法月綸太郎のレビュー一覧
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ネタバレ惜しい。何が一番惜しいって、タイトルにもなっている頼子の人物像がぼやっとしているから。
まず、ミステリー小説はミスリードにまんまと引っかかっていたことに気づく瞬間が楽しいと思っているタイプなので、序盤の手記を読んでいる時点でおかしな点が複数あることに初読で気づき、「ミステリーなのにこんなに推理がガバガバでいいのか」と正直途中で積むところだった。(読み進めるうちに手記のおかしな点から事件の真相を明らかにする話だとわかった)
また、ページ数が内容に対して多すぎる。多分半分から3分の2くらいの分量でまとめた方が話的にも綺麗にまとまったように思える。
そして何より頼子の人物像がぼやっとしすぎている。頼子に二面性があることまでは理解できたが、その二面性が上手く結びつかず分断された2人の記号化されたキャラクターを見せられているみたいだった。
頼子の心情の揺れがこの話で起こる事件の引き金となっているので、他者の口から語られる頼子ではなく、頼子自身の心情が直にわかるもの(例えば頼子の手記をそのまま載せるなど)を組み込めば、頼子をよりリアルで魅力的な人間として理解出来たのではと感じた。
頼子に限らず登場する女性全般が誇張された人物像だったり言動に無理があったりするので、女性を書くのがそもそもそんなに得意でないのではと思う。
一方で主人公は非常に個性が立っていて印象的なので、アニメ化などされたらウケそう。
ハードボイルドと言われているが、どちらかといえば厨二感のほうが強い。 -
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新本格ミステリの端緒を開いた『十角館の殺人』刊行から三十周年を記念したアンソロジー。新本格第一世代のレジェンド作家七名の夢の競演。
「名探偵」をテーマに書かれたレジェンド作家のアンソロジー。
「名探偵」をテーマに、とはいえ、実はストレートに探偵ものミステリを書いてる方は少ない印象。ちょっとメタフィクションっぽかったり、今までの新本格の歴史への郷愁を感じさせるものだったり。
ただ、短篇でも粒ぞろいで、この作家陣の並びだけでも非常に贅沢なものを読んでいる満足感があります。
個人的には我孫子武丸さん『プロジェクト:シャーロック』と歌野晶午さんの『天才少年の見た夢は』が好きでした。どちらもちょっとしたIf世界の話なのですが、同じ世界観の話をぜひ読んでみたいです。
また、『天才少年の見た夢は』は、どこか某推理アクションゲームを彷彿させる設定で、それも面白かったですね。 -
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法月綸太郎の中篇作品集『ノックス・マシン』を読みました。
ここのところ国内の作家のミステリ作品が続いています。
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「このミステリーがすごい! 2014年版」国内編1位!珠玉の中篇集。
上海大学のユアンは、国家科学技術局から召喚の連絡を受けた。
「ノックスの十戒」をテーマにした彼の論文で確認したいことがあるというのだ。
科学技術局に出向いたユアンは、そこで予想外の提案を持ちかけられる。
本格ミステリ、本格SF、両ジャンルの歴史に残る必読の傑作
――大森望(「本の旅人」4月号)
まさに“血(知)湧き肉踊る”エンターテイメントだ
――村上貴史(「ダ・ヴィンチ」6月号)
中でも「論理蒸発――ノックスマシン2」は、“感涙すら誘う恐るべき傑作”
――千街晶之(「SFマガジン」6月号)
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2013年(平成25年)に刊行された本格ミステリとSFが融合した中篇集で、以下の4篇が収録されています。
■ノックス・マシン
■引き立て役倶楽部の陰謀
■バベルの牢獄
■論理蒸発-ノックス・マシン2
■あとがき
■解説 杉江松恋
2058年4月、上海大学で20世紀の探偵小説を研究していたユアン・チンルウは、国家科学技術局から呼び出される… 博士論文のテーマであるイギリスの作家ロナルド・ノックスが発表した探偵小説のルール「ノックスの十戒」の第5項「探偵小説には、中国人を登場させてはならない」が、史上初の双方向タイムトラベル成功に重要な役割を担う可能性があるというのだ、、、
その理由を探るべく、実験に参加させられた彼が見たものとは―― 発表直後からSF&ミステリ界で絶賛された表題作『ノックス・マシン』、名探偵の相棒たちが暗躍する『引き立て役倶楽部の陰謀』、空前絶後の脱獄小説『バベルの牢獄』などを含む中篇集。
本格ミステリファンなら、読みながらニンマリしてしまうネタが満載の物語でしたね… それだけに一般受けするのが難しいし、科学的な理論の解説も難解なので、好き/嫌いが分かれる作品だと感じました、、、
そんな個性的な4篇が収録されていますが、イチバン愉しめたのは『引き立て役倶楽部の陰謀』ですね… ワトスン博士やヘイスティングズ大尉等、名探偵の助手たちが集うクラブの面々が本格ミステリにおける名探偵の助手という立場を護ろうと暗躍、アガサ・クリスティの失踪事件の真相も絡めて印象的な作品に仕上がっていました。
『ノックス・マシン』と、その続篇の『論理蒸発-ノックス・マシン2』は、SFとミステリを巧く融合させた作品で、ロナルド・ノックスが発表した探偵小説のルール「ノックスの十戒」やエラリー・クイーン作品の定番「読者への挑戦状」をネタにした愉しい展開が印象的ですが、科学的な理論が理解不能なのでその部分は流し読みして、オチを愉しんだ感じかな、、、
いずれにしても、海外古典ミステリについて一定の知識がないと愉しめないので評価が難しいですね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ法月綸太郎はシリーズとしても著者としても初読(面倒だな…)
所々独特な言い回しがあって面白かった
■イヤミス
叙述トリックと知った上で読んでたから、父親が頼子を愛してるのは多分嘘だろうと思って実は血が繋がってないのか?と勘ぐったけど…
血は繋がってるけど奥さんの方が大事なんかい!
むしろそんなに大事な人との間に産まれた子なんだから何故愛情を向けられなかったのか…
じゃあ妙子にもなびくなよ…
気持ちがわからん…
■犯人の自殺
犯人が自殺するとわかっていて黙認した法月。
日本の探偵でそういう展開読んだこと無い気がするなぁ(自分が知らないだけかも)
そんなに沢山読んで無いけどホームズとかポアロとか海外の探偵は罪を暴いた後は犯人の好きにしろというか判断に任せるみたいな風潮なのかな?
日本は罪を償わせるために自殺はさせないし、必ず捕まえるのイメージ。
お国柄なのかな?
著者の別作品もオススメでよく見かけるので読んでみたい