あらすじ
雪の山荘で美女が殺される。部屋は旋錠され、犯人の足跡もない! 本格推理の極。誇り高い美女からの招待で信州の山荘に出かけた法月警視だが、招待客が一堂に会したその夜、美女が殺される。建物の周囲は雪一色、そして彼女がいたはずの離れまで、犯人らしい人物の足跡もついていないのだ。この奇怪な密室殺人の謎に法月警視の息子綸太郎が挑戦する、出色本格推理。
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Posted by ブクログ
雪に閉ざされた離れの中で起きた殺人事件。
足跡を残さず犯人はどうやって姿を消したのか。
そこに集まられたのは殺人の動機を持つ者ばかり。
うわー、この設定、たまらない。
ざ・昭和な空気に、「読者への挑戦」!
法月警視をそこに送り込んだ男の存在も不気味。
なにしろ、冒頭に「エピローグ」が置かれて、犯人が明らかに見える。疑り深い読者としては、それこそに仕掛けがあるのではと思ってしまうわけだけれど、あれ、それが罠なのか、とか考えると思考はぐるぐる回るw
本当に楽しい時間だった。
Posted by ブクログ
全体的に匂わせというか意味ありげな記述が多くて、かなりの頻度で「これはいったい何のこと……?」「この書き方は何かありそう…」と思わせるのが上手い。気になってまんまと読み進めてしまう。
意味ありげな一言二言が随所に散りばめられていて、でもその時点では何のことか分からないからついつい先が気になる……とページを巡る手が止まらない、の繰り返し。
ただ自分は記憶力が著しく悪いため文中気になった記述はすべてメモに書き留めておきたいタイプなので物凄く大変だった!笑
でも、読み進める内にその意味もちゃんも判明していくのでとても楽しかった!
例)
・「真棹の署名を目にした時についに来るべきものが来たことを知った。」
・「もし『月蝕荘』での集まりにこの俺が呼ばれた理由を知ったなら、あいつ(息子)はどんな顔をするだろうか?」
・「五人が獲物なのだーーこの俺も含めて。」
・「よりによって、なぜこの俺が選ばれたのだろうか?他のだれかではなく、なぜこの俺が?」
・沢渡について何かを聞きだそうとするミッションがある、というような記述があるのはなぜか?
・ツノガイの彫金細工は何なのか?
・武宮が法月パパの目ををまっすぐ見ようとしないのはなぜか?
・美和子が香織の歓迎に対し「あっけにとられて声も出ない。」「パニック寸前」になったのはなぜか?
・真藤と娘の年齢差を見て「ーー俺と同じ理由かもしれない」と思ったの何か?
・「招かれた人々の素顔が明らかにされるのはこれからなのだ。」
・「平穏を望む善良な人々の秘密の領域に、正当な理由なしに踏み込むような真似はしたくない。彼らの醜い素顔は、もう見飽きている。彼らの哀れな素顔は、すでに見すぎている。なぜ俺にあらたな犠牲者をまた押しつけようとするのだ?」
・「俺の手には負えない。俺はこんな茶番劇には耐えられないーー。」
・立ち聞きした美和子の夜中の電話で聞こえた「ゆりりん」というワード
・恭平の相談事をやり過ごしたことを悔やむのはなぜか?「問いつめるべきだった、問いつめなければならなかったのだ。それこそが、俺に与えられた任務だったはずなのに。」は何か?
・峰が篠塚に優しいのはなぜか?
・真藤から秘密を打ち明けられたことを伝えた時の篠塚の怪しげな反応
本筋と関係ないけど、月蝕荘に着いてすぐ息子にかけた電話、とてつもなく死亡フラグが立ちまくりで気が気じゃないんですけど……とドキドキしながら読み進めていたのだけど、
そんなのが吹き飛ぶくらいの洗礼を受けることになったのでその数々の衝撃を記録。
まず篠塚が、「妻の前の亭主がここでペンション経営みたいなことを〜」って言い始めた時。
え???妻の前の夫がオーナーをしてる宿のお迎えを現夫がしてるの???な、なんで…?
そのあと「あれはまだ前の亭主に未練があるんじゃないかな。」とか言い始めて、え?????どういう三角関係……?
「沢渡氏とも、今は大の親友ですから、」って言ってるけどそんな事ある…?いやあるかもしれないけどかなりのレアケースでは…と大混乱だったのに、
挙げ句の果てに前夫が経営する宿に元妻&現夫専用コテージを建ててもらって二人で生活している?????さすがに特殊案件すぎて理解が追いつかない。
その上現夫も別の女性と一緒に暮らしている?!?!もう意味わからないんだけど?!?!どういう思想を持った人々の集まりなわけ?????
