法月綸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレいわゆる"読者への挑戦"もの。バラエティに富んだ様々なパターンの作品に触れられて面白い。
ただし、
・「少女」殺人事件
大学2年生の中国人留学生がトイレの貼り紙「うんこが流れません」を読めない、というのは納得がいかない。「won't flush」レベルがわからずにどうやって日本で生活するんだ。
また、ミステリの十戒が推理に多大に影響するなら十戒を書いておくのが筋でしょう。ミステリってそういう内輪ネタを公然と出してくるところあるよなぁ。
「必要な情報は全て読者に提示され」じゃないのか。
「アンフェアな描写も目立つ。2点。」ということか。 -
Posted by ブクログ
最後の一行で見方が変わる、というほど変わらなかったかなあ。どの一行だろうと考えてしまうくらいには。
「ゼリーに満たされて」謎の生物との交流がかわいくてほっこり、と思いきやって感じでおもしろかった。最後の怒涛の情報開示で見え方が変わりました。
「人魚の骨を拾いに往く」人魚が題材な段階で嫌な話になるんだろうなと思ってたけど、想像より嫌な終わり方でゾッとしてしまった。そんな再会は望んでないじゃん…。
「次はあんたの番だよ」法月綸太郎シリーズは読んだことないので急に出されてもちょっと話に入り込めなかったな。怪談と刑事物の組み合わせは好きなのでおもしろかったな〜とは思うのですが。手が込んでてすごいなーと。
「ひび割れ」ブラックに勤める人の思考に心当たりがありすぎて嫌な気持ちになりながら読みました(褒めてます)。解像度の高さすごい。ラストそうなるのは当然の帰結ではあるよなと思いました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ折角なので、名探偵の気持ちで挑んだ。以下メモ程度の感想。
『赤鉛筆は要らない』
・犯人当て成功、トリックも大体当てられた。
・静かな感じがして文体が好み。
・個人的には納得いかない部分は無かった。
・タイトルの回収が好き。
『伯林あげぱんの謎』
・既に読んでいたため、サラッと復習。
・日常の謎なので、人が死なず安心して読める。
・小鳩くんの鼻につく感じが嫌いではない。
『アリバイのある容疑者たち』
・犯人当て成功、トリックは見破れず。
・会話文が多くてサクサク進む。
・トリックはあまり好みでは無いが、そういうこともあるんだろうなの気持ち。
・作品の言葉を借りるなら、自分は2.5流探偵であろう。
『紅葉の錦』
・何も分からず。
・とりあえず人の名前が覚えられなかった。
・被害者当てからやるのは面白いと思った。
・最後の海野はよく分からなかったし、犯人の動悸などが気になるので教えてほしい。
『心理的瑕疵あり』
・何も当てられず。
・情報がどんどん出てくるので整理されてて読みやすい。
・納得いかない部分はないが、少々物足りなさを感じた。長編になると面白いだろうか。
『尻の青い死体』
・何も当てられず。
・初日にセックスした人当てになったのはちょっと笑ってしまった。
・動機やトリックはあまり好みでは無かった。
・終わり方はさっぱりしていて話に入り込む前に終わってしまった。
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Posted by ブクログ
好きか嫌いかで言えば嫌い。
でも完全にしてやられた。
1980年代末の新本格が重視した価値観と、2020年代の読者が重視する価値観には少なからずズレがある。
デビュー作らしい粗さや時代特有の演出過剰さもあり、読んでいて引っかかる部分は多かった。
正直、イライラしたし斜め読みしたところもある。
けれど、「当時の読者は何を面白いと思ったのだろう」と考えながら読む時間は、まるで歴史資料を覗き見るような面白さがあった。
面白くないところも含めて面白い、少し不思議な読書体験だった。
そして最後の最後で、その距離を取った読み方ごとひっくり返される。
主人公や作品世界を冷静に批判していたつもりが、読者としての立ち位置ごと操作されていたことに気づき、完全にしてやられた。
好きではない。でも面白かった。
そんな矛盾した感想が残る作品。