あらすじ
女の上半身と男の下半身が合体した遺体が発見された。残りの体と密室トリックの謎に迫る(「重ねて二つ」)。現金強奪事件を起こした犯人が陥った盲点とは?(「懐中電灯」)全8編を収めた珠玉の短編集。
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Posted by ブクログ
特に面白かったのは以下3編。
・カットアウト
色彩豊かな芸術ミステリー
・黒のマリア
オカルト風味でもきちんとロジカルに落ちる
・トランスミッション
コントのような前半の展開が秀逸
Posted by ブクログ
短編集。お馴染みの探偵法月綸太郎は最後のやつにしか登場しない。昔に書かれた作品ばかりだがどれも時代をあまり感じさせず今でも通じるものがあった。しかし「カット・アウト」に書かれている芸術に関する事は私に芸術的素養が欠けているため理解するのが難しかったけれど最後のカタルシスは十分通じた(ような気がする)。好みなのは「トランスミッション」「シャドウ・プレイ」かな。
Posted by ブクログ
最初の二話がすごく好き。私のミステリが好きな理由のエッセンスがギュッと詰まっています。最後の数行で怒涛に攻める探偵の推理披露の内容が、突飛もなかったり、ものすごく論理的だったりした時に感じるカタストロフィがたまらないのですよね〜。
でも、中盤の【ロス・マクドナルドは黄色い部屋の夢を見るか?】みたいな話も嫌いじゃない(笑)。何言ってんのこの作者?ってなる系(笑)
Posted by ブクログ
葛城刑事登場の3作、特に『黒のマリア』の決着とその余韻、『懐中電灯』の詰めが好み。『重ねて二つ』の死体装飾とトリックも面白いが『カット・アウト』の真相が明らかにされる場面はさらに好き。芸術の話は「夏と冬の奏鳴曲」を彷彿するも読み辛くはなかったなぁ