と序盤から大混乱。
コテージに舞台が移ったと思ったら、祝うのは前夫との結婚記念日?!?!!!????!!??!
全く理解が追いつかない。全員何を言ってる?????
そして満を持して登場した真棹は、
現夫にコートを押しつけて前夫の頬に唇?!?!?!現夫は感動な表情でそれを受けた?!?!
だと?!!??!?!
お前ら全員頭おかしいぞ?!?!!!?!!!
と大パニック。
「彼に対する君の態度には感心しないな」と堅い表情で言う沢渡、いやそれ以前の問題だよ、、、
「あなたにそんなことを言われる筋合いはないわ」と真棹。こいつが一番やばい。怖いんだけど……ほんとになに?????
前夫との結婚指輪の石を細工しなおしてイヤリングにした挙句、毎年前夫との元結婚記念日に装着してるとか、
言葉選ばずに言うと全員ヤバすぎて泣けるし異常集落に迷い込んだ気分。
ちなみに全然関係ないけど幼少期からコナンを読んで育ったせいで、
真棹が篠塚に持たせたコートのポケットに入った鍵を使うように指示して、車の荷物を取りに行かせるというシーンは爆発オチしか浮かばずハラハラしてしまった。爆発せず安堵。
その夜の飲み会も現夫の前で
「またあなたの悪い癖が始まったようね」
とか、いかにも自分はこの人のことをよく理解しています風な発言が多くて鳥肌。
いちいちしゃしゃり出てきてうるさいし、何かにつけてドヤ顔ダルいし、これ見よがしで大袈裟な言動も鬱陶しいしで、創作上の人物なのに大真面目に軽蔑してしまった。篠塚も沢渡もおかしいって……。
沢渡については都会から隠居し始めたころのエピソードで、
凝り性というか、研究とか技術の分野で突出した人だからやっぱどこかしら変わってるんだなとか思って感心してたら
「それまで僕個人の純粋に私的なレベルで実践してきたパーソナリティーの回復プログラムを、拡大敷衍することによって、現代の吸血鬼的な高度資本主義社会のシステムに傷つけられた若い魂を救済することに役立てようと決意したのです」
と言い始めて、おっと???
でもまあ悪い人ではなさそう?変わり者だけど国のプロジェクトとかにが関わるような最先端にいた上に、飛ぶ鳥落とす勢いの時の人で、相当苦労もあっただろうし汚い世界もたくさん見ただろうし、あえて俗世から距離を置いてるんだうな、と独自解釈で納得することにしました。全然合ってなかったけど。
真棹は、私はあなたの狂った世界観をたった一言で根底からひっくり返すことも簡単にできるとか、信じているものをことごとく一瞬で打ち砕けるとか、そうしないのはあなたがかわいそうだからとかガタガタうるせー!誰かこいつを黙らせてくれ。
そして2月に挙式って、まさか……?いやでもこんな早く&わかりやすく種明かしってことはないよなだろうし…とこの時もまだ踊らされていました。
初日の夜部屋で広げた三枚の便箋に書かれている内容が不穏すぎて悲しい。嘘であってほしい。そりゃ息子に理由言えないよね。
個展が偶然の出会いじゃなかったの本当に怖い。
そして妻はもう亡くなっていたのも悲しい。
ちなみに法月パパが美和子に好意を持っているってのは性的なものじゃないよね?娘的なあれよね?さすがにないよね?
法月ママが倫太郎が生まれてしばらくして精神のバランスを崩してしまったこと、一人でいつも泣いていたけど決して理由は言わなかったこと、これがまた便箋の内容を裏付けてるみたいで悲しい、嘘であってくれ〜。
真棹が死んだあとに法月パパ宛にかかって来た恭平の婚約者の父親が言った「私がなんのために、君を伊賀沼まで送り込んだか」という言葉には単なる身辺調査以上の裏がありそうでまた不穏。
「お嬢さんを殺人犯と結婚させるよりマシでしょう」は本当にそう。法月パパ、この人に歯向かってるっぽいから本当に頑張ってほしい、応援。
しかもどっかの代議士らしくて、権力圧力癒着汚職隠蔽とかそういうワードが似合いそうな展開にドキドキしていたら、妻のまたいと判明。なるほど一族の者が多く政界入りをしてると言ってたもんね。敵が手強そうだけど頑張れの気持ち。
倫太郎はお堅い感じなのかなと思っていたらあんなに伊賀沼には行けないって粘ってたのに、アイドルがいるとわかった途端に小説なんて放り出して大至急飛んでいくとか言うから笑ってしまった。いいキャラしてる。
捜査を切り上げさせないために自分がやったと言い出すのは大胆で面白かったのに、図らずもアリバイがあったことで無意味に。でもこんなに捨て身で真実を明かそうとする法月パパはすごいし、こっちも応援に熱が入ってくる。
代議士が、沢渡を第一線に呼び戻す思惑のためにその弟と自分の娘を、という思惑にはびっくり。娘自身はプロローグで幸せそうだったとはいえ、こんな自分の欲望のために人の人生を駒のように扱える人間がいるのかと思うと恐ろしすぎる。
その上元カノというか当時の今カノ?(本当に自殺かもしれないけど)を、恭平が自殺に見せかけて殺したっぽい事を知っていたのに?!
