徹底的に叩こうとしないで共存。大目に見てやる」…あれこれ考えないで充実した毎日を過ごすことか。
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Posted by ブクログ
誰でも老いる。いつまでも若くはいられない。老いへの心の準備をしておけば、がっかりしない。目指すのはできるだけ痛くない、苦しまない死。高望みせず、分をわきまえる。人の事を羨むのは自分に期待しすぎているから。なんだか元気がなくなる気もするけど、幸せな気分で生活する時間は長い方がいい。
医療関係者が減れば病気の人は減る、というのが笑えた。
超高齢がいいことばかりではない、には納得。無理に死ぬことはないけど、長生きしてほしいというのは周りの人のエゴではないか、の言葉にも納得。安楽死にも否定的ではないのは、さまざまな老人の死に立ち会ってきたからなのだろうな。
いやぁ、ポックリ死にたいもんだ。