法月綸太郎のレビュー一覧

  • 法月綸太郎の消息

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    同郷のミステリ作家なので法月綸太郎シリーズは好きなのですが、この作品はギリシャ神話やアガサ・クリスティ、ポアロ、ホームズについての知識がないと理解が難しく楽しめない。

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    2023年09月16日
  • 雪密室 新装版

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    第一作目は法月警視がメインなのか。
    密室トリック云々よりもドロドロした人間関係が気になる。
    法月作品に登場する歪んだキャラクター達には寒気を覚えるけれど、物語においては良いスパイスになるんだよなあ。
    とある理由により雪の山荘・月蝕荘に招かれた客人達だが、招待主の真棹が離れで死んでいるのを発見する。

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    2023年08月31日
  • 法月綸太郎の新冒険

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    穂波と綸太郎の関係性が結構好きなので「イントロダクション」を読むと思わずにんまりしてしまう。
    「身投げ女のブルース」も「現場から生中継」も、趣向を凝らした構成で楽しませてくれる。
    これだけのトリックを生み出す頭脳も凄いけど、やっぱストーリー展開が秀逸だと思うんだよなあ。
    ホント面白い。

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    2023年08月02日
  • 赤い部屋異聞

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    感想
    深淵を覗きたがる心理。そこに何があるのか、何が潜んでいるのか。好奇心が牙を剥いても。いざとなれば逃げ出せば良い。フィクションだから。

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    2023年05月25日
  • 新装版 頼子のために

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    面白かった。
    解説にもあるが、ある一家の一人娘の死の真相に迫るというミステリ要素のみならず、政治家などの有力者にも屈せず行動する硬派な側面、あるいは人間という存在の複雑さやそれが抱える業を主題に組み入れていることによって、たんにミステリを読み終わった時とは異なる読後感がある。
    トリックに感心した、という部分もなくはないが、小説を読んだな、という感じの方が強い。
    星の数は多くはないけど、やっぱり法月綸太郎は良いなと思った。

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    2023年05月16日
  • ノックス・マシン 3/4 電子オリジナル版

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    SF短中編を4編による作品集
    表題作も面白かったが、収録作の中ではバベルの牢獄のギミックが楽しめた
    囚われの身の主人公による一人称で語られており、監視者の目を潜り抜けて脱出を試みる物語
    読み進めると監視者は読者だと気付く
    つまり主人公の考えを含めて監視者に全て読まれている状況
    最後に小気味良い仕掛けで監視の目から逃れ脱出するのだが、全編通して脱出準備が進められていた事に後から気付かされた
    そしてその仕掛けにより、当作は電子化不可能という点も面白い

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    2023年04月28日
  • 新装版 頼子のために

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    多分20年くらい前に読んでるかもだけど、すっかり忘れていて新装版で再読。

    一人娘の頼子を殺された父親が、犯人の思しき男を殺して自殺未遂。その父親の手記に残された秘密を探る法月。

    うー、こんなにイヤミスな展開だったとは…。第5章からの真相が切ないしモヤモヤするでした(モヤモヤは犯人や周りの心理についてです。ミステリ的には好きです)。

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    2023年04月28日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    ネタバレ

    ⚪︎短編集
    ▪️再生 綾辻行人
     ★★☆☆☆
     ホラー>ミステリー

    ▪️書く機械 有栖川有栖
     ★★★☆☆
     世にも奇妙な物語のような空気感

    ▪️アリバイ•ジ•アンビバレンス 西澤保彦
     ★☆☆☆☆
     文体や展開がラノベ感があって合わなかった

    ▪️蝶番の問題 貫井徳郎
     ★★★☆☆
     探偵役のキャラクターが好感が持てる

    ▪️カニバリズム小論 法月倫太郎
     ★★★★☆
     グロ寄りの描写もあるが、まさにどんでん返しの面白さ

    ▪️藤枝邸の完全なる密室 東川篤哉
     ★★☆☆☆
     コメディ寄り

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    2023年04月26日
  • 雪密室 新装版

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    ペンションの離れに首吊り死体。
    降り積もった雪の上には発見者のものしか足跡がなく……。
    著者が足跡トリックに真っ向から挑んだ第2長編にして、名探偵法月綸太郎のデビュー長編。読者への挑戦つき。
    ごちゃごちゃしすぎてないところが好印象。

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    2023年04月26日
  • 雪密室 新装版

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    法月綸太郎シリーズ
    雪使った二重密室ということで占星術殺人事件を思い出した

    よく言えば淡々と悪く言えば特に盛り上がるような場面も無く終わった印象
    トリックもそれは厳しくないか?という点もあり..うーん...