圧力かけて捜査を打ち切らせて?!
権力でそれを隠蔽して?!
娘と結婚させて?!
その兄を使ってうまい汁を啜ろうとしていて?ー
そのために恭平の罪を明かさせないために?!
真棹の強請りを法月パパに阻止させようとしてたけど?!
自分が動けばいいのにそれをすると自分が全てを知っていることを恭平に知られることで自分が沢渡家を手放せないということ知られると自分の立場が弱くなるのが嫌だから?!
倫太郎が亡き法月ママの不貞の子であると噂を流して?!?!
餌を撒いて法月パパに断らせないように手を回したと?!
悪魔か?!?!?!
人の人生を自分の駒として無茶苦茶にすることなんとも思わない人間っているんだ……と恐怖。
悪魔の所業すぎる。
「それをうまく運ぶのが、君の腕の見せどころじゃないかね。」
とか
「礼ぐらいするさ。君クラスの人事なら、私の一存でどうにでも動かせるからな」
とか、そういうクズっぷりを隠さないのもすごい。何があっても自分の権力に勝るものはないと思い人を見下しきっている人間の台詞だ。
でも
「言いたいことは山ほどあったが、それを口にして、どうなるというものでもなかった。悔しいが、すべてにおいて相手の方が、役者が一枚上だった。」
という法月パパの台詞が全てだよね。手強すぎるこいつ。欲望が深すぎるとここまで悪巧み出来るものなのか、ある意味悪人の才能ありすぎる。
その上、なぜ扱いづらい法月パパを送り込んだのか?本当の思惑はさらに別のところにあるんじゃないのかな?今は亡き法月ママなら何か知っていたのか、、、
ミステリーなんだけど人間ドラマとしても引き込まれる展開が多くてすごく楽しい、、、!!!!
悲しい回想が終わり目が覚めた時そばに息子がいてくれたの、パパの孤独な戦いを思うとなんか泣けてしまったよ。
と思っていたらパパ本当に泣いていたよ。
それ読んで余計泣けちゃったよ。
あまりにつも辛く孤独な戦いの中にいる法月パパだけど、倫太郎がいてくれるから頑張れるんだね。
妻も生きていてくれたらどんなに幸せだったか。
息子の腕をぎゅっと握りしめて
「遅かったな、倫太郎、またくたびれたぞ」
と言うパパに、
「ほらね、まるで子供ですよ」
と峰に言う息子。
このやり取りだけでも二人が親子としていい関係であることがよくわかる。
法月パパ、がんばれ。パパには倫太郎がいるぞ。
そのあと倫太郎を甘く見ている柴崎に対して
「内心では、舌を出していた。論太郎にこの事件をひっくり返すことなどできないと、たかをくくっているなら、大きなまちがいだ。後になって、びっくりするなよ、柴崎謷部。」
と思っているパパ。
(倫太郎が優秀なのは事実なのを大前提として)しっかり親バカで微笑ましい。
柴崎の「賭博罪の現行犯で逮捕しますよ。」は声出して笑った。聡いので思うことはありつつも、半分は本当にうんざりしてそう。笑
柴崎が出て行った後、急に他人には見せない弱気な顔で、「俺には自信がないよ」と弱音を吐くとパパに「できますよ」と元気づけるように返す息子。いいコンビだ。
「やってみせますよーーお母さんの名誉にかけて」からの二人笑みをうかべあってからの「では、法月家の男たちの好きなようにするとしますか」は、ようやく反撃開始!という感じでワクワク。
そのまま耳栓のくだりからのスピード感!!!どんどん盛り上がっていく感じが楽しくて一気に読み進めてしまう面白さ。
いよいよ関係者が集められたところで、
「いまだにこの事件における彼(沢渡)の役回りは、はっきりしていなかった。ある面ではもっとも疑わしい人物でありながら、別の側面から見れば、いちばん潔白な人物であるようにも思えるのだった。しかし今この場で、彼こそがもっとも手ごわい敵であるということだけは、はっきりとしていた。」
そう、この沢渡の書き方がうまいのよ!!!なんか基本いい人そうなんだけどどこか一筋縄ではいかない雰囲気もあって、なのに味方っぽさも捨てきれない感じなのに手強そうな感じが拭えない……。
普段小説読んでて考えたことないのに、実写化するなら誰がこの雰囲気を上手く出せるだろう、とか考えちゃった。やっぱ人間ドラマがおもしろい。
