法月綸太郎のレビュー一覧

  • 犯罪ホロスコープII 三人の女神の問題

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    法月綸太郎による星座をモチーフとしたミステリ連作短編集第2弾。
    冒頭、その星座にまつわるギリシャ神話などが簡潔にまとめられ、その星座のことを知らなくてもある程度星座のバックグラウンドの知識を得られるようにしてあり、その神話をモチーフとした物語が展開される。事件の展開や登場人物が概ね神話に沿った形で描かれ、興味深い。
    基本的にはアクロバティックなトリックはなく、王道の本格ミステリが展開される。一時期の法月綸太郎の悩める探偵のイメージはなく、法月警視と二人三脚で問題を解決していく。
    長編で描かれるパズラーとしての作家・法月綸太郎もいいが、短編でこそ光る作品も多く、本作も佳作ぞろいである。

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    2015年09月20日
  • 犯罪ホロスコープI 六人の女王の問題

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    星座のモチーフという縛りがあり、大まかな流れは統一させていながらも、それぞれの短編に趣向が凝らされている作者の苦心が窺える傑作群。「ゼウスの息子たち」は一つのネタを上手くカモフラージュして、それによって犯人まであぶり出す構成が見事。「冥府に囚われた娘」は最後まで油断ならない展開が続き、ある種の痛快さとシリーズ特有のほのかな苦味を与えてくれる。

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    2017年05月20日
  • ふたたび赤い悪夢

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    「頼子のために」の続編。あと「雪密室」も読んでおかないと、筋が分からないかもしれません。
    筋も良く練られていて、かなりの長編にも関わらず全然だれません。おすすめです。

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    2014年10月05日
  • 生首に聞いてみろ

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    久しぶりに本格推理ものを読んだ。以前から気になっていた法月綸太郎シリーズです。
    この筆者の作品は僕好みでした。まず登場する探偵が、ホームズや相棒の右京さんみたいなぶっ飛んだ頭脳の持ち主ではなく、割と右往左往しちゃうタイプの探偵。
    しかし最後の結論に至る論理の構成は完璧で緻密。
    基本的に読者目線で話が進むので、探偵が立てた仮説が」次から次へと証言によって覆される様は眩暈がしそうです。そういう展開が好きな読者には最良の一冊となるでしょう。

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    2014年09月30日
  • しらみつぶしの時計

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    ネタバレ

    法月綸太郎の短編集。
    ミステリもそうでないものも、完全オリジナルもパスティーシュも、いろんな法月綸太郎が味わえてある意味お得な、本格の法月綸太郎が好きな人には若干消化不良な作品集といえる。
    しらみつぶしの時計のように完全に論理的に考えていけばいずれ正解がわかる数学のような作品もあれば、猫の巡礼のように結局なんだったのか、狐につままれたような気分になる作品もある。法月綸太郎という作者の、作品の幅の広さを実感することだけは間違いない。
    とはいえ、やはり、悩める名探偵・法月綸太郎が活躍する作品をもっと読みたいと思うのは、ファンのエゴだろうか。

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    2013年07月23日
  • 犯罪ホロスコープI 六人の女王の問題

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    ネタバレ

    『【牡羊座】 ギリシア羊の秘密』
    ホームレスの生活に潜入取材を行っていた飯田才蔵が世話になっていたアリョーシャと呼ばれるホームレスが刺殺される。現場にいた才蔵も何者かに殴られ気を失う。アリョーシャが持っていたブックカバー。アリョーシャの過去。持ち去られたジャケットの謎。

    『【牡牛座】 六人の女王の問題』
    ライター・虻原サトルが残した自殺の予告と思われる原稿。かつて同じ劇団に所属していた赤星剛四郎のマンションでの転落死。呑めないはずのお酒を飲んでの転落。劇団時代に書いたシナリオをめぐっての対立。赤星と女優をめぐっても対立していた虻原。シナリオに登場する6人の女戦士の謎。

    『【双子座】 ゼウス

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    2013年01月16日
  • 法月綸太郎の功績

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    ネタバレ

    第5回本格ミステリ大賞への序曲
    論理が漲る傑作推理集!
    〈法月綸太郎シリーズ〉第9作(シリーズ第3短編集)。
    2000年春から02年春までに発表された5つの短編を収録。

    ■イコールYの悲劇(2000.7)
    殺人事件の被害者が残した「=Y」の文字は、はたして何を意味するのか!?
    エラリイ・クイーンへのリスペクト。となればダイイング・メッセージに挑戦。
    (余談ながら競作集で他の著者もみなダイイング・メッセージに取り組んでしまう笑)
    メッセージに使用されたボールペンに残っていた手掛かりから意図を正しく読み取って、登場人物の裏の顔を暴く
    ――プロットには文句なし!なのだが……
    もっと簡単にメッセージ

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    2014年07月12日
  • 法月綸太郎の冒険

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    タイトルを忘れてしまいましたが、カニバリズムの短編(確かこの本収録のはず)が10年たった今でも心に残っています。

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    2009年12月04日
  • 新装版 密閉教室

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    結末が二転三転してしまうのが少し(--;)デビュー作だから少し荒い所もあった感じかな(笑) 密室の謎はあまり好きではないトリックでした(--;) 「ギムレットにはまだ早い」とか過去のミステリを匂わせる感じは良かったかな(笑)

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    2009年10月07日
  • 法月綸太郎の冒険

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    最近超人系の探偵ばかり読んでいたので、『死刑囚パズル』で焦ったり、迷ったりする綸太郎が新鮮。『過ぎにし薔薇は……』が好き。

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    2009年10月04日
  • 意外な犯人 犯人当て小説傑作選

