法月綸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
好きか嫌いかで言えば嫌い。
でも完全にしてやられた。
1980年代末の新本格が重視した価値観と、2020年代の読者が重視する価値観には少なからずズレがある。
デビュー作らしい粗さや時代特有の演出過剰さもあり、読んでいて引っかかる部分は多かった。
正直、イライラしたし斜め読みしたところもある。
けれど、「当時の読者は何を面白いと思ったのだろう」と考えながら読む時間は、まるで歴史資料を覗き見るような面白さがあった。
面白くないところも含めて面白い、少し不思議な読書体験だった。
そして最後の最後で、その距離を取った読み方ごとひっくり返される。
主人公や作品世界を冷静に批判していたつもりが、読者としての立ち位置ごと操作されていたことに気づき、完全にしてやられた。
好きではない。でも面白かった。
そんな矛盾した感想が残る作品。 -
Posted by ブクログ
2026.05.14
表紙の箔が目に入り、帯文と4人の作家さんの名前で買いだ!と思った。
どの作品も比較的短いとはいえ物語にがっつりハマりこめるし、するすると読める。そして最後の一行で「え」「は?」となる。おもしろかった。
金子さんはいきなり異星人モノでびっくり。ほんわか友情話だと思ったのに。思ったのに!
斜線堂さんは「人魚伝説」。登場人物たちの心のひりひりととげとげが伝わってきて一気に読んだ。で、最後。え?いや、怖いって。
法月さんはもう、ひたすら人物相関と時系列を追った。それほど複雑ではないのに「は?」と思えて、満足。法月さんははじめましてだったけどがっつり長編を読んでみたくなった。
芦沢さんの物語は、人を壊す様、人が壊れていく様がとても恐ろしい。無自覚って怖い。彼はきっと最初からこうするつもりだったのでは。短いけれどたっぷりイヤミスに浸れた -
Posted by ブクログ
2026年皐月。『読んだことない作家さん読んでみよう』キャンペーン開催でございます!
1作目、法月綸太郎先生、重鎮でございます。
たびたび他の作家さんの作中にも名前がでてくるのでいつかは読みたいと。確か綾辻先生とも懇意なはず。
本作『法月綸太郎の不覚』は
先日発売されたホヤホヤの最新作です。
このシリーズは1989年に『雪密室』にて始まっているそうな。37年前からって、スゴッ!
作品は法月綸太郎なる主人公が、頼りない相棒が持ってくる事件に巻き込まれて・・・。
警察官僚の父から捜査の相談を受けたり、頼ったりしながら、事件を解決していくミステリでした。懐かしいテレビドラマでよくみる設定で
既視感は正直強いかな?
アサミミツヒコ ナンチャラ?
4話の短編ですが、その内3話が「交換殺人」を
匂わされると、「またかっ!」ってなりますよ、
法月先生。
あとがきでその点を「思考のトラック」が年々少なくなっていると語っているのですが、さすがに厳しい。
はじめて読む私からすると「交換殺人の名手」なのかΣ('◉⌓◉’)と思ってしまうくらい。
いや、名手にしとこう!うん!
さぁ次、誰読もうかしらん♪( ´▽`)