謎解き編スタートかと思ったらいきなり揉めに揉めて出鼻くじかれ、それでもスピード感も緊張感も増していくばかり!というのもよかった。淡々と倫太郎が謎解き&解説して終わりみたいなよくある探偵シリーズとはちょっと違う流れなのも新鮮。
どうなるのと思ったら、法月パパの「証拠ならある」が決めの一手に。
そして好奇心が勝って証拠の提示を阻止できない柴崎にはまた笑ってしまった。柴崎時々すごい素直で本当に憎めないやつ。
そして賭けに乗る沢渡、それでこそ沢渡。
もうどんどん盛り上がってまいりましたという感じ。
なんか真藤怪しい?!からの篠塚を売ったね??てか何で隠してたの??からの篠塚ほんとずっと曲者ーー!!!
自分が売られたからにはと、真藤が妻の浮気相手を殺した事や取引を持ちかけてきたとか暴露し始めて、もう何がなんやら!
からのじゃあ篠塚自身は結局どこにいたんだと言う質問には頑に答えず自分が逮捕されることをすんなり受け入れる様子だし、
「篠塚は微笑みを浮かべた。それはすべてを失いつつある男の、絶望的な笑みでありた。もう未練のない世界に対する、最後のあいさつに似ていた。」
あたりで、えーなんかそんな殊勝なタマだっけ?とか思ったら峰が飛び込んできて朝まで一緒にいたー?!?!もう目まぐるしさ半端じゃない。
少し本筋とは話が逸れるけどどうしてもスルーできないので…。
正直、峰の父親の死に際の一言が、今回の小説の中で一番グロいと感じた。
言葉とか内容そのものはもちろんだけど、それ以上に最期の瞬間にその言葉を放ち峰のすべてを引き裂いて死に顔に笑みを浮かべていたというのが最上級のグロさ。
代議士の極悪人っぷりは見上げたものだけど、峰の父親のそれは、その比じゃないと思う。
「おまえの母親は売女だ。おまえは俺の子じゃない」
もし内容が本当だとしてもエグいけど、もしそれが嘘だったとしてもまた果てしなくエグい。だってもうそれ嫌がらせでしょう?
どんな思考回路で今際の際に娘へその呪いを吐き捨てて、そして笑顔で死ねたの?
母親の死に際にも会いに行かず、呼びに来た娘に暴言を吐き、いざ自分が死ぬ時に訪れた娘にそれが出来るってどういう心境なんだろうか。ただのクズとかそういう言葉で片付けるには軽すぎると思えるほど、もはや憎しみがあったとしか思えない、悪魔の所業だよね。峰が今元気に生きていることが奇跡に思えるくらい地獄の沙汰だったと思う。
話を戻して、給太郎の
「十七の時に好きになった同級生の女の子が、右足をちょっと引きずる癖があって、それを思い出したんです。一度だけデートしたけど、うまく行かなかった。僕が彼女の歩き方はチャーミングだってほめたら、ぶん殴られたんです。冗談じゃないわって。冗談じゃないって言いたいのは、こっちの方ですよ。僕は本気でそう思っていたのに」
で大笑い。もちろん傷つけられた側からしたら笑い事じゃないんだろうけど、倫太郎キャラ立ちすぎてて。
「あなたは少し変わってるんじゃないかしら?」と言う峰に
「変わり者は、むしろ彼女の方でしょう」とムキになって言うのも笑ってしまう。
後半で倫太郎が沢渡に対して、暗に脅しとも取れる「俺これ小説に全部書くんだぞ覚悟あんのか?」(意訳)の切り札をだすのも、
法月パパが追い討ちを通り越してトドメさして援護したファインプレーもちょっと笑ってしまった。連携プレーが過ぎる。笑
出来れば全員呼び戻してほしい倫太郎に
「ここまで来たら、もうなんだってやりますよ」
な柴崎。
「しくじったらあなたがたも道連れにしますからね」
な柴崎。
面白いイケメンそれが柴崎。
からの峰がコップ落として人質になって闘争劇繰り広げて助手席から飛び出して篠崎は即死の自殺の怒涛の展開。
そして書き置き渡してくる峰。はい?????死に逃げ、、、
唯一すぐ帰る予定たったから初日呼び出されたの恭平しかいないじゃんは盲点すぎて。言われなきゃ一生気づかなかったわ。
そして真棹。恭平を脅して関係を持つって……終わってるよおばさん……あなたもう40代でしょ……?てか当たり前だけど女性とか関係なくそれはもう普通に犯罪だよ……。
そしてそれを年老いた現夫に見せつけて笑いかける……?