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    純粋に犯人当てを楽しみつつ読めた。
    短編集なので話の区切りが丁度良く、頭が疲れた頃に解答編に入って一旦終わり!って中断できるので、程よく疲れて程よく知的好奇心も刺激されて楽しかったです。

    綾辻行人さんのは比較的すぐ分かるかと思いますが、乾くるみさんのは腹を括って読んだにも関わらず見抜けなかった〜。
    作者さんそれぞれの癖も楽しめる一冊だと思います。

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    2026年03月16日
  • 意外な犯人 犯人当て小説傑作選

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    なんだか、純粋な犯人あてではない作品が混じってたようなw
    でも、どのみち推理はできないし、面白かった♪
    冒頭の綾辻さんの作品が1番。まさに本領発揮。こういうひっかけって大好き。
    「殺人トーナメント」は、推理小説というより、ロジックパズルの問題みたいで、ますめを書いて〇×つけて解く感じだったけど。「少女殺人事件」も、犯人あて小説ではないような、ねぇ。ま、ノックスの十戒をからめたのは面白い。
    「三つの質疑」、「助教授」という職名を使ってるんだけど、この作品の発表の頃にはとっくに「准教授」だと思う。ま、お話の本質にからむところでないんだけど。
    『黒猫を飼うことにした』から2作品収録で、そろそろ積読か

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    2026年03月05日
  • 最後の一行 white

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    タイトルに“最後の一行”とあるわりには、最後の一行にインパクトはない。
    四編とも、短編集の中の脇役としておもしろい作品って感じで、なぜこの四編で一冊作られたのか不思議。
    (しかもwhiteってなってるから、blackがあるのかと調べたら今のところないみたい)

    その中でも『次はあんたの番だよ』は、最近法月綸太郎シリーズを読み始めたばかりの私には嬉しいサプライズ。
    まだ『雪密室』しか読んでない私には、ものすごくアップデートされた法月親子も新鮮だった。
    これも短編にギュッとまとめちゃってるから詰め込みすぎな感じがあったけど、もう少し長いストーリーにしたらもっとおもしろそうだったな。

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    2026年02月20日
  • 最後の一行 white

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    金子玲介さんの短編が収録されているので、手に取ったが、斜線堂有紀さん、芦沢央さんと豪華なラインナップで驚いた。(法月綸太郎さんも有名だと思うが、あまり知らない。)

    「最後の一行」として最もインパクトがあったのは、金子玲介さんの短編だった。
    ふわふわのうさぎのような物体と少年との交流を通し、全体的に暖かな空気が流れているように感じた。物体は健気にもしばらくは自分の星に帰らず、少年が大人になるまで見守ると言ってくれるのだが、段々と弱り果てていく。
    ああ、これ死んじゃうんだろうなと思うが、最後の一行で衝撃的な事実が明らかになる。
    少年はものすごく後悔したと思うが、私はこの終わり方は嫌いじゃない。

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    2026年02月17日
  • 最後の一行 white

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    2026年。以下4作家のアンソロジー。“最後の一行”で見ていた景色が変わるーー。
    「ゼリーに満たされて・金子玲介」テンポが良くて、一番楽しめたな。最後の一行きいてるし。
    「人魚の骨を拾い往く・斜線堂有紀」人肌を切り裂く岩肌がある洞窟。人魚食べると不死身になるんだよね。
    「次はあんたの番だよ・法月綸太郎」のりりん、苦手になってしまった。初期のは好きなんだがw
    「ひび割れ・芦沢央」ブラック企業のリフォーム屋。最後の一行きいている。

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    2026年02月23日
  • 推理の時間です

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    方丈貴恵さんファンなので、手に取ってみた。

    さっぱり検討がつかないものから、これはなんとか辿り着けていたのでは?!と悔しい思いをしたものまであって、楽しめる1冊だった。

    作家さんが、出題者のみならず、別作品の回答者としても執筆されているのもおもしろかった。

    読み慣れていないからか、情景をイメージするのに精一杯で、軍事ものの短編は謎解きどころではなかったかな。

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    2026年02月14日
  • 推理の時間です

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    そうそうたるメンバーが出題者の読者への挑戦。
    推理するのは、犯人に限らず、なぜ、やどうやって、だったりとバラエティに富んでいる。
    我孫子武丸さんだけは既読だったけど、他は未読。
    当然のように、推理はだめだめな私w
    田中啓文さんは時代物であり、どこか伝奇ものみたいだった。
    巻末に、収録の6人による推理も掲載されていて興味深かった。

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    2026年02月01日
  • 最後の一行 white

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    ゼリーに満たされて/金子玲介★★★
    人魚の骨を拾い往く/斜線堂有紀★★★⭐
    次はあんたの番だよ/法月綸太郎★★★★
    ひび割れ/芦沢央★★★★

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    2026年02月07日
  • 雪密室 新装版

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    トリックはわかったけど犯人はスケープゴートに騙されました。
    科学捜査や名探偵だったらそのトリックも違和感に気付いたでしょうが、案外こういうシンプルなもののほうが奇想天外よりも難しいのかも。
    読者への挑戦状もすき。
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    はじめて法月綸太郎を読みました。
    淡々と事実ベースの情景描写をする文体が非常に読みやすく、そのなかにたまにぐっとくる比喩をいれてくるのがとても好みです。
    ほかの作品も読みたいと思いました。

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    2026年01月04日
  • 新装版 密閉教室

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    無駄な前置きもなくすぐ事件に突入。
    なぜ机と椅子を無くさないとダメだったかとか、色々な謎に多重推理で解決していくのは素晴らしいですね!
    キャラのセリフが本格ミステリのお手本のような口調。
    最後の探偵役をこき下ろす展開が良かった。なかなか無いと思う。

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    2025年12月03日