【感想・ネタバレ】雪密室 新装版のレビュー

あらすじ

雪の山荘で美女が殺される。部屋は旋錠され、犯人の足跡もない! 本格推理の極。誇り高い美女からの招待で信州の山荘に出かけた法月警視だが、招待客が一堂に会したその夜、美女が殺される。建物の周囲は雪一色、そして彼女がいたはずの離れまで、犯人らしい人物の足跡もついていないのだ。この奇怪な密室殺人の謎に法月警視の息子綸太郎が挑戦する、出色本格推理。

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Posted by ブクログ

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雪の山荘へ招かれた法月警視。招待主の美女の死体が離れで見つかる。部屋は施錠され、雪の上には発見者の足跡だけ。不可能状況と圧力で自殺と決めつける地元警察。久々に読んだけど、やっぱり法月綸太郎シリーズは好きだな〜。トリックも好きだし。圧力とかちょっとリアルな感じが好み。

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2025年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

法月親子シリーズの第一弾。
新装版で出てたので、二十年ぶりに再読。

法月綸太郎の作品は、なんと言うか外連味あふれるガジェットで誤魔化さず、論理的にトリックを、犯人を導き出すためだけのストーリー構成と言うか。余分なものがないと言うか。パズラーとして徹底している感じが、昔はどうも苦手だった。

今回再読してみて、いやいや、奇妙な館とか、遺産相続で揉めている一族とか。そんなものがなくても、純粋にミステリを楽しむことができる。そういったことを認識させてくれた作品だったと思う。苦手意識が少し薄れた再読経験でした。

トリックの一部は、スマホがある今では古いかなと。ただ、読者への挑戦があるとおり、とことんフェアに徹している。
法月親子のシリーズはこの一作と「一の悲劇」しか読んでいないので、他のも読んでみたい。

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2023年03月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

過去の名作ミステリーへのリスペクトしたものなんだけど、読んでなかった。良いのか悪いのか。

今回はどちらかといえば父親が主役みたいなものだったけど、その分これまで読んできた中では父親のキャラクターがより前面にでてきたわけで、ほほーそういう話もあったのねっていうことがちらほら。

トリック自体はオマージュだからか、そんなに突拍子もないことではなかったが、それをどのように実現したのか・誰が何の目的でという部分が重要。となると、肝になるのは登場人物たちの背景とそれに伴う立ち振る舞い方。ちょっとばかりどぎついのが多かったが、全体を貫く作られた世界感(悪い意味ではなく)からすると、それもありかと。

雪密室は狭義には現場となった部屋なんだろうけど、自分たちの足跡で雁字搦めになってる登場人物たちのメタファーとも言えるのかもしれませんなぁ。

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2024年07月02日

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