本当に狂気。
手記でようやく見えたけど、「峰ママは売女で峰は不貞の子」だと峰の父親が娘にかけた最大の呪いは、真棹がでっち上げて吹き込んだ大嘘だったわけだ。
峰の父親と暮らしてる間に吹き込んだのかな?それってどの段階で計画してたことなんだろう?何が偶然でどこからが計画なんだろう?もう何も信じられないけどきっと目的はなく愉快犯なんだろうな。
「妻は売女、娘は他の男の子」という嘘を、じゃあ峰パパはどこまで信じてたんだろうか。全部真に受けて傷つき妻と娘のすべてを憎んでいた説もあるのか。でも元々女にだらしないクズだったんだよね?数いる女の一人が真棹で、のめり込んでいく内に、真棹から嘘を吹き込まれたという時系列なのかな?まあ元々女を家に呼んで妻に世話させるような下劣な奴だから峰の父親には同情の余地ないとしても、峰ママが可哀想なのも前提としても、でも峰自身が何より可哀想すぎない?嘘だったってこと、せめてあとで伝えてあげてほしいわ。
ほんでそんな最悪な嘘を吹き込んだ真棹の目的意味不明すぎてエグい。人の心ないんか。てか逆によくこれまで殺されなかったな。すげーよ。
「真棹はそんなふうに他人の運命を提造することを、この上ない喜びと考えていた。何度も言ったように、真棹は支配欲に狂った女傀師だった。」
と篠崎は書き残していたけど、こんな化け物誰の手にも負えないだろ。唯一ガチ目に好きだった沢渡と離婚した時のエピソードめっちゃ知りたくなったわ。
唯一残した残した情報について、「これは私の沢渡冬規氏に対する、最後の友情の誰なのだ。」
「私は彼が、いつまでもこの井賀沼にとどまり続けることを望んでいる。」
「こういう結果を招いた責任はすべて私と真棹にあるのであって、沢渡兄弟に罪がないことをあらためて強調しておく。」
「自ら死を選ぶことにためらいはない。私にとって、真棹のいない人生は意味がない。」
なにから触れたらいいのやら……。
友情の証って言うけど、嫉妬心と友情は確かに共存するとは思うけど、あそこにとどまり続けてほしいのはどういう理由だったんだろう。
真棹が人の皮を被った悪魔だと知ってて、てか自分が殺しもしたけど、それでも最後まで真棹に取り憑かれていた篠塚も意味救えない人間ではあったよね。
そして同封されていたのは何だったのか。ラストスパート。
代議士が法月パパを抜擢した理由、法月ママ好きだったから嫉妬で嫌がらせでしたオチ。これがある意味一番リアル。そんな身勝手なことで人のことを…?と思うような事が、唯一にして最大の動機だったりするんだろうな、人間。
「礼子は、素直に私のものになるべきだったのだ。」
「私は、礼子がずっと小さかった頃から、そう決めていた。ー
「私は礼子の成長を、いちばん身近な場所からつぶさに見届けてきたんだ。」
「おまえなどより、ずっと長い間だ。」
「私が本当に愛した女は、礼子しかいない。」
「それなのに、礼子はつまらぬ意地を張って、おまえのような男の妻になった。私にはそれが許せなかったのだ」
台詞全てに嫌悪感、軽蔑、気持ち悪い、身勝手。
「二十年や三十年で、この恨みが消えるものか」
この執着。真棹と通ずるものがある気がする。
ここまでくると法月ママを無理やり犯したことも、確かにこいつなら全然やりそうだなと思えてしまう。
「おまえのせいではなかったさ。この私のせいだったのだからな。私は人知れず、泣いたよ。だが私にそんなことをさせたのも、もとはと言えば、おまえが礼子と結婚したからだ。いちばん悪いのは、おまえなんだ」
正直法月パパはよくこいつを殺さなかったと思う?