    複雑な人物相関図に頭が混乱
    被害者へのヘイトもなかなか

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    2023年04月22日
  • 7人の名探偵

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    新本格ミステリの端緒を開いた『十角館の殺人』刊行から三十周年を記念したアンソロジー。新本格第一世代のレジェンド作家七名の夢の競演。


    「名探偵」をテーマに書かれたレジェンド作家のアンソロジー。
    「名探偵」をテーマに、とはいえ、実はストレートに探偵ものミステリを書いてる方は少ない印象。ちょっとメタフィクションっぽかったり、今までの新本格の歴史への郷愁を感じさせるものだったり。
    ただ、短篇でも粒ぞろいで、この作家陣の並びだけでも非常に贅沢なものを読んでいる満足感があります。

    個人的には我孫子武丸さん『プロジェクト:シャーロック』と歌野晶午さんの『天才少年の見た夢は』が好きでした。どちらもちょっ

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    2023年03月30日
  • ノックス・マシン 3/4 電子オリジナル版

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    法月綸太郎の中篇作品集『ノックス・マシン』を読みました。
    ここのところ国内の作家のミステリ作品が続いています。

    -----story-------------
    「このミステリーがすごい! 2014年版」国内編1位!珠玉の中篇集。

    上海大学のユアンは、国家科学技術局から召喚の連絡を受けた。
    「ノックスの十戒」をテーマにした彼の論文で確認したいことがあるというのだ。
    科学技術局に出向いたユアンは、そこで予想外の提案を持ちかけられる。

    本格ミステリ、本格SF、両ジャンルの歴史に残る必読の傑作
    ――大森望(「本の旅人」4月号)

    まさに“血(知)湧き肉踊る”エンターテイメントだ
    ――村上貴史(「

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    2023年03月29日
  • 雪密室 新装版

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    密室のトリックはよく考えられていておもしろい。
    しかし、
    文章の流れや大事な事柄の記載をあえて先延ばしにする手法などは好きになれなかった。
    また、Aという方法なら密室が解け、それはBさんしかできないからBさんが犯人であるという流れが好きではない。あらゆる事柄を精査した形跡はないし、確実な証拠もないし。
    Bさんの自供がなければ成り立たないというのはいかがなものか。

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    2023年03月12日
  • 新装版 密閉教室

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    ネタバレ

    ちょっと難しかったり、種明かしがたくさんありすぎたのと
    学校ぐるみで覚醒剤を隠すためにとか
    スケールがでかすぎて、あんまり納得できず
    そのあと結局吉沢さんや笙子さんなどが恋のもつれでという展開も、急に軽くなった感じで
    あまり今回ははまりこめなかったな。

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    2023年02月16日
  • 新装版 頼子のために

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    ネタバレ

    法月綸太郎はシリーズとしても著者としても初読(面倒だな…)
    所々独特な言い回しがあって面白かった

    ■イヤミス
    叙述トリックと知った上で読んでたから、父親が頼子を愛してるのは多分嘘だろうと思って実は血が繋がってないのか?と勘ぐったけど…
    血は繋がってるけど奥さんの方が大事なんかい!
    むしろそんなに大事な人との間に産まれた子なんだから何故愛情を向けられなかったのか…
    じゃあ妙子にもなびくなよ…
    気持ちがわからん…

    ■犯人の自殺
    犯人が自殺するとわかっていて黙認した法月。
    日本の探偵でそういう展開読んだこと無い気がするなぁ(自分が知らないだけかも)
    そんなに沢山読んで無いけどホームズとかポアロと

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    2023年02月13日
  • リレーミステリ 吹雪の山荘

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    大晦日に吹雪の山荘で発見された首無し死体。登場人物たちは真相を見抜けるのか…??

    豪華推理小説家たちのリレー小説。でも最後の方はちょっと設定が混乱してきて読むの大変だったかな…。学生アリスが出てきてるのに、有栖川さんの執筆がないのはそういうわけかー(あとがきより)。試みとしては面白かったかもですが。

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    2023年01月17日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    ネタバレ

    各々が自ら推薦した「どんでん返し系」短編アンソロジー。
    綾辻さんと東川さんのは既読済みだったが、サラッと読めて面白かった。
    ◆個人的には西澤さんの「アリバイ・ジ・アンビバレンス」が好きだった。探偵役の二人の関係・やりとりが好きで、この二人が活躍する話をもっと読んでみたい!
    ◆どんでん返しという意味で印象に残ったのは法月さんの「カニバリズム小論」。なるほど。そういうことか。。。

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    2023年01月14日
  • ノックス・マシン 3/4 電子オリジナル版

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    作者の推理小説好きが顕著に現れた作品。海外ミステリをあらかた読んでいる人はニヤリとするかも。ただ少し設定が難しいところもあった。

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    2023年01月02日
  • 法月綸太郎の消息

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    コナン・ドイルとアガサ・クリスティ。
    往年の名作に隠された『真実』を法月綸太郎が推理するというのが斬新。
    ホームズとポアロの作品を読んでいるとより楽しめる内容になっている。
    父・法月警視が語る事件の詳細を基に、息子・綸太郎が純粋に論理を組み立て真相を解き明かす安楽椅子探偵もの2篇も面白かった。

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    2023年01月01日
  • 法月綸太郎の消息

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    ミステリを期待してたのだけど、後半はほぼクリスティ論に終始。(一部ホームズやクイーン。)
    出だしのロザムンドとの掛け合いが楽しかったので、どんな事件が勃発するのかと思ってただけに拍子抜け。
    こういう評論は苦手だし、、、
    最初の2編は、まぁ、ミステリ的だったかなぁ。
    たぶん、評論としては優れているのだと思う。
    私が、ミステリばりばりを期待していて、評論が苦手だったのではまれなかったのが残念。

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    2022年12月04日