てかこのクズが手を回したせいで沢渡兄弟無罪放免になるんだよね?でもプロローグで…てことは恭平か沢渡はやっぱり捕まるのかな…?とここでもまだ察せない察しの悪さ。
倫太郎の、
「沢渡さん、今さらこんなことを言うのはなんですが、あなたの考え出したトリックは見事なものでしたよ。特に、父に発見者の役をふりあてたのが、秀逸でした。目的には感心しませんが、あなたの頭脳には敬服します。でも、あなたは二つのミスを犯しました。それさえなければ、あなた自身は疑いを避けることができたでしょう」
この辺のね、意外と相手を素直に賞賛するあたりと、でも一歩及ばずだったことまで伝えるあたりか、別作者の別シリーズの御手洗に通ずるものがある気がする。
耳栓以外のミスについても、まったく気づいてなかったので自分察しの悪さとそれ故にしっかり騙される楽しみを味わえるありがたみを改めて実感。
香織ちゃんのことよろしく頼んだのは書き方的に法月パパに思えたんだけど流れ的には逆な気もするんだけど、あなただけが頼りって???ここ最後までよくわからなかった、、、誰か、、、
ほんで恭平は野望ゆえに真棹の誘いも割とノリノリやったんかい。
要は兄貴を引きずり戻したいのね。
兄の狂った世界観を根底からひっくり返す為にも真棹を手懐けて利用しようとはある意味大したもんだわ。
そういえば美和子の謎が謎のままなんかだけど…?
最後に微笑みかけた時の顔を見れただけでも伊賀沼にきた甲斐あったてどういう事?????あれだけの事があってもそう思えるっていったい何???前半でも美和子に好意がとか言ってるし、美和子はいったい???
本当のラストシーン、松山殺したのお前だったんかーーーい?!?!?!
プロローグのことを考えると兄の方が捕まっちゃうとかかなと思ってたからまさかの!!!
ということで物語は終了。
改めて、香織が証言のあたりはちょっと上手く出来過ぎな気もしたというか、3歳児が日を跨いでまで時計の数字覚えているかな…?という疑問。
あと20メートルだっけ?靴ぶん投げたのもすごいよね。野球やってた?
てかそもそも!!!寝ぼけてたとはいえ会話もしてるのに起こしたのが兄弟どっちか気づけないってことあるのか?!確かに面識はほぼなかったし…?寝起きだし…?だとしてもなかなか無理ないか?!
あとこれはこちらの読解力の問題かもしれないけど、時々台詞オンリーの会話が繰り広げられた時に、これどっちの台詞だ?となることがあるのでちょっとだけ困った。
・月蝕荘に着いてすぐ「聞き取れない声で、美和子がなにかつぶやいた。
これはなんだったの?!
▪️まとめ
全体的に人間関係や人間ドラマがガッツリ目で新鮮で面白かった!
なのに人数多すぎないから誰が誰だっけ?となることもあまりなくて助かる!
とにかくどんどん話が進むので飽きないし、展開も二転三転するから飽きないし、スピード感もワクワク感も味わえてすごく楽しかった!
あと割と昔の作品なのにかなり読みやすい!
Posted by ブクログ
トリックはわかったけど犯人はスケープゴートに騙されました。
科学捜査や名探偵だったらそのトリックも違和感に気付いたでしょうが、案外こういうシンプルなもののほうが奇想天外よりも難しいのかも。
読者への挑戦状もすき。
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はじめて法月綸太郎を読みました。
淡々と事実ベースの情景描写をする文体が非常に読みやすく、そのなかにたまにぐっとくる比喩をいれてくるのがとても好みです。
ほかの作品も読みたいと思いました。
Posted by ブクログ
雪の山荘へ招かれた法月警視。招待主の美女の死体が離れで見つかる。部屋は施錠され、雪の上には発見者の足跡だけ。不可能状況と圧力で自殺と決めつける地元警察。久々に読んだけど、やっぱり法月綸太郎シリーズは好きだな〜。トリックも好きだし。圧力とかちょっとリアルな感じが好み。
Posted by ブクログ
肝心の雪密室のトリックが期待と違った!!!北山猛邦を期待したのが悪いのであってフェアではあるけど……
ミステリ部分より最後の人間たちのぐちゃぐちゃが好き。シリーズはしばらく読まなくていいかな。
Posted by ブクログ
法月綸太郎シリーズ1作目。
1989年の作品ですが、古臭さはなく、読みやすかったです。
読者への挑戦状が登場しますが、全くトリックは分かりませんでした(笑)
Posted by ブクログ
初の法月倫太郎シリーズ〜
名前は知っていたのですが
中々手に取ることのなかった作家さん
しかし読んで見ると
内容がごちゃごちゃせずに
シンプルかつ読み応えのある作品でした!
あらすじは
ある美魔女から山荘で開かれるパーティの
招待状が届き、行く事にした法月警視
集められた招待客たちは各々に問題を
抱えており、、、
そしてその日の夜に主催者である美魔女が
死体として発見されたのでした。
最初に思った倫太郎あんまり出てこないやんwww
主役ちゃうか?www
さて、日頃からミステリー小説を読んでいる私
ふと思った……クセがない!
まるで火曜サスペンス劇場を読んでいるみたい
ぶっ飛んだ探偵
狂いまくってる犯人
ド肝ぶち抜かれるトリック等
が今作には一切ない!!
なーんだ!って思ったキミ!待て!
確かに派手さはないが !
侮るなかれ!
シンプルだからこそ読みやすく
内容もすっーと頭に入りやすく
シンプルこそが時として最も最良なのだ!
『シンプルイズベスト』
そんな作品なのだ!!
そして今回は『読者への挑戦状』もある!
ワクワクするだろ〜
私は挑戦状のページに来た瞬間
そっと本を閉じた。
そしてそれまでのメモを読み返し
無心になって考える……わからん!!
今思うとなんと言う!シンプルなトリック!
自ら勝手に迷路を作って迷っていたとは……www
すごいぞ!⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝
法月倫太郎!
すごいぞ!⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝
シンプル!
昨今のド派手なミステリーもいいが
こういったシンプルなミステリーもめっちゃ面白い
法月倫太郎シリーズ期待大だと思う!
是非また読みたいですね〜
と言うか。法月倫太郎の父ちゃんが主役級に
頑張っていたなぁ〜父ちゃんが主役かな?www
Posted by ブクログ
ミステリ界で超有名な法月綸太郎シリーズヽ(´▽`)ノ
読書会の課題本で、実は初読みの作家さん♡
まーた面白いシリーズに手を出してしまった…(≧∀≦)!
本格推理小説のお手本のような作品。
この作品の探偵役は、法月綸太郎といって、著者と同姓同名。
有栖川有栖さんと同じ形式ですね。
これはエラリー・クイーンの影響みたい。
作家であり、探偵である。
警視である父親、法月貞雄が招待された長野県 伊賀沼にある別荘で、殺人事件が起こる。
執筆中の綸太郎を伊賀沼に呼び寄せ、2人で事件の真相を探る…。
非常に段取り良く、作り込まれた作品。
見たことや証言などに曖昧な描写はなく、途中「こんなにハッキリ覚えているもん?」と疑問を持ちつつも、IQ高めの役者揃いということで良しとする!笑
舞台はまっさらな雪で囲まれるというあるあるの典型的な密室殺人。
探偵、法月綸太郎の印象は…
芯が強くて真面目そう…ですかね。
御手洗潔やメルカトル鮎のようなクセはなさそう…( ≖ᴗ≖)
途中、
ーーーーー
(作者からの註──本節の中で、カーター・ディクスンの『白い僧院の殺人』のトリックを明かします。未読の方は、次の空白行までとばしてお読み下さい)
(本文より)
ーーーーー
という警告をしてくださる心遣い…♡
将来読むかもしれないから、この部分は飛ばしました。
他の本も、こうやって書いてくれたらすごく助かるのに!!(過去、読んでしまって悔しい思いをした経験あり)
法月綸太郎の好感度爆上げしました❀.(*´▽`*)❀.
トリックもヒントも全て出揃って、80%ぴったりで『読者への挑戦』!!
えーっと、脳が考えることを拒否しました…(^▽^;)
30秒くらいは推理したかも…。
そして、この作品の何が凄いって……めちゃめちゃ言いたいけど言えないあの部分!!
騙されました…完全に!
法月綸太郎(作家)さん、すごい.☆.。.:*・°
期待の上をいく面白さでした!!
シリーズの第1弾なので、続き読んでいきたい♡
Posted by ブクログ
法月親子シリーズの第一弾。
新装版で出てたので、二十年ぶりに再読。
法月綸太郎の作品は、なんと言うか外連味あふれるガジェットで誤魔化さず、論理的にトリックを、犯人を導き出すためだけのストーリー構成と言うか。余分なものがないと言うか。パズラーとして徹底している感じが、昔はどうも苦手だった。
今回再読してみて、いやいや、奇妙な館とか、遺産相続で揉めている一族とか。そんなものがなくても、純粋にミステリを楽しむことができる。そういったことを認識させてくれた作品だったと思う。苦手意識が少し薄れた再読経験でした。
トリックの一部は、スマホがある今では古いかなと。ただ、読者への挑戦があるとおり、とことんフェアに徹している。
法月親子のシリーズはこの一作と「一の悲劇」しか読んでいないので、他のも読んでみたい。
Posted by ブクログ
過去の名作ミステリーへのリスペクトしたものなんだけど、読んでなかった。良いのか悪いのか。
今回はどちらかといえば父親が主役みたいなものだったけど、その分これまで読んできた中では父親のキャラクターがより前面にでてきたわけで、ほほーそういう話もあったのねっていうことがちらほら。
トリック自体はオマージュだからか、そんなに突拍子もないことではなかったが、それをどのように実現したのか・誰が何の目的でという部分が重要。となると、肝になるのは登場人物たちの背景とそれに伴う立ち振る舞い方。ちょっとばかりどぎついのが多かったが、全体を貫く作られた世界感(悪い意味ではなく)からすると、それもありかと。
雪密室は狭義には現場となった部屋なんだろうけど、自分たちの足跡で雁字搦めになってる登場人物たちのメタファーとも言えるのかもしれませんなぁ。
Posted by ブクログ
古い作品ではあるが雪の山荘での殺人と王道ミステリ
好みの問題もあるかもしれないがトリックは少々陳腐に思える
しかし複雑に絡み合う人間模様を軸に沿えているようなのでミステリとして読むよりかはサスペンスとして楽しむほうがいいかもしれない
Posted by ブクログ
冬の間に読みたかった本。だいぶ暖かくなってしまったけど。
雪密室には違いないけど、古い作品だけあって、まぁ、オーソドックスな感じ。
ただちょっと…結構厳しいかなーと思うところも…。シンプルではあるのだけど…。
だけど上手いなぁと思ったのは、冒頭と結末の結び方。あ、こう終わるのか!と。
見える景色が変わった。こういうの、好きです。
法月さん、実は初読みでしたが、他のも読みますぞ。
Posted by ブクログ
積読消化!
まっちゃんからの本!!!
フィリピンで常夏の中読みました。
なかなか暑い中で雪のトリックとは、、、と、思ったものの、札幌は真冬なので以外とすんなり物語に入ってこれた!
ただ、、、、かなり前の作品らしいんだけども、いろんな伏線そのままに終わってしまって、、、
あの事件は一体どうなってしまった??って言うのも結構あった。
もう少し、綺麗に回収して欲しかったなぁ、、、、
伏線張りっぱなしは、、、、後味が悪い、、、、
他にも、会話文があるんだけども、、、なかなか特徴の掴めない主人公が多く、一瞬で誰が言ってたのか?誰が喋ったのか?誰の視点かわからなくなって、まさか、そういうトリックか!!!!
って思ったら、ただ、ただ、特徴や人の描写が少なく、マチビトAとマチビトBとマチビトCみたいな印象でイマイチ感情移入しきれなかったぁ、、、、、、
#★★
#伏線回収
#して欲しかったなぁ
#綺麗に拾って欲しかった
#登場人物が定まらず
#誰が誰だかわからなかった
#うーん
#警視と息子
#法月綸太郎
Posted by ブクログ
第一作目は法月警視がメインなのか。
密室トリック云々よりもドロドロした人間関係が気になる。
法月作品に登場する歪んだキャラクター達には寒気を覚えるけれど、物語においては良いスパイスになるんだよなあ。
とある理由により雪の山荘・月蝕荘に招かれた客人達だが、招待主の真棹が離れで死んでいるのを発見する。
Posted by ブクログ
ペンションの離れに首吊り死体。
降り積もった雪の上には発見者のものしか足跡がなく……。
著者が足跡トリックに真っ向から挑んだ第2長編にして、名探偵法月綸太郎のデビュー長編。読者への挑戦つき。
ごちゃごちゃしすぎてないところが好印象。
Posted by ブクログ
法月綸太郎シリーズ
雪使った二重密室ということで占星術殺人事件を思い出した
よく言えば淡々と悪く言えば特に盛り上がるような場面も無く終わった印象
トリックもそれは厳しくないか?という点もあり..うーん...
複雑な人物相関図に頭が混乱
被害者へのヘイトもなかなか